日ごとに聖書を調べる

12月5日，木曜日

12月5日，木曜日

これらのことについてよく考え，打ち込みなさい。そうすれば，あなたの進歩は誰の目にも明らかになるでしょう。（テモ一 4:15）

真のクリスチャンである私たちは，エホバを心から愛しています。それで，エホバにできるだけ良いものを捧げたいと思っています。私たちは，自分にできる限りのことを行うために，目標を持つ必要があります。例えば，クリスチャンとしての人格を磨くことや，役立つ技術を学ぶことや，さまざまな方法で仲間に仕えることなどです。私たちがクリスチャンとして進歩することを目指すべきなのはなぜでしょうか。まず第一に，愛情深い天のお父さんエホバに喜んでいただきたいと思っているからです。私たちが自分の能力を十分に生かしてエホバに仕える時，エホバは喜んでくださいます。また私たちは，もっと仲間の兄弟姉妹の助けになりたいと思っているので，クリスチャンとして進歩することを目指します。（テサ一 4:9，10）エホバにどれほどの間仕えてきたとしても，私たちは皆，クリスチャンとして進歩することができます。塔研22.04 22ページ1-2節

聖書を毎日調べる 2024


「進歩するために」

12月の冷たい風が窓を叩く音が聞こえる。仕事を終えて家に帰ると、すぐに手に取るのは聖書だ。日々の忙しさに追われる中で、私は少しでもエホバに心を向ける時間を大切にしたいと思っている。今日もまた、聖書を開くと、目に飛び込んできたのはテモテへの手紙1章4節15節。「これらのことについてよく考え，打ち込みなさい。そうすれば，あなたの進歩は誰の目にも明らかになるでしょう。」

私はその言葉を心に刻んだ。エホバが私に求めているのは、ただの義務的な行動ではなく、心からの献身と進歩だということを、今、改めて感じていた。これからの人生、どう生きていくべきか、どんな方向に進むべきか。私は心の中で、自分の目標をもう一度見つめ直していた。

「私、どうしたいんだろう？」その思いが頭をよぎる。クリスチャンとしての人格を磨くこと、そしてエホバにより良いものを捧げるためにはどうしたら良いのか。その答えを出すために、私は聖書を読み、祈り、考え続けた。

思えば、私はこれまでエホバに仕えるためにどれだけ努力してきただろうか。教会での奉仕活動に参加し、聖書を学び、できる限り周囲の人々を助けるように心がけてきた。それでも、いつもどこかで足りないと感じていた。もっとできることがあるはずだ、もっとエホバに喜ばれるような生き方をしているはずだ――そんな思いが、私の中でくすぶっていた。

「目標を持って、進歩しなければならない」――そのことが、今日の聖書の一節を読んで強く心に響いた。エホバに喜んでいただくためには、ただ漫然と過ごすのではなく、意識的に進歩し続けなければならない。そのためには、自分の弱点を見つめ、それを克服し、さらに成長していく必要がある。

私は何度も自分に問いかけた。クリスチャンとして、私は本当に成長しているのだろうか？　自分の中で、何か変わった部分があるだろうか？　また、私はエホバにどれだけ心を向けてきたのだろうか？　もしかしたら、今までの自分は、進歩のために何かを犠牲にしてきたのかもしれない。しかし、それではいけない。もっと自分を見つめ、そして前に進まなければならない。

その夜、私はじっくりと聖書を読み、祈りながら自分の目標を整理してみた。エホバに喜ばれるような生き方をするために、私はまず何から始めるべきだろうか。私が最も大切にすべきことは、愛情深い心を持ち、周りの人々に仕えることだと感じた。エホバは、私が持つすべての能力を活かして、他の兄弟姉妹に役立つことを望んでいる。そのためには、まず自分自身をより良くし、日々進歩し続けることが必要だ。

「進歩するためには、どうしたら良いのだろう？」その答えは、聖書の中に確かに書かれていた。私はまず、自分の言葉や行動が他人に与える影響を意識し、もっと謙虚に、もっと愛を持って接することを心がけるべきだと感じた。そして、さらに一歩踏み込んで、他の人々の必要に耳を傾け、助け合う精神を持つこと。それが、私が進歩するために最も必要なことだと思った。

翌日、教会での集まりの後、私は友人に声をかけた。少し前に困っている様子だった彼女に、何か手助けできることがないかと考えたからだ。彼女は驚いたように私を見て、少し戸惑った様子だったが、結局私の提案を受け入れてくれた。そのとき、私は本当に自分の進歩を実感することができた。小さな一歩かもしれないが、その一歩が確かな進歩であり、私がエホバに仕えるために必要なことのひとつだと思えたからだ。

その後も私は、エホバの教えに従い、自分の目標に向かって少しずつ進んでいった。どんなに小さな進歩でも、私はそれを大切にし、着実に前に進み続けることを誓った。進歩するためには、毎日努力し続けることが必要だ。それが私のクリスチャンとしての使命だと感じていた。

そして、最終的に私が感じたことは、エホバが私を見守り、導いてくれていることだった。進歩することで、私はエホバにもっと近づき、もっと喜ばれる存在になることができる。そして、私の進歩は、誰かの目にも明らかになることだろう。それが、エホバに仕える者としての喜びであり、私が心から求めることだった。

「進歩するために、これからも頑張りたい」――私はそう心に誓いながら、聖書を閉じた。そして、日々の生活にまた向かっていった。