410 / 1,511
埋み火(うずみび)
しおりを挟む
「はい、こちら消防庁です。火事ですか?救急ですか?」
若木原公園のそばの閑静な住宅街から夜な夜なうめき声が聞こえるという通報が公衆電話から入った。
公園の傍の家というだけで、明確な住所はわからなかった。
取り急ぎ管轄の巡査が自転車で二人向かったのだが、
それらしき家は見つからなかった。
「いたずらかな?」
「わざわざ公衆電話からいたずら電話?」
しばらく周囲を捜査したのだが皆目見当もつかない。
立ち並ぶ住宅の細い道路は通行人さえ通らない。
「ここは、家の件数の割には人が少ないね」
「みんな年を取った人が多いからな~」
「最近は、持ち家でも孤独死が多いからな~」
「どこの公衆電話からだろう」
調べた結果、傍にある病院の中にある電話のようである。
「相当地理に詳しい人なのかな。電話してきた人」
「最近は、公衆電話、探し回っても見当たらないもんな」
最寄りの上板橋の傍にある公衆電話は平和公園と城北中央公園の二か所。
スマホや携帯がないと救急車も呼べない。
変な時代だよね。
何かの事情で電気が止まると電話も止まるので電気会社に連絡するのも
これ等の公園まで行かないと無理という事になる。
結局、二人の警官は引き続きパトロール強化という事でその場から立ち去った。
若木原公園のそばの閑静な住宅街から夜な夜なうめき声が聞こえるという通報が公衆電話から入った。
公園の傍の家というだけで、明確な住所はわからなかった。
取り急ぎ管轄の巡査が自転車で二人向かったのだが、
それらしき家は見つからなかった。
「いたずらかな?」
「わざわざ公衆電話からいたずら電話?」
しばらく周囲を捜査したのだが皆目見当もつかない。
立ち並ぶ住宅の細い道路は通行人さえ通らない。
「ここは、家の件数の割には人が少ないね」
「みんな年を取った人が多いからな~」
「最近は、持ち家でも孤独死が多いからな~」
「どこの公衆電話からだろう」
調べた結果、傍にある病院の中にある電話のようである。
「相当地理に詳しい人なのかな。電話してきた人」
「最近は、公衆電話、探し回っても見当たらないもんな」
最寄りの上板橋の傍にある公衆電話は平和公園と城北中央公園の二か所。
スマホや携帯がないと救急車も呼べない。
変な時代だよね。
何かの事情で電気が止まると電話も止まるので電気会社に連絡するのも
これ等の公園まで行かないと無理という事になる。
結局、二人の警官は引き続きパトロール強化という事でその場から立ち去った。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
季節の織り糸
春秋花壇
現代文学
季節の織り糸
季節の織り糸
さわさわ、風が草原を撫で
ぽつぽつ、雨が地を染める
ひらひら、木の葉が舞い落ちて
ざわざわ、森が秋を囁く
ぱちぱち、焚火が燃える音
とくとく、湯が温かさを誘う
さらさら、川が冬の息吹を運び
きらきら、星が夜空に瞬く
ふわふわ、春の息吹が包み込み
ぴちぴち、草の芽が顔を出す
ぽかぽか、陽が心を溶かし
ゆらゆら、花が夢を揺らす
はらはら、夏の夜の蝉の声
ちりちり、砂浜が光を浴び
さらさら、波が優しく寄せて
とんとん、足音が新たな一歩を刻む
季節の織り糸は、ささやかに、
そして確かに、わたしを包み込む
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる