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終章 大団円
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午後5時―
スカーレットはよそ行きのダークグリーンのワンピースに身を包み、アリオスが尋ねてくるのを待っていた。
コンコン
扉をノックする音が部屋に響き渡る。
「アリオス様だわ」
スカーレットはすぐに扉へ向かい、カチャリと開けた。するとそこにはグレーのスーツを着用したアリオスが優しい笑みをたたえて立っていた。そしてスカーレットを見つめると目を細めた。
「スカーレット…とても綺麗だ」
そしてアリオスの手が伸びてきてスカーレットの顎をすくい上げると顔を近付けた。
スカーレットはアリオスの意図が分かり、瞳を閉じるとすぐに唇が重ねられる。
「「…」」
スカーレットとアリオスは暫くの間、恋人同士の口づけを交わし…やがてそっと唇を離すとアリオスは言った。
「行こうか?スカーレット」
「はい…」
小さく頷くスカーレットの頬は…薄っすらと赤く染まっていた―。
****
今夜の音楽鑑賞は国立劇場で行われた。とても格式の高い劇場で、観客は全て貴族たちばかりで、スカーレットは気後れしながらもアリオスにエスコートされ、劇場へと入って行った―。
3時間後―
国立劇場をアリオスと共に出てきたスカーレットの頬はすっかり上気していた。
「どうだった?コンサートは?」
そんなスカーレットにアリオスは尋ねる。
「はい、とても素敵でした…。もう、最高です。私…今夜の感動は決して忘れません」
「そうか、良かった。そんなに喜んでもらえるとは思ってもいなかったな。それじゃ食事に行こうか?」
アリオスはスカーレットの腰に手を回すと言った。
「はい―」
スカーレットは微笑み、アリオスを見上げた。
****
アリオスが連れてきてくれたレストランは町のイルミネーションが見下ろせるレストランだった。2人の前にはフルコースの料理とワインが置かれている。
アリオスとスカーレットは今日にコンサートの話をしながら豪華な料理を口にしていた。やがて料理も終盤に差し掛かってきた頃…。ついにスカーレットは心を決めた。
「あの、アリオス様。実は大事な話があるのですが…」
「そうなのか?俺も実はスカーレットに話があるんだ」
「私に…話ですか…?」
「あ、ああ。そうなんだ…」
アリオスは恥ずかしそうに言うと、ポケットから四角いケースを取り出した。それを見た時、スカーレットの胸が早鐘を打ち始めた。
(ま、まさか…)
アリオスは照れながらもケースを開けると、そこには光り輝く指輪が入っている。
「スカーレット…愛してる。どうか俺と結婚して欲しい」
「!」
スカーレットの肩が大きく跳ね…次の瞬間、目に大粒の涙が浮かんだ。
「ど、どうしたんだ?スカーレット」
アリオスはいきなりスカーレットが涙を浮かべたので、すっかりうろたえてしまった。
(しまった…つい、スカーレットが愛しくて…性急しすぎてしまっただろうか?まだリヒャルト様にも俺たちの事を話していないのに…)
しかし、アリオスの心配を他所にスカーレットは言った。
「嬉しいです…アリオス様…。私も貴方を愛しています。私を…貰って頂けますか?」
「ああ。当然だろう?」
アリオスはテーブルの上に置かれたスカーレットの手をギュッと握りしめた。
そしてその夜―
2人は夜が明けるまでお互いの身体を求めあった。スカーレットはアリオスに抱かれながら思った。
(夜が明けたら…お父様からの手紙の事をすぐにアリオス様に伝えましょう…)
****
翌朝―
スカーレットはアリオスに手紙のことを伝えると、アリオスはすぐにスカーレットを連れて、シュバルツ家へ向かった。そしてスカーレットを妻に迎えたいとリヒャルトに伝えた。
初めにこの話を聞いた時、リヒャルトはとても驚いたが…相手は侯爵家。しかも支度金として巨額の資金援助をシュバルツ家に渡すと宣言したのだ。
