双璧の退魔師

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1章

頼れる姉の土下座潮吹き

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 仙華の勘の良さには目を見張るところがある。
 場所はマンションの玄関。決闘に向かう流華を見送る仙華の目は、いつも以上に潤んで見えた。

「気をつけてね。無理しちゃ嫌だよ?」
「心配すんなって。あたしが傷ついて帰ってきたことがあるかよ」
「……帰りが遅くなるのも、本当は嫌だよ」
「そう言うなって。すぐに全部良くなる。良くしてくるからさ」

 数時間後、自分はどうなっているだろうか。勝っているだろうか、負けているだろうか。
 負けたら……。
 浮かび上がりかけた不安をひた隠しにして、流華は仙華の頭をぐしぐしと撫でた。

「仙華を馬鹿にする奴は姉ちゃんがぶっ飛ばしてやる。だから安心して待ってろ。ちゃんと寝ないと育たねえぞ」
「……馬鹿にされても、いいもん。お姉ちゃんが危ない目に遭うより、よっぽど。……ねえ、ほんとに行っちゃうの?」
「悪いな」

 表向き、流華は『親戚の仕事の手伝い』ということになっている。
 仙華に退魔師とか妖魔の知識はない。流華が老害共と交渉して、仙華をそれらから遠ざけてきた。それでも聡い妹は、不穏な気配を感じ取ってしまうのだろう。流華自身が「今日はやばいかもな」と思っている日はやけに引き止める。

「……そ、っか」
「心配すんなって! うりうり、頬っぺた柔らかいなあお前は」
「いひゃいいひゃいよ!」
「んじゃ、行ってくるから。留守よろしくな」

 ぺちん、と仙華の頰を伸ばすだけ伸ばして、流華は堂々と廊下を歩く。
 彩音に敗れて大剣を取り落とす、おおよそ二時間前の出来事だった。

    ◇

(ようやく……七日目)
 どろどろに汗をかいた身体で床に這いつくばって、流華は弱々しく目を開いた。今日もまた、与えられるのは粗末なパンと牛乳だけ。
 ぴちゃぴちゃと犬用の容器から牛乳を舐めとる。右手と右足、左手と左足を括られた土下座のような姿勢が基本の拘束で、食事はいつも犬食いだ。
 パンを食べる拍子にカツン、と淫蟲ブラが床に擦れて、

「う、あん……っ!」

 と甘い声を漏らしてしまう。誰もいない牢で一人喘がされるのは、恥ずかしさより悔しさが勝った。家畜の扱いを許してしまう自分の弱さが何よりも憎い。
 それでも、今日で全てが終わる。
(見てろよ……っ。あの、クソガキっ)
 流華の不在中、彩音に降りかかる任務の数は倍増する。それでも彼女はさっさと討伐依頼をこなして牢に通ってきた。
 彩音のいる時間は、陰核と乳首を好き放題弄ばれ、屈辱に焼かれながら絶頂する。
 いない時間は淫蟲の責めと媚薬を吸い込んだ股間の疼きに狂わされる。

「やあやあ、良く眠れましたか?」

 朝にもかかわらずかけられた声に、流華は驚いて顔を上げた。

「お前、なんで……。任務は……?」
「今日の分も昨日終わらせちゃったんですよ。ほらボク有能なので。日曜なので学校も休みですし」

 休みのくせにセーラー服なんて着てきて、彩音はくるりと回って笑う。

「現役JK退魔師とかどうです? そそりません?」
「……お前、友達いなさそう、だよなあ」
「ああそういうこと言っちゃうんですね。お仕置きですよ」
「ああ……っ、うう……っ!」

 こつん、こつん、とローファーでブラをつつかれる。刺激に驚いた淫蟲が暴れ狂い、流華の乳頭を虐め尽くす。
 いとも簡単に流華は絶頂に導かれた。

「ううう……っ! くうあああっ!」
「あっはは! もうイっちゃったんですか? 堪え性ってやつがないですよねえ流華さんは。ちょっとはボクを見習って慎み深くしたらどうです?」
「お前から見習うとこなんざ、一個もねえ……っ、よ……っ! くう、あ……っ、はあ……っ!」
「そうです、かっ!」

 尻をもたげて膝と肩でうつ伏せていた流華の背中に、彩音は勢いをつけて腰を下ろした。

「うぐっ!」

 蛙のように床に伏して、胸の圧迫感に流華は苦悶の声をあげる。
 その大きな桃尻を彩音はスナップを効かせてぴしぃっ! と張った。

「くああんっ!」

 ぴしぃん、ぴしぃん! と何度も叩く。

「あんっ、あう……っ! ああ、くうあっ!」
「スパンキングでも感じるようになりましたかあ! 愉快ですねえルーカちゃん!」
「やめ、ろぉ! やめろ、やめろ……っ! やめてえ!」

 びくびくと汗が溜まった割れ目を振り立てて、流華は口調を変えてまで叫び散らす。
(振動が、あそこまで響いて……! このままされ続けたら……っ!)
 初日にぎっしりと流華の股間を埋めていた張型は、無くなっていた。その量の媚薬が恥肉に浸透してしまったということであり、敏感になった膣にスパンキングはあまりにも刺激が強すぎた。

「あああっ! ううっ! くううっ!」
「ほおら、イきましょうねえ。えいっ!」
「くうううっ! ひああああああっ!」

(くそ、くそぉ! イ、イくうっ!)
 ぶしっ! と栓を失った膣から潮を噴いて、流華は彩音を背に乗せたまま絶頂した。びちゃびちゃと床を愛液が跳ねる音に、耳を切り落としてしまいたくなる。
 ぐにい、と彩音は流華の尻たぶを強く掴んだ。

「ああ、ぐう……あっ!」
「うわすっげえ、沈む沈む柔らかーい。ねとねとしてるのは汗……じゃなさそうですね。ここももうびらびらじゃないですか」
「触んなあ……っ」

 七日目の疲労とスパンキングでの絶頂で、流華の声にも力がない。あげようとしたのは怒声だろうが、もはや喘ぎ声の風情すらある。
 陰唇を人差し指で押して遊んでいた彩音は、立ち上がってぐいーっと伸びをする。

「さてと。ルカちゃんの元気もなくなってきたみたいですし、ここらで最後のゲームと行きましょうか」

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