672 / 1,658
頂き女子からグレートプレゼンターへ
しおりを挟む
「頂き女子のなにが悪いの?」
「詐欺だからじゃないの?」
「欲しいなんて言った事一度もないよ」
「指圧の専門学校の入学金も?」
「冷蔵庫も?」
「パソコンも?」
「プリンターも?」
「スキャナーも?」
「デジカメも?」
「洗濯機も?」
「電子レンジも?」
「鬼滅の刃のウエハースも?」
「手作りのプリンも?」
「毎月の生活費100万円も?」
知らない内にわたくしは今はやりの頂き女子になっていました。
騙してないから頂き女子では無いのかも。
夢を見させてあげたのだから、それはそれでいいのかも。
等価交換でしょう。
需要と供給のバランスで、不当価格じゃないでしょう。
競り落としたのは相手だもの。
だって、舞妓の時に料亭のお母さんからそう教わったもの。
相手の欲しい物を高値で売るって。
体売ったわけじゃないから『うり』ではないわよね。
SNSもSkypeもLINEも相手に楽しんでもらう為にふと客の『おじ』を育成したのだから……。
逢う会わないは関係ないでしょう。
うたかたの 夢に破れて 傷心の
わが身慰む 春の彩
川津桜が5輪、咲き始めました。
透き通るような花弁にあでやかな夢見る少女の鴇色(ときいろ)が動き出す。
雲一つない空はどこまでも高く透明感のある青さ。
あともう少しすれば、3本の河津桜に群がるように人が集まる。
とても高価なカメラを持っている人やスマホやコンデジで
晒される。
探求される。
究明される。
撮影、フォーカス、
カメラを回す
カメラで撮る
撮影する
収録する
録画する
フィルムに収める
ビデオ撮影する
ビデオに収める
言い方は人それぞれだけど、結局美しさを搾取されているのよね。
河津桜よ
偉大なるグレートプレゼンターよ
今こそ咲きほこれ
あでやかに
華やかに
臆することなく
「詐欺だからじゃないの?」
「欲しいなんて言った事一度もないよ」
「指圧の専門学校の入学金も?」
「冷蔵庫も?」
「パソコンも?」
「プリンターも?」
「スキャナーも?」
「デジカメも?」
「洗濯機も?」
「電子レンジも?」
「鬼滅の刃のウエハースも?」
「手作りのプリンも?」
「毎月の生活費100万円も?」
知らない内にわたくしは今はやりの頂き女子になっていました。
騙してないから頂き女子では無いのかも。
夢を見させてあげたのだから、それはそれでいいのかも。
等価交換でしょう。
需要と供給のバランスで、不当価格じゃないでしょう。
競り落としたのは相手だもの。
だって、舞妓の時に料亭のお母さんからそう教わったもの。
相手の欲しい物を高値で売るって。
体売ったわけじゃないから『うり』ではないわよね。
SNSもSkypeもLINEも相手に楽しんでもらう為にふと客の『おじ』を育成したのだから……。
逢う会わないは関係ないでしょう。
うたかたの 夢に破れて 傷心の
わが身慰む 春の彩
川津桜が5輪、咲き始めました。
透き通るような花弁にあでやかな夢見る少女の鴇色(ときいろ)が動き出す。
雲一つない空はどこまでも高く透明感のある青さ。
あともう少しすれば、3本の河津桜に群がるように人が集まる。
とても高価なカメラを持っている人やスマホやコンデジで
晒される。
探求される。
究明される。
撮影、フォーカス、
カメラを回す
カメラで撮る
撮影する
収録する
録画する
フィルムに収める
ビデオ撮影する
ビデオに収める
言い方は人それぞれだけど、結局美しさを搾取されているのよね。
河津桜よ
偉大なるグレートプレゼンターよ
今こそ咲きほこれ
あでやかに
華やかに
臆することなく
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる