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第26話 早くサインしろっ!
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そこにはこう書かれていた。
『ただし、ゲルダ・ブルームが離婚を希望した場合は異議を唱えずに即座に応じる事。以上を持ってこの誓約書は成立する』
そうだった。
私とラファエルが結婚する際、当時の私はラファエルにべた惚れで離婚など絶対に考えられなかったのだ。誓約書を弁護士の元で作成した際に、あまりにも不平等すぎる誓約書だという事で、一部この文章を付け足していたのだった。勿論言い出したのは私では無くノイマン家である。彼等にしても私が自分から離婚を告げるとは考えもしていなかったのだろう。
「な、な、何だ…!この誓約書は!」
「ええ!絶対におかしいわ!何かの間違いよ!」
義父も義母もどこか悲鳴混じりの声を上げる。
「何だ、こんな書類…!」
ラファエルは書類を破こうとし…私は言った。
「言っておきますが、そんな事をしても無駄ですよ。この誓約書は私のですが、ノイマン家でも同じ誓約書をお持ちですよね?それだけでなく、この誓約書を作成した際に立ち会って下さった弁護士の先生にも同じ誓約書が渡っているはずですけど?」
「「「あ…っ!!」」」
3人が誓約書を見つめながら声をあげる。…なる程、彼等もその事に今気付いたようだ。大体この世界では一度結婚したら死ぬまで生涯をともにするのが普通。離婚は恥とされ、実家に戻れないのが世間の一般常識なのだから、まさか私が離婚を言い出すとは夢にも思わなかったのだろう。まぁ、当時の私も自分から離婚なんてありえないと思ってサインしたのだけど。
しかし今の私は違う。離婚する気は満々だ。今直ぐ荷物をまとめてここから秒速で出ていきたい位なのだから。
「さぁ、分かったのならこの離婚届にサインをお願いします。おっと、少しでも拒否しようものなら弁護士に訴えますよ。契約不履行だとしてノイマン家を訴えますから。まぁ…そうなると誰が裁判で勝つかは一目瞭然ですけどね?…下手すればこの屋敷を差し押さえられかねませんよ」
腕組みする私を見て益々顔が青ざめるノイマン一家。
「旦那様、早くサインして下さいよ。私は色々忙しい身なのですから。…さもなくば、訴えますよ?」
「な、何だと…!生意気な…っ!こうなったら無理やり閉じ込めて…」
義父が私に掴みかかろうとした時―。
ガシッ!
そこへいつの間に現れたのかフットマンのジャンが義父を羽交い締めにしたのだ。
「は、離せっ!くそっ!全然振りほどけ無いじゃないかっ!使用人のくせに主にこんな真似をするとは…さっさと離さんかっ!」
喚く義父にジャンは言った。
「生憎、私はブルーム家から直に派遣されて来ているフットマンですから貴方の命令に従う義務はないのですよ」
「ヒッ!」
その声色は義父を震え上がらせるには十分だった。う~ん…さすがはジャン。中々の役者ぶりだ。
「お、おい!お前、その手を離せ!」
ラファエルがジャンに掴みかかろうとした時、今度はジェフが現れてラファエルの左腕をねじ上げた。おぉ!何と素晴らしいタイミング!
