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第2章 22 衝撃の話
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「な、何だよ・・・俺に聞きたいことって・・・。」
口ではコリンはそう言いながらも、聞かれたことは全て話そうと思っていた。
(何せ、俺が一生口に出来ないようなケーキを一度に3つも食べさせてくれたんだからな・・。今の俺がこの2人に出来ることと言えば・・全て正直に話すしかないだろう・・。)
しかし、コリンは次に出てくるルドルフの言葉で激しいショックを受ける事になる。
ルドルフはコリンの目をじっと見つめると口を開いた。
「コリン・・・。もうイワンもグレースもこの世にいないんだ。だから正直に話してくれないか?あの教会の火事の原因は・・・グレースが火のついた薪を落としたのが原因なんだよね?」
「え・・?」
コリンは一瞬何の事を言われているのか分からなかった。
「ルドルフ・・・今、何て言ったんだ?」
「え?だから・・火事の原因はグレースの手にしていた火のついた薪が・・。」
「違う!その前の話だよっ!」
コリンは焦れたように言う。
「前の話?イワンとグレースの事かい?」
「あ、ああ・・そうだよ。俺の聞き間違いじゃなければ・・その言い方だとイワンもグレースも・・まるで死んでしまったように聞こえるだろう?」
「「え・・・?」」
その言葉にルドルフとヒルダが怪訝そうな顔をした。
「コ、コリン・・・ひょっとして何も知らないのかい・・?」
ルドルフが声を震わせて尋ねる。
「そんな・・・まさか・・・。」
ヒルダの顔は青ざめていた。
「な、何だよ。2人とも・・そんな顔して・・一体何があったって言うんだよ?!」
「コリン・・誰からも聞かなかったのか?ニュースも見ていないのかい?」
ルドルフの言葉はまるで自分を馬鹿にしているかのようにコリンは感じてしまった。
「な、何だよ・・・俺を馬鹿にしているのかよ・・?何せこっちは朝から夕方まで・・・昼休憩を挟んで毎日12時間働かされているんだよっ!それこそ馬車馬のように毎日こき使われて・・・。」
するとヒルダが言った。
「ごめんなさい、コリンさん。私たち・・そんなつもりは一切ないの。ただ・・本当にイワンさんとグレースさんの事を知らなかった事に驚いて・・・。」
ヒルダもルドルフも凄く神妙な顔で自分を見つめてくる事に対し・・コリンは恐怖を覚えてきた。
「い、一体・・何があったって言うんだよ・・?」
コリンは声を震わせながらルドルフを見た。
「コリン・・・。イワンとグレースは・・今から約半月程前に・・・2人とも死んでしまったんだ。イワンは・・・汽車の飛び込み自殺で・・そして・・・グレースは・・父親に首を絞められて殺されたんだよ・・。」
「!」
コリンはあまりの衝撃で言葉を失ってしまった。顔からは血の気が失せ、全身が小刻みにカタカタと震え始めた。ルドルフとヒルダはコリンの異変に気付いて驚いて声を掛けた。
「コリン?大丈夫か?」
「コリンさん、しっかりして!」
「あ・・・」
コリンは一言声を発すると身体をぐらりと傾けさせ・・・。
ドサリ!
