かあさんのつぶやき

64 ありがとう豊島園

「君は遊ぶことしか話さないね」

昨日のことのように、頭を駆け巡る別れただんなの言葉。

かあさんは、同じ人と二回結婚し、二回離婚している。

「三度目があるとしたら、やっぱりあの人」

どこまで、頭が残念なんだろう。

かあさんのこういう考え方が、

同じ過ちを何度も繰り替えするのだろう。


「オイッス!」

俺の名前は、沼田 和俊（ぬまた かずとし）43歳。

無職である。

重度の統合失調症で、毎週、病院に通っている。

母、小宮 富子(こみや　とみこ)66歳。

母は、父と離婚した後、別な戸籍になり、

旧姓に戻った。

母もまた重度の精神障害者である。

二人は、子供の頃から幻覚、幻聴に悩まされていた。

二人は別々に暮らしていた。

( ´•̥ו̥` )


こんな、おばかな話はさておいて、

8月31日、豊島園が閉演した。

年間パスポートを買って、

何度も行った遊園地だった。

かあさんの弟、俺らからすればおじさん夫婦が

昔、そこに住んでいた。

西武線沿線ということもあり、

多いときは毎週行ったりしていた。

カルーセルエルドラド、あの素敵な回転木馬。

ミュージカルも楽しかったな。

その年代物の回転木馬は、

としまえんの回転木馬、カルーセルエルドラドは、

機械仕掛けの芸術的乗り物として100年以上の

歴史を持つ世界的に貴重な文化遺産として

2010年8月7日に『機械遺産』に認定された。

すべてが木造のカルーセルは、すべてが手彫り。

温かさと柔らかさを感じさせる

24体の木馬をはじめ、豚やゴンドラ、馬車。

時を越えて多くの人たちの心を潤おしてきたのだろう。

寝てみた尺だまの花火もすごかったな。

かあさんの大好きな堤義明さん。

「あんなお金持ちなのに、お醤油を残すと注意されるのよね」

と、芸者時代の訓話。

「ああ、水と塩気は大切に」

と、子供心に生き方考え方を教わった。

俺もかあさんも最近は、まったく出かけなくなったから、

今回の豊島閉鎖にも出かけることができなかった。

かあさんがまだ、パニックが治っていなくて

電車に乗れないからだけど。

前だったら、タクシーで出かけてたりしたのだから、

独居底辺老人はだんだん夢も希望もない

さもしい人間になってくのかな。

大きなプール。

プールなのに、波がある。

パパとのったフライングパイレーツ。

あの宇宙人のようなパパが、

「もういいよー」

と、叫んでいた。

楽しい愉快な思い出がたくさん。

ブランコのようなウエーブスインガー。

丸太にのって川くだり。

水しぶきも艶やかなフリュームライド。

身長制限クリアーするのが楽しみだったな。

ディズニーランドができてからは、

忘れ去られた存在になってしまっていたけど、

たくさんの時間とたくさんの思い出を共有できたことが嬉しい。

夏休みのない前代未聞の新型感染症の夏。

みんなマスクして3蜜避けて最後の夜を楽しんでいるのかな。

ハリポタの施設ができるらしいけど、

かあさんと一緒に行けたら嬉しいな。

2020年08月29日の見込みスコア

65 スコア

2020年08月30日の見込みスコア

50 スコア

2020年08月31日の見込みスコア

71 スコア

ありがとうございます。

目標の一日、34スコアクリアできています。

1ヶ月で1000スコア。

一月1000円稼げると嬉しいな。