悪役令嬢と噂されているので、全力で逃げることにしました!〜できれば静かに暮らしたい〜

『ほら、ご覧なさって。あそこにいるのが噂の公爵令嬢ですわよ』
『噂通りのかたで、悪役令嬢という感じですわね』

公爵令嬢であるハナミア・マーズのほうを見ながら、楽しそうに囀っている令嬢達。

 悪役令嬢??どうして私が……

ハナミアは幼い頃から病弱で、静養のためにずっと領地で過ごしていた。つまり公爵家の駒として役に立たないから、両親から放置されていたのだ。

――あっ、でもグレたりはしていませんよ。自分でも言うのもなんですが、田舎で真っ直ぐに育ちましたから。

病弱ゆえに社交界に出るのも今回が初めて。だから悪役令嬢になる機会もなかったはずなのに、なぜか悪役になっているハナミア。
立派な両親と優秀な弟妹達はハナミアを庇うことはない。
家族のこういう態度には慣れているので、全然平気である。

ただ平凡で、病弱で、時々吐血することがあるハナミアには、悪役令嬢は少しだけ荷が重い。

――なんか天に召される気がするわ……

なのでこっそりと逃げようと思います!

これは自称平凡な公爵令嬢が自分の身の丈(病弱?)に合わせて、生きようと奮闘するお話です。
もちろん周囲はそんな彼女を放ってはおきません。なぜなら平凡は自称ですから…。
⚠ヒーローは優しいだけじゃありません、一癖も二癖もあります。
⚠主人公は病弱を通り越し死にかけることもありますが、本人は明るく元気ですのでご安心?を。


※設定はゆるいです。
24h.ポイント 262pt
5,540
小説 5,060 位 / 192,183件 恋愛 2,498 位 / 57,270件

あなたにおすすめの小説

理想の男性(ヒト)は、お祖父さま

たつみ
恋愛
月代結奈は、ある日突然、見知らぬ場所に立っていた。 そこで行われていたのは「正妃選びの儀」正妃に側室? 王太子はまったく好みじゃない。 彼女は「これは夢だ」と思い、とっとと「正妃」を辞退してその場から去る。 彼女が思いこんだ「夢設定」の流れの中、帰った屋敷は超アウェイ。 そんな中、現れたまさしく「理想の男性」なんと、それは彼女のお祖父さまだった! 彼女を正妃にするのを諦めない王太子と側近魔術師サイラスの企み。 そんな2人から彼女守ろうとする理想の男性、お祖父さま。 恋愛よりも家族愛を優先する彼女の日常に否応なく訪れる試練。 この世界で彼女がくだす決断と、肝心な恋愛の結末は?  ◇◇◇◇◇設定はあくまでも「貴族風」なので、現実の貴族社会などとは異なります。 本物の貴族社会ではこんなこと通用しない、ということも多々あります。 R-Kingdom_1 他サイトでも掲載しています。

呪われた姿が可愛いので愛でてもよろしいでしょうか…?

矢野りと
恋愛
我が国の第二王子が隣国での留学を終えて数年ぶりに帰国することになった。王都では彼が帰国する前から、第二王子の婚約者の座を巡って令嬢達が水面下で激しく火花を散らしているらしい。 辺境の伯爵令嬢であるリラ・エールは王都に出向くことは滅多にないので関係のない話だ。 そんななか帰国した第二王子はなんと呪われていた。 どんな姿になったのか分からないが、令嬢達がみな逃げ出すくらいだからさぞ恐ろしい姿になってしまったのだろうと辺境の地にまで噂は流れてきた。 ――えっ、これが呪いなの?か、可愛すぎるわ! 私の目の前の現れたのは、呪いによってとても愛らしい姿になった第二王子だった。 『あの、抱きしめてもいいかしら?』 『・・・・駄目です』 私は抱きしめようと手を伸ばすが、第二王子の従者に真顔で止められてしまった。 ※設定はゆるいです。 ※5/29 タイトルを少し変更しました。

