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※『人魚姫』の王子の隣国に住む姫の場合 6(大人向け表現有ります)
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「メルジーナ。今日はマフィンを持って来たの。」
ヴァネッサは嬉しそうにバスケットの蓋を開けた。
「マフィン?何かしら?」
メルジーナは興味深げに首を傾げた。
「ほら、これよ。」
メルジーナの前にマフィンを差し出すとヴァネッサは笑みを浮かべた。
「とっても美味しいの。食べてみて?」
すると、メルジーナはあろう事かヴァネッサの手から直接マフィンを口に入れた。
メルジーナは一口かじり、噛んで飲み込む。
「メ、メルジーナ・・・。」
ヴァネッサはメルジーナの行動に驚いてしまった。するとメルジーナはフフフと笑みを浮かべる。
「ヴァネッサ・・・とても美味しいわ。」
そして満足げに笑みを浮かべた。その笑みは・・・とても妖艶で、ヴァネッサがドキリとする程であった。
「そ、そう。それなら良かっ・・痛っ!」
ヴァネッサは顔をしかめた。
「どうしたの?ヴァネッサ。」
メルジーナは心配そうにヴァネッサを見た。
「え、ええ・・・。す、少し岩で左手の指を・・・。」
「見せて。」
「え?」
メルジーナは有無を言わさず、ヴァネッサの左手を取ると、人差し指から血が滲んでいた。
「まあ・・・。」
するとメルジーナはいきなりヴァネッサの血のにじんだ人差し指を口に咥えた。
「あ・・・っ!」
ザラリとしたメルジーナの舌がヴァネッサの指先を舐める。その奇妙な感覚に思わずヴァネッサの背中がゾクゾクした。
「メ、メルジーナ・・・い、一体何を・・・?」
「黙っていて、ん・・・。」
メルジーナはヴァネッサの指先を丹念に舐める。その感触が何故かヴァネッサは心地よく感じ・・・。
「あ・・・・ん・・。」
思わず甘ったるい声が出てしまった。
(あ・・・わ、私ったらな、何て声を・・・!)
思わず真っ赤になると、メルジーナが意味深にじっとヴァネッサを見つめ・・・咥えた指先から口を離した。すると傷口が綺麗に塞がっている。
「傷が・・・治ってる・・。」
ヴァネッサは信じられない思いで指先を見つめるとメルジーナは言った。
「私なら・・・どんな傷でも治してあげる事が出来るわ。例え・・・男に傷つけられた傷でも・・・ね?」
そして意味深に笑みを浮かべた。
「え?それは一体、どういう意味?」
ヴァネッサは尋ねるが、メルジーナは意味深に笑みを浮かべて答えない代わりに別の事を言った。
「ねえ・・・ヴァネッサ。貴女には・・好きな男性はいるの?もしくは婚約者とか・・。」
「いいえ、いないわ。そういうメルジーナはどうなの?そういえば、人魚って男性もいるの?」
「そうね・・・私達女性は普通はマーメイドって呼ばれるけど・・・男性はマーマンって呼ばれてるわ。」
「そうなの?でも・・・マーマンって・・私殆ど聞いたことがないわ。ひょっとして・・人数が少ないの?」
するとメルジーナは言った。
「ええ。そうね・・・だってマーマンは・・。」
そこまで言いかけ、メルジーナはハッとなった。
「どうしたの?」
メルジーナは岩陰に隠れると言った。
「人間の男が・・・浜辺に来ているわ。」
「え?」
振り向くと、遠くの浜辺にいたのは騎士のカインであった。
「まあ、カインだわ。」
「カイン?」
メルジーナは眉を潜めた。
「ええ、彼はカイン。私の幼馴染で護衛騎士なの。あの・・ね・・。メルジーナ。」
ヴァネッサはモジモジしながら言った。
「何かしら?」
「あの、私・・・カインにメルジーナを紹介したいの・・・駄目かしら?」
「私を?何故・・・・?」
「だって・・・メルジーナは私の・・大切なお友達・・・だから・・。」
「ヴァネッサ・・・。私の事、大切なお友達と思ってくれてるの・・?」
メルジーナはじっとヴァネッサを見つめた。
「え、ええ・・・。もちろ・・・んっ!」
すると突然メルジーナはヴァネッサの顔を両手で挟み、自分の方へ向けると唇を重ねて来た。
(え?!え?!)
