「俺は小説家になる」と申しております

感謝の気持ちを伝える

感謝の気持ちを伝える

陽だまりが差し込むリビングで、私は母の手紙を読み返していた。そこには、母の日のお祝いの言葉と、私の成長を喜ぶ気持ちが温かい字面で記されていた。

ふと、私は母の顔を思い浮かべた。いつも優しく微笑む母は、私の心の支えだ。幼い頃から、私の喜ぶ顔を見るために、様々なことをしてくれた。

しかし、思春期に入り、反抗期を迎えた私は、母に冷たい態度を取ってしまうことが何度もあった。母の言葉を素直に聞けず、傷つけてしまうこともあった。

そんな私を、母はいつも温かく見守ってくれた。決して私を責めることなく、ただ私の成長を待ってくれた。

母の愛情に甘え、感謝の気持ちを伝えることを忘れていた自分が恥ずかしくなった。

手紙を読み終え、私は母に電話をかけることにした。

電話が繋がると、母はすぐに私の声を聞きつけて、嬉しそうな声で話してくれた。

「元気にしてた？お母さんは、あなたから連絡が来るのを楽しみにしてたんだよ。」

母の言葉に、私は思わず涙が溢れてきた。

「お母さん、ありがとう。いつも支えてくれて、本当に感謝してる。」

電話越しに、母も泣いているのが分かった。

「お母さんこそ、あなたに感謝してるよ。生まれてきてくれて、本当にありがとう。」

しばらく、私たちは言葉を交わさずに、ただお互いの声を聞いていた。

電話を切った後も、私はしばらくの間、心が温かい気持ちで満たされていた。

改めて、母への感謝の気持ちを強く感じた。

母だけでなく、これまで私の人生に関わってくれた全ての人々に感謝の気持ちを伝えたいと思った。

友人、先生、恋人、そして見知らぬ人々。

全ての人の支えがあって、今の自分が存在している。

感謝の気持ちを伝えることは、簡単なことではない。

照れ臭さや遠慮が邪魔をして、素直な気持ちを伝えられないこともある。

しかし、感謝の気持ちを忘れることなく、しっかりと伝えることが大切だ。

感謝の気持ちを伝えることで、人と人との繋がりを感じる。

そして、その繋がりは、私たちの心を温かくしてくれる。


親は子がいくつになっても、朝起きるとまるで恋人を思うように

「生まれてきてくれてありがとう」

「生きていてくれてありがとう」

「元気にしてるかな?」

「お散歩には行けてるのかな?」

「小説は書けてるのかな?」

「ちゃんと食べれてるのかしら?」

「風邪などひいてないといいな」

「お金はあるのかな?」

「睡眠はとれてるのかな?」

「今度いつ帰る?」

思いは募る。

過保護、過干渉にはなりませんように。

親思う心≧子を思う心

いつまでたっても不等式