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アブサロム 2
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アムノンの殺害 アブサロムの妹タマルは美しい人だったため,彼の年上の異母兄弟アムノンは彼女に夢中になりました。アムノンは病気のふりをして,タマルをうまく自分の部屋に来させて料理をさせ,それから力ずくで彼女を犯しました。アムノンの色情的な愛は侮べつ的な憎しみに変わり,彼はタマルを街路に追い出させました。タマルは自分が王の処女の娘であることを示す独特の,しま模様のガウンを引き裂き,頭に灰をかぶった姿でアブサロムに出会います。彼は素早く状況を察知し,即座にアムノンに対する疑惑を表明して,情欲を抱いていたその異母兄弟に以前から警戒していたことを示しました。しかし,アブサロムは訴えを起こさないよう妹に指示し,彼女を連れて行って自分の家に住まわせました。―サム二 13:1-20。
聖書に対する洞察,第1巻より引用
サム二 13:1-20。
13 ダビデの子アブサロムにはタマル+という美しい妹がいた。ダビデの子アムノン+はタマルに恋をした。 2 アムノンは妹タマルのことで思い悩み,具合が悪くなるほどだった。彼女は処女で,アムノンは彼女に何もできそうになかったからである。 3 アムノンには,ダビデの兄弟シムア+の子で,エホナダブ+という名前の友人がいた。エホナダブは利口な人だった。 4 エホナダブは言った。「王の子であるあなたが,どうして毎朝そんなに思い悩んでいるのですか。話してくれませんか」。アムノンは言った。「タマルに恋をしているのです。私の弟アブサロムの妹+です」。 5 エホナダブは言った。「ベッドに横になり,病気のふりをしなさい。あなたの父上が見舞いに来たら,こう言うのです。『妹のタマルがここに来るようにしていただけませんか。私が食べる物をタマルに用意させてください。目の前で彼女が病人のための食事*を作って出してくれるなら,食べます』」。
6 そこでアムノンは横になって病気のふりをした。王が見舞いにやって来たので,王に言った。「妹のタマルがここに来るようにしていただけませんか。タマルが私の目の前で菓子を2つ焼くようにしてください。それを出してもらったら,食べます」。 7 それでダビデは人を遣わし,家にいるタマルにこう伝えさせた。「アムノン兄さんの家に行って,食事*を作ってあげてほしい」。 8 タマルが兄アムノンの家に行くと,アムノンは横になっていた。タマルは彼の目の前で生地をこねて菓子を作った。 9 そして鍋から菓子を取り出してアムノンの前に出した。しかし彼は食べようとせず,「みんな,出ていきなさい!」と言った。それで皆が出ていった。
10 アムノンはタマルに言った。「食事*を寝室で食べられるよう持ってきてくれないか」。タマルは作った菓子を寝室にいる兄アムノンの所に持っていった。 11 すると,アムノンはタマルをつかまえて言った。「妹よ,さあ,私と寝てくれ」。 12 彼女は言った。「いけません,お兄さま! 私を辱めないでください。イスラエルではそのようなことをしてはならないのです+。そんなひどいことをしないでください+。 13 辱めを受けたら私は耐えられません。お兄さまもイスラエルで恥をかくことになってしまいます。ですから,どうか王に話してください。王はきっと私をお兄さまに与えてくださるでしょう」。 14 それでもアムノンは聞き入れず,力ずくで彼女を犯し,辱めた。 15 するとアムノンはタマルを憎み始めた。非常に強い憎しみだった。彼女に対する憎しみが,彼女に抱いていた愛よりも大きくなり,「起きて,出ていけ!」と言った。 16 タマルは言った。「嫌です,お兄さま。私を追い出すなんて,すでに私にしたことよりももっとひどいことです!」 それでもアムノンは聞き入れなかった。
17 アムノンは若い従者を呼んで言った。「この女をここから外に出し,鍵を掛けておけ」。 18 (タマルは特別な*長い服を着ていた。それは,処女である王の娘たちが着る服だった。)従者は彼女を外に連れ出し,鍵を掛けた。 19 タマルは頭に灰をかぶり+,着ていた上等の長い服を引き裂いた。手を頭に置いて歩き,泣きながら去っていった。
20 兄のアブサロム+が彼女に言った。「一緒にいたのはアムノン兄さんだったのか。いいか,タマル,黙っていなさい。彼はあなたの兄だ+。このことを気に病まなくていい」。それでタマルは兄アブサロムの家に住み,人と会わないようにした。
なんという出来事でしょう。
だまして、犯した上に
即座に捨て去るなんて人間のやることなのでしょうか。
