7 / 61
7. 触れていないと言えるのでしょうか
しおりを挟む
礼をしたグールドが静かに扉を閉めた。
部屋の中にはエドワードお兄さまの従騎士であるフレデリック、侍女のエミリーとソフィー、そしてウィリアムの後ろから部屋へ入ってきた騎士服の男性がいる。
「ど、どうぞお掛けになって」
自分の私室に家族以外の男性が入るのは初めてで、どことなくソワソワしてしまう。…いいえ。「男性」と言うよりウィリアムがいるからだ。ウィリアムでさえなければ、こんなにどきどきする筈はない。
「その前にこれを」
「……素敵!これを私に?」
目の前に差し出された花束に思わず歓声を上げた。淡い色合いで束ねられた花々が、いとも容易く私の心を揺さぶった。
「覚えていてくれたの?」
「……王女殿下のことであれば、何もかも」
「とても嬉しい!……本当にありがとう」
花は好きだ。贈られることも多い。庭園の花はもちろん野に咲く小さな花も好きで、花冠を作るのが幼い頃の私のお気に入りの遊びだった。
しかし、私が花の中でも特に淡い色のものを好むことは、家族を始めとしたごく一部にしか知られていない。
お母さまから教えられたことだ。王家に生まれついた者として、好きなものや嫌いなものを迂闊に口に出してはいけないと。
淡い色の花が好きだと私が言うことで、市場に影響を与える可能性がある。
そう教えられたのは何歳の頃だろう。理解できなかったことを察して、お母さまは重ねて言った。
「レオノアが好きなお花の色が皆に分かると、そのお花の値段がうんと高くなるかもしれないわね」
「そうなの?」
「そうよ。レオノアのこと、皆大好きなんだもの。だから皆も淡い色のお花が好きになって、自分も同じお花が欲しい~って思ってお花屋さんに買いに行くと思うわ。その代わり、濃い色のお花を欲しがる人がいなくなっちゃうかも」
「お花やさん、こまっちゃう?」
「困っちゃうわね。でも、困るのはお花屋さんだけじゃないわ。濃い色のお花を作っている人も、突然売れなくなったらとっても困ると思うの」
「…こいいろのお花もすきよ」
「そうよね。レオノアはお花が大好きなのよね。その中でも、淡い色合いの可愛らしいお花が特に好きなだけ」
「……お花がすき、っていってもいいの?」
「いいのよ!母さまもお花が大好きだもの。だから、お花が好きです、ってことだけ言うようにしましょうね」
「はい。……かあさま、だいすき」
「レオノア、母さまもあなたが大好きよ」
ぎゅう、と抱きしめられた。
以来、私は花の色について口にしたことは一度もない。ウィリアムにも言ったことは無いはずだ。ただ、私のおままごとにつき合わせたり、花冠を一緒に作ったりする中で気づいたのだろう。
それを覚えていてくれたこと、私のために花束を用意してくれたことが嬉しくて、笑顔でウィリアムを見上げた。
ただそこに立っているだけで芸術品のような彼。見ているだけでいいと思っていたウィリアムが、すぐそこにいる。
「姫さま、お茶の準備が整いました。花はお預かりしましょうね。活けてまいりますので」
見惚れてしまっていた私は、慌てて花束をエミリーに手渡した。
「あ、そうね。どうぞお掛けになって」
「失礼します」
私の向かいに腰かけると、お茶を淹れたソフィーに軽く頷いて謝意を示している。
「あの…さっきはごめんなさい」
「何のことでしょうか」
「エドワードお兄さまが。…悪気は無いの。私のことを心配しているだけで。私が頼りないものだから、すっかり過保護になってしまって」
「………過保護、ですか」
「……」
「……」
「……あ、の。ウィルは、ギルニアとの戦いでは怪我をしなかった?」
「はい。特に危ういこともありませんでした」
「そう。よかった」
「ご心配いただきありがとうございます」
「……」
「……」
「……ウィル、怒ってる?」
「……何故そのようにお思いでしょうか。怒ってなどおりませんが」
「………」
だって、さっきから私の方を全然見てくれない。言葉遣いだって、臣下としての口調を崩さず硬いままだ。祝賀会での甘い態度が嘘みたいで、悲しくなって俯いた。
「………いつも、あのような?」
「……え?」
顔を上げると、カップを指先で弄びながら問いかけられた。
「王太子殿下です。いつもあのようになさるのですか」
エドワードお兄さまのこと?
