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ここはどこ
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「うんこ」
「うんこたれ」
「お前泣かされたんだってな。俺知ってんだぞ」
男の子たち5人くらいが、公園に自転車で来た3人組に
怒鳴っている。
別に自転車の子達が何かしたわけではない。
さくらこはこの光景を見て、
まるで外国にいるような感覚を抱いてしまった。
これが、一般の小学生の状況。
親はわかっているのかしら。
子供たちが、ありふれた日常にこんな893まがいの
言葉遣いをしていることを。
しかも、きれいなかわいい顔をしたごく普通の男の子たち。
ビーバップとか今日から俺はの映画の世界かと思うような
おぞましい思わず震えさえ感じてしまう光景。
これが、新型感染症のウイルスの影響を受けた少年たちの日常。
東京都 新型感染症 372人感染確認 火曜の発表人数としては最多
2020年12月1日 19時22分
꒰◍ᐡᐤᐡ◍꒱
夕刊を配り終えて家に向かう道で、
3人の子供を連れたお母さんの言葉に耳を疑う。
小さな女の子は、歩きながらパンをなめている。
「おなかすいた」
か細い声で女の子はつぶやいた。
「だから、そういうと思ってパンをたくさん買ってあげたでしょう」
はき捨てるように大きな声で怒鳴っている。
歩きながらパンを食べるって変だと思わないのかな。
はーー。
あっちをむいても、こっちを向いても。
思わずにこりとしてしまう、ほほえましい光景はどこにもない。
さすが大都会東京。
体は食べ物で作られる。
心は聞いた言葉で作られる。
せめて、さくらこだけでも
心のこもったおもてなしの言葉をアウトプットできたらいいな。
神様、助けてください。
みんな変です。
大ヒットしている映画も、親が子供に見せるのを躊躇するくらいの
暴力シーンばかりだと聞きます。
見るもの聞くものは、ずーと何年も心に残っています。
そして、たびたび思い出してしまいます。
さくらこは、親戚のお兄ちゃんが見ていた
ロボコップの映画一こまをいまだに背中に寒気を走るほど
はっきりと覚えています。
人間のおなかを電気のこぎりで切って、
臓物を出す恐ろしいシーンでした。
悲しいことに、心震えるほど感動したシーンよりも
二度と見たくないような残虐なものが鮮明に焼きついている。
戦隊ものを幼稚園の頃から見てきて、
暴力的な人をさげすむ言葉に慣れてきているのでしょうか。
愛のある温かい家庭はどこで見ることができるのでしょうか。
住む世界が違うのかな。
人は鏡。
さくらこの心が、いびつなのかな。
花もない。
愛もない。
絵もない。
歌もない。
そんなものしか見えなくても、
アスファルトの隙間から
力強く生きようとしている
ヒメジョオンの小さなお花に
心を留めたい。
賛美したい。
感謝したい。
笑顔で微笑みかけて、
愛しているよってつぶやくの。
「うんこたれ」
「お前泣かされたんだってな。俺知ってんだぞ」
男の子たち5人くらいが、公園に自転車で来た3人組に
怒鳴っている。
別に自転車の子達が何かしたわけではない。
さくらこはこの光景を見て、
まるで外国にいるような感覚を抱いてしまった。
これが、一般の小学生の状況。
親はわかっているのかしら。
子供たちが、ありふれた日常にこんな893まがいの
言葉遣いをしていることを。
しかも、きれいなかわいい顔をしたごく普通の男の子たち。
ビーバップとか今日から俺はの映画の世界かと思うような
おぞましい思わず震えさえ感じてしまう光景。
これが、新型感染症のウイルスの影響を受けた少年たちの日常。
東京都 新型感染症 372人感染確認 火曜の発表人数としては最多
2020年12月1日 19時22分
꒰◍ᐡᐤᐡ◍꒱
夕刊を配り終えて家に向かう道で、
3人の子供を連れたお母さんの言葉に耳を疑う。
小さな女の子は、歩きながらパンをなめている。
「おなかすいた」
か細い声で女の子はつぶやいた。
「だから、そういうと思ってパンをたくさん買ってあげたでしょう」
はき捨てるように大きな声で怒鳴っている。
歩きながらパンを食べるって変だと思わないのかな。
はーー。
あっちをむいても、こっちを向いても。
思わずにこりとしてしまう、ほほえましい光景はどこにもない。
さすが大都会東京。
体は食べ物で作られる。
心は聞いた言葉で作られる。
せめて、さくらこだけでも
心のこもったおもてなしの言葉をアウトプットできたらいいな。
神様、助けてください。
みんな変です。
大ヒットしている映画も、親が子供に見せるのを躊躇するくらいの
暴力シーンばかりだと聞きます。
見るもの聞くものは、ずーと何年も心に残っています。
そして、たびたび思い出してしまいます。
さくらこは、親戚のお兄ちゃんが見ていた
ロボコップの映画一こまをいまだに背中に寒気を走るほど
はっきりと覚えています。
人間のおなかを電気のこぎりで切って、
臓物を出す恐ろしいシーンでした。
悲しいことに、心震えるほど感動したシーンよりも
二度と見たくないような残虐なものが鮮明に焼きついている。
戦隊ものを幼稚園の頃から見てきて、
暴力的な人をさげすむ言葉に慣れてきているのでしょうか。
愛のある温かい家庭はどこで見ることができるのでしょうか。
住む世界が違うのかな。
人は鏡。
さくらこの心が、いびつなのかな。
花もない。
愛もない。
絵もない。
歌もない。
そんなものしか見えなくても、
アスファルトの隙間から
力強く生きようとしている
ヒメジョオンの小さなお花に
心を留めたい。
賛美したい。
感謝したい。
笑顔で微笑みかけて、
愛しているよってつぶやくの。
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