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第14章 11 キス?
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コンビニでサンドイッチとインスタントコーヒー、ペットボトルのアイスコーヒーを買って帰ってくると、先に洗濯物を干すことにした。
「今日は外に干すことが出来るな・・。」
昨日部屋干しした分と、今日洗濯したものをベランダに干し終えると早速朝ごはんを食べることにした。
コップにアイスコーヒーを半分、牛乳を半分入れてさっそく買ってきたサンドイッチを開封した。そしてテレビをつける。
「ふふ・・・レタスときゅうりが沢山入っていておいしそう。いただきまーす。」
サンドイッチを口に入れるとレタスときゅうりはみずみずしくて、シャクシャクとした歯ごたえがあった。
「やっぱりコンビニのサンドイッチはおいしいな・・。」
何気なくテレビを見てると、スマホに着信が入ってきた。
「あ、お姉ちゃんからだ。」
交通事故に遭うまでは・・お姉ちゃんのメールが怖くてたまらなかったけど、今の私はお姉ちゃんのメールを何処かで心待ちにしていることに気づいた。
すぐにサンドイッチ片手にスマホをタップしてメールを表示させた。
『おはよう、鈴音ちゃん。昨夜は遊びに来てくれてありがとう。3人で夜ご飯食べることが出来て楽しかったわ。そういえば昨夜、帰り際亮平君に何もされなかった?なんだか眠っている鈴音ちゃんにキスしていたみたいだったから、気になっちゃって。』
「え?」
何・・?お姉ちゃん、一体何書いてきてるんだろう?見間違いかな?目をごしごしこすって再度、じっとお姉ちゃんのメールを見ても、やはり書いてある内容は同じだった。
「亮平が・・・私にキスしてた・・・?」
昨夜の事を思い出そうとしたところで、眠っている私にキスされたかどうかなんて記憶が残っているはずはない。
「きっと、お姉ちゃんの見間違いだわ。うん、そうに決まっている。」
そしてお姉ちゃんのメールの内容には触れず、ご飯が美味しかった事や明日から仕事で少し不安があるけど頑張ると言った内容のメールを書くと送信した。
それにしてもキスなんて・・・。まさか亮平がそんな事私にするはずないだろう。だって亮平が好きなのはお姉ちゃんだし、何より川口さんとの交際を進めてきたのだって他ならぬ亮平なんだから。
無理に納得させて私は残りのサンドイッチを食べて、コーヒーを一気飲みしたけれども・・頭の中のモヤモヤは・・・取れることは無かった―。
結局、この日は悶々とした気持ちで過ごすことになった。けれども・・薬のおかげか、カフェインか・・・もしくはお姉ちゃんのメールが気になったからなのかは不明だけども・・突然眠くなることは無かった―。
午後6時半―
テレビを見ながら取り入れた洗濯物を畳んでいると、センターテーブルに置いておいたスマホに着信が入ってきた。電話の相手は川口さんからだった。
「もしもし?」
スマホをタップし、電話に出ると受話器越しから川口さんの声が聞こえてきた。
『もしもし、加藤さん?』
「うん、私だよ。仕事は終わったの?」
『ああ、たった今終わったところで今から会社に戻らずに直帰なんだ。』
「そう、直帰することがあるんだね。」
『たまにね。ところでさ・・・もう夜ご飯食べたかな?』
「まだだけど?」
『本当?それじゃ・・一緒に食事しない?駅前に安くて旨い中華料理店があるんだけど・・良かったら一緒に・・あ、無理にとは言わないからさ!』
電話越しから川口さんの必死な様子が伝わってきた。だから私はクスリと笑うと言った。
「うん、いいよ。待ち合わせの時間はどうする?」
『え・・?い、いいの・・・?』
まるで信じられないと言わんばかりの川口さんの声が聞こえてくる。
「うん、いいよ?まだ夜ご飯どうするか何も決めていなかったし・・中華料理は私も好きだから。」
『本当?!それじゃ・・19時に駅前で待ってるっ!ありがとう、加藤さん・・。』
「うん、それじゃ後でね?」
