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おやゆび姫

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おやゆび姫

昔々、あるところに、おやゆびほどの大きさの小さな女の子がいました。彼女は美しい金色の髪と透き通るような青い瞳を持っていました。そして、その小ささから、みんなから「おやゆび姫」と呼ばれていました。

おやゆび姫は、大きなチューリップの花の中に住んでいました。朝になると、彼女は花びらをベッドから出て、朝露を浴びながら歌を歌いました。昼間は、蝶々や小鳥と遊んだり、花畑で蜜を集めたりして過ごしました。夜は、花びらに戻って、月明かりを眺めながら眠りにつきました。

ある日、おやゆび姫が花畑で遊んでいると、大きなカエルがやってきました。カエルは、おやゆび姫を見て一目惚れし、妻にしたいと考えました。

カエルは、おやゆび姫を背に乗せて、広い水面を渡りました。そして、自分の家である大きな蓮の葉の上へと連れて行きました。

おやゆび姫は、カエルの家で暮らすことに抵抗がありました。しかし、カエルは優しく丁寧でおやゆび姫を大切に扱いました。

ある夜、おやゆび姫は、カエルが窓辺でため息をついているのを見ました。

「どうしたの?」おやゆび姫が尋ねると、カエルはこう答えました。

「実は、僕は王子様なんだ。魔女の呪いでカエルの姿に変えられてしまったんだ。もし、誰かにキスをしてもらえれば、元の姿に戻ることができるんだ。」

おやゆび姫は、カエルの話を聞いて、彼を助けたいと思いました。そして、勇気を出してカエルにキスをしました。

すると、奇跡が起こりました。カエルは、美しい王子様へと姿を変えました。

王子様は、おやゆび姫を助けてくれたことに感謝し、彼女を妻に迎えました。二人は、お城で幸せに暮らしました。

おやゆび姫は、小さな体の中に大きな勇気と優しさを持っていました。そして、その勇気と優しさによって、王子様を助け、幸せを掴むことができたのです。


青い空の下で
小さな花畑に住む
おやゆび姫

金色に輝く髪
青い瞳
彼女の美しさは
花々をも凌駕する

朝日が彼女を起こし
花びらのベッドから
夢見心地で目を覚ます

昼には蝶々と舞い
小鳥と歌い
花畑に喜びを運ぶ

夜には月明かりの下
花びらに寝そべり
夢の中へと誘う

しかし、運命の日に
大きなカエルが現れ
彼女を連れ去る

水面を渡り
蓮の葉の上に住むカエルの家に

最初は抵抗があったが
カエルは優しく
おやゆび姫を大切にした

そしてある晩
カエルが告げた秘密を知り
おやゆび姫は彼を助けた

キスによって
カエルは王子となり
彼女の手を求めた

小さなおやゆび姫
大きな勇気と優しさを持ち
幸せを勝ち取った






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