日ごとに聖書を調べる

11月2日，土曜日

11月2日，土曜日

私は生まれた時からあなたの世話を受けてきた。母の胎内にいた時からあなたは私の神。（詩 22:10）

聖書の時代から現代に至るまで，エホバはご自分の友となるよう大勢の若い人たちを助けてきました。あなたの子供がエホバの友になりたいと思っているなら，エホバはその子のことも助けてくださいます。（コリ一 3:6，7）子供が真理の道からそれているように思えるとしても，エホバはその子を温かく見守っています。（詩 11:4）その子が「正しい態度」を持っていることを少しでも示すなら，エホバは引き寄せてくださいます。（使徒 13:48。代二 16:9）またエホバは，あなたが適切なことを適切な時に，つまり子供にとって一番必要な時に話せるようにも助けてくれるでしょう。（格 15:23）あるいは，あなたの子供に関心を示すよう，会衆の兄弟姉妹を動かすかもしれません。子供が大人になった後でも，その子が親から教わったことを思い出せるようエホバは助けてくれます。（ヨハ 14:26）あなたが言葉と行いによって子供を教え続けるなら，エホバは豊かな祝福を与えてくださるのです。塔研22.04 21ページ18節

聖書を毎日調べる 2024


幼い陽菜は、母親の香織と手をつないで朝の集会に出かけるのが日課になっていた。香織は陽菜がまだお腹にいる頃から、彼女のために毎晩祈っていた。エホバに守られるようにと。陽菜が生まれてからも、香織は教えや祈りを通じて彼女がエホバと親しい関係を築くよう導いていた。

ある日、陽菜は学校で友人に「どうして毎週、教会みたいなところに行くの？」と聞かれた。まだ幼い陽菜には答えるのが少し難しい質問だったが、夜、家で香織にそのことを話した。

香織は優しく微笑んで、「陽菜が生まれる前からエホバは私たちのそばにいて、助けてくれているの。だから、エホバに感謝して集会に行っているんだよ」と教えた。香織の語り口には信仰の温かさがあり、それが幼い陽菜にも伝わっていた。エホバは、香織が陽菜にとって必要な時に適切な言葉をかけられるように導いてくれているのだろう。

時が経ち、陽菜も成長していくにつれ、香織がエホバについて話すことを少しずつ理解できるようになってきた。しかし、思春期を迎えた陽菜は学校生活や友人関係、将来の夢について考え、心が揺れることが増えていった。彼女はしばしば母親に反抗し、集会に行くことも避けるようになってしまった。

香織は心配しながらも、彼女を無理に集会に連れて行こうとはしなかった。「エホバはきっと陽菜の心を見守ってくださっている」と信じ、陽菜の行動や気持ちに理解を示しつつ、祈り続けていた。香織は陽菜が困難な時や迷いを抱えた時、エホバの愛に気づく日が来ると確信していたのだ。

ある日、陽菜はふと母親が部屋で一人、祈っている姿を見かけた。母が祈っているのは自分のことだと感じ、胸が熱くなった。香織の祈りには愛と信仰が込められており、陽菜はその瞬間、自分が決して一人ではないことを感じたのだ。

少しずつ、陽菜は母親とエホバへの信仰を再び学びたいと思うようになった。香織は娘が再びエホバと親しい関係を築こうとする様子を見て、心から喜んだ。エホバは、彼女が道から外れそうになっても、暖かく見守り続け、陽菜が正しい道を歩む力を再び与えてくださったのだと香織は信じていた。

陽菜は再び集会に通い始め、香織と一緒にエホバについて学ぶ時間を楽しむようになった。香織は毎晩、娘とともに祈りを捧げ、エホバが二人に多くの祝福を与えてくれることを心から願った。