アグネスのせいでかなりの富を失ってしまっていたリヒャルトには、願ったり叶ったりの申し出だった。何より、アリオスがスカーレットの事を深く愛していることが分かったからだ。
そうと決まれば話は早く、トントン拍子にアリオスとスカーレットの結婚話は進んでいった―。
3ヶ月後―
今日はアリオスとスカーレットの結婚式である。アリオスは白いタキシード姿で、式が始まるのを控室で待っていると、部屋の外で大騒ぎする声が聞こえてきた。
「離せッ!中へ入れろっ!」
「駄目だ!関係者意外立入禁止だ!」
…何やら押し問答する声が聞こえてくる。
「一体何の騒ぎだ?」
アリオスが首を傾げた。
「さぁ…何でしょうね?」
「様子を見てきましょう」
「その方がいいですね」
返事をしたのはヴィクトールとグスタフ、それにアーベルである。彼等は新郎であるアリオスについていたのだ。そしてスカーレットには勿論リヒャルトが付き添っている。
3人はドアを開けると、何とそこにいたのはボサボサに乱れた髪に貧しい服を着たアンドレアだったのだ。
「あ…アンドレア様っ!」
アーベルが声を上げた。
「何だって?」
アリオスがその名前に反応した。アリオスはスカーレットの境遇を全て知っていた。
「お前が…アンドレアか?」
アリオスは警備員達に取り押さえられているアンドレアに近づく。
「あ…」
アンドレアは目の前に立つアリオスを見た。その目はギラギラと光っている。
「貴方ですか…私のスカーレットを奪おうとしているのは…」
それを聞いたアリオスは言った。
「先にスカーレットから離れていったのはむしろお前のほうだろう?スカーレットを襲ったことは許せないが…でも俺はお前にある面では感謝しているよ。お前のお陰で俺はスカーレットと知り合えて…結婚する事が出来たのだからな」
「な、何を…っ!」
「それにしてもしつこい男だ。何処で聞いたのかは知らないが、スカーレットと俺の結婚式にいきなり乱入してくるなんて」
「う、うるさいっ!黙れっ!」
取り押さえられながら、尚も喚くアンドレアにアリオスは言った。
「ちょうどよい。お前には婦女暴行未遂事件でアグネスと共に刑務所に入ってもらおうか?」
「な、何だってっ?!ふざけるな!」
喚くアンドレアにアーベルが言った。
「黙れ、アンドレア…。聞いた所によるとお前は実の家から爵位を剥奪されたそうじゃないか。伯爵令嬢強姦未遂で、お前を警察へ引き渡してやろう」
「…!」
その言葉を聞いたアンドレアは顔が真っ青になり…ガックリとうなだれた。
そんな警備員達に取り押さえられたアンドレアに脇をすり抜けて部屋を出る際にアリオスは言った。
「金輪際…二度とスカーレットの前に現れるな」
それだけ言い残すと、アリオスは3人のシュバルツ家の執事を引き連れて部屋を後にした―。
****
一方、その頃新婦の控室ではリヒャルトとブリジットがスカーレットのウェディングドレス姿に見惚れていた。そこには小さなカールもいる。
「…とても綺麗だよ、スカーレット。まるで母さんの若い頃を見ているようだ」」
「ええ、本当に…」
リヒャルトの言葉の後に、涙声のブリジットが言う。
「…」
カールは言葉を無くしてスカーレットに見惚れている。
「お父様…ごめんなさい。シュバルツ家の跡取りはもういないのに、アリオス様の元へ嫁いでしまって…」
スカーレットの言葉にリヒャルトは首を振る。
「そんな事は気にする必要はない。それに…お前が嫁にいくのだから、私も…そろそろ再婚を考えてみてもいいかもしれないしな?」
リヒャルトはウィンクをしながら言う。
「え?お父様?」
スカーレットが驚いて顔を上げた時―
コンコン
ノックの音が響いた。ブリジットが扉を開けるとそこには優しい笑みをたたえたアリオスが立っている。背後には3人の執事たちも一緒だ。
アリオスはスカーレットに手を差し伸べると言った。
「スカーレット…迎えに来たよ」
「はい!」
スカーレットは笑みを浮かべて愛しいアリオスの元へ駆けていく。