しかも、父であるダビデはこのことに対して何も言わなかった。
サムエル第二13章21節に
21 ダビデ王は一部始終を聞き,非常に怒ったが+,アムノンを責めるようなことはしなかった。長男であるアムノンを愛していたからである。
と、書かれているからです。
では、タマルやアブサロムは愛されていなかったのでしょうか。
これ、すごくひどくないですか。
父親なのに、えこひいきして><
わたしならやっぱり耐えられません。
聖書に対する洞察,第1巻より引用
サム二 13:1-20。
13 ダビデの子アブサロムにはタマル+という美しい妹がいた。ダビデの子アムノン+はタマルに恋をした。 2 アムノンは妹タマルのことで思い悩み,具合が悪くなるほどだった。彼女は処女で,アムノンは彼女に何もできそうになかったからである。 3 アムノンには,ダビデの兄弟シムア+の子で,エホナダブ+という名前の友人がいた。エホナダブは利口な人だった。 4 エホナダブは言った。「王の子であるあなたが,どうして毎朝そんなに思い悩んでいるのですか。話してくれませんか」。アムノンは言った。「タマルに恋をしているのです。私の弟アブサロムの妹+です」。 5 エホナダブは言った。「ベッドに横になり,病気のふりをしなさい。あなたの父上が見舞いに来たら,こう言うのです。『妹のタマルがここに来るようにしていただけませんか。私が食べる物をタマルに用意させてください。目の前で彼女が病人のための食事*を作って出してくれるなら,食べます』」。
6 そこでアムノンは横になって病気のふりをした。王が見舞いにやって来たので,王に言った。「妹のタマルがここに来るようにしていただけませんか。タマルが私の目の前で菓子を2つ焼くようにしてください。それを出してもらったら,食べます」。 7 それでダビデは人を遣わし,家にいるタマルにこう伝えさせた。「アムノン兄さんの家に行って,食事*を作ってあげてほしい」。 8 タマルが兄アムノンの家に行くと,アムノンは横になっていた。タマルは彼の目の前で生地をこねて菓子を作った。 9 そして鍋から菓子を取り出してアムノンの前に出した。しかし彼は食べようとせず,「みんな,出ていきなさい!」と言った。それで皆が出ていった。
10 アムノンはタマルに言った。「食事*を寝室で食べられるよう持ってきてくれないか」。タマルは作った菓子を寝室にいる兄アムノンの所に持っていった。 11 すると,アムノンはタマルをつかまえて言った。「妹よ,さあ,私と寝てくれ」。 12 彼女は言った。「いけません,お兄さま! 私を辱めないでください。イスラエルではそのようなことをしてはならないのです+。そんなひどいことをしないでください+。 13 辱めを受けたら私は耐えられません。お兄さまもイスラエルで恥をかくことになってしまいます。ですから,どうか王に話してください。王はきっと私をお兄さまに与えてくださるでしょう」。 14 それでもアムノンは聞き入れず,力ずくで彼女を犯し,辱めた。 15 するとアムノンはタマルを憎み始めた。非常に強い憎しみだった。彼女に対する憎しみが,彼女に抱いていた愛よりも大きくなり,「起きて,出ていけ!」と言った。 16 タマルは言った。「嫌です,お兄さま。私を追い出すなんて,すでに私にしたことよりももっとひどいことです!」 それでもアムノンは聞き入れなかった。
17 アムノンは若い従者を呼んで言った。「この女をここから外に出し,鍵を掛けておけ」。 18 (タマルは特別な*長い服を着ていた。それは,処女である王の娘たちが着る服だった。)従者は彼女を外に連れ出し,鍵を掛けた。 19 タマルは頭に灰をかぶり+,着ていた上等の長い服を引き裂いた。手を頭に置いて歩き,泣きながら去っていった。
20 兄のアブサロム+が彼女に言った。「一緒にいたのはアムノン兄さんだったのか。いいか,タマル,黙っていなさい。彼はあなたの兄だ+。このことを気に病まなくていい」。それでタマルは兄アブサロムの家に住み,人と会わないようにした。
なんという出来事でしょう。
だまして、犯した上に
即座に捨て去るなんて人間のやることなのでしょうか。
しかも、父であるダビデはこのことに対して何も言わなかった。
サムエル第二13章21節に
21 ダビデ王は一部始終を聞き,非常に怒ったが+,アムノンを責めるようなことはしなかった。長男であるアムノンを愛していたからである。
と、書かれているからです。
では、タマルやアブサロムは愛されていなかったのでしょうか。
これ、すごくひどくないですか。
父親なのに、えこひいきして><
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