椅子の上に倒れて気絶してしまった。
「コ、コリンッ!」
「キャアッ!コリンさんっ!」
ルドルフは慌ててコリンが倒れた椅子に駆け寄り必死で声を掛けた。
「コリン、コリンッ!しっかりしろっ!」
そしてルドルフはストローの先で水をすくい、コリンの口元に垂らしてやった。
すると・・・。
「う・・・。」
コリンが薄目を開けて、覗き込んでいたルドルフを見て声を上げた。
「うわあっ!ル、ルドルフッ?!」
そして身体を起こした。
「良かった・・コリン・・・。」
ルドルフは胸をなでおろした。
「ええ・・本当に・・良かったわ・・・。」
ヒルダもほっと溜息をつく。
「あ・・わ、悪かった・・あ、あまりにも強烈な話で・・・。」
コリンはほんのわずかな時間とはいえ、気を失った自分自身に驚いてしまった。
そしてごくりと息を飲むと言った。
「た、頼む・・・。その話・・詳しく教えてくれないか・・?」
「「・・・。」」
ルドルフとコリンは顔を見合わせたが・・・ルドルフは頷くと、コリンの方を向いて語り始めた―。
口ではコリンはそう言いながらも、聞かれたことは全て話そうと思っていた。
(何せ、俺が一生口に出来ないようなケーキを一度に3つも食べさせてくれたんだからな・・。今の俺がこの2人に出来ることと言えば・・全て正直に話すしかないだろう・・。)
しかし、コリンは次に出てくるルドルフの言葉で激しいショックを受ける事になる。
ルドルフはコリンの目をじっと見つめると口を開いた。
「コリン・・・。もうイワンもグレースもこの世にいないんだ。だから正直に話してくれないか?あの教会の火事の原因は・・・グレースが火のついた薪を落としたのが原因なんだよね?」
「え・・?」
コリンは一瞬何の事を言われているのか分からなかった。
「ルドルフ・・・今、何て言ったんだ?」
「え?だから・・火事の原因はグレースの手にしていた火のついた薪が・・。」
「違う!その前の話だよっ!」
コリンは焦れたように言う。
「前の話?イワンとグレースの事かい?」
「あ、ああ・・そうだよ。俺の聞き間違いじゃなければ・・その言い方だとイワンもグレースも・・まるで死んでしまったように聞こえるだろう?」
「「え・・・?」」
その言葉にルドルフとヒルダが怪訝そうな顔をした。
「コ、コリン・・・ひょっとして何も知らないのかい・・?」
ルドルフが声を震わせて尋ねる。
「そんな・・・まさか・・・。」
ヒルダの顔は青ざめていた。
「な、何だよ。2人とも・・そんな顔して・・一体何があったって言うんだよ?!」
「コリン・・誰からも聞かなかったのか?ニュースも見ていないのかい?」
ルドルフの言葉はまるで自分を馬鹿にしているかのようにコリンは感じてしまった。
「な、何だよ・・・俺を馬鹿にしているのかよ・・?何せこっちは朝から夕方まで・・・昼休憩を挟んで毎日12時間働かされているんだよっ!それこそ馬車馬のように毎日こき使われて・・・。」
するとヒルダが言った。
「ごめんなさい、コリンさん。私たち・・そんなつもりは一切ないの。ただ・・本当にイワンさんとグレースさんの事を知らなかった事に驚いて・・・。」
ヒルダもルドルフも凄く神妙な顔で自分を見つめてくる事に対し・・コリンは恐怖を覚えてきた。
「い、一体・・何があったって言うんだよ・・?」
コリンは声を震わせながらルドルフを見た。
「コリン・・・。イワンとグレースは・・今から約半月程前に・・・2人とも死んでしまったんだ。イワンは・・・汽車の飛び込み自殺で・・そして・・・グレースは・・父親に首を絞められて殺されたんだよ・・。」
「!」
コリンはあまりの衝撃で言葉を失ってしまった。顔からは血の気が失せ、全身が小刻みにカタカタと震え始めた。ルドルフとヒルダはコリンの異変に気付いて驚いて声を掛けた。
「コリン?大丈夫か?」
「コリンさん、しっかりして!」
「あ・・・」
コリンは一言声を発すると身体をぐらりと傾けさせ・・・。
ドサリ!
椅子の上に倒れて気絶してしまった。
「コ、コリンッ!」
「キャアッ!コリンさんっ!」
ルドルフは慌ててコリンが倒れた椅子に駆け寄り必死で声を掛けた。
「コリン、コリンッ!しっかりしろっ!」
そしてルドルフはストローの先で水をすくい、コリンの口元に垂らしてやった。
すると・・・。
「う・・・。」
コリンが薄目を開けて、覗き込んでいたルドルフを見て声を上げた。
「うわあっ!ル、ルドルフッ?!」
そして身体を起こした。
「良かった・・コリン・・・。」
ルドルフは胸をなでおろした。
「ええ・・本当に・・良かったわ・・・。」
ヒルダもほっと溜息をつく。
「あ・・わ、悪かった・・あ、あまりにも強烈な話で・・・。」
コリンはほんのわずかな時間とはいえ、気を失った自分自身に驚いてしまった。
そしてごくりと息を飲むと言った。
「た、頼む・・・。その話・・詳しく教えてくれないか・・?」
「「・・・。」」
ルドルフとコリンは顔を見合わせたが・・・ルドルフは頷くと、コリンの方を向いて語り始めた―。
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