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第101話 恋バナ??
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私が教室に姿を見せると、中にいた学生たちが一瞬こちらを振り向き、驚きの表情を浮かべた。まぁ、それは当然かも知れない。何しろ恐らく私は10日以上学園を休んでいたことになっているのだから。
そしてノリーンもじっと私を見つめている。私は自分の席にカバンを置くと何食わぬ顔で彼女に近づいていく。するとノリーンは私に笑顔を向けてきた。
「おはようございます、ユリア様。随分お休みされていたようですが…どうかされたのですか?」
「ええ。ちょっと屋敷でトラブルが合って…出るに出られなかったのよ」
私は言葉通りに自分の身に起こった出来事を伝えた。
…現に屋敷の中に閉じ込められて気づけば10日感経過していたのだから。
「まぁ…そうなんですか?色々大変だったようですね?」
「ええ、そう。大変だったわ。今も色々問題を抱えてはいるけれど…多分もうすぐ解決するはずだから」
「そうなのですか?それは何よりです」
そして見つめ合う私とノリーン。
「「…」」
私とノリーンの会話はまるで互いの腹のさぐりあいの様だ。それともノリーンは私がまだ何も気付いていないと思っているのだろうか。こうなったら…。
「ねぇ、実はノリーンにちょっと話があるのよ。ここでは話しにくいから、教室の外に出ない」
「外ですか?はい、いいですよ」
「本当?なら早速行きましょう」
「はい」
そして私はノリーンと一緒に教室を出た―。
2人で中庭へやってくると、大きな木の下に置かれたベンチに隣同士に座った。私達の目の前には色とりどりの花が咲いた美しい花壇が目の前に広がっている。
さて…何と言って切り出そう。
「あの…ね、ノリーン」
「はい」
「好きな人はいるの?」
「え?!」
いきなりの質問に目を丸くするノリーン。まぁ確かにいきなりこんな質問をされたら誰だって驚くだろう。
「何故突然そんな話をしてくるのですか?」
「じ、実はね!私…そ、その…好きな人がいるからノリーンはいるのかなって思って聞いてみたのよ」
「…」
ノリーンは訝しげな目で私を見ている。
う~ん…やはり話の持って行き方を間違えてしまったか…。
「はい、います」
しかし彼女は素直に答えてくれた。
「ほ、本当?いるのね?!」
「はい…います。私なんか、到底相手にして貰えないのは分かっているんですけどね…」
「そ、そうなのね…」
間違いない、絶対ノリーンが好きな男性はベルナルド王子に決まっている。
「それで?ユリアさんの好きな男性は当然ベルナルド王子なのですよね?何しろ婚約者なのですから」
「いいえ。違うわ。私の好きな相手はベルナルド王子じゃないのよ。だから婚約破棄もして貰う事になってるし」
私は早口で言った。きっとこれでノリーンは諦めてくれるはずだ。
「そうなのですか?その人物って誰ですか?」
「えっ?!」
まさか、好きな相手を聞かれるとな思わなかった。
「えっと相手は…相手は…」
駄目だ、とっさに名前が出てこない。こうなったら…。
「そ、それはね…ジョ、ジョンよっ!」
この名前を言えば…恐らくノリーンは納得してくれるだろう。…多分。
「ええっ?!あのジョンさんですか?」
「そ、そうなの。だから…」
だから、もう私の命を狙うのはやめてよねっ!
するとその時…。
「へぇ~…知らなかったな。まさかお前の好きな相手が俺だったとは驚きだな」
「え?」
真上から聞き覚えのある声が聞こえ、驚いて上を見上げると木の上からこちらを見下ろしているジョンの姿がそこにあった―。
そしてノリーンもじっと私を見つめている。私は自分の席にカバンを置くと何食わぬ顔で彼女に近づいていく。するとノリーンは私に笑顔を向けてきた。
「おはようございます、ユリア様。随分お休みされていたようですが…どうかされたのですか?」
「ええ。ちょっと屋敷でトラブルが合って…出るに出られなかったのよ」
私は言葉通りに自分の身に起こった出来事を伝えた。
…現に屋敷の中に閉じ込められて気づけば10日感経過していたのだから。
「まぁ…そうなんですか?色々大変だったようですね?」
「ええ、そう。大変だったわ。今も色々問題を抱えてはいるけれど…多分もうすぐ解決するはずだから」
「そうなのですか?それは何よりです」
そして見つめ合う私とノリーン。
「「…」」
私とノリーンの会話はまるで互いの腹のさぐりあいの様だ。それともノリーンは私がまだ何も気付いていないと思っているのだろうか。こうなったら…。
「ねぇ、実はノリーンにちょっと話があるのよ。ここでは話しにくいから、教室の外に出ない」
「外ですか?はい、いいですよ」
「本当?なら早速行きましょう」
「はい」
そして私はノリーンと一緒に教室を出た―。
2人で中庭へやってくると、大きな木の下に置かれたベンチに隣同士に座った。私達の目の前には色とりどりの花が咲いた美しい花壇が目の前に広がっている。
さて…何と言って切り出そう。
「あの…ね、ノリーン」
「はい」
「好きな人はいるの?」
「え?!」
いきなりの質問に目を丸くするノリーン。まぁ確かにいきなりこんな質問をされたら誰だって驚くだろう。
「何故突然そんな話をしてくるのですか?」
「じ、実はね!私…そ、その…好きな人がいるからノリーンはいるのかなって思って聞いてみたのよ」
「…」
ノリーンは訝しげな目で私を見ている。
う~ん…やはり話の持って行き方を間違えてしまったか…。
「はい、います」
しかし彼女は素直に答えてくれた。
「ほ、本当?いるのね?!」
「はい…います。私なんか、到底相手にして貰えないのは分かっているんですけどね…」
「そ、そうなのね…」
間違いない、絶対ノリーンが好きな男性はベルナルド王子に決まっている。
「それで?ユリアさんの好きな男性は当然ベルナルド王子なのですよね?何しろ婚約者なのですから」
「いいえ。違うわ。私の好きな相手はベルナルド王子じゃないのよ。だから婚約破棄もして貰う事になってるし」
私は早口で言った。きっとこれでノリーンは諦めてくれるはずだ。
「そうなのですか?その人物って誰ですか?」
「えっ?!」
まさか、好きな相手を聞かれるとな思わなかった。
「えっと相手は…相手は…」
駄目だ、とっさに名前が出てこない。こうなったら…。
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この名前を言えば…恐らくノリーンは納得してくれるだろう。…多分。
「ええっ?!あのジョンさんですか?」
「そ、そうなの。だから…」
だから、もう私の命を狙うのはやめてよねっ!
するとその時…。
「へぇ~…知らなかったな。まさかお前の好きな相手が俺だったとは驚きだな」
「え?」
真上から聞き覚えのある声が聞こえ、驚いて上を見上げると木の上からこちらを見下ろしているジョンの姿がそこにあった―。
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