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33.夜会で遭遇…?!②
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私の期待を一身に背負った殿下はレイザとレイリンに毅然とした態度で向かっていく。
その姿は頼もしい限りである。私の親友選びは間違っていなかったと改めて思う。
「すまなかった。地上に舞い降りた天使が雪の妖精となり、可愛い白兎に変装しているのだな。言葉が足りなかったようだな。許して欲しい、ミア。それに双頭の龍」
「反省しているのならいいですわ」
「分かっているなら良いのです」
…くっ、…全然良くない!
すべてが間違っている。ちなみに親友選びもこの中にしっかり入ってしまった。
以心伝心はどこに行ったんですかっ!
ああ、幻でしたか?はっは…は、それって白昼夢の親戚ですか…。
なんだろう、いろいろおかしくて展開についていけない。
深呼吸、深呼吸。少しだけ落ち着いた。彼らと同じ土俵に上がったら負けな気がする。
うん、気にするのはやめよう。
――ワタシハナニモキイテナイ。
この会話が周囲に聞こえていないことだけが救いだった。
今の会話を除けば、今夜の夜会は最高だった。
王都に来てすぐに出席したあの夜会と違って、悪役令嬢みたいだと囁かれることもない。
あの時の私は厚化粧に派手なドレスだったけれど今夜は違う。
薄化粧だから素顔の私に近い。淡い色のドレスを身に纏い、髪を軽く結い上げてレイリンとお揃いの羽飾りをつけている。普段よりは頑張って盛っているけれど、それでも私だと分かる。
誰もあの夜会に出ていた公爵令嬢ハナミア・マーズだとは思っていない。
ここに両親がいたら流石にばれてしまうだろうが、その心配はなかった。招待はされていたけれど、ホワイト家の夜会に出る価値なしと判断して欠席しているからだ。
だから心置きなく楽しむことが出来る。
ホワイト家の夜会は華やかで、音楽に合わせて踊る人達を見ているだけでも楽しい。
「ミア、踊らないのか?」
「体力がないので最後まで踊れる自信がなくて…。私のことは気にせずにリューザ様は踊ってください」
最近は体調が良いけれど、最後まで踊る体力はまだない。途中でやめる前提で踊るなんて相手に失礼だから、目で楽しむだけにするつもりだ。
「それなら少しだけ一緒に踊ろう。実は私はダンスが苦手だから最初の部分しか踊れないんだ」
「以前ダリムさんが『殿下はダンスも上手なんです』と教えてくれました」
「それはダリムの勘違いだな。またはもうボケ始めているのかもな」
殿下は優しい嘘をつく。私が気後れすることなく彼の手を取れるようにと。
少しだけなら大丈夫かな…。
「私と踊ってくれますか、ミア」
「はい、喜んで…」
差し出された殿下の手に自分の手をそっと乗せると、二人で曲に合わせて踊り始める。
ゆっくりとした曲調だから、初めてのダンスでも間違えることなく踊れている。それに馴れない私を気遣って殿下が合わせてくれるから踊りやすい。
曲が半分ほど過ぎると殿下は喉が渇いたからと言って、踊りの輪から私を連れて抜け出す。
『疲れた?』と聞かないのは、私を気遣ってのことだ。
胸がどきどきしているけれど、これは疲れているのかな?
それになんだか顔だけが熱く感じるけど、これは暑いからかな…。
「ミア、果実水で喉を潤すといい」
「ありがとうございます、リューザ様」
差し出された果実水を受け取って一口飲むが、味はよく分からない。
グラス受け取る時に触れ合った指先まで熱くなっていき、それどころではなかったからだ。
「ミア?」
自分の指先を凝視する私を訝しげに殿下は見つめてくる。私の鼓動はさらに加速していく。
胸の『どきどき』が、『どっきん、どっきん』になっている。
でも全然苦しくない。
ううん、苦しい。でもいつもは息が出来なくなって物理的な苦痛なのに、それとは違って、胸の奥がキューッと言う感じ。
苦しいのに苦しくなくて、殿下の声でさらにその感じは加速していく。
これって恋だよね…?
ああ、そうか。私、殿下に恋をしていたんだ。
だからこんなにもふわふわしてどきどきして、勝手にイラッともして、それでもすごく幸せなんだ。
生きているうちに恋が出来るなんて思わなかったな…。
どうする?このまま気づかなかったふりをする?
未来のない私にはそういう選択肢もある。
でもそんなの勿体ないよね…。
せっかく恋をして幸運なことにその人が目の前にいる。
なにかを求めているわけじゃないけど、心に芽生えたこの想いを大切にしてあげたい。
短い人生だから当たって砕けていい。
「リューザ様。私、恋をしています、…あなたに」
見返りを求めない言葉を告げる。
伝えられただけでいい。
「私もミアに恋をしている。これからは親友はではなく、恋人同士でいいか?ミア」
なんだろう、とてつもなく都合の良い幻聴が聞こえてしまった…。
「殿下、『すまない。親友だと思っているから君の気持ちは応えられない』と言いましたか?」
「……一言も言っていない」
ということは、ということは…期待していいだろうか。
しかしそれは『一言も言っていない』けど、聞き間違えという可能性もゼロではない。
でも『もう一度言ってくれませんか』とは恥ずかしくて言えない。
どうするべきかと悶々と考えていると、いつの間に近くに来ていたのかレイザとレイリンが私と殿下の間に立ちふさがる。
「親友の分際で図々しい。恋人になりたい?顔を洗って出直してこいではなく、二度とその顔を見せるなっですわ!」
「姉上、断ってください。どこそこの第二王子など掃いて捨てるほどいます。もしどうしても第二王子がいいというのなら、もっと顔も性格も良い第二王子にしましょう」
相変わらず、外交問題を狙っているね…。
それに第二王子は掃いて捨てるほどいない。
でも二人のお陰で聞き間違いではないことも分かった。初恋を実らないというけれど、私は例外だったみたいだ。
殿下はたぶん初恋じゃないけど…。
いろいろと思い出して、むっとする私。大人気ない?、まだ大人じゃない(…学生だからね)から構わない。
「リューザ様。私は割り切った関係は認めない主義ですけどいいのですか?」
この確認は大切だ。お互いに歩み寄るべきでも、譲れないこともある。
「ミアだけだと誓う。それで返事は…?」
「もちろん、はいです!リューザ様」
――親友から恋人になった記念すべき瞬間。
周りで聞き耳を立てている人はいないので祝福の声はない。その代わりに殿下への殺害予告が聞こえてくる。
殿下は『ミア、嬉しいな』と笑っている。つまり私にしか物騒な言葉は聞こえていないみたいだから、さっきのは幻聴だ。
でも念のために命の尊さについて、弟妹達と語り尽くそうと秘かに誓う。
――ザワザワ…。
広間の入口付近がざわついている。誰かが遅れて夜会にやって来たようだ。
慌てた様子でホワイト伯爵夫妻が駆け寄っていくところを見ると、高位貴族がやってきたのかもしれない。
しかしホワイト伯爵家は軽んじられているので、ほとんどの高位貴族から参加を断られたとメリッサから聞いていた。
混乱を防ぐ為に隣国の第二王子の参加は公にされていなかったが、どこからか聞きつけて急遽やって来たのだろうか。
「チッ、なんでここに…。姉上、帰りましょう」
「お姉様、こちらに…」
レイザとレイリンは私の手を取って歩き出そうとするが、殿下もそれを止めることはない。それどころか、誰かから私の姿を隠すかのように、すっと私の前に出た。
その姿は頼もしい限りである。私の親友選びは間違っていなかったと改めて思う。
「すまなかった。地上に舞い降りた天使が雪の妖精となり、可愛い白兎に変装しているのだな。言葉が足りなかったようだな。許して欲しい、ミア。それに双頭の龍」
「反省しているのならいいですわ」
「分かっているなら良いのです」
…くっ、…全然良くない!
すべてが間違っている。ちなみに親友選びもこの中にしっかり入ってしまった。
以心伝心はどこに行ったんですかっ!
ああ、幻でしたか?はっは…は、それって白昼夢の親戚ですか…。
なんだろう、いろいろおかしくて展開についていけない。
深呼吸、深呼吸。少しだけ落ち着いた。彼らと同じ土俵に上がったら負けな気がする。
うん、気にするのはやめよう。
――ワタシハナニモキイテナイ。
この会話が周囲に聞こえていないことだけが救いだった。
今の会話を除けば、今夜の夜会は最高だった。
王都に来てすぐに出席したあの夜会と違って、悪役令嬢みたいだと囁かれることもない。
あの時の私は厚化粧に派手なドレスだったけれど今夜は違う。
薄化粧だから素顔の私に近い。淡い色のドレスを身に纏い、髪を軽く結い上げてレイリンとお揃いの羽飾りをつけている。普段よりは頑張って盛っているけれど、それでも私だと分かる。
誰もあの夜会に出ていた公爵令嬢ハナミア・マーズだとは思っていない。
ここに両親がいたら流石にばれてしまうだろうが、その心配はなかった。招待はされていたけれど、ホワイト家の夜会に出る価値なしと判断して欠席しているからだ。
だから心置きなく楽しむことが出来る。
ホワイト家の夜会は華やかで、音楽に合わせて踊る人達を見ているだけでも楽しい。
「ミア、踊らないのか?」
「体力がないので最後まで踊れる自信がなくて…。私のことは気にせずにリューザ様は踊ってください」
最近は体調が良いけれど、最後まで踊る体力はまだない。途中でやめる前提で踊るなんて相手に失礼だから、目で楽しむだけにするつもりだ。
「それなら少しだけ一緒に踊ろう。実は私はダンスが苦手だから最初の部分しか踊れないんだ」
「以前ダリムさんが『殿下はダンスも上手なんです』と教えてくれました」
「それはダリムの勘違いだな。またはもうボケ始めているのかもな」
殿下は優しい嘘をつく。私が気後れすることなく彼の手を取れるようにと。
少しだけなら大丈夫かな…。
「私と踊ってくれますか、ミア」
「はい、喜んで…」
差し出された殿下の手に自分の手をそっと乗せると、二人で曲に合わせて踊り始める。
ゆっくりとした曲調だから、初めてのダンスでも間違えることなく踊れている。それに馴れない私を気遣って殿下が合わせてくれるから踊りやすい。
曲が半分ほど過ぎると殿下は喉が渇いたからと言って、踊りの輪から私を連れて抜け出す。
『疲れた?』と聞かないのは、私を気遣ってのことだ。
胸がどきどきしているけれど、これは疲れているのかな?
それになんだか顔だけが熱く感じるけど、これは暑いからかな…。
「ミア、果実水で喉を潤すといい」
「ありがとうございます、リューザ様」
差し出された果実水を受け取って一口飲むが、味はよく分からない。
グラス受け取る時に触れ合った指先まで熱くなっていき、それどころではなかったからだ。
「ミア?」
自分の指先を凝視する私を訝しげに殿下は見つめてくる。私の鼓動はさらに加速していく。
胸の『どきどき』が、『どっきん、どっきん』になっている。
でも全然苦しくない。
ううん、苦しい。でもいつもは息が出来なくなって物理的な苦痛なのに、それとは違って、胸の奥がキューッと言う感じ。
苦しいのに苦しくなくて、殿下の声でさらにその感じは加速していく。
これって恋だよね…?
ああ、そうか。私、殿下に恋をしていたんだ。
だからこんなにもふわふわしてどきどきして、勝手にイラッともして、それでもすごく幸せなんだ。
生きているうちに恋が出来るなんて思わなかったな…。
どうする?このまま気づかなかったふりをする?
未来のない私にはそういう選択肢もある。
でもそんなの勿体ないよね…。
せっかく恋をして幸運なことにその人が目の前にいる。
なにかを求めているわけじゃないけど、心に芽生えたこの想いを大切にしてあげたい。
短い人生だから当たって砕けていい。
「リューザ様。私、恋をしています、…あなたに」
見返りを求めない言葉を告げる。
伝えられただけでいい。
「私もミアに恋をしている。これからは親友はではなく、恋人同士でいいか?ミア」
なんだろう、とてつもなく都合の良い幻聴が聞こえてしまった…。
「殿下、『すまない。親友だと思っているから君の気持ちは応えられない』と言いましたか?」
「……一言も言っていない」
ということは、ということは…期待していいだろうか。
しかしそれは『一言も言っていない』けど、聞き間違えという可能性もゼロではない。
でも『もう一度言ってくれませんか』とは恥ずかしくて言えない。
どうするべきかと悶々と考えていると、いつの間に近くに来ていたのかレイザとレイリンが私と殿下の間に立ちふさがる。
「親友の分際で図々しい。恋人になりたい?顔を洗って出直してこいではなく、二度とその顔を見せるなっですわ!」
「姉上、断ってください。どこそこの第二王子など掃いて捨てるほどいます。もしどうしても第二王子がいいというのなら、もっと顔も性格も良い第二王子にしましょう」
相変わらず、外交問題を狙っているね…。
それに第二王子は掃いて捨てるほどいない。
でも二人のお陰で聞き間違いではないことも分かった。初恋を実らないというけれど、私は例外だったみたいだ。
殿下はたぶん初恋じゃないけど…。
いろいろと思い出して、むっとする私。大人気ない?、まだ大人じゃない(…学生だからね)から構わない。
「リューザ様。私は割り切った関係は認めない主義ですけどいいのですか?」
この確認は大切だ。お互いに歩み寄るべきでも、譲れないこともある。
「ミアだけだと誓う。それで返事は…?」
「もちろん、はいです!リューザ様」
――親友から恋人になった記念すべき瞬間。
周りで聞き耳を立てている人はいないので祝福の声はない。その代わりに殿下への殺害予告が聞こえてくる。
殿下は『ミア、嬉しいな』と笑っている。つまり私にしか物騒な言葉は聞こえていないみたいだから、さっきのは幻聴だ。
でも念のために命の尊さについて、弟妹達と語り尽くそうと秘かに誓う。
――ザワザワ…。
広間の入口付近がざわついている。誰かが遅れて夜会にやって来たようだ。
慌てた様子でホワイト伯爵夫妻が駆け寄っていくところを見ると、高位貴族がやってきたのかもしれない。
しかしホワイト伯爵家は軽んじられているので、ほとんどの高位貴族から参加を断られたとメリッサから聞いていた。
混乱を防ぐ為に隣国の第二王子の参加は公にされていなかったが、どこからか聞きつけて急遽やって来たのだろうか。
「チッ、なんでここに…。姉上、帰りましょう」
「お姉様、こちらに…」
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