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※『白鳥の湖』のオディールの場合 ⑤ (R18内容になります。苦手な方は飛ばして下さい)

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「あ、あの!待って下さいッ!何をするつもりですかっ?!」

オディールはパニックになって必死でジークフリートを押しのけようとした。しかし、彼の力が強すぎて敵わない。

「オディール・・・私は貴女を愛しています。今すぐ貴女が欲しい・・ん・・。」

ジークフリートは再びオディールの唇に自分の唇を強く重ねて来た。柔らかく、温かい唇が押し当てられた瞬間、オディールの背中がゾクリとした。
ジークフリートの舌が伸びてきてオディールの固く閉じた唇を割って入ろうとする。

(だ・・駄目よ・・・流されたら・・・。抵抗しないと・・・抱かれてしまう・・!)

必死で唇を固く閉じていると、突然ジークフリートの手がオディールの胸に伸びてきて、ドレスの合間から手を入れられ、いとも簡単にオディールの胸の先端に触れて来た。


「ん~っ!」

その感触に思わず口を開けた瞬間にジークフリートの舌がオディールの口の中に侵入して来た。ジークフリートの舌はオディールの口の中を縦横無尽に蠢き、オディールの舌をからめ取り、吸い上げた。

(あ・・ああ・・き、気持ちいいい・・・。)

久しぶりのその感覚にもうオディールはあがなえなくなっていた。


「あ・・ん・・ん・ん・ん・・・・・。」

気付けばオディールはジークフリートの首に腕を回し、自ら舌を差し出し、吸い付いていた。

暫くの間、2人は互いの唇を貪り合うように口付けを続け、互いの唇が離れた時にはもう2人供目がトロンとし、熱に浮かされたように赤い顔をしていた。

「オディール・・・愛している・・一目見た瞬間から・・ずっと貴女を求めていた・・・。」

ジークフリートはオディールをベッドに座らせると、背後から首筋を吸いながら、ゆっくりとドレスを脱がしていく。

「ジークフリート様・・・。」

もうオディールはすっかり抵抗する気は無くなっていた。それどころか、早くジークフリートに触れて貰って、壊れる程滅茶苦茶に愛して欲しいとすら思っていた。

やがてジークフリートはオディールを下着型だけにすると、彼女に口付けながら自分の服を脱ぎ出した。オディールも自身の下着を完全に脱ぎ去ると、2人は裸で向かい合わせに座り、オディールはジークフリートの首に腕を回し、ジークフリートは両手でオディールの胸を優しくもみほぐしていきながら、互いの舌をからめあった。
やがてその体勢のまま、ジークフリートはオディールをベッドに押し倒し、今度はオディールの胸の尖りを口に含み、舌で念入りに撫でまわしながら、、左手でもう方側の尖りを優しく摘まみ、右手をオディールの秘部に触れる。

「あ・・・ん・・・・・。」

(き、気持ちいい・・・もう何も考えられない・・・。)

秘部はジンジンと痛み、もっと奥まで触れて欲しいと訴えているようだ。オディールの身体には既にジークフリーに快感を植え付けられていた。ジークフリートもまたオディールの愛し方を知っていた。
2人は言葉を交わす事も忘れジークフリートはオディールの全身に舌を這わせ、オディールの口からは甘い喘ぎ声が出っぱなしだった。
やがてジークフリートはオディールの股に顔を埋めると、猫の様に舌を伸ばし、オディールの快感のツボを責めて来る。

「あ・・・あ・・あ・・そ、それをされたら私・・・!へ、変になっちゃう・・・ああんっ!」

オディールは襲い掛かって来る快感を逃そうと首を振った。

「愛しいオディール・・・その甘い声をもっと聞きたい・・・ン・・。」


「あああっ・・そ、そんなところで・・は、話をしないで・・・んんっ・・・。」

そして次の瞬間、ジークフリートはオディールの花芯に口付け、舌で転がした、その瞬間・・・。

「ああああ・・・・・っ!」

頭の芯が痺れ、まるで脳髄がとろけるような感覚が走り、全身を甘すぎる快感が走り抜けた。

(わ・・・私・・・達してしまった・・。)