「え……そうね。今日は少し酷かったかもしれないけれど、いつもお父さまと一緒に私の相手をしてくださるの。フィリップお兄さまもいらっしゃる時には、もっとお二人ともご機嫌に」
「そういうことではありません」
遮られて口を噤んだ。視界の端でエミリーが動揺したようにピクリと身じろいだのが見える。王族の言葉を遮るなど、通常ではあり得ないことだ。
フーッと大きくため息を吐いてウィリアムが続けた。
「……抱きしめられていたではありませんか」
言われて、ようやく何のことか理解した。
「お兄さまたちは昔からああなの。お父さまもお母さまも。産まれたときの私の身体が小さくて、愛情を注げば丈夫に育つと思われたんですって。だから毎日必ず抱きしめることにしたとお母さまが仰ってたわ」
「……キスも、でしょうか」
「?キスは、私が怖い夢をみて泣いていたときに、エドワードお兄さまがしてくださったの。そうしたらおまじないみたいによく効いて。それから毎晩眠る前の習慣にしているの」
「………」
「………おこってる?」
「………先ほども申し上げましたが、怒ってなどおりません」
「……あの、私もウィルに聞きたいことがあるの」
「どうぞ」
「本当のこと、教えてくれる?」
「どのようなことであっても」
膝の上で両手を握りしめた。
「……………どうして私のこと、望んでくれたの?」
審判を待つ気持ちで俯いているけれど、答えはない。そっと上目遣いでウィルを見れば、わずかに首を傾げて私を見つめている。
「……ウィル?」
「どうしてだとお思いですか?」
「……教えてくれるって言ったのに」
「お答えください。なぜ私が、褒賞として王女殿下の降嫁を望んだとお思いですか?」
ドレスを握りしめる。身体中が上気しているはず。耳が熱い。
「……わたしが、すきだから」
「……は?」
「私がウィルのことが大好きだから!」
爆発しそうなほど心臓が早く打っている。
「だから、それを知ったウィルは、私の望みを叶えようとして、それでっ……」
恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆った。だから自分では言いたくなかったのに。ウィルのばか。
「……クソっ」
「……?」
指の間からそっと覗くと、ウィリアムが片手で顔を覆っている。その顔は赤くなっていて、初めて見る彼の様子に驚いた私は、思わず凝視してしまった。
ふう、と深呼吸したウィリアムはこちらを向くと、少し潤んだように見える青い瞳で私を見つめた。
「……それで、レオニーは」
「は、はいっ」
「レオニーの気持ちに気づいた私が、その想いを叶えるために戦に臨み、大将首をあげ続けたと。他の誰にも獲物を奪われないよう、本隊を待てという将軍の命に背いてまで」
「……」
「リングオーサの宝石を手に入れるために、誰にも文句を言わせないだけの結果を出そうとして、下手をすれば処罰されるような危ない橋を渡って」
「!やっぱり危なかったの?」
「いえ、そうではありません。明らかに軍規を無視して、何重にも張り巡らされた防御をかいくぐってギルニアを墜して。それら全てを、レオニーの望みを叶えるためだったと、そう思っているの?」
雰囲気がガラリと変わった。祝賀会のときの甘い口調が戻り、また顔が熱くなる。
「……だって、それ以外考えられないもの」
「……」
「……」
「……レオニー、隣においで」
ぱちり、と瞬いた。
「となり?」
「そう。私の隣」
自分の座る三人がけの椅子の横、隣の座面を手のひらで叩いた。
「……」
「さあ、早く」
迷いながらも、側に近づきたい気持ちは抑えられない。そっと立ち上がると、すみっこに腰掛けた。
「レオニー、もっと側へ」
「……」
もっと、もっと近くにと言われ、拳2つ分ほどの近さへ座った。
「王太子殿下から、指一本触れるなと厳命されたね」
「そ、そうね。でもお母さまは」
「いや。王妃陛下はあのように仰っていたが、だからと言って無視することなどあってはならないと思う」
「……そう」
手を握ったり、ほんの少し触れたりしたいと思うのは、私だけなのだろうか。チクンと胸が痛んだ。やっぱり私がウィルを好きだから、それを彼は知っているから。だから願いを叶えるために私と結婚することにしたのかも。
