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『人魚姫』の王子の隣国に住む姫の場合 5
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翌朝―
ヴァネッサは憂鬱な気分で目が覚めた。昨日海で男に襲われた事、カインにキスをされた事・・・のショックであまり眠る事が出来なかったからだ。
「今日から・・どんな顔をして会えばいいの・・・・。」
ヴァネッサはポツリと呟いた。
朝食後、ヴァネッサはメルジーナに会うために厨房へ向かった。そして中を覗くと料理長のデニスと目が合った。
「これはヴァネッサ様。おはようございます。」
デニスは丁寧に挨拶をしてきた。
「おはよう、デニス。今朝の朝食もとても美味しかったわ。それで・・・例の物は出来ているかしら?」
「ええ。勿論でございます。ヴァネッサ様。本日はマフィンを焼きましたよ。それではお持ちください。」
デニスはマフィンが入ったバスケットをヴァネッサに渡した。
「ありがとう、デニス!」
ヴァネッサは笑顔でバスケットを受け取り、王宮の外へ出た所・・・。
「姫様。」
背後から声を掛けられた。あの声は・・・。
「カイン・・・・。」
そこに立っていたのは青ざめた顔のカインだった。ヴァネッサは昨日の怖さと、恥ずかしさで複雑な気持ちでカインから顔を背けた。
「・・・申し訳ございませんでした。姫様・・。」
カインは苦し気に声を振り絞るように言葉を発した。
「姫様が出掛けられた時と違うお召し物で戻られ・・・乱れた髪・・・そして首に付けられた鬱血した痣・・・。あれを見た途端・・我を忘れて・・・っ。」
カインは泣いているのだろうか・・・俯いて震えている。
「カイン・・・。」
「私の事・・・怖いですよね・・・?だ、だけど・・それでも・・私はこの城の騎士です。嫌かもしれませんが・・・昨日騎士団長に言われたのです。今後は姫様の護衛騎士として・・・お仕えするようにと・・。」
「!」
ヴァネッサは息を飲んだ。
その様子に気付いたのか、カインは顔を上げた。
「・・滑稽ですよね?姫様を襲っておいて・・・一番危険な人物に騎士団長は護衛騎士を命じるなんて・・・・。だから、これから騎士団長の所に行ってきます。私は昨夜自分の欲のままに姫様を襲ってしまったと・・・。どんな罰も覚悟の上です。姫様、最期になるかもしれないと思い・・・ご挨拶に伺いました。」
「カイン・・・。」
カインは目に涙を浮かべていた。
ずるい、とヴァネッサは思った。同い年で5歳の時からこの城で一緒に過ごしてきた幼馴染のカイン。いつしか2人は成長し、互いの立場から子供の様な関係にはいかなくなったけれども・・・それでもヴァネッサにとっては友達だと思っていた。
少しの間、ヴァネッサを悲し気に見つめていたカインは頭を下げると背中を向けて歩き始めた。その背中にヴァネッサは声を掛けた。
「カイン・・・・な、何故・・・あんな事を・・・したの・・・?」
するとカインは振り向いた。その顔は・・・酷く悲し気で、とても傷付いた顔をしていた。
「それを・・・私に聞くのですか?」
それだけ告げるとカインは再び歩き出し・・・ヴァネッサはカインのマントを掴んだ。
「・・・姫様、放してください。」
マントを掴まれたカインは少しだけヴァネッサに顔を向けた。
それに対し、ヴァネッサは首を激しく振った。
「だ・・駄目よ・・・カイン・・・。昨夜の事を告げたら・・貴方はどんな罰が下されるか分からないわ・・・。最悪・・・死罪にされるかもしれないのよ・・?」
「それも覚悟の上です。当然の事・・・ですから。私はあんな真似をして・・姫様を怖がらせて・・・騎士としてだけでなく、男としても最低です。」
「だ、だけど・・・。」
あんな事があってもカインは・・・やはりヴァネッサに取っては大切な人であることは間違い無かった。それに・・・海で襲われた時は本当に怖くて、気持ち悪くて、嫌悪感しか感じなかったのに、カインの時は恐怖感はあったものの・・それ程嫌では無かったのだ。その感情が何だったのか、ヴァネッサには分からなかったが・・。
「姫様・・・お願いですからその手を・・・。」
カインが言いかけた時、ヴァネッサは口を開いた。
「カ、カイン・・。あ、貴方を・・・私の護衛騎士に・・・任命します・・。」
最期の方は消え入りそうな声でヴァネッサは言った。
「・・・!」
カインの息を飲む気配を感じた。
「姫様・・・本当に・・・よろしいのですか・・?」
カインの震える声にヴァネッサは頷いた。
「そうですか・・・それなら・・・姫様。これを・・。」
そう言ってカインが差し出してきたのは、美しい宝飾が施された短剣だった。
「これは・・・?」
差し出された短剣を受け取ったヴァネッサはカインを見上げた。するとカインは悲し気に言った。
「この短剣は・・・猛毒が仕込まれています。もし・・・もし、また私が姫様に不埒な行為に及んだ場合・・・この短剣で私を刺して下さい。」
「!」
ヴァネッサは驚いてカインを見上げた。
「そ、そんな真似・・私には・・・。」
「ええ・・・分かっています。私も・・・今後はヴァネッサ様にあのような真似は絶対にしないと誓います。でも仮にその誓いが破られた時は・・・もう私には生きていく価値はありません・・・。」
そしてカインは悲し気に笑みを浮かべた—。
どうしても海に行くヴァネッサにカインはついてこようとしたが、ヴァネッサは強くそれを禁じ、朝の訓練に出るように命じた。
カインは初めは強く拒絶したが・・・結局騎士としての日々の訓練は3度の食事よりも大切な事であるとの騎士団の掟により、不承不承、承諾したのだった。
バスケットを下げて海へ行くと、漁師たちがこれから海へ寮に出る為の準備をしているところだった。
「よお、姫さんじゃないか。」
顔なじみの男性が声を掛けて来た。
「おはようございます。これから漁に出るのですか?」
「ああ、これからトビウオの漁に出るんだよ。大群を沖合で発見したんだ。」
すると1人の男性が言った。
「それより、姫さん。あいつを見なかったか?ジャックの奴が昨日から姿を見せないんだ。」
「ジャック?」
ヴァネッサは首を傾げた。
「ああ、ガラの悪い男なんだが・・・あんな奴でも今日の漁は人手がいるからな・・・それなのに家を訪ねてみても留守なんだよ。」
その言葉を聞き、ヴァネッサは青ざめた。
(ま、まさか・・・ジャックって・・昨日私を襲った・・・?)
すると1人の漁師がヴァネッサの異変に気が付いた。
「ど、どうしたんだ?姫さん。顔が真っ青だぜ?」
「本当だ・・・もう城に帰った方がいいんじゃないか?」
他の漁師も言う。
「い、いえ・・・。少し潮風に当たれば大丈夫です・・・。」
ヴァネッサの言葉に漁師たちは心配そうだったが、彼等はやがて船に乗り込み、沖合の海へと出発した。
そして浜辺に残されたのはヴァネッサ1人。
その時、海からこちらを見つめている人物に気が付いた。それはメルジーナだった。
「メルジーナッ!」
ヴァネッサはメルジーナに気が付くと、メルジーナは岩場を指さした。ヴァネッサは頷くと岩場へと向かい、2人で岩の上に並んで腰を下ろすとメルジーナが声を掛けて来た。
「ヴァネッサ・・・大丈夫?何だか顔色が悪いけど・・・。」
「あ、あのね・・・漁師の人達に昨日私を襲った男の事を聞かれたの。だから・・・思い出して怖くなって・・・。」
ヴァネッサは震えると、メルジーナはヴァネッサをそっと抱きしめると言った。
「大丈夫よ。ヴァネッサ。私が貴女を守ってあげるから・・・。」
「ありがとう、メルジーナ・・・。」
ヴァネッサはメルジーナにもたれかかると目を閉じた。
その時のヴァネッサはまだメルジーナの言葉の意味に気が付いていなかった—。
ヴァネッサは憂鬱な気分で目が覚めた。昨日海で男に襲われた事、カインにキスをされた事・・・のショックであまり眠る事が出来なかったからだ。
「今日から・・どんな顔をして会えばいいの・・・・。」
ヴァネッサはポツリと呟いた。
朝食後、ヴァネッサはメルジーナに会うために厨房へ向かった。そして中を覗くと料理長のデニスと目が合った。
「これはヴァネッサ様。おはようございます。」
デニスは丁寧に挨拶をしてきた。
「おはよう、デニス。今朝の朝食もとても美味しかったわ。それで・・・例の物は出来ているかしら?」
「ええ。勿論でございます。ヴァネッサ様。本日はマフィンを焼きましたよ。それではお持ちください。」
デニスはマフィンが入ったバスケットをヴァネッサに渡した。
「ありがとう、デニス!」
ヴァネッサは笑顔でバスケットを受け取り、王宮の外へ出た所・・・。
「姫様。」
背後から声を掛けられた。あの声は・・・。
「カイン・・・・。」
そこに立っていたのは青ざめた顔のカインだった。ヴァネッサは昨日の怖さと、恥ずかしさで複雑な気持ちでカインから顔を背けた。
「・・・申し訳ございませんでした。姫様・・。」
カインは苦し気に声を振り絞るように言葉を発した。
「姫様が出掛けられた時と違うお召し物で戻られ・・・乱れた髪・・・そして首に付けられた鬱血した痣・・・。あれを見た途端・・我を忘れて・・・っ。」
カインは泣いているのだろうか・・・俯いて震えている。
「カイン・・・。」
「私の事・・・怖いですよね・・・?だ、だけど・・それでも・・私はこの城の騎士です。嫌かもしれませんが・・・昨日騎士団長に言われたのです。今後は姫様の護衛騎士として・・・お仕えするようにと・・。」
「!」
ヴァネッサは息を飲んだ。
その様子に気付いたのか、カインは顔を上げた。
「・・滑稽ですよね?姫様を襲っておいて・・・一番危険な人物に騎士団長は護衛騎士を命じるなんて・・・・。だから、これから騎士団長の所に行ってきます。私は昨夜自分の欲のままに姫様を襲ってしまったと・・・。どんな罰も覚悟の上です。姫様、最期になるかもしれないと思い・・・ご挨拶に伺いました。」
「カイン・・・。」
カインは目に涙を浮かべていた。
ずるい、とヴァネッサは思った。同い年で5歳の時からこの城で一緒に過ごしてきた幼馴染のカイン。いつしか2人は成長し、互いの立場から子供の様な関係にはいかなくなったけれども・・・それでもヴァネッサにとっては友達だと思っていた。
少しの間、ヴァネッサを悲し気に見つめていたカインは頭を下げると背中を向けて歩き始めた。その背中にヴァネッサは声を掛けた。
「カイン・・・・な、何故・・・あんな事を・・・したの・・・?」
するとカインは振り向いた。その顔は・・・酷く悲し気で、とても傷付いた顔をしていた。
「それを・・・私に聞くのですか?」
それだけ告げるとカインは再び歩き出し・・・ヴァネッサはカインのマントを掴んだ。
「・・・姫様、放してください。」
マントを掴まれたカインは少しだけヴァネッサに顔を向けた。
それに対し、ヴァネッサは首を激しく振った。
「だ・・駄目よ・・・カイン・・・。昨夜の事を告げたら・・貴方はどんな罰が下されるか分からないわ・・・。最悪・・・死罪にされるかもしれないのよ・・?」
「それも覚悟の上です。当然の事・・・ですから。私はあんな真似をして・・姫様を怖がらせて・・・騎士としてだけでなく、男としても最低です。」
「だ、だけど・・・。」
あんな事があってもカインは・・・やはりヴァネッサに取っては大切な人であることは間違い無かった。それに・・・海で襲われた時は本当に怖くて、気持ち悪くて、嫌悪感しか感じなかったのに、カインの時は恐怖感はあったものの・・それ程嫌では無かったのだ。その感情が何だったのか、ヴァネッサには分からなかったが・・。
「姫様・・・お願いですからその手を・・・。」
カインが言いかけた時、ヴァネッサは口を開いた。
「カ、カイン・・。あ、貴方を・・・私の護衛騎士に・・・任命します・・。」
最期の方は消え入りそうな声でヴァネッサは言った。
「・・・!」
カインの息を飲む気配を感じた。
「姫様・・・本当に・・・よろしいのですか・・?」
カインの震える声にヴァネッサは頷いた。
「そうですか・・・それなら・・・姫様。これを・・。」
そう言ってカインが差し出してきたのは、美しい宝飾が施された短剣だった。
「これは・・・?」
差し出された短剣を受け取ったヴァネッサはカインを見上げた。するとカインは悲し気に言った。
「この短剣は・・・猛毒が仕込まれています。もし・・・もし、また私が姫様に不埒な行為に及んだ場合・・・この短剣で私を刺して下さい。」
「!」
ヴァネッサは驚いてカインを見上げた。
「そ、そんな真似・・私には・・・。」
「ええ・・・分かっています。私も・・・今後はヴァネッサ様にあのような真似は絶対にしないと誓います。でも仮にその誓いが破られた時は・・・もう私には生きていく価値はありません・・・。」
そしてカインは悲し気に笑みを浮かべた—。
どうしても海に行くヴァネッサにカインはついてこようとしたが、ヴァネッサは強くそれを禁じ、朝の訓練に出るように命じた。
カインは初めは強く拒絶したが・・・結局騎士としての日々の訓練は3度の食事よりも大切な事であるとの騎士団の掟により、不承不承、承諾したのだった。
バスケットを下げて海へ行くと、漁師たちがこれから海へ寮に出る為の準備をしているところだった。
「よお、姫さんじゃないか。」
顔なじみの男性が声を掛けて来た。
「おはようございます。これから漁に出るのですか?」
「ああ、これからトビウオの漁に出るんだよ。大群を沖合で発見したんだ。」
すると1人の男性が言った。
「それより、姫さん。あいつを見なかったか?ジャックの奴が昨日から姿を見せないんだ。」
「ジャック?」
ヴァネッサは首を傾げた。
「ああ、ガラの悪い男なんだが・・・あんな奴でも今日の漁は人手がいるからな・・・それなのに家を訪ねてみても留守なんだよ。」
その言葉を聞き、ヴァネッサは青ざめた。
(ま、まさか・・・ジャックって・・昨日私を襲った・・・?)
すると1人の漁師がヴァネッサの異変に気が付いた。
「ど、どうしたんだ?姫さん。顔が真っ青だぜ?」
「本当だ・・・もう城に帰った方がいいんじゃないか?」
他の漁師も言う。
「い、いえ・・・。少し潮風に当たれば大丈夫です・・・。」
ヴァネッサの言葉に漁師たちは心配そうだったが、彼等はやがて船に乗り込み、沖合の海へと出発した。
そして浜辺に残されたのはヴァネッサ1人。
その時、海からこちらを見つめている人物に気が付いた。それはメルジーナだった。
「メルジーナッ!」
ヴァネッサはメルジーナに気が付くと、メルジーナは岩場を指さした。ヴァネッサは頷くと岩場へと向かい、2人で岩の上に並んで腰を下ろすとメルジーナが声を掛けて来た。
「ヴァネッサ・・・大丈夫?何だか顔色が悪いけど・・・。」
「あ、あのね・・・漁師の人達に昨日私を襲った男の事を聞かれたの。だから・・・思い出して怖くなって・・・。」
ヴァネッサは震えると、メルジーナはヴァネッサをそっと抱きしめると言った。
「大丈夫よ。ヴァネッサ。私が貴女を守ってあげるから・・・。」
「ありがとう、メルジーナ・・・。」
ヴァネッサはメルジーナにもたれかかると目を閉じた。
その時のヴァネッサはまだメルジーナの言葉の意味に気が付いていなかった—。
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