「俺は小説家になる」と申しております

「俺は小説家になる」と申しております

如月の初めだというのに、ストロベリーミントが小さな芽を出して冷たい風の中をそよそよと揺れている。

そっと触ると、イチゴの香りがあたりに広がる。

レモンバームの小さな葉もギザギザの新芽を出して勢いをつけようとしてる。

ラベンダーの鉢から、なんだかよくわからない芽がひょひょこと伸びてきた。

まるで羊歯(シダ)みたいな葉っぱ。

俺は、宿根草が嫌いだった。

狭いセメント張りの小さな庭は鉢植えがいっぱい。

そこに宿根草を植えてしまうと、花のない鉢がごろごろと場所をとるからだ。

だから、このアパートに越してきてからは、紫陽花以外は買ってきても全部抜いていたのに、

最近は年のせいか園芸品種のあでやかな庭よりもナチュラルガーデンが好きになってしまった。

だから、わざと残りだねの野良で生えてきた紫蘇やオシロイバナをそのまま放置している。

好きな花も年齢とともに変わってくる。

昔は、茶花なんて見向きもしなかったのにな。

俺は、小説家になるという夢を抱いている。

幼い頃から、本が大好きで、よく図書館に通っていた。さまざまなジャンルの小説を読んで、物語の世界に引き込まれていく感覚が、とても楽しかった。

中学生の頃、初めて小説を書いた。それは、学園の恋愛物語だった。最初は、文章もぎこちなく、ストーリーもよく分からなかったが、一生懸命書き上げた。

その小説を、担任の先生に読んでもらったところ、とても褒められた。先生から、「小説家を目指したらどうかな？」と言われ、俺は初めて、小説家になるという夢を抱いた。

高校に入ってからは、文学部を目指して勉強した。大学では、小説の書き方を学び、さまざまなジャンルの小説を読んで、自分の世界を広げた。

大学を卒業してからは、出版社に就職し、編集者として働き始めた。編集者の仕事は、とてもやりがいがある。さまざまな作家と出会い、彼らの小説を世に送り出していく。

しかし、俺は、編集者の仕事だけでは満足できなかった。自分自身で小説を書いて、世に送り出したい。そんな思いが、どんどん強くなっていった。

そして、30歳になったとき、俺は退職を決意した。

退職後、俺は小説家になるための準備を始めた。毎日、小説を書き、投稿サイトに投稿した。また、小説の書き方を学ぶために、セミナーや講座にも参加した。

そして、3年が経った。俺は、ついに、第一作目の小説を出版することになった。

その小説は、学園の恋愛物語だった。俺の初めての小説を、多くの人に読んでもらいたい。そんな思いを込めて、一生懸命書いた。

小説は、多くの人に好評を得た。書評でも高評価をもらい、俺は小説家としてデビューを果たした。

俺は、小説家になって、本当に幸せだった。自分の書いた小説が、多くの人に読んでもらえる。そんな喜びは、言葉では言い表せないほどだった。

しかし、小説家の仕事は、決して楽なものではない。締め切りに追われ、思うように筆が進まないこともある。それでも、俺は、小説を書き続けることを決意した。

俺は、小説家として、もっともっと多くの人に、自分の書いた物語を届けたい。

そのためには、もっともっと努力をしなければならない。

俺は、これからも、小説家として、精進していく。



ある日、俺は、公園で小説を書いていた。

すると、一人の少年が、俺の様子を見て立ち止まった。

「おじさん、何してるの？」

少年は、好奇そうに聞いてきた。

「小説を書いているんだよ」

俺は、少年に答えた。

「小説って、何？」

少年は、また聞いてきた。

「物語のことだよ。架空の世界で、いろいろな出来事が起こる。それを、文章で書いて、読者に伝えるんだよ」

俺は、少年に、小説の説明をした。

「へー、そうなんだ」

少年は、興味深そうに聞いていた。

「僕も、小説家になりたい」

少年は、そう言った。

「そうか、それはいいね」

俺は、少年に笑顔で答えた。

「小説家になるには、どうしたらいいの？」

少年は、また聞いてきた。

「まずは、たくさん本を読むことだよ。いろんなジャンルの小説を読んで、物語の世界を広げていこう」

俺は、少年にアドバイスをした。

「あとは、自分でも小説を書いてみることだよ。自分の好きなように、物語を書いてみよう」

俺は、少年に励ましの言葉をかけた。

少年は、俺の言葉を真剣に聞いていた。

「僕、がんばるよ」

少年は、そう言って、俺のもとから去っていった。

俺は、少年の姿を見送りながら、思った。

「俺も、あの少年のように、小説を書き続けたい」

俺は、小説家として、もっともっと多くの人に、自分の書いた物語を届けたい。

そのためには、もっともっと努力をしなければならない。

様々な人や物と触れ合って、よーく見て、よーく聞いて、よーく嗅いで、よーく味わって、よーく感じて、頭だけではなく体感して体全体で感じた何かを表現していきたい。地球の優しさを伝えたい。

ほら、卵色のジュリアンがたくさんの花をつけてみんなに微笑みかけてるよ。

あなたがすき。

だって……。

俺は、これからも、小説家として、精進していく。