婚約者に騙されて守護竜の花嫁(生贄)にされたので、嫌なことは嫌と言うことにしました

春乃紅葉@コミカライズ2作品配信中
恋愛
竜に守護される国、ルクレスト王国。 この国では、千年に一度、守護竜に花嫁(生贄)を捧げる儀式が行われる。 主人公ルーシャは、公爵家に嫁ぐはずが、婚約者によって竜谷の滝壺へと突き落とされ、守護竜の生贄にされる。 しかし、気がつけば一年前に戻っていた。 ルーシャは、突然現れた謎の執事の力を借り、騙していた公爵家嫡男と婚約を結ばないように奔走するが、外堀ががっつり埋められている模様。 しかし、従兄の助力を得られ、偽装婚約をすることに──。 周囲の顔色を窺い、自分の立場をわきまえ耐え過ごしてきたルーシャが、ちょっと天然だけど献身的で優しい執事と出会い、新しい人生を見つけていくお話です。 ※タイトル変更しました。

初恋のその先へ〜手を差し伸べたのは大人になったあなたでした〜

矢野りと
恋愛
※この作品は『贖罪〜あなたが選んだのは私ではありませんでした〜』に出てくる登場人物ミン団長のお話です。そちらを読まなくても大丈夫ですが、読んでいただいたほうがより楽しめるかと思います。 『愛されるなんて思うな。金と引き換えに自分を売るなんてなんて浅ましい女なんだ!』 初夜の前に夫が伝えてきたのは嘘偽りのない気持ちだった。それから結婚して七年経つけれども、夫婦仲は変わっていない。 ――私に興味を示さない夫。 それでも結婚生活は悲惨というほどでもなかった。それは私も早々に彼への期待を捨てたからだろう。 そんな私と夫との関係が変わり始めたのは数ヶ月前からだった。 ――体調を崩しがちになった私に薬を差し出してくる優しい夫。 でもその優しさが本物ではなかったことを私は知った。  たぶん、これが体調を崩している原因…。 そんな私の前に現れたのは、少年の頃の面影を残した年下の幼馴染みだった。 『うぁー!シン姉、久しぶり』 『大きくなったわね、ジェイ』 昔と同じで真っすぐな彼はとても眩しかった。

間違って舞踏会に一番乗りしてしまったシンデレラ

矢野りと
恋愛
リリミア・ムーアは正真正銘の子爵令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、数年後には大好きだった父も不慮の事故で呆気なくこの世を去ってしまう。 可哀想な彼女は一人残されて……とはならなかった。 父であるムーア子爵は亡くなる一ヶ月前に再婚していたのだ。だから継母と二人の義姉も一緒に残されたのである。 それから先はお決まりのパターンを辿ることになる。 まるでおとぎ話のシンデレラのように…。 気づけばリリミアは『シンデレラ令嬢』と陰で呼ばれるようになっていた。 『いつかきっと幸せになれるわ』と頑張り続ける前向きな彼女。 ちょっとおとぎ話のシンデレラよりもたくましい…。 ある日憧れの王子様を近くで見てみようと王城で開かれる舞踏会にこっそりと参加する。 だが間違って開始時刻よりもだいぶ早くに到着してしまい、王子と護衛騎士の会話を偶然耳にしてしまう。 『そこにいるのは誰だっ!』 『……誰もいませんのでお気になさらずに……』 ※この作品には『ある日愛する妻が何も告げずに家を出ていってしまった…』の登場人物が出ています。

〖完結〗死にかけて前世の記憶が戻りました。側妃? 贅沢出来るなんて最高! と思っていたら、陛下が甘やかしてくるのですが?

藍川みいな
恋愛
私は死んだはずだった。 目を覚ましたら、そこは見知らぬ世界。しかも、国王陛下の側妃になっていた。 前世の記憶が戻る前は、冷遇されていたらしい。そして池に身を投げた。死にかけたことで、私は前世の記憶を思い出した。 前世では借金取りに捕まり、お金を返す為にキャバ嬢をしていた。給料は全部持っていかれ、食べ物にも困り、ガリガリに痩せ細った私は路地裏に捨てられて死んだ。そんな私が、側妃? 冷遇なんて構わない! こんな贅沢が出来るなんて幸せ過ぎるじゃない! そう思っていたのに、いつの間にか陛下が甘やかして来るのですが? 設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。

三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します

冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」 結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。 私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。 そうして毎回同じように言われてきた。 逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。 だから今回は。

冷徹義兄の密やかな熱愛

橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。 普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。 ※王道ヒーローではありません

処理中です...