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7-7 抱えきれない荷物の行方
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「ごめん、待ったかな。朱莉さん。」
それから15分程経過して琢磨が朱莉の前に現れた。
「いいえ、それ程でもありませんよ。意外と早かったですね。」
「ああ、そうだね。少し近道を発見したからさ。」
「九条さん。折角ですから何か飲まれて行ってはいかがですか?」
「うん・・・そうだな。それじゃちょっと何かメニュー見てくるよ。」
「はい、行ってらっしゃい。」
朱莉がその言葉を言うと、一瞬琢磨の顔が赤く染まった。
え・・?
しかし、次の瞬間、いつもの琢磨に戻っており、コーヒーを買いに向かった。
(気のせい・・・だったのかな?)
それから数分で琢磨はアイス・コーヒーを持って戻って来た。そして朱莉の向かい側に座ると心配そうに尋ねてきた。
「朱莉さん・・・。明日香ちゃんの買い物・・全部終わらせられたかい?」
「はい、何とか揃える事が出来ました。良かったです。」
朱莉の言葉に琢磨は申し訳なさそうに言う。
「ごめん・・・朱莉さん。明日香ちゃんに色々用事を言いつけられたのに・・・協力してあげる事が出来なくて。」
「何言ってるんですか、九条さんは翔さんの秘書なんですから、私のお手伝いなんてとんでもないですよ。私の事なら気にしないで、どうぞ翔さんの力になって下さい。」
朱莉は手を振りながら言った。
「朱莉さん・・・。確かに俺は翔の秘書だけど・・・一人の人間として・・朱莉さんが・・心配・・なんだ・・。」
何故か少し苦し気に言う琢磨。
「九条さん。私は本当に感謝していますよ。翔先輩の事とは関係なく、いつも気にかけて頂いてるし、今回の沖縄行きの件にしても航空券の手配から、ホテルの予約・・・そのうえあんな立派なマンションまで探して頂いて・・・高校生の時以来ですよ。こんなに誰かに親切にしていただいたのは。本当に有難うございます。」
「朱莉さん・・・。」
そこで琢磨は言葉を飲み込んだ。
(朱莉さん、高校の時以来って・・・・その相手は・・翔の事なんだろう?)
どんなに朱莉を手助けしても・・・結局のところ、朱莉にとっての一番は翔だと言う事実に改めて琢磨は悲しい気持ちになるのだった。でも・・・。
(朱莉さんの負担を少しでも減らしてあげる事が出来れば・・それが自分の罪滅ぼしなんだ・・・・。)
「九条さん、どこに食事に行くか決めてあるんですか?」
「うん?まだ特には決めていないんだ。だって今夜は朱莉さんの1日遅れの誕生祝だからね、どんなものを食べたいのか聞いてから決めようかと思っていたんだ。」
琢磨は頬杖をつきながら言った。
「私は何所でもいいですよ。あ・・・でもどうせなら・・沖縄の料理を食べてみたいです。」
(そうか・・・沖縄の料理か・・。それなら居酒屋が一番いいんだろうけど・・・。車の運転は代行を頼めばいいし・・・。)
そして琢磨は朱莉を見ると言った。
「朱莉さん・・・あんまりムードが無い店だけど・・色々な沖縄料理を食べたいなら、居酒屋が一番いいと思うだけど・・どうかな?」
「え?でもそれだと九条さん、車が・・・。」
「車の運転なら代行を頼めばいいよ。それに・・・朱莉さんはタクシーで帰ればいいし。そう言えば朱莉さんはお酒は飲めるの?」
「普段1人なので・・あまり飲むことはありませんけど・・・でも、今夜は飲んでみたいです。南国の居酒屋さんでお酒を飲むなんて、私の今までの人生では経験したことが無いので。」
朱莉は照れたように言った。
「うん。そうだね。それじゃ行こうか?」
琢磨は立ち上がり、朱莉の座っている席に置かれている大量の買い物袋を見て眉をしかめた。
「朱莉さん・・・これは?」
「え?明日香さんに頼まれた買い物・・・ですけど?」
それは両手に抱えてもかなりの量の買い物であった。琢磨は唇をかみしめ、両手をグッと握りしめた。
(こんなに大量の品を小柄な朱莉さんに暑い中、一人で買わせて・・・。)
琢磨の視線の先に自分が買ってきた品物がある事に気づいた朱莉は慌てたように言った。
「あ、あの九条さん。それ程重くは無かったので、本当に大丈夫ですから。」
そして買い物袋を手に取ろうすると、それらを全て琢磨が持ってしまった。
「あ・・。」
(何だ?朱莉さん・・・重くは無かったなんて言っていたけど・・・男の俺からみても・・中々重いじゃないか・・・。ん・・・?)
