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いざ行かん!ドラゴンの国へ 14
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「それで?一体どういう経緯でお父様の力を奪ったのですか?やはり…お母様である人間と恋をしたからですの?」
ミラージュは腕組みしながら、じろりと長老様を睨みつけた。
「あ~いやいや。別にそんな事が理由ではないな」
長老様はズズズとお茶を飲みながら言う。
「では一体何が理由ですか?」
私は長老様に尋ねた。すると長老様はチラリと少年…もとい、ミラージュパパをチラリと見る。
「まぁ、つまり…それは私が父の寝首を掻こうとしたからだよ」
ハッハッハッと笑うミラージュパパ。
「「「何ですってっ>!」」」
私、ミラージュ、ナージャさんが同時にハモる。う~ん、最近はナージャさんも私たちと息がぴったり合うようになってきた。
「な、何故そのような真似をしようとしたのですかっ?!」
ミラージュは目をひん剥いて父親にせまる。
「いや~…実際、ヘレンを連れて国へ戻ったら酸素が薄くてとてもヘレンには暮らせない場所だったのだよ。そこでこの島を下界に戻すように父に迫ったら口論になっ
てしまったのだよ。何しろこの国の権限は父が握っているからね。…そこで…」
ミラージュパパは笑いながら言う。
「まさか…そこで寝ているところを襲って、ご自分でこの国を支配なさろうとしたわけですか?」
まさかね~と思いつつ、私はミラージュパパに尋ねてみた。
すると…。
「すごいっ!その通りだよっ!よく分かったね?」
ミラージュパパは手をぱちぱちと叩く。
「そう、だが所詮ヒヨッコ。私に叶うはずはないからな」
ズズズとお茶を飲みながら長老様が話に入ってきた。
「返り討ちにしてやったわ」
冷静な顔でサラリととんでもない事を言う長老様。
「ハッハッハッ…見事に返り討ちされて、ドラゴンの力をほとんど奪われてしまったんだ。おかげで身体も子供に戻ってしまった」
笑いながら言うミラージュパパ。
「な、何ですってっ?!そ、それでお母様は?何故お母様は1人だけ、下界に降りたのですかっ?!」
ミラージュは顔を真っ赤にして長老様と父親を交互に見る。
「うん、するとヘレンが子供に戻ってしまった私を見て最初は私がセネカだと気づかなかったんだよ」
「ええ、それは当然でしょうね」
ナージャさんが相槌を打つ。
「そこで色々…まぁ、あれだな。こほん…。ヘレンと私だけが知っている、あんなことやこんなことを色々話して…ま、それでようやく納得してくれたのだよ。私がセネカだということね」
「は、はぁ…なるほど…」
う~ん…あんなことやこんなこと…恐らくあっち方面の話なのだろうな。こう見えて、私はまだ乙女だが耳年増なのだ。
「そうしたらヘレンが言ったんだよ。『私だけで子供を2人も面倒見るのは無理です。1人で下界に降ります』って言ってね。まぁ…高山病も酷そうだったしなぁ…」
そしてミラージュパパはお茶を飲んだ―。
ミラージュは腕組みしながら、じろりと長老様を睨みつけた。
「あ~いやいや。別にそんな事が理由ではないな」
長老様はズズズとお茶を飲みながら言う。
「では一体何が理由ですか?」
私は長老様に尋ねた。すると長老様はチラリと少年…もとい、ミラージュパパをチラリと見る。
「まぁ、つまり…それは私が父の寝首を掻こうとしたからだよ」
ハッハッハッと笑うミラージュパパ。
「「「何ですってっ>!」」」
私、ミラージュ、ナージャさんが同時にハモる。う~ん、最近はナージャさんも私たちと息がぴったり合うようになってきた。
「な、何故そのような真似をしようとしたのですかっ?!」
ミラージュは目をひん剥いて父親にせまる。
「いや~…実際、ヘレンを連れて国へ戻ったら酸素が薄くてとてもヘレンには暮らせない場所だったのだよ。そこでこの島を下界に戻すように父に迫ったら口論になっ
てしまったのだよ。何しろこの国の権限は父が握っているからね。…そこで…」
ミラージュパパは笑いながら言う。
「まさか…そこで寝ているところを襲って、ご自分でこの国を支配なさろうとしたわけですか?」
まさかね~と思いつつ、私はミラージュパパに尋ねてみた。
すると…。
「すごいっ!その通りだよっ!よく分かったね?」
ミラージュパパは手をぱちぱちと叩く。
「そう、だが所詮ヒヨッコ。私に叶うはずはないからな」
ズズズとお茶を飲みながら長老様が話に入ってきた。
「返り討ちにしてやったわ」
冷静な顔でサラリととんでもない事を言う長老様。
「ハッハッハッ…見事に返り討ちされて、ドラゴンの力をほとんど奪われてしまったんだ。おかげで身体も子供に戻ってしまった」
笑いながら言うミラージュパパ。
「な、何ですってっ?!そ、それでお母様は?何故お母様は1人だけ、下界に降りたのですかっ?!」
ミラージュは顔を真っ赤にして長老様と父親を交互に見る。
「うん、するとヘレンが子供に戻ってしまった私を見て最初は私がセネカだと気づかなかったんだよ」
「ええ、それは当然でしょうね」
ナージャさんが相槌を打つ。
「そこで色々…まぁ、あれだな。こほん…。ヘレンと私だけが知っている、あんなことやこんなことを色々話して…ま、それでようやく納得してくれたのだよ。私がセネカだということね」
「は、はぁ…なるほど…」
う~ん…あんなことやこんなこと…恐らくあっち方面の話なのだろうな。こう見えて、私はまだ乙女だが耳年増なのだ。
「そうしたらヘレンが言ったんだよ。『私だけで子供を2人も面倒見るのは無理です。1人で下界に降ります』って言ってね。まぁ…高山病も酷そうだったしなぁ…」
そしてミラージュパパはお茶を飲んだ―。
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