落ち込む私をよそに、ウィリアムは甘く告げた。
「だからねレオニー、君が私に触れたらどうだろう」。
部屋の中にはエドワードお兄さまの従騎士であるフレデリック、侍女のエミリーとソフィー、そしてウィリアムの後ろから部屋へ入ってきた騎士服の男性がいる。
「ど、どうぞお掛けになって」
自分の私室に家族以外の男性が入るのは初めてで、どことなくソワソワしてしまう。…いいえ。「男性」と言うよりウィリアムがいるからだ。ウィリアムでさえなければ、こんなにどきどきする筈はない。
「その前にこれを」
「……素敵!これを私に?」
目の前に差し出された花束に思わず歓声を上げた。淡い色合いで束ねられた花々が、いとも容易く私の心を揺さぶった。
「覚えていてくれたの?」
「……王女殿下のことであれば、何もかも」
「とても嬉しい!……本当にありがとう」
花は好きだ。贈られることも多い。庭園の花はもちろん野に咲く小さな花も好きで、花冠を作るのが幼い頃の私のお気に入りの遊びだった。
しかし、私が花の中でも特に淡い色のものを好むことは、家族を始めとしたごく一部にしか知られていない。
お母さまから教えられたことだ。王家に生まれついた者として、好きなものや嫌いなものを迂闊に口に出してはいけないと。
淡い色の花が好きだと私が言うことで、市場に影響を与える可能性がある。
そう教えられたのは何歳の頃だろう。理解できなかったことを察して、お母さまは重ねて言った。
「レオノアが好きなお花の色が皆に分かると、そのお花の値段がうんと高くなるかもしれないわね」
「そうなの?」
「そうよ。レオノアのこと、皆大好きなんだもの。だから皆も淡い色のお花が好きになって、自分も同じお花が欲しい~って思ってお花屋さんに買いに行くと思うわ。その代わり、濃い色のお花を欲しがる人がいなくなっちゃうかも」
「お花やさん、こまっちゃう?」
「困っちゃうわね。でも、困るのはお花屋さんだけじゃないわ。濃い色のお花を作っている人も、突然売れなくなったらとっても困ると思うの」
「…こいいろのお花もすきよ」
「そうよね。レオノアはお花が大好きなのよね。その中でも、淡い色合いの可愛らしいお花が特に好きなだけ」
「……お花がすき、っていってもいいの?」
「いいのよ!母さまもお花が大好きだもの。だから、お花が好きです、ってことだけ言うようにしましょうね」
「はい。……かあさま、だいすき」
「レオノア、母さまもあなたが大好きよ」
ぎゅう、と抱きしめられた。
以来、私は花の色について口にしたことは一度もない。ウィリアムにも言ったことは無いはずだ。ただ、私のおままごとにつき合わせたり、花冠を一緒に作ったりする中で気づいたのだろう。
それを覚えていてくれたこと、私のために花束を用意してくれたことが嬉しくて、笑顔でウィリアムを見上げた。
ただそこに立っているだけで芸術品のような彼。見ているだけでいいと思っていたウィリアムが、すぐそこにいる。
「姫さま、お茶の準備が整いました。花はお預かりしましょうね。活けてまいりますので」
見惚れてしまっていた私は、慌てて花束をエミリーに手渡した。
「あ、そうね。どうぞお掛けになって」
「失礼します」
私の向かいに腰かけると、お茶を淹れたソフィーに軽く頷いて謝意を示している。
「あの…さっきはごめんなさい」
「何のことでしょうか」
「エドワードお兄さまが。…悪気は無いの。私のことを心配しているだけで。私が頼りないものだから、すっかり過保護になってしまって」
「………過保護、ですか」
「……」
「……」
「……あ、の。ウィルは、ギルニアとの戦いでは怪我をしなかった?」
「はい。特に危ういこともありませんでした」
「そう。よかった」
「ご心配いただきありがとうございます」
「……」
「……」
「……ウィル、怒ってる?」
「……何故そのようにお思いでしょうか。怒ってなどおりませんが」
「………」
だって、さっきから私の方を全然見てくれない。言葉遣いだって、臣下としての口調を崩さず硬いままだ。祝賀会での甘い態度が嘘みたいで、悲しくなって俯いた。
「………いつも、あのような?」
「……え?」
顔を上げると、カップを指先で弄びながら問いかけられた。
「王太子殿下です。いつもあのようになさるのですか」
エドワードお兄さまのこと?
