いとなみ

スカイプをしながらゲームの中で他の女とイチャイチャしたらブチ切れられた 206

「自分がお金がないからってみんながないわけじゃないのよ」

みるくの保険のプランに支部長はちょっと首をかしげながら

注意を促している。

掛け捨ての部分を少なくして生存保険の部分を少し多めにしてあった。

しかも、これは会社払いの契約だった。

終身保険に定額の保険が上乗せされていた。

「どこが損金で落とせるのか理解してるのよね?」

「掛け捨ての定額の部分ですね」

「終身部分は?」

「できるだけ薄くですか」

「同じ値段だとどっちが保険額は多いの?」

「終身をできるだけ薄くして定額を増やす」

「相手は専務さんでしょう」

知り合いということで3年に一度のお小遣いが出るタイプの保険だった。

(個人契約みたいな保険……)

みるくが所属しているのは大手保険会社の会社担当の部署である。

一般の地区周りとは違う。

何年も保険の仕事をしているのに、現在貧乏なみるくは

以前のような高額な保険を勧められないでいた。

そして、一番したくない知り合い周りをちまちまと熟していた。

今年はまだ直接お会いしてお話ができるから少しは楽である。


新型感染症が流行り始めてからは直接会うこともままならず、

どこもお金がないと思い込んでいる。

そうじゃない人たちも世の中に入るのよね。

貧困の連鎖。

どうしても自分を軸にものを考えてしまう。

以前、国会で麻生さんが老後2000万円問題で取材された時、

「え、2000万もないの?」

と、不思議そうな顔をしていた。

みるくはファイナンシャルプランナー。

もしもの時の不安を安心に変える仕事をしている。

なのに、折角保険の提案ができるような人間関係を築けても

相手のニーズではなく、自分の価値観でプランニングしてしまう。

だから、上位の成績を収める人たちは商品を売ることではなく

自分を磨き、自分を売ることでこの恐ろしい程の不況の中でも

平然とMDRT、COT、TOTといった高額な契約高を熟す事が出来るのだろう。

みるくが歩くことも立つこともできなくなる前は、

平気で理想的な額を提案する事が出来ていた。

『貧すれば鈍する』

どうも、額も考えることも人間関係も底辺を見たためにケチっぽくなっていけない。

何度、支部長やトレーナーから注意されてもしみったれたご提案しかできなくなっている。

あはははは。笑い飛ばしてしまえ。

保険会社は年に何回か、普段の4倍の目標を掲げ仕事をする。

そして、そう、今月7月はその保険月で7月戦真っただ中。

「素直が一番」

支部長から、またしても同じ注意を受けている。

思い込みが激しく、自分の考えに固執してしまう。

そこらへんも、発達障害のなせる業なのかもしれない。

達也さんと付き合うようになって、自分が「注意欠陥多動障害」だということを

痛感している。

それは、自分のありのままを受け入れ変えられない物と変えられるものを見分けて

前進するにはなくてはならない必須条件だった。

さあ、目標金額4億。

誰にご提案して、達成できるか改めて見直しである。

頭で考えるのではなく、足を使って相手をよく観察する事。


頭では解っているんだけど、連日の36℃超えの気温に

汗疹だらけになり、ポジティブについていけず

全部ぶん投げたくなっている自分をそっとクールダウン。


おはようございます
連日36度を超える猛暑の東京
新型感染症も復活して
患者数が再び増え始めています
健康が一番ですよね
ウォーミングアップ
クールダウン
光と影
山と谷
陰と陽
様々なプロセスを楽しむ為にも
生命力が必要です
変えられるのは自分

#カサンドラ症候群
#発達障害

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