いとなみ

春秋花壇

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スカイプをしながらゲームの中で他の女とイチャイチャしたらブチ切れられた 205

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ほととぎす 鳴くや五月の あやめぐさ あやめも知らぬ 恋もするかな

夾竹桃のあでやかなピンクの花も咲き始めた。

爽やかな風が優しく頬を撫でる。

一年中で一番、緑が美しい季節。

心の中まで浄化されて行く気分。

東京都 新型感染症 10人死亡 3391人感染確認 先週木曜比約800人減。

一時より減ったとはいえ、もろ手をあげて旅行や会食を楽しめる状態ではまだない。

政府は、約2年2か月ぶりに外国人観光客の受け入れ、6月10日から再開

と、岸田首相が発表した。

 5月20日のみるくの誕生日に

手作りプリンを送ってくれると言っていたのに、

誕生日が過ぎて何日待っても届かない。

今日は、5月26日。

去年は5月23日には送ってくれたのにな。

今日は届くかな?

と、楽しみに待っているからなのかな。

達也さんに会いに行く夢を見た。

何時に空港に着くと知らせたはずなのに、

お迎えはなかった。

注意欠陥多動障害のみるくがじっと座っているのは

かなりしんどかったのにな。


(行かない方がいいのかな?)

(逢いたくないのかな?)

(別に用事があるのかな?)

待てど暮らせどお迎えは来ないので、

達也さんの家にむかった。

うふふ、楽しみだな。

元気かな?

にこにこしながら、心ときめかせて達也さんの家にたどり着いた。

ところが、達也さんは何故かみるくの同級生と楽しそうにはしゃいでる。

(なんで?)

(ちゃんと到着時間伝えたよね?)

達也さんの真意が掴めないまま、時間は過ぎていく。

気を取り直して、二人でドライブに行きたいと甘えてみた。

達也さんは、快くOKしてくれる。

(やったー、別に嫌われてる訳じゃないのね)

(何か気に障る事をしたわけじゃないのね、よかったー♪)

小さな子供が親の顔色を窺うように、時間は過ぎていく。

山の頂のような所に到着し、楽しい二人のデートが楽しめるとウキウキしている。

お手洗いに行って、戻ってくると

「ええええええええええええええええええ」

達也さんはいない。

車もない。

移動したのかと探し回ったがやっぱりいない。

携帯に電話してみる。

『おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません』




夢で良かった。

夢で良かったのだけれど、どうして毎年同じ様な夢を見るのかな?

夢だけど、夢なんだけど何時間たっても悲しい><


まずは、自分が恵まれているということに心から気づけること。そこから始まります。

こんばんは
お疲れ様です
ブラシの花
かわいいですね
赤く朱く燃えています
あなたと出会えてよかった
あなたを通して
愛することを学ぶのです

#カサンドラ症候群

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思いを変えて、幸せになろうとしているのに

夢の中まで襲ってくる。

かまってちゃん

こんなに不安なのに、健気に耐えている

かわいそうなわたし

アドラー心理学の原因論と目的論

バラはバラ

サボテンはサボテン

なりたい人になるのです

不幸が好きなのねって

嫌だもの

LINEに変な夢を見たと達也さんに伝える

達也さんが優しく声をかけてくれます

「大丈夫か?」

「何か吠えてたから~電話したんだよな」

ありがとう

何があったかじゃない

どう捉え、どう対処したかが大切なんだ

アドラー心理学

自分を変えないでおこうという決心が

こんな夢を見させるのかも知れない



≫────°❅•🌼•❅°────≪


「まさか、この非常時に逢いに来るとは思わなかったよ」

「うふふ、逢いたかったから」

「それにしても……」

あなたはびっくりした顔をして私を見てる。

「どう?想像と違った?」

髪は美容室で、行方不明というスタイルに結ってもらった。

鼈甲のあやめのかんざしがさしてある。

着物は、光沢のない白地に墨絵で十二単の後ろ姿が描かれている。

帯もおそろいで作ったものだった。

5月はまだ、合わせの時期なんだが、

この日にあわせて、単にあつらえた。

染物やさんに頼んでわざわざ描いてもらったものだった。

白なので汚れやすいけど、上品で雅やかに仕上がっていた。

お気に入りの一品だった。

帯揚げ、帯締めは淡い水色。

半襟はもっと淡い白藍だった。

絹豆腐のような滑らかな肌に薄衣の衣は良く似合っていた。

「声が出ないほど綺麗だね」

「ありがとう」

達也さんをびっくりさせたくて、

みるくの誕生日にあわせて北海道に来てしまった。

だって、去年約束したのに新型の感染症で

キャンセルになりそうだったから。

章月グランドホテルを予約してある。

せっかく達也さんに逢えたのに、

吐き気がするほど頭痛がひどかった。

みるくは、最近、記憶が年中なくなる。

みるくの人格自体、もともと解離してできたものではなく、

達也さんとオンラインゲームで遊んでいて、

いついてしまったものだった。

だから、いつ消えても不思議ではないのだが……。

でも、主人格が受け入れられないほどのショックを

別人格が担うという点では、

みるくは十分に達也さんに精錬されたと思う。

7度もメールの着信拒否をされ、

その度にメルアドを作り、

声も出なくなり、大きな胃潰瘍まで出来ていた。

それほど、彼の女性関係はショックだった。

しかも、リアルで一度も会ったことがないのに

彼の取り巻きは強力だった。

皆さん、男性経験がないらしく、

自称処女ということである。

年齢も30才過ぎで、信じられないような状況だった。

みるくはいい加減、この状態に終止符を打ちたかった。

達也さんが小説を書かないなら、

または書けないならもっとやる気のある人たちを重視したいし、

交わっていきたかった。

いくら大好きでも、ゲームばかりしていて、

一緒にゲームでも遊ぶことが出来ない人に

いつまでも執着している自分がいやだったのである。

23歳は女の花盛りだと思っている。

ガーデニングのお花達も同じだが、

いつまでも美しくいられるわけではない。

年を取り、皺ができ、盛りを失っていくのだ。

それは悲しいけど、生命の営みなのだろう。

札幌、曇り。気温12度。湿度80パーセント。


え?達也さんの第一印象?

達也さん35歳。

アトピーのせいなのか肌のつやが少し気になる。

うーん、逢い見ての後の心にくらぶれば

さて、これから何日間か、達也さん、みるくをどう扱うのかしら。

とっても楽しみ。わくわく。どきどき。


となるはずだったのだが、

『おかけになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないためかかりません』

電話をしても、連絡が取れません。

どうしたのかな?


2020.05.22



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