上 下
7 / 231

7

しおりを挟む
Subject: Re: 週末は嫌い

そちらが我慢出来るなら冒険するぞ?

こうやって何時も誘ってくれてるのに
どうして冒険できないんだろう
どうしたらいいか教えてください
昨日も一日待ったけど
結局一緒に遊べなかった

なはは
今と昔では私も随分と考えてるというか~
みるくに対して愛情と感謝を示せるようになった気がする

そのお答えが現状ですか。

達也さんから、プリンが送ってくるたびに

新しい女との前からの人もいたけど

問題が勃発し、記憶を失うほどもめているとしたら、

2年間ずっと、同じ状態だとしたら

それはもう、対処能力がない。

プリン恐怖症になりそうになっている。

今まで3度送ってきて、3度とも女性問題でもめる。

何のために送ってきてるのか真意を測りかねる。

二人が一緒にいても、

これから先も同じ問題で苦しむということなんじゃないですか。

それについて、話し合うこともなく、

次から次へと新しい女とチャットエッチを繰り返す

達也さんに少しずつ愛想が尽きていく。

わたしは私の人生を楽しみたい。

ニコニコ笑って過ごしたい。

鏡を見て、

「今日もいい顔してるね」

と、自分をほめてあげたい。

明るく幸せな日々を送りたい。

「こんなにおいししいものを食べたら、

死んでしまうんじゃないか」

と、隣でにいにいが嬉しそうに顔をほころばせている。

ローストビーフをかみしめながら、

笑いだしそうなにいにい。

本当においしいものを食べると、

にいにいは笑い出しそうになる。

何日も自分のマンションに帰ることができないで、

処方が切れた状態を過ごしているにいにいに

みるくからの心のおもてなし。

岩塩と黒コショウのきいた肉汁が舌に絡み、

上あごと下あごの間で刻まれる。

右で噛んだり、左で噛んだり

その香りと味とうま味をどん欲にとらえようとしている。

美味しいものを美味しいねと食べられるのは至福の時。

だって、歯が痛いだけでこの幸せなひと時はなくなるんだから。

達也さんが、アルファポリスの恋愛大賞の応募規定の50000文字を書き終えた。

2年間筆が止まっていた人が、

また書き始めた。

去年は、期日までに50000文字書き上げることはできなかった。

それだけに、小躍りしたいほどみるくは嬉しかった。

今のこの満足感をゆっくりとかみしめたい。

「ほんとによく頑張ったね」

リアルなら、駆け寄って

抱きしめてはぐしてちゅっちゅしたい。

「誰も読んでくれない」

「誰も評価してくれない」

作家さんが通るであろう登竜門を彼は無地に通過したのだ。

お祝いを含めたごちそうだった。

「みるくが食べてどうする」

あははは。

楽しい思い出をいっぱい作っていけたらいいな。

達也さんと一緒にいるのが心から楽しいって

思えたらいいな。

5万文字、おめでとうございます。

オワコンなんてありえない。

変化するに決まってる。

成長するって約束されてる。

気楽にやろう。

Easy does it 

But do it
しおりを挟む

処理中です...