あまりの突然の出来事にヴァネッサは固まってしまった。
「フフフ・・・ありがとう、ヴァネッサ・・・。」
メルジーナはヴァネッサから唇を離すと言った。
「メ、メ、メルジーナッ!な・な・何をするのっ?!」
ヴァネッサは口を押さえると顔を真っ赤にした。するとメルジーナは言った。
「何って?キスをしたのよ?私達海の生き物はね、親しい友人にはキスをして友情を交わすのが習わしなのよ?」
それを聞いたヴァネッサは目を見開いた。
「ええええっ?!そ、そうだったの?!ち、ちっとも知らなかったわ・・・。」
するとメルジーナは言った。
「フフフ・・・本当にヴァネッサは可愛くて素敵ね・・・それじゃ・・・少しずつ慣れていきましょう?」
そして再びヴァネッサはメルジーナの顎を摘まみ、自分の方に向けると先程よりも強く唇を重ねて来た。
「っん・・・・。」
メルジーナのしっとりした唇は何とも言えず、甘く・・奇妙な感覚を感じる。
(こ・・・こんなの・・・慣れる訳ないわっ!!)
するとその時・・・・。
「何してるんだっ!!」
すぐ後ろで大きな声が聞こえ、メルジーナが咄嗟にヴァネッサから離れた。
ヴァネッサは後ろを振り返り・・その人物を見た。
「カ、カイン・・・・。」
カインは顔を青ざめさせて、荒い息を吐いている。どうやら走ってここまでやってきたようだ。
「あら。見つかってしまったようね。」
メルジーナは面白くなさそうに言う。
「お、お前は・・・人魚だな?船乗りたちの心を惑わし、虜にしたり、時には船を転覆させると言われる海に住む魔女・・・・。」
カインの声は震えていた。その言葉を聞いたヴァネッサは信じられない思いで2人を交互に見た。
「そうね・・・人間によっては私達の事をそう呼ぶ者達もいるけど・・・。そんなのは出鱈目よ。そんな事をして私達に何の得があるの?」
メルジーナは長い髪を書き上げながら言う。
「黙れっ!今だって・・・無垢な姫様を誘惑しようと・・・。」
「違うわっ、カインッ!」
ヴァネッサはメルジーナとカインの間に立ちはだかると言った。
「メルジーナは・・・私の大切なお友達なんです。さっきのキ、キスだって・・・友情を交わしていただけで・・。」
「嘘だっ!そんな話は聞いたことが無い!おのれ・・・海の魔女めっ!」
カインは腰の剣を引き抜いた。
「やめてッ!」
ヴァネッサはメルジーナを守るように立ちはだかると言った。
「お願い、カイン・・・。メルジーナを傷つけないで・・。彼女は私の大切なお友達なの・・・。」
ヴァネッサはポロポロ涙をこぼしながらカインに懇願した。
「姫様・・・っ!」
カインは息を飲み・・・溜息をつくと腰に剣を戻しながら言った。
「分かりました・・・ただし、今度からこちらへ来る時は・・・必ず私が護衛につきます。それが・・・人魚に会う条件です。」
「カイン・・・。」
ヴァネッサは不安げに自分の背後にいるメルジーナをチラリと見た。
「私は別にそれでも構わないけど?ただし・・・条件があるわ。絶対に他の人間達に私の事を言わないと約束してくれるならね?」
「メルジーナ・・・本当にそれでもいいの・・・?」
ヴァネッサは恐る恐るメルジーナに尋ねるとヴァネッサは笑顔で頷いた。
「分かった・・・わ・・。カイン・・・。それでは今度からメルジーナに会いに来る時は、護衛をお願いします。」
「姫様・・・。」
カインは安堵の溜息をつきながらヴァネッサに頭を下げた。
ヴァネッサはなすすべもなくカインの提案を受けいれるしか無かった。でも・・・。
(ひょとしたら、この事がきっかけで・・・メルジーナとカインが仲良くなれるかもしれないわ。)
ヴァネッサは淡い期待を抱くのだった—。
ヴァネッサは嬉しそうにバスケットの蓋を開けた。
「マフィン?何かしら?」
メルジーナは興味深げに首を傾げた。
「ほら、これよ。」
メルジーナの前にマフィンを差し出すとヴァネッサは笑みを浮かべた。
「とっても美味しいの。食べてみて?」
すると、メルジーナはあろう事かヴァネッサの手から直接マフィンを口に入れた。
メルジーナは一口かじり、噛んで飲み込む。
「メ、メルジーナ・・・。」
ヴァネッサはメルジーナの行動に驚いてしまった。するとメルジーナはフフフと笑みを浮かべる。
「ヴァネッサ・・・とても美味しいわ。」
そして満足げに笑みを浮かべた。その笑みは・・・とても妖艶で、ヴァネッサがドキリとする程であった。
「そ、そう。それなら良かっ・・痛っ!」
ヴァネッサは顔をしかめた。
「どうしたの?ヴァネッサ。」
メルジーナは心配そうにヴァネッサを見た。
「え、ええ・・・。す、少し岩で左手の指を・・・。」
「見せて。」
「え?」
メルジーナは有無を言わさず、ヴァネッサの左手を取ると、人差し指から血が滲んでいた。
「まあ・・・。」
するとメルジーナはいきなりヴァネッサの血のにじんだ人差し指を口に咥えた。
「あ・・・っ!」
ザラリとしたメルジーナの舌がヴァネッサの指先を舐める。その奇妙な感覚に思わずヴァネッサの背中がゾクゾクした。
「メ、メルジーナ・・・い、一体何を・・・?」
「黙っていて、ん・・・。」
メルジーナはヴァネッサの指先を丹念に舐める。その感触が何故かヴァネッサは心地よく感じ・・・。
「あ・・・・ん・・。」
思わず甘ったるい声が出てしまった。
(あ・・・わ、私ったらな、何て声を・・・!)
思わず真っ赤になると、メルジーナが意味深にじっとヴァネッサを見つめ・・・咥えた指先から口を離した。すると傷口が綺麗に塞がっている。
「傷が・・・治ってる・・。」
ヴァネッサは信じられない思いで指先を見つめるとメルジーナは言った。
「私なら・・・どんな傷でも治してあげる事が出来るわ。例え・・・男に傷つけられた傷でも・・・ね?」
そして意味深に笑みを浮かべた。
「え?それは一体、どういう意味?」
ヴァネッサは尋ねるが、メルジーナは意味深に笑みを浮かべて答えない代わりに別の事を言った。
「ねえ・・・ヴァネッサ。貴女には・・好きな男性はいるの?もしくは婚約者とか・・。」
「いいえ、いないわ。そういうメルジーナはどうなの?そういえば、人魚って男性もいるの?」
「そうね・・・私達女性は普通はマーメイドって呼ばれるけど・・・男性はマーマンって呼ばれてるわ。」
「そうなの?でも・・・マーマンって・・私殆ど聞いたことがないわ。ひょっとして・・人数が少ないの?」
するとメルジーナは言った。
「ええ。そうね・・・だってマーマンは・・。」
そこまで言いかけ、メルジーナはハッとなった。
「どうしたの?」
メルジーナは岩陰に隠れると言った。
「人間の男が・・・浜辺に来ているわ。」
「え?」
振り向くと、遠くの浜辺にいたのは騎士のカインであった。
「まあ、カインだわ。」
「カイン?」
メルジーナは眉を潜めた。
「ええ、彼はカイン。私の幼馴染で護衛騎士なの。あの・・ね・・。メルジーナ。」
ヴァネッサはモジモジしながら言った。
「何かしら?」
「あの、私・・・カインにメルジーナを紹介したいの・・・駄目かしら?」
「私を?何故・・・・?」
「だって・・・メルジーナは私の・・大切なお友達・・・だから・・。」
「ヴァネッサ・・・。私の事、大切なお友達と思ってくれてるの・・?」
メルジーナはじっとヴァネッサを見つめた。
「え、ええ・・・。もちろ・・・んっ!」
すると突然メルジーナはヴァネッサの顔を両手で挟み、自分の方へ向けると唇を重ねて来た。
(え?!え?!)