優しい人達に見守られながら―。
<完>
スカーレットはよそ行きのダークグリーンのワンピースに身を包み、アリオスが尋ねてくるのを待っていた。
コンコン
扉をノックする音が部屋に響き渡る。
「アリオス様だわ」
スカーレットはすぐに扉へ向かい、カチャリと開けた。するとそこにはグレーのスーツを着用したアリオスが優しい笑みをたたえて立っていた。そしてスカーレットを見つめると目を細めた。
「スカーレット…とても綺麗だ」
そしてアリオスの手が伸びてきてスカーレットの顎をすくい上げると顔を近付けた。
スカーレットはアリオスの意図が分かり、瞳を閉じるとすぐに唇が重ねられる。
「「…」」
スカーレットとアリオスは暫くの間、恋人同士の口づけを交わし…やがてそっと唇を離すとアリオスは言った。
「行こうか?スカーレット」
「はい…」
小さく頷くスカーレットの頬は…薄っすらと赤く染まっていた―。
****
今夜の音楽鑑賞は国立劇場で行われた。とても格式の高い劇場で、観客は全て貴族たちばかりで、スカーレットは気後れしながらもアリオスにエスコートされ、劇場へと入って行った―。
3時間後―
国立劇場をアリオスと共に出てきたスカーレットの頬はすっかり上気していた。
「どうだった?コンサートは?」
そんなスカーレットにアリオスは尋ねる。
「はい、とても素敵でした…。もう、最高です。私…今夜の感動は決して忘れません」
「そうか、良かった。そんなに喜んでもらえるとは思ってもいなかったな。それじゃ食事に行こうか?」
アリオスはスカーレットの腰に手を回すと言った。
「はい―」
スカーレットは微笑み、アリオスを見上げた。
****
アリオスが連れてきてくれたレストランは町のイルミネーションが見下ろせるレストランだった。2人の前にはフルコースの料理とワインが置かれている。
アリオスとスカーレットは今日にコンサートの話をしながら豪華な料理を口にしていた。やがて料理も終盤に差し掛かってきた頃…。ついにスカーレットは心を決めた。
「あの、アリオス様。実は大事な話があるのですが…」
「そうなのか?俺も実はスカーレットに話があるんだ」
「私に…話ですか…?」
「あ、ああ。そうなんだ…」
アリオスは恥ずかしそうに言うと、ポケットから四角いケースを取り出した。それを見た時、スカーレットの胸が早鐘を打ち始めた。
(ま、まさか…)
アリオスは照れながらもケースを開けると、そこには光り輝く指輪が入っている。
「スカーレット…愛してる。どうか俺と結婚して欲しい」
「!」
スカーレットの肩が大きく跳ね…次の瞬間、目に大粒の涙が浮かんだ。
「ど、どうしたんだ?スカーレット」
アリオスはいきなりスカーレットが涙を浮かべたので、すっかりうろたえてしまった。
(しまった…つい、スカーレットが愛しくて…性急しすぎてしまっただろうか?まだリヒャルト様にも俺たちの事を話していないのに…)
しかし、アリオスの心配を他所にスカーレットは言った。
「嬉しいです…アリオス様…。私も貴方を愛しています。私を…貰って頂けますか?」
「ああ。当然だろう?」
アリオスはテーブルの上に置かれたスカーレットの手をギュッと握りしめた。
そしてその夜―
2人は夜が明けるまでお互いの身体を求めあった。スカーレットはアリオスに抱かれながら思った。
(夜が明けたら…お父様からの手紙の事をすぐにアリオス様に伝えましょう…)
****
翌朝―
スカーレットはアリオスに手紙のことを伝えると、アリオスはすぐにスカーレットを連れて、シュバルツ家へ向かった。そしてスカーレットを妻に迎えたいとリヒャルトに伝えた。
初めにこの話を聞いた時、リヒャルトはとても驚いたが…相手は侯爵家。しかも支度金として巨額の資金援助をシュバルツ家に渡すと宣言したのだ。
アグネスのせいでかなりの富を失ってしまっていたリヒャルトには、願ったり叶ったりの申し出だった。何より、アリオスがスカーレットの事を深く愛していることが分かったからだ。
