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失われた風景
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ひろやかな水田が広がる。
さわやかな風が渡り、きらきらした光が水面に映る。
伸び始めた稲はぎざぎざの鋸葉を震わせ、
尾っぽのまだ残っている蛙になりかけのオタマジャクシが
時折飛び跳ね水紋を作っていく。
古の稲作を始めたばかりの頃からこの風景は
あまり変わっていないのじゃないかと思って眺めていた。
俺の名前は、矢次誠一32歳。
ニート歴10年の自宅警備員のプロだ。
古着屋で買ったLeeのジーンズに安物のTシャツ。
刈りあげショートのどこにでもいそうなアラサー男。
毎日、鏡を見て笑顔の練習をしてるけど
まだまだひきつった笑いしかできないのかも。
ヴィンテージものなんて贅沢は言ってられない。
無職なんだから。
ニートなんだから。
俺は今、とんのすと呼ばれる竹で編んだ籠をしょって
竹の皮集めをして山から戻ってきたところだ。
どさっととんのすをしょったままところどころ色あせた濡れ縁に腰を下ろす。
今年は有り難い事に豊作で上質の竹の皮が溢れるほどに収穫できた。
これを軽く干して束ねて売るのだ。
結構、良いお小遣いになる。
一月くらい前は、ワラビやゼンマイを取って来て同じように売って
生活の糧にした。
6月過ぎたら、鮎の共釣りにチャレンジするのも楽しそうだ。
うなぎも獲れるよな。
自宅警備員のプロだが、引きこもりと言う訳にもいかない。
なんせ、この村には魚屋だってない。
行商人が小型トラックに載せて売りに来る。
可愛い可愛い魚屋さん♪
スピーカーで童謡を流しながら決まった場所にしばらく止まり、
また別な場所へと移動する。
その時に運悪くお昼寝とかしていたら、
また次回来るまでお預けなのだ。
都会のように、ちょっとスーパーで買い忘れを
買ってくるなんて事は出来ないのだ。
しかも、俺のおふくろは、寝たきりで要介護状態なのである。
おやじはとうの昔に死んでしまった。
だから、ニートの俺が仕方なく小銭でもいいから
稼がないとおふくろの年金だけでは食べていけないのだ。
しかも、ついこの前まで俺は知らなかったのだが、
介護保険のお金が年金から天引きされて振り込まれてくる。
年間にすると、結構な出費だよな。
おふくろは、あと2カ月の命だと言われている。
近所の人や姉や親せきが定期的に手伝いに来てくれる。
もちろん、介護士さんや看護師さんも……。
おふくろは、すい臓がんの末期でるいそうが酷い状態。
痛みもかなりひどいらしく、我慢強いおふくろが
痛みのためにのたうち回り、うめいている。
俺の頭の中では、感恩報謝。
おふくろを最後まで看取りたかった。
でも、壮絶な苦しみ様に甘ちゃんの俺には耐えられなくなってきた。
そして、見かねた姉がおばさんと一緒に来て、
姉の家で見る事になったのだ。
ここは萩市から車で35分くらいの山の中。
無医村なのだ。
俺が小学3年生のときにおばあちゃんが寝たきりになった。
そして、5年間自宅介護の状態だった。
昔の人は、辛抱強いよな。
その当時、我が家は田んぼも山もかなりの面積があり、
耕すだけでも大変な仕事だったと思う。
おふくろは、俺の知る限りたまに座っているかと思うと
何時も居眠りしてた。
疲れていたのだろう。
朝早くから起きて、働きづくめに働いて
その稼いだお金をおやじが人に貸して返してもらえない。
慈善事業じゃあるまいし。
自分で稼いだ金じゃないから、返してもらえなくても
せっついて催促しないのだ。
と思っていた。
だって、借りている家の子供の方が
貸している俺達よりもいい洋服を着ていた。
俺は大人たちのやり取りを見て誰かを信じる事が出来なくなっていった。
大学に通う為に東京に上京したのだが、
無医村の田舎に就職先など見つける事も出来ないから、
そのまま東京の内定の決まった一流企業に就職した。
この時点で、俺のプライドは気球のように膨れ上がっていたのだと思う。
ああなりたいと思う大人も、尊敬する人もいない状態で
膨れ上がった承認欲求と偽物の自尊心を保つには
上から目線で論破してやり込めてしまうという
悪循環に飲み込まれて行く。
寄り添おうとか
相手に関心を払うなんて
愛や優しい気持ちは微塵もなかったのだ。
まあ、こんな俺が社会不適合者になるのはそう時間は掛からなかった。
俺は上司とも同僚とも人間関係を築き上げる事が出来ず、
インフルエンザに罹ったのを機に出社できなくなった。
軽いうつ病の症状。
自分と折り合いが付けられない。
どんなに周りが助け舟を出してくれても
俺の心には響かない。
こばかにしてるからかな。
しまいには、風呂に入る事も歯を磨く事も出来ない程
重症になって、会社を辞めた。
9年くらい、東京でそのままニートな生活を送っていた。
お金が足りなくなると、仕送りしてもらった。
情けないよな。
親の年金をせびって……。
主治医やカウンセラーの助けを借りて精神障碍者年金も受給できるようになった。
時の流れは速い。
親父が無くなり、おふくろが気になり始め、
少しでも生活を変える事が出来たらと実家に戻った。
おふくろは独りで暮らしていたからだ。
ところが、役に立つつもりで帰ったのに俺は、
周りの人の言葉に傷ついて東京にいた時よりも酷い精神状態になっていく。
おふくろは黙って見ていてくれるのに、親戚が
「仕事はしないの?」
「30過ぎても親を心配させて」
「結婚して、孫の顔を見せてあげればいいのに」
「ああ、もうやかましい」
そんなことは、わかってるよ。
「俺だって、今のままじゃダメだってわかってるんだよ」
「なんとかしてくれよ」
「どうしたらいいのか教えてくれよ」
「俺なんか生まれて来なきゃよかった。
人に迷惑かけるために生まれて来たようなもんじゃないか」
死ぬ事ばかり考えてた。
①早寝早起き
②定時就寝起床
③7-8時間睡眠
④健康的な食生活を心掛ける
⑤週2-4回の運動
だけど、馬耳東風。
左の耳から右の耳へ言葉がすり抜けていく。
心に全く響かない。
外に出ればまた何か言われるんじゃないかと
行商人の魚屋さんにさえいかれなくなる。
そんなときに、子犬を拾った。
ポインターなのかな。
もふもふの人懐こいやつ。
こんな俺を必要としてくれる奴。
この辺りは、冬に山でイノシシ狩りをする人が多い。
その為の猟犬。
その頃には、おふくろは寝たきりになっていて
子犬の面倒なんて見れない。
仕方なく、俺が散歩させたり餌をあげたりし始めたのだが、
「世界中のみんなが誠一はどうしようもない子。
悪い子と言っても父さんと母さんはいいえ、
あの子は優しい子なんですっていうよ」
と、言ってくれた。
「……」
お、甘味料でオカン魅了
ダジャレでごまかすな。
子犬には、ポチと名前を付けた。
ぽちは、俺を信頼してどこにでもついてくる。
そうだ。
子供頃、この家にはシェパードがいた。
ホンという名前だった。
あの頃の俺は、親思いの優しい子で
おふくろの肩を揉んだり、洗い物をてつだったりしていた。
報恩謝徳
俺は何時から、人の愛情を当たり前と感じ始めたのだろう。
たいした奴でもないのに、上から目線で
マウントを取りたがるようになったんだろう。
自己肯定感がないから、コンプレックスにまけて
傲慢の風船をこれでもかというほどふくらまし続けたのだ。
子供の頃の失われた風景。
ホンを散歩させながら、親父から言われた
「素直が一番」
きらきらと光る俺の大切な時間。
梅雨の晴れ間の満天の星空。
北斗七星が北極星の道標のように瞬いている。
深呼吸するんだ。
水田のわきの桃の木の下のミントの白い花が
さわやかな香りを連れてくる。
インパチェンスの白い花も浮かび上がる様に
闇に映えて美しい。
俺は変われる。
すごいことじゃなくて、
自分の出来る事を丁寧に積み重ねる事が出来るようになってるのだから…。
それから2カ月後、おふくろは俺が来るのを待つように身罷った。
がりがりに痩せて、ワインに麻薬を混ぜて痛みを誤魔化していたという。
「しっかりみせてもらったよ。俺も天命を全うするよ」
その言葉を聞くと、安心するように穏やかな顔で息を引き取ったんだ。
顧復之恩
ありがとうございます。
心配かけてごめんよ。おふくろ……。
さわやかな風が渡り、きらきらした光が水面に映る。
伸び始めた稲はぎざぎざの鋸葉を震わせ、
尾っぽのまだ残っている蛙になりかけのオタマジャクシが
時折飛び跳ね水紋を作っていく。
古の稲作を始めたばかりの頃からこの風景は
あまり変わっていないのじゃないかと思って眺めていた。
俺の名前は、矢次誠一32歳。
ニート歴10年の自宅警備員のプロだ。
古着屋で買ったLeeのジーンズに安物のTシャツ。
刈りあげショートのどこにでもいそうなアラサー男。
毎日、鏡を見て笑顔の練習をしてるけど
まだまだひきつった笑いしかできないのかも。
ヴィンテージものなんて贅沢は言ってられない。
無職なんだから。
ニートなんだから。
俺は今、とんのすと呼ばれる竹で編んだ籠をしょって
竹の皮集めをして山から戻ってきたところだ。
どさっととんのすをしょったままところどころ色あせた濡れ縁に腰を下ろす。
今年は有り難い事に豊作で上質の竹の皮が溢れるほどに収穫できた。
これを軽く干して束ねて売るのだ。
結構、良いお小遣いになる。
一月くらい前は、ワラビやゼンマイを取って来て同じように売って
生活の糧にした。
6月過ぎたら、鮎の共釣りにチャレンジするのも楽しそうだ。
うなぎも獲れるよな。
自宅警備員のプロだが、引きこもりと言う訳にもいかない。
なんせ、この村には魚屋だってない。
行商人が小型トラックに載せて売りに来る。
可愛い可愛い魚屋さん♪
スピーカーで童謡を流しながら決まった場所にしばらく止まり、
また別な場所へと移動する。
その時に運悪くお昼寝とかしていたら、
また次回来るまでお預けなのだ。
都会のように、ちょっとスーパーで買い忘れを
買ってくるなんて事は出来ないのだ。
しかも、俺のおふくろは、寝たきりで要介護状態なのである。
おやじはとうの昔に死んでしまった。
だから、ニートの俺が仕方なく小銭でもいいから
稼がないとおふくろの年金だけでは食べていけないのだ。
しかも、ついこの前まで俺は知らなかったのだが、
介護保険のお金が年金から天引きされて振り込まれてくる。
年間にすると、結構な出費だよな。
おふくろは、あと2カ月の命だと言われている。
近所の人や姉や親せきが定期的に手伝いに来てくれる。
もちろん、介護士さんや看護師さんも……。
おふくろは、すい臓がんの末期でるいそうが酷い状態。
痛みもかなりひどいらしく、我慢強いおふくろが
痛みのためにのたうち回り、うめいている。
俺の頭の中では、感恩報謝。
おふくろを最後まで看取りたかった。
でも、壮絶な苦しみ様に甘ちゃんの俺には耐えられなくなってきた。
そして、見かねた姉がおばさんと一緒に来て、
姉の家で見る事になったのだ。
ここは萩市から車で35分くらいの山の中。
無医村なのだ。
俺が小学3年生のときにおばあちゃんが寝たきりになった。
そして、5年間自宅介護の状態だった。
昔の人は、辛抱強いよな。
その当時、我が家は田んぼも山もかなりの面積があり、
耕すだけでも大変な仕事だったと思う。
おふくろは、俺の知る限りたまに座っているかと思うと
何時も居眠りしてた。
疲れていたのだろう。
朝早くから起きて、働きづくめに働いて
その稼いだお金をおやじが人に貸して返してもらえない。
慈善事業じゃあるまいし。
自分で稼いだ金じゃないから、返してもらえなくても
せっついて催促しないのだ。
と思っていた。
だって、借りている家の子供の方が
貸している俺達よりもいい洋服を着ていた。
俺は大人たちのやり取りを見て誰かを信じる事が出来なくなっていった。
大学に通う為に東京に上京したのだが、
無医村の田舎に就職先など見つける事も出来ないから、
そのまま東京の内定の決まった一流企業に就職した。
この時点で、俺のプライドは気球のように膨れ上がっていたのだと思う。
ああなりたいと思う大人も、尊敬する人もいない状態で
膨れ上がった承認欲求と偽物の自尊心を保つには
上から目線で論破してやり込めてしまうという
悪循環に飲み込まれて行く。
寄り添おうとか
相手に関心を払うなんて
愛や優しい気持ちは微塵もなかったのだ。
