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9.団長は最強です
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「はぁー、手のかかる奴らだな。普通は団長命令には『はい』の一択しかないないんだぞ」
なんだかんだと面倒見がいいドウ団長は簡単に説明をすることにした。
「まずめんどくさい班はその名の通り、他の騎士団からのちょっかいや嫉妬を前面に受けて対処する班だ。それだけじゃなくホウレンソウに煩い王族の相手もしろ。
つまり俺達灰騎士団の仕事の邪魔をする奴らをぶった切る楽しいお仕事担当班だな」
これを聞いた三人はドウ団長に冷たい視線を向ける。楽しいお仕事と言っていたが、その内容は絶対にやりたくない仕事№1だ。この団の中で進んでやりたがる者はいないはずだ。
---本当にめんどくさい班じゃん…。
「俺は裸族なので王族相手は相応しくないです。きっと不敬罪で捕まり、灰騎士団から犯罪者を出す不名誉な事態になります」
「団長、俺は副団長として拒否権を使います」
「そんな立派な仕事、顔枠の私では務まりません」
仕事を断るまともな理由すら言えない三人は確かに、適任とは言えないかもしれない。
リアとジャキとイッチョの三人は頭脳タイプではない、めんどくさい班の仕事内容は一番苦手とするものだった。
---なんとしても狩り班に行きたい!
リア達はその手を各自愛用の武器に伸ばし本気モードで団長を威嚇し始める。実力重視で集めた訳あり達は、力ずくで問題の解決を図ろうとする傾向が強い。
要するに脳より筋肉を使う派なのだ。
これはいつものパターンかもと他の団員達が三歩下がって空間を提供する。
『ほれ、頑張れやー』
『瞬殺されるなよ』
『パンツ見せるな!』
当事者ではない団員達はお祭り気分で盛り上がり、まるで闘牛場で観戦しているようかのように楽しんでいる。
こんな状況なのにドウ団長は怒ることなく、腕を組み頭を下げて『またかよー、こいつらは…』とため息を吐いている。
「はぁー、お前ら馬鹿の一つ覚えみたいに毎度毎度俺を威嚇するな。少しは成長を見せてくれな、団長職はお前らより偉いんだぞ。そろそろ覚えたらどうだ。
そ・し・て・三人とも冷静になれ、これは適材適所だ。まずジャキは獣王の甥という立場を活かして周りを抑え込め。パンダは頭が悪い馬鹿どもを力で押さえろ。イッチョはその天然脳筋キャラで場を攪乱し、ジャキとパンダの行為を誤魔化せ。
お前らなら出来るよな?
ジャキ!パンダ!イッチョ!」
前半部分は飄々と話していたが、後半からドウ団長は声のトーンを落とし本気モードで話していた。
---これは断ってはいけないやつだ!
ドウ・カルマの本気は桁違いの威圧がある、そんな時の団長に『ノー』と言う命知らずはこの灰騎士団にはいない。いや、現実を知りいなくなったというのが正しい答えだ。
こんなドウ団長を見ると、獣人ではなく人族なのが正直信じられないほどだ。
これは超えてはいけない一線だと理解した三人は背筋を伸ばし拳を胸に当て、
「「「もちろんです、団長!」」」と声を限りに叫んでいた。
なんだかんだと面倒見がいいドウ団長は簡単に説明をすることにした。
「まずめんどくさい班はその名の通り、他の騎士団からのちょっかいや嫉妬を前面に受けて対処する班だ。それだけじゃなくホウレンソウに煩い王族の相手もしろ。
つまり俺達灰騎士団の仕事の邪魔をする奴らをぶった切る楽しいお仕事担当班だな」
これを聞いた三人はドウ団長に冷たい視線を向ける。楽しいお仕事と言っていたが、その内容は絶対にやりたくない仕事№1だ。この団の中で進んでやりたがる者はいないはずだ。
---本当にめんどくさい班じゃん…。
「俺は裸族なので王族相手は相応しくないです。きっと不敬罪で捕まり、灰騎士団から犯罪者を出す不名誉な事態になります」
「団長、俺は副団長として拒否権を使います」
「そんな立派な仕事、顔枠の私では務まりません」
仕事を断るまともな理由すら言えない三人は確かに、適任とは言えないかもしれない。
リアとジャキとイッチョの三人は頭脳タイプではない、めんどくさい班の仕事内容は一番苦手とするものだった。
---なんとしても狩り班に行きたい!
リア達はその手を各自愛用の武器に伸ばし本気モードで団長を威嚇し始める。実力重視で集めた訳あり達は、力ずくで問題の解決を図ろうとする傾向が強い。
要するに脳より筋肉を使う派なのだ。
これはいつものパターンかもと他の団員達が三歩下がって空間を提供する。
『ほれ、頑張れやー』
『瞬殺されるなよ』
『パンツ見せるな!』
当事者ではない団員達はお祭り気分で盛り上がり、まるで闘牛場で観戦しているようかのように楽しんでいる。
こんな状況なのにドウ団長は怒ることなく、腕を組み頭を下げて『またかよー、こいつらは…』とため息を吐いている。
「はぁー、お前ら馬鹿の一つ覚えみたいに毎度毎度俺を威嚇するな。少しは成長を見せてくれな、団長職はお前らより偉いんだぞ。そろそろ覚えたらどうだ。
そ・し・て・三人とも冷静になれ、これは適材適所だ。まずジャキは獣王の甥という立場を活かして周りを抑え込め。パンダは頭が悪い馬鹿どもを力で押さえろ。イッチョはその天然脳筋キャラで場を攪乱し、ジャキとパンダの行為を誤魔化せ。
お前らなら出来るよな?
ジャキ!パンダ!イッチョ!」
前半部分は飄々と話していたが、後半からドウ団長は声のトーンを落とし本気モードで話していた。
---これは断ってはいけないやつだ!
ドウ・カルマの本気は桁違いの威圧がある、そんな時の団長に『ノー』と言う命知らずはこの灰騎士団にはいない。いや、現実を知りいなくなったというのが正しい答えだ。
こんなドウ団長を見ると、獣人ではなく人族なのが正直信じられないほどだ。
これは超えてはいけない一線だと理解した三人は背筋を伸ばし拳を胸に当て、
「「「もちろんです、団長!」」」と声を限りに叫んでいた。
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