「いってーっ!」
ハリウッドスターばりのイケメンラファエルの顔が苦痛で歪む。そしてジェフが言った。
「ゲルダ様はようやく離婚されることを決意したのですから四の五の言わずに離婚してあげるのが筋ではありませんか?」
そしてさらに左腕をねじ上げた。
「い、痛い!痛い!わ、分かった…サインでも何でもしてやるからその手を離せ!」
するとジェフがちらりと私を見ると尋ねてきた。
「どうします?ゲルダ様」
「そうねぇ…」
私はわざと勿体つける素振りを見せた。何しろ、この男は先程アネットに対して酷い事をしたのに謝ることすらしないクズ野郎だ。少々痛い目を見せたほうが良いだろう。
そして私は義父を見た。義父はジャンが余程怖いのだろう。無言で羽交い締めにされたままガタガタ震えている。ついで義母を見ると、あまりのショックか何か分からないが、腰を抜かして床に座り込んでいる。私はそんな2人を一瞥するとラファエルを見て、にっこり微笑むとジェフに言った。
「取り敢えず…離婚届にサイン貰うまではその腕を離さないでくれる?」
「はい、分かりました。…だそうですよ。どうしますか?」
ジェフはラファエルの耳元で囁く。まるで悪魔のような囁きにも聞こえる。
「ヒィィィッ!!わ、分かった!サ、サインでも何でもしてやる!」
ラファエルが顔面蒼白になって叫ぶ。
「そうですか、では早速サイン願います」
私がテーブルの上に離婚届を置くと、ジェフは強制的にラファエルをテーブルの前に連れて行く。そこで私は言った。
「早くサインして下さい。待たされるのは好きではないので」
「は、はい…」
ラファエルは震えながら書類にサインする。もうノイマン家で私に歯向かう人物は誰もいなかった。
「…か、書いたぞ…、い、いや。書きました…」
ラファエルのサインした離婚届をつまみ上げると確認する。…よし、バッチリだ。そこで私はジャンとジェフに命じた。
「2人とも、彼等を離していいわよ」
「「はい」」
ジャンとジェフは返事をすると2人から手を離した。もはや色々なショックからか、3人は口を聞く気力も消え失せていたようだった。
「さて…」
私は3人を見渡すと笑みを浮かべながら言った。
「私はこれからこの家を出て行く為の荷造りをしなくてはならないので邪魔なあなたがたはこの部屋から出て行って貰えますか?」
「「「…」」」
しかし、彼等は互いにチラチラと視線を合わせるだけで出ていこうとしない。
…仕方ない…。
すぅ~…
私は思いきり息を吸い込んだ。
「さっさと出てけ~っ!!」
「「「す、すみませんでした~っ!!」
3人は脱兎のごとく走り去って行った。そして部屋に残されたのは私とジェフ、そしてジャンの3人。
「ジェフ、ジャン。それじゃ荷造り手伝ってもらえる?」
笑みを浮かべて2人に言う。
「はい、お任せ下さい」
「お安い御用ですよ」
ジャンとジェフが交互に返事をした―。
『ただし、ゲルダ・ブルームが離婚を希望した場合は異議を唱えずに即座に応じる事。以上を持ってこの誓約書は成立する』
そうだった。
私とラファエルが結婚する際、当時の私はラファエルにべた惚れで離婚など絶対に考えられなかったのだ。誓約書を弁護士の元で作成した際に、あまりにも不平等すぎる誓約書だという事で、一部この文章を付け足していたのだった。勿論言い出したのは私では無くノイマン家である。彼等にしても私が自分から離婚を告げるとは考えもしていなかったのだろう。
「な、な、何だ…!この誓約書は!」
「ええ!絶対におかしいわ!何かの間違いよ!」
義父も義母もどこか悲鳴混じりの声を上げる。
「何だ、こんな書類…!」
ラファエルは書類を破こうとし…私は言った。
「言っておきますが、そんな事をしても無駄ですよ。この誓約書は私のですが、ノイマン家でも同じ誓約書をお持ちですよね?それだけでなく、この誓約書を作成した際に立ち会って下さった弁護士の先生にも同じ誓約書が渡っているはずですけど?」
「「「あ…っ!!」」」
3人が誓約書を見つめながら声をあげる。…なる程、彼等もその事に今気付いたようだ。大体この世界では一度結婚したら死ぬまで生涯をともにするのが普通。離婚は恥とされ、実家に戻れないのが世間の一般常識なのだから、まさか私が離婚を言い出すとは夢にも思わなかったのだろう。まぁ、当時の私も自分から離婚なんてありえないと思ってサインしたのだけど。
しかし今の私は違う。離婚する気は満々だ。今直ぐ荷物をまとめてここから秒速で出ていきたい位なのだから。
「さぁ、分かったのならこの離婚届にサインをお願いします。おっと、少しでも拒否しようものなら弁護士に訴えますよ。契約不履行だとしてノイマン家を訴えますから。まぁ…そうなると誰が裁判で勝つかは一目瞭然ですけどね?…下手すればこの屋敷を差し押さえられかねませんよ」
腕組みする私を見て益々顔が青ざめるノイマン一家。
「旦那様、早くサインして下さいよ。私は色々忙しい身なのですから。…さもなくば、訴えますよ?」
「な、何だと…!生意気な…っ!こうなったら無理やり閉じ込めて…」
義父が私に掴みかかろうとした時―。
ガシッ!