そのとき、琢磨は気が付いた。朱莉の足元に小さな折り畳み式のキャリーカートが置かれている事に。
「朱莉さん、これは・・・?」
「は、はい。実は、やっぱり重くて、そのキャリーカートを買ったんです・・・。でもお陰で楽に運べました。この先きっとあれば重宝すると思いますし。」
言うと、朱莉は俯いた。
(いやだ、これじゃ私・・・何か下手な言い訳してるみたい・・・。)
「そうか・・・。ならこれに入れて運ぼう。」
琢磨は折り畳んであったキャリーカートを広げると言った。
「朱莉さん・・・。まずは先に明日香ちゃんの病院へ行こう。」
「え?な・何を言ってるんですか?九条さん。」
「これだけ多くの荷物・・・明日クリーニングされた洗濯物と一緒に運ぶのは大変だ。今日これを明日香ちゃっんの病室に届けてしまえば、明日は荷物が少なくて済むから。」
その口調は・・・いつもより鋭く、有無を言わさないような雰囲気があった。
「わ、分かりました。」
「それじゃすぐに行こう。」
琢磨はキャリーカートを引くと、声を掛けて来た。
「はい・・。」
その時の琢磨は終始不機嫌だった。
駐車場に向かう時も無言だったし、病院へ向かう車の中でも何やら考え事でもしているのかずっと無言を通しており、朱莉は何だか居心地が悪かった。これで車内のカーステレオから沖縄特有の歌が流れていなければ、息ぐるしい空間であったのは間違い無かった。
やがて琢磨の車は明日香が入院している病院に到着した。
琢磨は病院の正面に横付けするとようやく朱莉に話しかけてきた。
「朱莉さん。荷物を降ろすから先に病院のロビーで待っていてもらえるかな?俺は車を駐車場に停めてくるから。」
「はい・・・。分かりました。」
朱莉が車を降り、明日香の買い物が入ったキャリーカートを降ろそうとすると、琢磨が素早く運転席から降りてきた。
「俺が荷物を降ろすから。」
早口で言うと、琢磨は荷物を降ろし、朱莉に手渡すと言った。
「朱莉さん、あの椅子で待っていて。」
「分かりました。」
「それじゃ、車を置きに行って来るから。」
足早に去って行く琢磨の後姿を見ながら朱莉は思った。
(どうしたんだろう・・・九条さん。カフェで会った時は機嫌が良さそうだったのに・・・何だか明日香さんの買い物を見たら急に不機嫌になっちゃったけど・・。)
「お待たせ。」
琢磨が朱莉の元へ戻って来た。
「!九条さん・・早かったですね。それでは病室へ行きましょうか?」
朱莉が立ち上った時、琢磨が俯きなが言った。
「朱莉さん・・・・悪いけど、病室には俺が1人で行って来るから・・ここで待っていてくれないか?」
「え?何故ですか?一応、明日香さんと買い物の内容が合っているのか確認しようと思っていたのですが・・。」
「そんなものは明日やればいいよ。・・・どうせすぐに使わない物ばかりなんだから・・。」
「え?でも・・・。」
そこまで言いかけた時、琢磨が顔を上げて朱莉の両肩を掴んだ。
「頼むからっ!」
「!」
琢磨のいつになく強い口調に朱莉の肩が小さく跳ねた。
「あ・ご、御免・・・。つい大きな声を・・。」
「い、いえ・・・。」
琢磨が申し訳なさそうに言うが、まだ朱莉の肩から両手を外さない。
「兎に角・・・今は俺だけで行かせてくれ・・・。頼む・・。」
俯き、どこか苦し気に言う琢磨の姿に戸惑いながらも朱莉は頷いた。
「わ、分かりました。ではここで・・待っていますね。」
「ありがとう、朱莉さん。」
琢磨はキャリーカートを引くと、足早に明日香の病室を目指した。
(くそっ!あいつら・・・許さないぞ・・・っ!一言文句を言ってやらないと気が納まらないっ!)