そして私は電話を切った。
そう、亮平の事は気に留めないようにしなくちゃ。私は・・川口さんの事を前向きに考えると決めたのだから―。
「今日は外に干すことが出来るな・・。」
昨日部屋干しした分と、今日洗濯したものをベランダに干し終えると早速朝ごはんを食べることにした。
コップにアイスコーヒーを半分、牛乳を半分入れてさっそく買ってきたサンドイッチを開封した。そしてテレビをつける。
「ふふ・・・レタスときゅうりが沢山入っていておいしそう。いただきまーす。」
サンドイッチを口に入れるとレタスときゅうりはみずみずしくて、シャクシャクとした歯ごたえがあった。
「やっぱりコンビニのサンドイッチはおいしいな・・。」
何気なくテレビを見てると、スマホに着信が入ってきた。
「あ、お姉ちゃんからだ。」
交通事故に遭うまでは・・お姉ちゃんのメールが怖くてたまらなかったけど、今の私はお姉ちゃんのメールを何処かで心待ちにしていることに気づいた。
すぐにサンドイッチ片手にスマホをタップしてメールを表示させた。
『おはよう、鈴音ちゃん。昨夜は遊びに来てくれてありがとう。3人で夜ご飯食べることが出来て楽しかったわ。そういえば昨夜、帰り際亮平君に何もされなかった?なんだか眠っている鈴音ちゃんにキスしていたみたいだったから、気になっちゃって。』
「え?」
何・・?お姉ちゃん、一体何書いてきてるんだろう?見間違いかな?目をごしごしこすって再度、じっとお姉ちゃんのメールを見ても、やはり書いてある内容は同じだった。
「亮平が・・・私にキスしてた・・・?」
昨夜の事を思い出そうとしたところで、眠っている私にキスされたかどうかなんて記憶が残っているはずはない。
「きっと、お姉ちゃんの見間違いだわ。うん、そうに決まっている。」
そしてお姉ちゃんのメールの内容には触れず、ご飯が美味しかった事や明日から仕事で少し不安があるけど頑張ると言った内容のメールを書くと送信した。
それにしてもキスなんて・・・。まさか亮平がそんな事私にするはずないだろう。だって亮平が好きなのはお姉ちゃんだし、何より川口さんとの交際を進めてきたのだって他ならぬ亮平なんだから。
無理に納得させて私は残りのサンドイッチを食べて、コーヒーを一気飲みしたけれども・・頭の中のモヤモヤは・・・取れることは無かった―。
結局、この日は悶々とした気持ちで過ごすことになった。けれども・・薬のおかげか、カフェインか・・・もしくはお姉ちゃんのメールが気になったからなのかは不明だけども・・突然眠くなることは無かった―。
午後6時半―
テレビを見ながら取り入れた洗濯物を畳んでいると、センターテーブルに置いておいたスマホに着信が入ってきた。電話の相手は川口さんからだった。
「もしもし?」
スマホをタップし、電話に出ると受話器越しから川口さんの声が聞こえてきた。
『もしもし、加藤さん?』
「うん、私だよ。仕事は終わったの?」
『ああ、たった今終わったところで今から会社に戻らずに直帰なんだ。』
「そう、直帰することがあるんだね。」
『たまにね。ところでさ・・・もう夜ご飯食べたかな?』
「まだだけど?」
『本当?それじゃ・・一緒に食事しない?駅前に安くて旨い中華料理店があるんだけど・・良かったら一緒に・・あ、無理にとは言わないからさ!』
電話越しから川口さんの必死な様子が伝わってきた。だから私はクスリと笑うと言った。
「うん、いいよ。待ち合わせの時間はどうする?」
『え・・?い、いいの・・・?』
まるで信じられないと言わんばかりの川口さんの声が聞こえてくる。
「うん、いいよ?まだ夜ご飯どうするか何も決めていなかったし・・中華料理は私も好きだから。」
『本当?!それじゃ・・19時に駅前で待ってるっ!ありがとう、加藤さん・・。』
「うん、それじゃ後でね?」
そして私は電話を切った。
そう、亮平の事は気に留めないようにしなくちゃ。私は・・川口さんの事を前向きに考えると決めたのだから―。
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