そこへいつの間に現れたのかフットマンのジャンが義父を羽交い締めにしたのだ。
「は、離せっ!くそっ!全然振りほどけ無いじゃないかっ!使用人のくせに主にこんな真似をするとは…さっさと離さんかっ!」
喚く義父にジャンは言った。
「生憎、私はブルーム家から直に派遣されて来ているフットマンですから貴方の命令に従う義務はないのですよ」
「ヒッ!」
その声色は義父を震え上がらせるには十分だった。う~ん…さすがはジャン。中々の役者ぶりだ。
「お、おい!お前、その手を離せ!」
ラファエルがジャンに掴みかかろうとした時、今度はジェフが現れてラファエルの左腕をねじ上げた。おぉ!何と素晴らしいタイミング!
「いってーっ!」
ハリウッドスターばりのイケメンラファエルの顔が苦痛で歪む。そしてジェフが言った。
「ゲルダ様はようやく離婚されることを決意したのですから四の五の言わずに離婚してあげるのが筋ではありませんか?」
そしてさらに左腕をねじ上げた。
「い、痛い!痛い!わ、分かった…サインでも何でもしてやるからその手を離せ!」
するとジェフがちらりと私を見ると尋ねてきた。
「どうします?ゲルダ様」
「そうねぇ…」
私はわざと勿体つける素振りを見せた。何しろ、この男は先程アネットに対して酷い事をしたのに謝ることすらしないクズ野郎だ。少々痛い目を見せたほうが良いだろう。
そして私は義父を見た。義父はジャンが余程怖いのだろう。無言で羽交い締めにされたままガタガタ震えている。ついで義母を見ると、あまりのショックか何か分からないが、腰を抜かして床に座り込んでいる。私はそんな2人を一瞥するとラファエルを見て、にっこり微笑むとジェフに言った。
「取り敢えず…離婚届にサイン貰うまではその腕を離さないでくれる?」
「はい、分かりました。…だそうですよ。どうしますか?」
ジェフはラファエルの耳元で囁く。まるで悪魔のような囁きにも聞こえる。
「ヒィィィッ!!わ、分かった!サ、サインでも何でもしてやる!」
ラファエルが顔面蒼白になって叫ぶ。
「そうですか、では早速サイン願います」
私がテーブルの上に離婚届を置くと、ジェフは強制的にラファエルをテーブルの前に連れて行く。そこで私は言った。
「早くサインして下さい。待たされるのは好きではないので」
「は、はい…」
ラファエルは震えながら書類にサインする。もうノイマン家で私に歯向かう人物は誰もいなかった。
「…か、書いたぞ…、い、いや。書きました…」
ラファエルのサインした離婚届をつまみ上げると確認する。…よし、バッチリだ。そこで私はジャンとジェフに命じた。
「2人とも、彼等を離していいわよ」
「「はい」」
ジャンとジェフは返事をすると2人から手を離した。もはや色々なショックからか、3人は口を聞く気力も消え失せていたようだった。
「さて…」
私は3人を見渡すと笑みを浮かべながら言った。
「私はこれからこの家を出て行く為の荷造りをしなくてはならないので邪魔なあなたがたはこの部屋から出て行って貰えますか?」
「「「…」」」
しかし、彼等は互いにチラチラと視線を合わせるだけで出ていこうとしない。
…仕方ない…。
すぅ~…
私は思いきり息を吸い込んだ。
「さっさと出てけ~っ!!」
「「「す、すみませんでした~っ!!」
3人は脱兎のごとく走り去って行った。そして部屋に残されたのは私とジェフ、そしてジャンの3人。
「ジェフ、ジャン。それじゃ荷造り手伝ってもらえる?」
笑みを浮かべて2人に言う。
「はい、お任せ下さい」
「お安い御用ですよ」
ジャンとジェフが交互に返事をした―。
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