あまりの気持ちよさに涙が浮かび、その余韻に浸っていると、ジークフリートがオディールの顔を覗き込むと言った。

「オディール・・・・貴女の今の顔は最高でした・・。」

そしてオディールの秘部にピタリと固い物が押し当てられた。

「オディール・・・貴女と1つになりたい・・・。」

熱に浮かされたような顔つきでジークフリートは言う。

「わ・・・私も・・・同じ気持ち・・です・・・。」

「オディール・・・!」

ジークフリートはオディールの細くしなやかな身体をしっかり抱き締めると、徐々に挿入して行く。

「うん・・っ」

オディールの忘れていた破瓜の痛みが蘇って来る。

(い・・・痛い・・・だ、だけど・・・私はジークフリート様を愛している・・だから受け入れるのよ・・っ!)

「オディール・・・大丈夫ですか・・・痛みますか・・?」

荒い息を吐きながらジークフリートが尋ねてくる。しかし、オディールは首を振って答えた。

「い・・痛いですけど・・・わ、私はジークフリート様と一つになりたい・・・だ、だから・・・。」

「オディール・・・!」

ジークフリートはそのまま一気にオディールを貫いた途端、唇を強く重ねた。その為、オディールの痛みによる叫びは抑え込まれた。

「ん―っ!!」

(い・・痛すぎるっ!こ・・・こんなに痛かったの・・?)

しかし、ジークフリートの甘い口付けが、再びオディールの身体を快感で満たし、オディールの内部から蜜が溢れだしてくるのを2人は感じた。

「オ・・・オディール・・・わ、分かりますか・・・?全部入ったのが・・・?」

ジークフリートが耳元で囁いてくる。

「は、はい・・・。」

痛みでオディールはそれだけを答えるのがやっとだった。

「大丈夫・・・すぐに・・良くしてあげます・・・。」

ジークフリートはゆっくり動かしながら、オディールの胸の先端をいじりながらもみほぐして行く。そこからまたじわじわと快感の波がオディールに押し寄せ、蜜が溢れだして滑りが良くなってきた。

「動きます・・・。」

ジークフリートはオディールの細い腰を両手でつかむと、ゆっくり揺さぶっていく。

「あ・あ・・あ・ああ・・ん・・。」

やがてオディールの口からは甘い喘ぎ声が出始めて来た。ジークフリートはその声を聞くと、動きを早くしていき、ある一点を強く擦った。

「あああッ?!」

その瞬間、まるで雷に打たれたかの様にオディールは背中を逸らせた。今までに無い位甘い痺れがオディールの身体に走る。

するとジークフリートはその事に気付き、笑みを浮かべた。

「オディール・・・今・・・すごくいい顔していました・・・。ここがいいんですね?」

そしてそこを重点的に攻め始めた。途端・・・。

「い・・いやああ・・・お、お願い・・そ、そこは・・・・!」

次の瞬間、今迄で一番強烈な甘い痺れが下半身を襲い、オディールの内部がキュウウウッと引き締まって行く。


「ううう・・っ!」

ジークフリート自身が引き絞られ、彼もまた快感により、オディールの内部に熱い精を解き放った。

「ああん・・っ!ま・・また何かきちゃう・・っ!」

オディールの内部が熱い精に満たされ、再びオディールは達してしまった。

あまりの快感で涙をこぼす姿は再びジークフリートの身体に火をつけた。たった今オディールの中で果てたばかりなのに、又すっかり固くなっていた。

「オディール・・・もう一度・・・。」

「え・・・?」

オディールが返事をする前に、再びジークフリートは腰を使い始めた。

「あああん・・!い、今・・達したばかりなのに・・!!む、無理・・・!」


「そんな事言わずに・・・オディール・・お願いです・・貴女を愛しているんです・・・!」


「ジークフリート・・・様・・・。」

そして気付けば、オディールは自らも腰を使い、2人はこの日、何度も互いの身体を激しく求めあった―。
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