いとなみ

春秋花壇

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18歳のジューンブライド

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「18歳のジューンブライド」

18歳の私、花村玲奈は、夢見ていたジューンブライドの一歩手前に立っていた。高校卒業と同時に結婚するなんて、昔なら大騒ぎになることだったかもしれない。でも、私たちの愛は本物であり、誰にも揺るがせることはできないと思っていた。

相手は同じ高校の同級生で、幼馴染でもある中村悠斗。彼とは小学校の頃からの付き合いで、いつも一緒に遊び、一緒に笑い合ってきた。中学に入ってからはお互いに意識し始め、高校に入った頃には自然と付き合うようになっていた。

私たちの愛は、どんな困難にも負けないと信じていた。高校生活の中で、多くの試練や葛藤があったけれど、それを共に乗り越えてきた。その経験が、私たちをより強く結びつけた。

結婚の話が具体的になったのは、卒業を控えた冬だった。悠斗が真剣な表情で「玲奈、卒業したら一緒に暮らそう」と言ってきた。その言葉に私の心は震えた。彼の瞳には決意が宿っており、私も同じように答えた。「うん、一緒に暮らそう。」

私たちの親は驚きつつも、私たちの意志の強さを理解してくれた。両家の親は初めは戸惑いを見せたが、次第に私たちの真剣さに納得し、結婚を応援してくれるようになった。

そして迎えた6月。結婚式の準備は順調に進み、いよいよその日を迎えた。式場は地元の小さな教会で、両家の親族や友人たちが集まり、私たちの門出を祝ってくれることになった。

その日の朝、私は少し緊張しながらも、純白のウェディングドレスを身にまとった。ドレスは母が大切にしていたもので、私も幼い頃から憧れていた。鏡の前で自分の姿を見つめながら、これから始まる新しい生活に胸を躍らせていた。

「玲奈、準備はいい?」母が優しく声をかけてきた。

「うん、ありがとう。お母さん。」私は母に微笑みかけた。母の目には涙が浮かんでいたが、それは喜びの涙だった。

教会に向かうと、すでに多くの人々が集まっていた。悠斗も緊張した面持ちで私を待っていた。彼の姿を見た瞬間、私は自然と笑みがこぼれた。彼もまた、私の姿を見て微笑んだ。

式が始まり、牧師の前で誓いの言葉を交わす時が来た。悠斗は真剣な表情で私の手を取り、静かに誓った。「玲奈、これからの人生、君と共に歩むことを誓います。どんな困難が待ち受けていようとも、君を愛し続けることを誓います。」

私もまた、彼の手を握り返し、同じように誓った。「悠斗、私もこれからの人生、あなたと共に歩むことを誓います。どんな時も、あなたを支え、愛し続けることを誓います。」

その瞬間、私たちの心は一つになった。教会中に響く拍手と祝福の言葉が、私たちを包み込んだ。親友たちの笑顔や、親たちの温かい眼差しが、私たちの結婚を祝福してくれた。

結婚式の後、私たちはささやかな披露宴を開いた。友人たちと笑い合い、家族と共に過ごす時間が、私たちにとってかけがえのない思い出となった。悠斗がギターを弾きながら、私たちのために作った歌を歌ってくれた時、私は涙を流さずにはいられなかった。

その夜、私たちは新しい生活を始めるための小さなアパートに戻った。部屋にはまだ家具が揃っていないけれど、それでも二人で過ごす初めての夜は、特別なものだった。悠斗は私を抱きしめ、静かに囁いた。「玲奈、これからも一緒に頑張ろうね。」

「うん、頑張ろう。」私は彼に微笑み返し、彼の胸に顔をうずめた。

新しい生活は決して楽なものではなかった。まだ学生の身である私たちは、アルバイトをしながら生活費を稼ぎ、勉強も続けなければならなかった。それでも、二人で支え合いながら過ごす日々は、何よりも幸せだった。

時には喧嘩もした。でも、その度にお互いの気持ちをぶつけ合い、理解し合って、絆を深めていった。二人で過ごす時間が増えるたびに、私たちの愛はより強く、確かなものになっていった。

ある日、アルバイト先から帰宅した私は、部屋の中で待っていた悠斗が手作りの夕食を準備してくれているのを見て、胸が熱くなった。彼の優しさと努力に感謝しながら、私も彼に負けないように頑張ろうと思った。

18歳のジューンブライド。まだ若く、未熟な私たちだけれど、共に歩む未来には希望と愛が満ちていた。これからもずっと、二人で手を取り合って、幸せな日々を築いていくことを誓った。

そして、その誓いは永遠に続く。私たちの愛は、どんな困難も乗り越える力を持っていると信じている。これからもずっと、二人で歩んでいく。それが私たちの18歳のジューンブライドの物語だった。








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