まあ、こんな俺が社会不適合者になるのはそう時間は掛からなかった。
俺は上司とも同僚とも人間関係を築き上げる事が出来ず、
インフルエンザに罹ったのを機に出社できなくなった。
軽いうつ病の症状。
自分と折り合いが付けられない。
どんなに周りが助け舟を出してくれても
俺の心には響かない。
こばかにしてるからかな。
しまいには、風呂に入る事も歯を磨く事も出来ない程
重症になって、会社を辞めた。
9年くらい、東京でそのままニートな生活を送っていた。
お金が足りなくなると、仕送りしてもらった。
情けないよな。
親の年金をせびって……。
主治医やカウンセラーの助けを借りて精神障碍者年金も受給できるようになった。
時の流れは速い。
親父が無くなり、おふくろが気になり始め、
少しでも生活を変える事が出来たらと実家に戻った。
おふくろは独りで暮らしていたからだ。
ところが、役に立つつもりで帰ったのに俺は、
周りの人の言葉に傷ついて東京にいた時よりも酷い精神状態になっていく。
おふくろは黙って見ていてくれるのに、親戚が
「仕事はしないの?」
「30過ぎても親を心配させて」
「結婚して、孫の顔を見せてあげればいいのに」
「ああ、もうやかましい」
そんなことは、わかってるよ。
「俺だって、今のままじゃダメだってわかってるんだよ」
「なんとかしてくれよ」
「どうしたらいいのか教えてくれよ」
「俺なんか生まれて来なきゃよかった。
人に迷惑かけるために生まれて来たようなもんじゃないか」
死ぬ事ばかり考えてた。
①早寝早起き
②定時就寝起床
③7-8時間睡眠
④健康的な食生活を心掛ける
⑤週2-4回の運動
だけど、馬耳東風。
左の耳から右の耳へ言葉がすり抜けていく。
心に全く響かない。
外に出ればまた何か言われるんじゃないかと
行商人の魚屋さんにさえいかれなくなる。
そんなときに、子犬を拾った。
ポインターなのかな。
もふもふの人懐こいやつ。
こんな俺を必要としてくれる奴。
この辺りは、冬に山でイノシシ狩りをする人が多い。
その為の猟犬。
その頃には、おふくろは寝たきりになっていて
子犬の面倒なんて見れない。
仕方なく、俺が散歩させたり餌をあげたりし始めたのだが、
「世界中のみんなが誠一はどうしようもない子。
悪い子と言っても父さんと母さんはいいえ、
あの子は優しい子なんですっていうよ」
と、言ってくれた。
「……」
お、甘味料でオカン魅了
ダジャレでごまかすな。
子犬には、ポチと名前を付けた。
ぽちは、俺を信頼してどこにでもついてくる。
そうだ。
子供頃、この家にはシェパードがいた。
ホンという名前だった。
あの頃の俺は、親思いの優しい子で
おふくろの肩を揉んだり、洗い物をてつだったりしていた。
報恩謝徳
俺は何時から、人の愛情を当たり前と感じ始めたのだろう。
たいした奴でもないのに、上から目線で
マウントを取りたがるようになったんだろう。
自己肯定感がないから、コンプレックスにまけて
傲慢の風船をこれでもかというほどふくらまし続けたのだ。
子供の頃の失われた風景。
ホンを散歩させながら、親父から言われた
「素直が一番」
きらきらと光る俺の大切な時間。
梅雨の晴れ間の満天の星空。
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深呼吸するんだ。
水田のわきの桃の木の下のミントの白い花が
さわやかな香りを連れてくる。
インパチェンスの白い花も浮かび上がる様に
闇に映えて美しい。
俺は変われる。
すごいことじゃなくて、
自分の出来る事を丁寧に積み重ねる事が出来るようになってるのだから…。
それから2カ月後、おふくろは俺が来るのを待つように身罷った。
がりがりに痩せて、ワインに麻薬を混ぜて痛みを誤魔化していたという。
「しっかりみせてもらったよ。俺も天命を全うするよ」
その言葉を聞くと、安心するように穏やかな顔で息を引き取ったんだ。
顧復之恩
ありがとうございます。
心配かけてごめんよ。おふくろ……。
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