あまりの突然の出来事にヴァネッサは固まってしまった。
「フフフ・・・ありがとう、ヴァネッサ・・・。」
メルジーナはヴァネッサから唇を離すと言った。
「メ、メ、メルジーナッ!な・な・何をするのっ?!」
ヴァネッサは口を押さえると顔を真っ赤にした。するとメルジーナは言った。
「何って?キスをしたのよ?私達海の生き物はね、親しい友人にはキスをして友情を交わすのが習わしなのよ?」
それを聞いたヴァネッサは目を見開いた。
「ええええっ?!そ、そうだったの?!ち、ちっとも知らなかったわ・・・。」
するとメルジーナは言った。
「フフフ・・・本当にヴァネッサは可愛くて素敵ね・・・それじゃ・・・少しずつ慣れていきましょう?」
そして再びヴァネッサはメルジーナの顎を摘まみ、自分の方に向けると先程よりも強く唇を重ねて来た。
「っん・・・・。」
メルジーナのしっとりした唇は何とも言えず、甘く・・奇妙な感覚を感じる。
(こ・・・こんなの・・・慣れる訳ないわっ!!)
するとその時・・・・。
「何してるんだっ!!」
すぐ後ろで大きな声が聞こえ、メルジーナが咄嗟にヴァネッサから離れた。
ヴァネッサは後ろを振り返り・・その人物を見た。
「カ、カイン・・・・。」
カインは顔を青ざめさせて、荒い息を吐いている。どうやら走ってここまでやってきたようだ。
「あら。見つかってしまったようね。」
メルジーナは面白くなさそうに言う。
「お、お前は・・・人魚だな?船乗りたちの心を惑わし、虜にしたり、時には船を転覆させると言われる海に住む魔女・・・・。」
カインの声は震えていた。その言葉を聞いたヴァネッサは信じられない思いで2人を交互に見た。
「そうね・・・人間によっては私達の事をそう呼ぶ者達もいるけど・・・。そんなのは出鱈目よ。そんな事をして私達に何の得があるの?」
メルジーナは長い髪を書き上げながら言う。
「黙れっ!今だって・・・無垢な姫様を誘惑しようと・・・。」
「違うわっ、カインッ!」
ヴァネッサはメルジーナとカインの間に立ちはだかると言った。
「メルジーナは・・・私の大切なお友達なんです。さっきのキ、キスだって・・・友情を交わしていただけで・・。」
「嘘だっ!そんな話は聞いたことが無い!おのれ・・・海の魔女めっ!」
カインは腰の剣を引き抜いた。
「やめてッ!」
ヴァネッサはメルジーナを守るように立ちはだかると言った。
「お願い、カイン・・・。メルジーナを傷つけないで・・。彼女は私の大切なお友達なの・・・。」
ヴァネッサはポロポロ涙をこぼしながらカインに懇願した。
「姫様・・・っ!」
カインは息を飲み・・・溜息をつくと腰に剣を戻しながら言った。
「分かりました・・・ただし、今度からこちらへ来る時は・・・必ず私が護衛につきます。それが・・・人魚に会う条件です。」
「カイン・・・。」
ヴァネッサは不安げに自分の背後にいるメルジーナをチラリと見た。
「私は別にそれでも構わないけど?ただし・・・条件があるわ。絶対に他の人間達に私の事を言わないと約束してくれるならね?」
「メルジーナ・・・本当にそれでもいいの・・・?」
ヴァネッサは恐る恐るメルジーナに尋ねるとヴァネッサは笑顔で頷いた。
「分かった・・・わ・・。カイン・・・。それでは今度からメルジーナに会いに来る時は、護衛をお願いします。」
「姫様・・・。」
カインは安堵の溜息をつきながらヴァネッサに頭を下げた。
ヴァネッサはなすすべもなくカインの提案を受けいれるしか無かった。でも・・・。
(ひょとしたら、この事がきっかけで・・・メルジーナとカインが仲良くなれるかもしれないわ。)
ヴァネッサは淡い期待を抱くのだった—。
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