「え……そうね。今日は少し酷かったかもしれないけれど、いつもお父さまと一緒に私の相手をしてくださるの。フィリップお兄さまもいらっしゃる時には、もっとお二人ともご機嫌に」
「そういうことではありません」
遮られて口を噤んだ。視界の端でエミリーが動揺したようにピクリと身じろいだのが見える。王族の言葉を遮るなど、通常ではあり得ないことだ。
フーッと大きくため息を吐いてウィリアムが続けた。
「……抱きしめられていたではありませんか」
言われて、ようやく何のことか理解した。
「お兄さまたちは昔からああなの。お父さまもお母さまも。産まれたときの私の身体が小さくて、愛情を注げば丈夫に育つと思われたんですって。だから毎日必ず抱きしめることにしたとお母さまが仰ってたわ」
「……キスも、でしょうか」
「?キスは、私が怖い夢をみて泣いていたときに、エドワードお兄さまがしてくださったの。そうしたらおまじないみたいによく効いて。それから毎晩眠る前の習慣にしているの」
「………」
「………おこってる?」
「………先ほども申し上げましたが、怒ってなどおりません」
「……あの、私もウィルに聞きたいことがあるの」
「どうぞ」
「本当のこと、教えてくれる?」
「どのようなことであっても」
膝の上で両手を握りしめた。
「……………どうして私のこと、望んでくれたの?」
審判を待つ気持ちで俯いているけれど、答えはない。そっと上目遣いでウィルを見れば、わずかに首を傾げて私を見つめている。
「……ウィル?」
「どうしてだとお思いですか?」
「……教えてくれるって言ったのに」
「お答えください。なぜ私が、褒賞として王女殿下の降嫁を望んだとお思いですか?」
ドレスを握りしめる。身体中が上気しているはず。耳が熱い。
「……わたしが、すきだから」
「……は?」
「私がウィルのことが大好きだから!」
爆発しそうなほど心臓が早く打っている。
「だから、それを知ったウィルは、私の望みを叶えようとして、それでっ……」
恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆った。だから自分では言いたくなかったのに。ウィルのばか。
「……クソっ」
「……?」
指の間からそっと覗くと、ウィリアムが片手で顔を覆っている。その顔は赤くなっていて、初めて見る彼の様子に驚いた私は、思わず凝視してしまった。
ふう、と深呼吸したウィリアムはこちらを向くと、少し潤んだように見える青い瞳で私を見つめた。
「……それで、レオニーは」
「は、はいっ」
「レオニーの気持ちに気づいた私が、その想いを叶えるために戦に臨み、大将首をあげ続けたと。他の誰にも獲物を奪われないよう、本隊を待てという将軍の命に背いてまで」
「……」
「リングオーサの宝石を手に入れるために、誰にも文句を言わせないだけの結果を出そうとして、下手をすれば処罰されるような危ない橋を渡って」
「!やっぱり危なかったの?」
「いえ、そうではありません。明らかに軍規を無視して、何重にも張り巡らされた防御をかいくぐってギルニアを墜して。それら全てを、レオニーの望みを叶えるためだったと、そう思っているの?」
雰囲気がガラリと変わった。祝賀会のときの甘い口調が戻り、また顔が熱くなる。
「……だって、それ以外考えられないもの」
「……」
「……」
「……レオニー、隣においで」
ぱちり、と瞬いた。
「となり?」
「そう。私の隣」
自分の座る三人がけの椅子の横、隣の座面を手のひらで叩いた。
「……」
「さあ、早く」
迷いながらも、側に近づきたい気持ちは抑えられない。そっと立ち上がると、すみっこに腰掛けた。
「レオニー、もっと側へ」
「……」
もっと、もっと近くにと言われ、拳2つ分ほどの近さへ座った。
「王太子殿下から、指一本触れるなと厳命されたね」
「そ、そうね。でもお母さまは」
「いや。王妃陛下はあのように仰っていたが、だからと言って無視することなどあってはならないと思う」
「……そう」
手を握ったり、ほんの少し触れたりしたいと思うのは、私だけなのだろうか。チクンと胸が痛んだ。やっぱり私がウィルを好きだから、それを彼は知っているから。だから願いを叶えるために私と結婚することにしたのかも。
落ち込む私をよそに、ウィリアムは甘く告げた。
「だからねレオニー、君が私に触れたらどうだろう」。
0
お気に入りに追加
1,791
あなたにおすすめの小説
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
ハズレ令嬢の私を腹黒貴公子が毎夜求めて離さない
扇 レンナ
恋愛
旧題:買われた娘は毎晩飛ぶほど愛されています!?
