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8-11 同じ香り
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「九条さん・・・・。」
朱莉はテレビに映し出された琢磨の顔を思い出していた。まさか沖縄で別れて以来音信不通になっていた琢磨に・・テレビの中で会うとは思ってもいなかった。
琢磨が新社長に就任したインターネト通販会社『ラージウェアハウス』は誰もが知っている有名な大手通販サイトで、朱莉自身も良く利用している。
『それこそあの日本最大手の鳴海グループにも負けない程のブランド企業に・・・・。』
あの琢磨の鳴海グループに対する何処か挑戦的な物言いが朱莉は気になって仕方が無かった。
そう、まるで・・・喧嘩を売っているようにも見て取れてしまった。
(九条さん・・・。ひょっとすると、翔先輩にクビにされた事を恨んで・・?)
でも朱莉はすぐにその考えを否定した。
そんな馬鹿な、九条は立派な大人の男性だし、おまけにすごく優秀な人物なのだ。あの台詞を言ったのは、クビにされた事が原因とは到底思えない。
ニュースが終わった後、朱莉は翔と電話で話をしたが、正直なところ何を話したのか、まるきり覚えていなかった。
ただ・・・1つ覚えているのは、翔に琢磨から連絡が仮に入ったら、すぐに自分に連絡先を知らせるようにとの事だった。そして、もし琢磨が拒絶すれば、今後一切、自分達に関わってこないでくれとはっきり伝えるように翔から言われた。
そして朱莉は・・・金で雇われた契約妻、翔の言葉に従う他無かった。
でも・・・朱莉は思った。
「翔先輩・・・どうして私の所に九条さんから連絡が入ると思っているんだろう・・?仮に連絡が届くとすれば・・・絶対翔先輩宛てに連絡が来ると思うんだけど・・・・。」
その時、突如として明日香から電話がかかって来た。
「明日香さん・・・っ!」
ひょっとして明日香もニュースを見たのだろうか?
「はい、もしもし。」
『朱莉さんっ!ねえ・・・琢磨の事・・知ってる?!』
明日香は開口一番、琢磨の話を持ち出してきた。
「はい・・・先程テレビのニュースで見ました。・・・正直驚きました・・。」
『私は・・・ネットのニュースで知ったのよ・・・。私も・・・すごく驚いている。今も信じられないわ。あの琢磨が・・・あんな事をテレビで言うなんて・・・。どんな時でも・・・私達の味方だったあの琢磨が・・・。』
電話越しの明日香の声は・・どこか震えているように聞こえた。
「明日香さん・・・。」
朱莉は明日香に何と声を掛けてあげれば良いか分からなかった。
『ごめんなさい、朱莉さん・・・。でも貴女の方がショックよね・・・。それに琢磨があんな風になったのは・・・きっと私と翔のせい・・に決まってるわ。』
「明日香さん。それは・・・。」
『そう言えば、朱莉さん。翔から何か連絡は入ったのかしら?』
突如、明日香が話題を変えて来た。
「は、はい・・・・。その連絡が・・・九条さんの件だったんです。いますぐテレビをつけてくれと言われました。そしてテレビが終わった後に九条さんから連絡が入ったら連絡先を聞くように言われました。だけど・・。」
朱莉はそこで言葉を濁した。
『だけど・・?その後、翔は何て言ったの?』
「今後、一切私達には関わってこないように伝えて欲しいと言われました・・・。」
『そう・・・翔がそんな事・・・言ったの・・。本当はその台詞言うのは逆だと思うけど・・・。』
ため息交じりに明日香が言った。
「え?明日香さん?」
一瞬朱莉は耳を疑った。
『むしろ・・琢磨の方が私たちと関わりたくないはずよ。だから全ての連絡先を絶ってきたのに・・・。翔は・・・琢磨がまだ自分の秘書の感覚が抜けていないのかもね。自分の立場の方が上だと思っているのかも・・・。』
「明日香さん・・・。」
以外だった。まさか・・・明日香が翔の事をそんな風に窘めるような言い方をするとは思わなかった。
『それとも・・・あの新しい秘書に既に洗脳でも・・されてしまっているのかしら・・?』
明日香の声がどことなく涙ぐんで聞こえた。
「明日香さん・・・。」
明日香の涙ぐむ声を聞けば、翔が姫宮と億ションから出てきた話等伝える事は出来るはずが無い。代わりに朱莉は言った。
「明日香さん・・・・。あまり思い悩むとお腹の赤ちゃんに良く無い影響が出るかもしれないので・・今は自分の身体の事だけを考えて下さい。翔さんの事は・・私が東京で出来るだけの事をしてきますから。でも・・・あまり長くはいられませんけど。いつ、翔さんが明日香さんに会いに沖縄へ来るか分かりませんから。」
朱莉は嘘をついてしまった。明日香には朱莉が東京へ出てからは一度も翔からの連絡は入って来ていない。しかし、朱莉には近々出張で鹿児島支店に行く事になりそうな事、そしてその時は沖縄にも寄ると言うメッセージを送って来ているのだ。その事を知れば明日香はきっと傷付くに決まっている。
『そ・・そうよね・・・あまり長く沖縄を不在にしておくわけには確かにいかないわね・・。それじゃ、朱莉さん。悪いけど・・よろしく頼むわ。もし沖縄に戻る日程かが決まったら連絡貰える?また私の方で飛行機の手配をするから。』
飛行機で朱莉は思い出した。
「あ、あの明日香さん!」
『何?』
「東京行の飛行機の件・・・有難うございました。まさかビジネスクラスのシートを取って頂いていたなんて・・・。」
『な、何よ・・・。その位の事で・・・。だって私の個人的なお願いで・・東京へ行って貰うんだからそれ位は・・・当然・・・よ・・・。』
明日香の最後の方の言葉はかき消えそうなほど弱かった。そう、その話し方はまるで・・・。
(え・・?明日香さん・・・。ひょっとして・・照れてるの・・・?)
「明日香さん。あの・・・。」
すると明日香が言った。
『と、とに角帰りの日程が分かったらすぐに連絡してね。それじゃあね。』
そして電話は切れた。
「明日香さん・・・ありがとうございます。」
朱莉はスマホを両手で握り締めた—。
その後、朱莉が気を取り直して衣類をバックに詰めている最中に安西から電話がかかって来た。
「はい、もしもし。」
『朱莉さんですか?いくつか調べて新しく掴んだ情報が入りましたので、これから事務所に来る事は出来ますか?』
電話越しから安西の声が聞こえて来た。
「はい、大丈夫です。今から1時間以内にはそちらへ伺いますね。」
『お待ちしていますね。』
「はい、よろしくお願い致します。では、後程。」
そして電話を切ると、朱莉は時計を見た。時刻は午後3時になろうとしている。
「え・・ええっ?!もうそんな時間だったの・・・。まだお昼頃かと思っていたのに・・。」
確かに考えてみれば、琢磨のニュースを見た後の明日香からの電話。そして沖縄へ戻る為の準備・・・。すっかり時間を気に掛ける事を忘れていた。
「お昼もまだ食べていなかったし・・・早目に出て、カフェで何か軽く食べていこうかな?」
朱莉は自分に言い聞かせるように独り言を言うと、手早く出掛ける準備を始めた。
それから15分後・・・朱莉は手にボストンバックを持って、玄関へ出てきた帽子を目深に被り、エレベーターホールに向い、エレベーターが来るのを待っていると、朱莉のスマホに着信が入って来た。
着信が入ったのは朱莉の個人用スマホである。
ドキッ!
朱莉の心臓が一瞬大きく跳ねる。そして丁度その時エレベーターが到着して、朱莉の目の前でドアが開く。
朱莉はエレベーターに乗り込むと、ドキドキしながらスマホを取り出し・・・溜息をついた。
「何だ・・・お母さんか・・。」
母からのメッセージは、やはりテレビのニュースで見た琢磨の事についてだった。
朱莉は母に、詳しい話はまた夜にメッセージを送ると書いて、母に送信した。
エレベーターが1Fに到着したので、朱莉は再び帽子を目深に被り、降りようとした時、目の前に女性が立っている事に気が付いた。
その女性からは・・・朱莉が嗅いだことのある香水の匂いが漂っている・・・。
(えっ?!)
朱莉は衝撃を受けた。この香水の香り・・・もしかして・・・。
女性は朱莉とすれ違うようにエレベーターに乗り込んだ。朱莉はドアが閉まる直前に背後を振り返り・・・息を飲んだ。
そこに乗っていたのは姫宮だったのだ。
そして、姫宮を乗せたエレベーターのドアは閉じられた―。
朱莉はテレビに映し出された琢磨の顔を思い出していた。まさか沖縄で別れて以来音信不通になっていた琢磨に・・テレビの中で会うとは思ってもいなかった。
琢磨が新社長に就任したインターネト通販会社『ラージウェアハウス』は誰もが知っている有名な大手通販サイトで、朱莉自身も良く利用している。
『それこそあの日本最大手の鳴海グループにも負けない程のブランド企業に・・・・。』
あの琢磨の鳴海グループに対する何処か挑戦的な物言いが朱莉は気になって仕方が無かった。
そう、まるで・・・喧嘩を売っているようにも見て取れてしまった。
(九条さん・・・。ひょっとすると、翔先輩にクビにされた事を恨んで・・?)
でも朱莉はすぐにその考えを否定した。
そんな馬鹿な、九条は立派な大人の男性だし、おまけにすごく優秀な人物なのだ。あの台詞を言ったのは、クビにされた事が原因とは到底思えない。
ニュースが終わった後、朱莉は翔と電話で話をしたが、正直なところ何を話したのか、まるきり覚えていなかった。
ただ・・・1つ覚えているのは、翔に琢磨から連絡が仮に入ったら、すぐに自分に連絡先を知らせるようにとの事だった。そして、もし琢磨が拒絶すれば、今後一切、自分達に関わってこないでくれとはっきり伝えるように翔から言われた。
そして朱莉は・・・金で雇われた契約妻、翔の言葉に従う他無かった。
でも・・・朱莉は思った。
「翔先輩・・・どうして私の所に九条さんから連絡が入ると思っているんだろう・・?仮に連絡が届くとすれば・・・絶対翔先輩宛てに連絡が来ると思うんだけど・・・・。」
その時、突如として明日香から電話がかかって来た。
「明日香さん・・・っ!」
ひょっとして明日香もニュースを見たのだろうか?
「はい、もしもし。」
『朱莉さんっ!ねえ・・・琢磨の事・・知ってる?!』
明日香は開口一番、琢磨の話を持ち出してきた。
「はい・・・先程テレビのニュースで見ました。・・・正直驚きました・・。」
『私は・・・ネットのニュースで知ったのよ・・・。私も・・・すごく驚いている。今も信じられないわ。あの琢磨が・・・あんな事をテレビで言うなんて・・・。どんな時でも・・・私達の味方だったあの琢磨が・・・。』
電話越しの明日香の声は・・どこか震えているように聞こえた。
「明日香さん・・・。」
朱莉は明日香に何と声を掛けてあげれば良いか分からなかった。
『ごめんなさい、朱莉さん・・・。でも貴女の方がショックよね・・・。それに琢磨があんな風になったのは・・・きっと私と翔のせい・・に決まってるわ。』
「明日香さん。それは・・・。」
『そう言えば、朱莉さん。翔から何か連絡は入ったのかしら?』
突如、明日香が話題を変えて来た。
「は、はい・・・・。その連絡が・・・九条さんの件だったんです。いますぐテレビをつけてくれと言われました。そしてテレビが終わった後に九条さんから連絡が入ったら連絡先を聞くように言われました。だけど・・。」
朱莉はそこで言葉を濁した。
『だけど・・?その後、翔は何て言ったの?』
「今後、一切私達には関わってこないように伝えて欲しいと言われました・・・。」
『そう・・・翔がそんな事・・・言ったの・・。本当はその台詞言うのは逆だと思うけど・・・。』
ため息交じりに明日香が言った。
「え?明日香さん?」
一瞬朱莉は耳を疑った。
『むしろ・・琢磨の方が私たちと関わりたくないはずよ。だから全ての連絡先を絶ってきたのに・・・。翔は・・・琢磨がまだ自分の秘書の感覚が抜けていないのかもね。自分の立場の方が上だと思っているのかも・・・。』
「明日香さん・・・。」
以外だった。まさか・・・明日香が翔の事をそんな風に窘めるような言い方をするとは思わなかった。
『それとも・・・あの新しい秘書に既に洗脳でも・・されてしまっているのかしら・・?』
明日香の声がどことなく涙ぐんで聞こえた。
「明日香さん・・・。」
明日香の涙ぐむ声を聞けば、翔が姫宮と億ションから出てきた話等伝える事は出来るはずが無い。代わりに朱莉は言った。
「明日香さん・・・・。あまり思い悩むとお腹の赤ちゃんに良く無い影響が出るかもしれないので・・今は自分の身体の事だけを考えて下さい。翔さんの事は・・私が東京で出来るだけの事をしてきますから。でも・・・あまり長くはいられませんけど。いつ、翔さんが明日香さんに会いに沖縄へ来るか分かりませんから。」
朱莉は嘘をついてしまった。明日香には朱莉が東京へ出てからは一度も翔からの連絡は入って来ていない。しかし、朱莉には近々出張で鹿児島支店に行く事になりそうな事、そしてその時は沖縄にも寄ると言うメッセージを送って来ているのだ。その事を知れば明日香はきっと傷付くに決まっている。
『そ・・そうよね・・・あまり長く沖縄を不在にしておくわけには確かにいかないわね・・。それじゃ、朱莉さん。悪いけど・・よろしく頼むわ。もし沖縄に戻る日程かが決まったら連絡貰える?また私の方で飛行機の手配をするから。』
飛行機で朱莉は思い出した。
「あ、あの明日香さん!」
『何?』
「東京行の飛行機の件・・・有難うございました。まさかビジネスクラスのシートを取って頂いていたなんて・・・。」
『な、何よ・・・。その位の事で・・・。だって私の個人的なお願いで・・東京へ行って貰うんだからそれ位は・・・当然・・・よ・・・。』
明日香の最後の方の言葉はかき消えそうなほど弱かった。そう、その話し方はまるで・・・。
(え・・?明日香さん・・・。ひょっとして・・照れてるの・・・?)
「明日香さん。あの・・・。」
すると明日香が言った。
『と、とに角帰りの日程が分かったらすぐに連絡してね。それじゃあね。』
そして電話は切れた。
「明日香さん・・・ありがとうございます。」
朱莉はスマホを両手で握り締めた—。
その後、朱莉が気を取り直して衣類をバックに詰めている最中に安西から電話がかかって来た。
「はい、もしもし。」
『朱莉さんですか?いくつか調べて新しく掴んだ情報が入りましたので、これから事務所に来る事は出来ますか?』
電話越しから安西の声が聞こえて来た。
「はい、大丈夫です。今から1時間以内にはそちらへ伺いますね。」
『お待ちしていますね。』
「はい、よろしくお願い致します。では、後程。」
そして電話を切ると、朱莉は時計を見た。時刻は午後3時になろうとしている。
「え・・ええっ?!もうそんな時間だったの・・・。まだお昼頃かと思っていたのに・・。」
確かに考えてみれば、琢磨のニュースを見た後の明日香からの電話。そして沖縄へ戻る為の準備・・・。すっかり時間を気に掛ける事を忘れていた。
「お昼もまだ食べていなかったし・・・早目に出て、カフェで何か軽く食べていこうかな?」
朱莉は自分に言い聞かせるように独り言を言うと、手早く出掛ける準備を始めた。
それから15分後・・・朱莉は手にボストンバックを持って、玄関へ出てきた帽子を目深に被り、エレベーターホールに向い、エレベーターが来るのを待っていると、朱莉のスマホに着信が入って来た。
着信が入ったのは朱莉の個人用スマホである。
ドキッ!
朱莉の心臓が一瞬大きく跳ねる。そして丁度その時エレベーターが到着して、朱莉の目の前でドアが開く。
朱莉はエレベーターに乗り込むと、ドキドキしながらスマホを取り出し・・・溜息をついた。
「何だ・・・お母さんか・・。」
母からのメッセージは、やはりテレビのニュースで見た琢磨の事についてだった。
朱莉は母に、詳しい話はまた夜にメッセージを送ると書いて、母に送信した。
エレベーターが1Fに到着したので、朱莉は再び帽子を目深に被り、降りようとした時、目の前に女性が立っている事に気が付いた。
その女性からは・・・朱莉が嗅いだことのある香水の匂いが漂っている・・・。
(えっ?!)
朱莉は衝撃を受けた。この香水の香り・・・もしかして・・・。
女性は朱莉とすれ違うようにエレベーターに乗り込んだ。朱莉はドアが閉まる直前に背後を振り返り・・・息を飲んだ。
そこに乗っていたのは姫宮だったのだ。
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