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三寒四温。
寒の戻りで今夜の東京は寒い。
ばしゃばしゃと大きな音が雨どいから流れ、
満開の河津桜のピンクの花びらを洗い流そうとしている。
人の気持ちは海の潮のように満ち欠けする物なのだろうか?
季節のように移ろいで行くものなのだろうか?
何があっても、決してみるくの気持ちが達也さんから離れていくことはないと思っていた。
達也さんがほかの女をゲームの中で抱くように
みるくが達也さん以外の人に抱かれたいって思うようなことがあるとは思ってもいなかったのだ。
たとえ、達也さんの発達障害アスペルガーの離婚率が80%でも、
自分たちは乗り切れると信じていた。
でも、達也さんは小説を書くのをやめた。
今年は、恋愛大賞にノミネートする事さえなかった。
二人の目標がなくなってしまった。
愛はお互いを見つめ合うことではなく、
ともに同じ方向を見つめることである。
Love does not consist in gazing at each other,
but in looking together in the same direction.
憧れの三浦綾子先生のようにはいかなくなってしまった。
達也さんとアルファポリスの小説で一緒に遊ぶ事はもう二度とないのかも知れない。
朝Skypeを一緒にしながら、お互いに小説を書いて書き終わると読んでもらうって
とっても楽しい時間だった。
でも、今はその時間は二人の間には存在しない。
そして、達也さんには相変わらずいつも新しい女の人が存在する。
ネットのゲームで知り合った人に住所も電話もLINEも本名も教えるって
よっぽどの仲だよね。
だって、そんな事をしちゃいけないって小学生でも知っている常識だもの。
そして、今年のバレンタイン、その新しい女の人からチョコレートが達也さんちに贈って来た。
「義理だよ」
何でもない事のように達也さんは言う。
義理だとか本命だとかが問題なのではない。
オンラインゲームで知り合った彼女が、
達也さんの住所、氏名、電話番号、LINEを知っている事が問題なのだ。
リアルの知り合いでも、ここまで知っている人は数えるほどだと思う。
今の小学生は、友達のフルネームでさえ知らなかったりするらしいし。
今年の夏、オンラインゲームで知り合った人の
奥さんが女子高校生を殺してしまった事件だって起きている。
一つ間違えば恐ろしい世界なのに。
そういうみるくだって、頭の中で何度も達也さんを殺している……。
何人目だろう。
この3年間で、達也さんと女性関係で揉めたのは。
6人目?7人目?8人目?9人目?
リビエラちゃんでしょう。
ウイリーちゃんでしょう。
つかささんでしょう。
ブラさんでしょう。
あんすずさんでしょう。
れいしぃさんでしょう。
レオナさんでしょう。
5ちゃんに書かれた人でしょう。
そして、今回の女の人。
その度におおもめに揉めて、
大喧嘩になってみるくはリアルでヒステリーみたいになって
記憶を失っていった。
そして、彼はしまいには
「もう、げーむやめる」
と、逆切れするんだけど……。
体の具合が悪いから、ゲームにログインしてないって言っていたのにな。
その事を他の人に相談すると、達也さんの事はもうあきらめた方がいい。
あの人は変わらない。
と、はっきり言われてしまった。
アスペカを身に着けよう。
アスペルガーの達也さんが浮気しても背徳感0で自分の気持ちが一番なら、
みるくだって一番なのよ。
自分の機嫌は自分でとります。
浮気されたからって、みるくの価値観が変わる訳じゃない。
みるくの人生はみるくが主役なんだから……。
そんなこともあって、他の人にときめいてしまってるのかしら。
でも、その彼は毎日SNSのDMでお話ししているのに
達也さんからスライムのやかんやマグカップが贈られて来たのを知っているから
「良い彼じゃない」
と、いう。
まるで大人が子供をあやすように恋愛対象として扱ってもらえない。
毎日話している内に、気持ちがどんどん新しい彼に移っていく。
そして、小説の推敲を手伝ってくれてとっても楽しい。
達也さんもひょっとしたら、新しい女の人たちにこんな感じで気持ちが移っていくのかな。
恋とは相手の長所を見ること
愛とは相手の短所を許すこと
この二つが相まって初めて恋愛という
相手に期待しない
相手を変えようとしない
変えられるのは自分
笑顔同封
鏡は先に笑わない
꒰* ॢꈍ◡ꈍ ॢ꒱.*˚‧🌼
#恋愛
#カサンドラ症候群 pic.twitter.com/bythot46hl
以前のようには、嫉妬さえしなくなっている自分に
みるく自体、驚いている。
ひょっとしてこのまま消えていくのかな?
それもまた一つの選択肢だよね。
いずれにしても、達也さんが新しい女の人をつくっても
みるくの価値がなくなる訳じゃない。
心して刮目せよ。
みるくは幸せになっていいんだよ。
みるくの人生の主人公はみるくなんだよ。
ゆっくりと白い液体が口の中に注がれる。
よーく噛んで味わって飲むんだ。
寒の戻りで今夜の東京は寒い。
ばしゃばしゃと大きな音が雨どいから流れ、
満開の河津桜のピンクの花びらを洗い流そうとしている。
人の気持ちは海の潮のように満ち欠けする物なのだろうか?