そして明日香の入院している病室の前に到着すると、琢磨は怒りに燃えながら一度深呼吸をし、病室のドアをノックした—。
それから15分程経過して琢磨が朱莉の前に現れた。
「いいえ、それ程でもありませんよ。意外と早かったですね。」
「ああ、そうだね。少し近道を発見したからさ。」
「九条さん。折角ですから何か飲まれて行ってはいかがですか?」
「うん・・・そうだな。それじゃちょっと何かメニュー見てくるよ。」
「はい、行ってらっしゃい。」
朱莉がその言葉を言うと、一瞬琢磨の顔が赤く染まった。
え・・?
しかし、次の瞬間、いつもの琢磨に戻っており、コーヒーを買いに向かった。
(気のせい・・・だったのかな?)
それから数分で琢磨はアイス・コーヒーを持って戻って来た。そして朱莉の向かい側に座ると心配そうに尋ねてきた。
「朱莉さん・・・。明日香ちゃんの買い物・・全部終わらせられたかい?」
「はい、何とか揃える事が出来ました。良かったです。」
朱莉の言葉に琢磨は申し訳なさそうに言う。
「ごめん・・・朱莉さん。明日香ちゃんに色々用事を言いつけられたのに・・・協力してあげる事が出来なくて。」
「何言ってるんですか、九条さんは翔さんの秘書なんですから、私のお手伝いなんてとんでもないですよ。私の事なら気にしないで、どうぞ翔さんの力になって下さい。」
朱莉は手を振りながら言った。
「朱莉さん・・・。確かに俺は翔の秘書だけど・・・一人の人間として・・朱莉さんが・・心配・・なんだ・・。」
何故か少し苦し気に言う琢磨。
「九条さん。私は本当に感謝していますよ。翔先輩の事とは関係なく、いつも気にかけて頂いてるし、今回の沖縄行きの件にしても航空券の手配から、ホテルの予約・・・そのうえあんな立派なマンションまで探して頂いて・・・高校生の時以来ですよ。こんなに誰かに親切にしていただいたのは。本当に有難うございます。」
「朱莉さん・・・。」
そこで琢磨は言葉を飲み込んだ。
(朱莉さん、高校の時以来って・・・・その相手は・・翔の事なんだろう?)
どんなに朱莉を手助けしても・・・結局のところ、朱莉にとっての一番は翔だと言う事実に改めて琢磨は悲しい気持ちになるのだった。でも・・・。
(朱莉さんの負担を少しでも減らしてあげる事が出来れば・・それが自分の罪滅ぼしなんだ・・・・。)
「九条さん、どこに食事に行くか決めてあるんですか?」
「うん?まだ特には決めていないんだ。だって今夜は朱莉さんの1日遅れの誕生祝だからね、どんなものを食べたいのか聞いてから決めようかと思っていたんだ。」
琢磨は頬杖をつきながら言った。
「私は何所でもいいですよ。あ・・・でもどうせなら・・沖縄の料理を食べてみたいです。」
(そうか・・・沖縄の料理か・・。それなら居酒屋が一番いいんだろうけど・・・。車の運転は代行を頼めばいいし・・・。)
そして琢磨は朱莉を見ると言った。
「朱莉さん・・・あんまりムードが無い店だけど・・色々な沖縄料理を食べたいなら、居酒屋が一番いいと思うだけど・・どうかな?」
「え?でもそれだと九条さん、車が・・・。」
「車の運転なら代行を頼めばいいよ。それに・・・朱莉さんはタクシーで帰ればいいし。そう言えば朱莉さんはお酒は飲めるの?」
「普段1人なので・・あまり飲むことはありませんけど・・・でも、今夜は飲んでみたいです。南国の居酒屋さんでお酒を飲むなんて、私の今までの人生では経験したことが無いので。」
朱莉は照れたように言った。
「うん。そうだね。それじゃ行こうか?」
琢磨は立ち上がり、朱莉の座っている席に置かれている大量の買い物袋を見て眉をしかめた。
「朱莉さん・・・これは?」
「え?明日香さんに頼まれた買い物・・・ですけど?」
それは両手に抱えてもかなりの量の買い物であった。琢磨は唇をかみしめ、両手をグッと握りしめた。
(こんなに大量の品を小柄な朱莉さんに暑い中、一人で買わせて・・・。)
琢磨の視線の先に自分が買ってきた品物がある事に気づいた朱莉は慌てたように言った。
「あ、あの九条さん。それ程重くは無かったので、本当に大丈夫ですから。」
そして買い物袋を手に取ろうすると、それらを全て琢磨が持ってしまった。
「あ・・。」
(何だ?朱莉さん・・・重くは無かったなんて言っていたけど・・・男の俺からみても・・中々重いじゃないか・・・。ん・・・?)
そのとき、琢磨は気が付いた。朱莉の足元に小さな折り畳み式のキャリーカートが置かれている事に。
「朱莉さん、これは・・・?」
「は、はい。実は、やっぱり重くて、そのキャリーカートを買ったんです・・・。でもお陰で楽に運べました。この先きっとあれば重宝すると思いますし。」
言うと、朱莉は俯いた。
(いやだ、これじゃ私・・・何か下手な言い訳してるみたい・・・。)
「そうか・・・。ならこれに入れて運ぼう。」
琢磨は折り畳んであったキャリーカートを広げると言った。
「朱莉さん・・・。まずは先に明日香ちゃんの病院へ行こう。」
「え?な・何を言ってるんですか?九条さん。」
「これだけ多くの荷物・・・明日クリーニングされた洗濯物と一緒に運ぶのは大変だ。今日これを明日香ちゃっんの病室に届けてしまえば、明日は荷物が少なくて済むから。」
その口調は・・・いつもより鋭く、有無を言わさないような雰囲気があった。
「わ、分かりました。」
「それじゃすぐに行こう。」
琢磨はキャリーカートを引くと、声を掛けて来た。
「はい・・。」
その時の琢磨は終始不機嫌だった。
駐車場に向かう時も無言だったし、病院へ向かう車の中でも何やら考え事でもしているのかずっと無言を通しており、朱莉は何だか居心地が悪かった。これで車内のカーステレオから沖縄特有の歌が流れていなければ、息ぐるしい空間であったのは間違い無かった。
やがて琢磨の車は明日香が入院している病院に到着した。
琢磨は病院の正面に横付けするとようやく朱莉に話しかけてきた。
「朱莉さん。荷物を降ろすから先に病院のロビーで待っていてもらえるかな?俺は車を駐車場に停めてくるから。」
「はい・・・。分かりました。」
朱莉が車を降り、明日香の買い物が入ったキャリーカートを降ろそうとすると、琢磨が素早く運転席から降りてきた。
「俺が荷物を降ろすから。」
早口で言うと、琢磨は荷物を降ろし、朱莉に手渡すと言った。
「朱莉さん、あの椅子で待っていて。」
「分かりました。」
「それじゃ、車を置きに行って来るから。」
足早に去って行く琢磨の後姿を見ながら朱莉は思った。
(どうしたんだろう・・・九条さん。カフェで会った時は機嫌が良さそうだったのに・・・何だか明日香さんの買い物を見たら急に不機嫌になっちゃったけど・・。)
「お待たせ。」
琢磨が朱莉の元へ戻って来た。
「!九条さん・・早かったですね。それでは病室へ行きましょうか?」
朱莉が立ち上った時、琢磨が俯きなが言った。
「朱莉さん・・・・悪いけど、病室には俺が1人で行って来るから・・ここで待っていてくれないか?」
「え?何故ですか?一応、明日香さんと買い物の内容が合っているのか確認しようと思っていたのですが・・。」
「そんなものは明日やればいいよ。・・・どうせすぐに使わない物ばかりなんだから・・。」
「え?でも・・・。」
そこまで言いかけた時、琢磨が顔を上げて朱莉の両肩を掴んだ。
「頼むからっ!」
「!」
琢磨のいつになく強い口調に朱莉の肩が小さく跳ねた。
「あ・ご、御免・・・。つい大きな声を・・。」
「い、いえ・・・。」
琢磨が申し訳なさそうに言うが、まだ朱莉の肩から両手を外さない。
「兎に角・・・今は俺だけで行かせてくれ・・・。頼む・・。」
俯き、どこか苦し気に言う琢磨の姿に戸惑いながらも朱莉は頷いた。
「わ、分かりました。ではここで・・待っていますね。」
「ありがとう、朱莉さん。」
琢磨はキャリーカートを引くと、足早に明日香の病室を目指した。
(くそっ!あいつら・・・許さないぞ・・・っ!一言文句を言ってやらないと気が納まらないっ!)
そして明日香の入院している病室の前に到着すると、琢磨は怒りに燃えながら一度深呼吸をし、病室のドアをノックした—。
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