セレニアは由緒あるライアンズ侯爵家の次女。
姉アビゲイルは才色兼備と称され、周囲からの期待を一身に受けてきたものの、セレニアは実の両親からも放置気味。将来に期待されることなどなかった。
だが、そんな日々が変わったのは父親が投資詐欺に引っ掛かり多額の借金を作ってきたことがきっかけだった。
――このままでは、アビゲイルの将来が危うい。
そう思った父はセレニアに「成金男爵家に嫁いで来い」と命じた。曰く、相手の男爵家は爵位が上の貴族とのつながりを求めていると。コネをつなぐ代わりに借金を肩代わりしてもらうと。
その結果、セレニアは新進気鋭の男爵家メイウェザー家の若き当主ジュードと結婚することになる。
ジュードは一代で巨大な富を築き爵位を買った男性。セレニアは彼を仕事人間だとイメージしたものの、実際のジュードはほんわかとした真逆のタイプ。しかし、彼が求めているのは所詮コネ。
そう決めつけ、セレニアはジュードとかかわる際は一線を引こうとしていたのだが、彼はセレニアを強く求め毎日のように抱いてくる。
しかも、彼との行為はいつも一度では済まず、セレニアは毎晩のように意識が飛ぶほど愛されてしまって――……!?
おっとりとした絶倫実業家と見放されてきた令嬢の新婚ラブ!
◇hotランキング 3位ありがとうございます!
――
◇掲載先→アルファポリス(先行公開)、ムーンライトノベルズ
国王陛下は悪役令嬢の子宮で溺れる
一ノ瀬 彩音
恋愛
「俺様」なイケメン国王陛下。彼は自分の婚約者である悪役令嬢・エリザベッタを愛していた。
そんな時、謎の男から『エリザベッタを妊娠させる薬』を受け取る。
それを使って彼女を孕ませる事に成功したのだが──まさかの展開!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
【R18】××××で魔力供給をする世界に聖女として転移して、イケメン魔法使いに甘やかされ抱かれる話
もなか
恋愛
目を覚ますと、金髪碧眼のイケメン──アースに抱かれていた。
詳しく話を聞くに、どうやら、私は魔法がある異世界に聖女として転移をしてきたようだ。
え? この世界、魔法を使うためには、魔力供給をしなきゃいけないんですか?
え? 魔力供給って、××××しなきゃいけないんですか?
え? 私、アースさん専用の聖女なんですか?
魔力供給(性行為)をしなきゃいけない聖女が、イケメン魔法使いに甘やかされ、快楽の日々に溺れる物語──。
※n番煎じの魔力供給もの。18禁シーンばかりの変態度高めな物語です。
※ムーンライトノベルズにも載せております。ムーンライトノベルズさんの方は、題名が少し変わっております。
※ヒーローが変態です。ヒロインはちょろいです。
R18作品です。18歳未満の方(高校生も含む)の閲覧は、御遠慮ください。
つがいの皇帝に溺愛される幼い皇女の至福
ゆきむら さり
恋愛
稚拙な私の作品をHOTランキング(7/1)に入れて頂き、ありがとうございます✨読んで下さる皆様のおかげです🧡
〔あらすじ〕📝強大な魔帝国を治める時の皇帝オーブリー。壮年期を迎えても皇后を迎えない彼には、幼少期より憧れを抱く美しい人がいる。その美しい人の産んだ幼な姫が、自身のつがいだと本能的に悟る皇帝オーブリーは、外の世界に憧れを抱くその幼な姫の皇女ベハティを魔帝国へと招待することに……。
完結した【堕ちた御子姫は帝国に囚われる】のスピンオフ。前作の登場人物達の子供達のお話。加えて、前作の登場人物達のその後も書かれておりますので、気になる方は、是非ご一読下さい🤗
ゆるふわで甘いお話し。溺愛。ハピエン🩷
※設定などは独自の世界観でご都合主義となります。
◇稚拙な私の作品📝にお付き合い頂き、本当にありがとうございます🧡
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる