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31.不可解な状況〜ダリム視点〜②
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「やはり私とレイミアの愛の力だな」
「愛でどうにかなるのなら、病人が激減しているはずですが、あいにくと医者の需要は高いままです。それに殿下、先ほどの前提だけでなく、更に間違っております。正しくは『私だけの愛の力』です」
「ふっ、細かいことを言う男だな。そんな些細な違いは誰も気にしない」
「私は殿下の妄想を危惧しております」
「……っ……」
殿下の世迷い言を一刀両断する。
愛は信じていても、それがすべてを解決するなんて非現実的なことを医者である私は信じない。
ついでに殿下の妄想も訂正しておいたのは、親切心からだ。……心を抉りたかったわけでは決してない。
しかし、気になることもあるのは事実だった。
以前に殿下の魔力を微かにレイミアから感じ取った事があった。魔力は人に移るものではないし、気のせいかと思っていたのだが、その後も微かに殿下の魔力を彼女から感じる時があるのだ。
「殿下は相変わらずレイミアさんにおまじないという詐欺行為を働いているのですか?」
「……あれは仲を深めるためのスキンシップであって、詐欺行為ではない。それにミアだって嫌がってはいない」
「相手の純情につけ込んでの行為ですから詐欺同然です。まあ、その犯罪行為その二はいいとして、やはりそうでしたか。ちなみに犯罪行為その一は付き纏い行為のことですよ、殿下」
「……言われなくても分かっている」
…分かっているのに継続中とはかなり重症ですね。
殿下は口づけを続けていた。
それならば残り香のように殿下の魔力が残っているということか。普通は有りえないことだが、なんせ化け物級だから否定は出来ない。
それなら彼女の体調変化もそれが関係しているのだろうか。
いや、それはないな……。
一瞬頭に浮かんだ答えを即座に否定する。
なぜならレイミアから殿下の魔力を感じることはあっても、その魔力自体に治癒の魔術を施した形跡は一切ないからだ。
――それは間違いない。
「私も引き続き調べるが、ダリムもあらゆる面から探ってくれ。……頼む…」
「もちろんです、殿下」
臣下である私に向かって頭を下げる殿下は必死だ。
日中は彼女の隣で子犬のように尻尾を振ってデレデレしているが、それ以外の時間は彼女を助ける方法を探し続けることに充てている。
周囲には気づかれないようにしているが、最近ではほとんど寝ていないはずだ。
深夜だろうと殿下の部屋の明かりが消えることはない…。
これはきっと殿下にとって最初で最後の恋になるのだろう。
ハナミア・マーズは体は弱いくせに心は鋼のように強い。だがその鋼は不思議なことに硬さはなく、白兎のように柔らかくもある。相反するものが絶妙に織り混ざっていて、彼女しか持てない色というのだろうか、そんな不思議なオーラを纏っている唯一無二の女性。
誰もが彼女に惹かれてしまう。
それは双頭の龍のような兄弟愛だったり、私のように友人としての親愛だったり、形はさまざまだ。
そして殿下は彼女に運命を感じた。
愛する人を初めて得た喜びと同時に、その人を失う恐怖まで知るなんてどんな気分だっただろうか。
神も残酷なことをする…。
普通は喪失に怯えて手を伸ばすのを躊躇し、運命に背を向ける者がほとんどだろう。
人はそういうものだ。妥協して賢く生きていこうとする。
それを責めることなど誰も出来ない。
だが殿下は彼女のすべてを受け入れ愛している。
流石と言うべきか、それとも愚かなのか。
それは他人が決めることではないな…。
さあ、まだまだ出来ることある。母国にいる息子が数百年前の文献を探し出し届けてくれた。もしかしたらそこに彼女を救うヒントがあるかもしれない。殿下が諦めない限り、側近である私も諦めることはない。
今夜も徹夜になりそうだと思っていると、ふと伝え忘れていたことを思い出した。
一応は報告しておいたほうがいいだろう。
「殿下。双頭の龍の片割れレイリン・マーズからお命を狙われるやもしれませんので、お気をつけください」
これはマーズ公爵家に忍び込ませている者からの情報だから確かだ。どうやら殿下の詐欺行為をレイリン・マーズが知ってしまったようだ。ホワイト家の夜会が終わってから、ことに及ぼうとしているらしい。
…まあ、これは当然の反応だな。
殿下が殺られることはないだろうが、外交問題に発展するのだけは避けたい。だからお気をつけくださいとはそういう意味だ。
心配?そんなものは殿下には無用だろう。
「かもしれないではなく、もう三度ほど仕掛けられた」
「そうですか。双頭の龍は片方だけでも仕事が早い、流石ですね」
レイリン・マーズは待ちきれなかったということだろう。そうなる気もしていた。彼女の姉への愛は度が過ぎていて、もう執着の域に達している。
「自分の主が殺られそうなのに、その相手を褒めるなんて側近としてどうなんだ?」
「殺られそうなのですか?殿下」
「それはない」
不敵な笑みを浮かべる殿下と、それを見て同じような表情で頷く私。
褐色の口なしが負けるはずがない。殿下がその気になれば双頭の龍など簡単に消し去るだろう。
けれども、決してそれはしない。なぜなら双頭の龍は愛しい人が大切にしている弟妹だからだ。
そのさまは、飼い主の大切なものには絶対に手は出さない忠犬そのものだ。
――子犬から忠犬への進化。
そのぶれない態度はいっそのこと清々しくもある。
……イイトオモイマスヨ、殿下。
「なら問題はないですね。殿下の未来の義妹ですので大いに褒めましょう」
「……っ…、そ、そうだな」
殿下は手で口元を押されて赤面している。義妹という言葉から、レイミアとの未来を妄想して照れているのだろう。…やれやれだ。
割り切った関係は出来ていたくせに、本当に免疫がないというか一途だ。
以前の殿下は第二王子としてお手本のように生きていたが、こういう殿下も悪くない。
「愛でどうにかなるのなら、病人が激減しているはずですが、あいにくと医者の需要は高いままです。それに殿下、先ほどの前提だけでなく、更に間違っております。正しくは『私だけの愛の力』です」
「ふっ、細かいことを言う男だな。そんな些細な違いは誰も気にしない」
「私は殿下の妄想を危惧しております」
「……っ……」
殿下の世迷い言を一刀両断する。
愛は信じていても、それがすべてを解決するなんて非現実的なことを医者である私は信じない。
ついでに殿下の妄想も訂正しておいたのは、親切心からだ。……心を抉りたかったわけでは決してない。
しかし、気になることもあるのは事実だった。
以前に殿下の魔力を微かにレイミアから感じ取った事があった。魔力は人に移るものではないし、気のせいかと思っていたのだが、その後も微かに殿下の魔力を彼女から感じる時があるのだ。
「殿下は相変わらずレイミアさんにおまじないという詐欺行為を働いているのですか?」
「……あれは仲を深めるためのスキンシップであって、詐欺行為ではない。それにミアだって嫌がってはいない」
「相手の純情につけ込んでの行為ですから詐欺同然です。まあ、その犯罪行為その二はいいとして、やはりそうでしたか。ちなみに犯罪行為その一は付き纏い行為のことですよ、殿下」
「……言われなくても分かっている」
…分かっているのに継続中とはかなり重症ですね。
殿下は口づけを続けていた。
それならば残り香のように殿下の魔力が残っているということか。普通は有りえないことだが、なんせ化け物級だから否定は出来ない。
それなら彼女の体調変化もそれが関係しているのだろうか。
いや、それはないな……。
一瞬頭に浮かんだ答えを即座に否定する。
なぜならレイミアから殿下の魔力を感じることはあっても、その魔力自体に治癒の魔術を施した形跡は一切ないからだ。
――それは間違いない。
「私も引き続き調べるが、ダリムもあらゆる面から探ってくれ。……頼む…」
「もちろんです、殿下」
臣下である私に向かって頭を下げる殿下は必死だ。
日中は彼女の隣で子犬のように尻尾を振ってデレデレしているが、それ以外の時間は彼女を助ける方法を探し続けることに充てている。
周囲には気づかれないようにしているが、最近ではほとんど寝ていないはずだ。
深夜だろうと殿下の部屋の明かりが消えることはない…。
これはきっと殿下にとって最初で最後の恋になるのだろう。
ハナミア・マーズは体は弱いくせに心は鋼のように強い。だがその鋼は不思議なことに硬さはなく、白兎のように柔らかくもある。相反するものが絶妙に織り混ざっていて、彼女しか持てない色というのだろうか、そんな不思議なオーラを纏っている唯一無二の女性。
誰もが彼女に惹かれてしまう。
それは双頭の龍のような兄弟愛だったり、私のように友人としての親愛だったり、形はさまざまだ。
そして殿下は彼女に運命を感じた。
愛する人を初めて得た喜びと同時に、その人を失う恐怖まで知るなんてどんな気分だっただろうか。
神も残酷なことをする…。
普通は喪失に怯えて手を伸ばすのを躊躇し、運命に背を向ける者がほとんどだろう。
人はそういうものだ。妥協して賢く生きていこうとする。
それを責めることなど誰も出来ない。
だが殿下は彼女のすべてを受け入れ愛している。
流石と言うべきか、それとも愚かなのか。
それは他人が決めることではないな…。
さあ、まだまだ出来ることある。母国にいる息子が数百年前の文献を探し出し届けてくれた。もしかしたらそこに彼女を救うヒントがあるかもしれない。殿下が諦めない限り、側近である私も諦めることはない。
今夜も徹夜になりそうだと思っていると、ふと伝え忘れていたことを思い出した。
一応は報告しておいたほうがいいだろう。
「殿下。双頭の龍の片割れレイリン・マーズからお命を狙われるやもしれませんので、お気をつけください」
これはマーズ公爵家に忍び込ませている者からの情報だから確かだ。どうやら殿下の詐欺行為をレイリン・マーズが知ってしまったようだ。ホワイト家の夜会が終わってから、ことに及ぼうとしているらしい。
…まあ、これは当然の反応だな。
殿下が殺られることはないだろうが、外交問題に発展するのだけは避けたい。だからお気をつけくださいとはそういう意味だ。
心配?そんなものは殿下には無用だろう。
「かもしれないではなく、もう三度ほど仕掛けられた」
「そうですか。双頭の龍は片方だけでも仕事が早い、流石ですね」
レイリン・マーズは待ちきれなかったということだろう。そうなる気もしていた。彼女の姉への愛は度が過ぎていて、もう執着の域に達している。
「自分の主が殺られそうなのに、その相手を褒めるなんて側近としてどうなんだ?」
「殺られそうなのですか?殿下」
「それはない」
不敵な笑みを浮かべる殿下と、それを見て同じような表情で頷く私。
褐色の口なしが負けるはずがない。殿下がその気になれば双頭の龍など簡単に消し去るだろう。
けれども、決してそれはしない。なぜなら双頭の龍は愛しい人が大切にしている弟妹だからだ。
そのさまは、飼い主の大切なものには絶対に手は出さない忠犬そのものだ。
――子犬から忠犬への進化。
そのぶれない態度はいっそのこと清々しくもある。
……イイトオモイマスヨ、殿下。
「なら問題はないですね。殿下の未来の義妹ですので大いに褒めましょう」
「……っ…、そ、そうだな」
殿下は手で口元を押されて赤面している。義妹という言葉から、レイミアとの未来を妄想して照れているのだろう。…やれやれだ。
割り切った関係は出来ていたくせに、本当に免疫がないというか一途だ。
以前の殿下は第二王子としてお手本のように生きていたが、こういう殿下も悪くない。
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