季節のように移ろいで行くものなのだろうか?
何があっても、決してみるくの気持ちが達也さんから離れていくことはないと思っていた。
達也さんがほかの女をゲームの中で抱くように
みるくが達也さん以外の人に抱かれたいって思うようなことがあるとは思ってもいなかったのだ。
たとえ、達也さんの発達障害アスペルガーの離婚率が80%でも、
自分たちは乗り切れると信じていた。
でも、達也さんは小説を書くのをやめた。
今年は、恋愛大賞にノミネートする事さえなかった。
二人の目標がなくなってしまった。
愛はお互いを見つめ合うことではなく、
ともに同じ方向を見つめることである。
Love does not consist in gazing at each other,
but in looking together in the same direction.
憧れの三浦綾子先生のようにはいかなくなってしまった。
達也さんとアルファポリスの小説で一緒に遊ぶ事はもう二度とないのかも知れない。
朝Skypeを一緒にしながら、お互いに小説を書いて書き終わると読んでもらうって
とっても楽しい時間だった。
でも、今はその時間は二人の間には存在しない。
そして、達也さんには相変わらずいつも新しい女の人が存在する。
ネットのゲームで知り合った人に住所も電話もLINEも本名も教えるって
よっぽどの仲だよね。
だって、そんな事をしちゃいけないって小学生でも知っている常識だもの。
そして、今年のバレンタイン、その新しい女の人からチョコレートが達也さんちに贈って来た。
「義理だよ」
何でもない事のように達也さんは言う。
義理だとか本命だとかが問題なのではない。
オンラインゲームで知り合った彼女が、
達也さんの住所、氏名、電話番号、LINEを知っている事が問題なのだ。
リアルの知り合いでも、ここまで知っている人は数えるほどだと思う。
今の小学生は、友達のフルネームでさえ知らなかったりするらしいし。
今年の夏、オンラインゲームで知り合った人の
奥さんが女子高校生を殺してしまった事件だって起きている。
一つ間違えば恐ろしい世界なのに。
そういうみるくだって、頭の中で何度も達也さんを殺している……。
何人目だろう。
この3年間で、達也さんと女性関係で揉めたのは。
6人目?7人目?8人目?9人目?
リビエラちゃんでしょう。
ウイリーちゃんでしょう。
つかささんでしょう。
ブラさんでしょう。
あんすずさんでしょう。
れいしぃさんでしょう。
レオナさんでしょう。
5ちゃんに書かれた人でしょう。
そして、今回の女の人。
その度におおもめに揉めて、
大喧嘩になってみるくはリアルでヒステリーみたいになって
記憶を失っていった。
そして、彼はしまいには
「もう、げーむやめる」
と、逆切れするんだけど……。
体の具合が悪いから、ゲームにログインしてないって言っていたのにな。
その事を他の人に相談すると、達也さんの事はもうあきらめた方がいい。
あの人は変わらない。
と、はっきり言われてしまった。
アスペカを身に着けよう。
アスペルガーの達也さんが浮気しても背徳感0で自分の気持ちが一番なら、
みるくだって一番なのよ。
自分の機嫌は自分でとります。
浮気されたからって、みるくの価値観が変わる訳じゃない。
みるくの人生はみるくが主役なんだから……。
そんなこともあって、他の人にときめいてしまってるのかしら。
でも、その彼は毎日SNSのDMでお話ししているのに
達也さんからスライムのやかんやマグカップが贈られて来たのを知っているから
「良い彼じゃない」
と、いう。
まるで大人が子供をあやすように恋愛対象として扱ってもらえない。
毎日話している内に、気持ちがどんどん新しい彼に移っていく。
そして、小説の推敲を手伝ってくれてとっても楽しい。
達也さんもひょっとしたら、新しい女の人たちにこんな感じで気持ちが移っていくのかな。
恋とは相手の長所を見ること
愛とは相手の短所を許すこと
この二つが相まって初めて恋愛という
相手に期待しない
相手を変えようとしない
変えられるのは自分
笑顔同封
鏡は先に笑わない
꒰* ॢꈍ◡ꈍ ॢ꒱.*˚‧🌼
#恋愛
#カサンドラ症候群 pic.twitter.com/bythot46hl
以前のようには、嫉妬さえしなくなっている自分に
みるく自体、驚いている。
ひょっとしてこのまま消えていくのかな?
それもまた一つの選択肢だよね。
いずれにしても、達也さんが新しい女の人をつくっても
みるくの価値がなくなる訳じゃない。
心して刮目せよ。
みるくは幸せになっていいんだよ。
みるくの人生の主人公はみるくなんだよ。
ゆっくりと白い液体が口の中に注がれる。
よーく噛んで味わって飲むんだ。
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