そうと決まれば話は早く、トントン拍子にアリオスとスカーレットの結婚話は進んでいった―。
3ヶ月後―
今日はアリオスとスカーレットの結婚式である。アリオスは白いタキシード姿で、式が始まるのを控室で待っていると、部屋の外で大騒ぎする声が聞こえてきた。
「離せッ!中へ入れろっ!」
「駄目だ!関係者意外立入禁止だ!」
…何やら押し問答する声が聞こえてくる。
「一体何の騒ぎだ?」
アリオスが首を傾げた。
「さぁ…何でしょうね?」
「様子を見てきましょう」
「その方がいいですね」
返事をしたのはヴィクトールとグスタフ、それにアーベルである。彼等は新郎であるアリオスについていたのだ。そしてスカーレットには勿論リヒャルトが付き添っている。
3人はドアを開けると、何とそこにいたのはボサボサに乱れた髪に貧しい服を着たアンドレアだったのだ。
「あ…アンドレア様っ!」
アーベルが声を上げた。
「何だって?」
アリオスがその名前に反応した。アリオスはスカーレットの境遇を全て知っていた。
「お前が…アンドレアか?」
アリオスは警備員達に取り押さえられているアンドレアに近づく。
「あ…」
アンドレアは目の前に立つアリオスを見た。その目はギラギラと光っている。
「貴方ですか…私のスカーレットを奪おうとしているのは…」
それを聞いたアリオスは言った。
「先にスカーレットから離れていったのはむしろお前のほうだろう?スカーレットを襲ったことは許せないが…でも俺はお前にある面では感謝しているよ。お前のお陰で俺はスカーレットと知り合えて…結婚する事が出来たのだからな」
「な、何を…っ!」
「それにしてもしつこい男だ。何処で聞いたのかは知らないが、スカーレットと俺の結婚式にいきなり乱入してくるなんて」
「う、うるさいっ!黙れっ!」
取り押さえられながら、尚も喚くアンドレアにアリオスは言った。
「ちょうどよい。お前には婦女暴行未遂事件でアグネスと共に刑務所に入ってもらおうか?」
「な、何だってっ?!ふざけるな!」
喚くアンドレアにアーベルが言った。
「黙れ、アンドレア…。聞いた所によるとお前は実の家から爵位を剥奪されたそうじゃないか。伯爵令嬢強姦未遂で、お前を警察へ引き渡してやろう」
「…!」
その言葉を聞いたアンドレアは顔が真っ青になり…ガックリとうなだれた。
そんな警備員達に取り押さえられたアンドレアに脇をすり抜けて部屋を出る際にアリオスは言った。
「金輪際…二度とスカーレットの前に現れるな」
それだけ言い残すと、アリオスは3人のシュバルツ家の執事を引き連れて部屋を後にした―。
****
一方、その頃新婦の控室ではリヒャルトとブリジットがスカーレットのウェディングドレス姿に見惚れていた。そこには小さなカールもいる。
「…とても綺麗だよ、スカーレット。まるで母さんの若い頃を見ているようだ」」
「ええ、本当に…」
リヒャルトの言葉の後に、涙声のブリジットが言う。
「…」
カールは言葉を無くしてスカーレットに見惚れている。
「お父様…ごめんなさい。シュバルツ家の跡取りはもういないのに、アリオス様の元へ嫁いでしまって…」
スカーレットの言葉にリヒャルトは首を振る。
「そんな事は気にする必要はない。それに…お前が嫁にいくのだから、私も…そろそろ再婚を考えてみてもいいかもしれないしな?」
リヒャルトはウィンクをしながら言う。
「え?お父様?」
スカーレットが驚いて顔を上げた時―
コンコン
ノックの音が響いた。ブリジットが扉を開けるとそこには優しい笑みをたたえたアリオスが立っている。背後には3人の執事たちも一緒だ。
アリオスはスカーレットに手を差し伸べると言った。
「スカーレット…迎えに来たよ」
「はい!」
スカーレットは笑みを浮かべて愛しいアリオスの元へ駆けていく。
優しい人達に見守られながら―。
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