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選んだ女は運営だった
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三上達也 34歳。小説家志望
彼はニートなのに、女にもてる。
少なくとも、チャットHをした取り巻きは4人いた。
そして、一人はその嫉妬に疲れ、去年の4月に去っていった。
彼は、彼女を選ばなかったのだ。
達也は、女を捨てられない。
優しい男なのである。
青が好きで、ニートなのに
家の手伝いや掃除を良くする。
彼の書く小説は、丁寧で根底に優しさがあふれている。
2人目の女。
達也のチームサブリーダーをしていて、彼のゲーム生活をずっと支えてくれている。
彼女は、達也に何も求めない。
「一緒に遊んで」
とか
「試練に連れて行って」
とか言わないのだ。
達也が遊びたいときに、黙って寄り添ってくれる。
そんな穏やかな人だった。
3人目の女。
知り合って何年になるのだろう。
彼女は少し、不安定。
達也を他の女と取り合って、泣く。
毎日のように、電話、ラインが入る。
元気なときはいいのだが、
そうじゃないときは少し重たい女。
達也にチャットHを教えた女。
それでも達也は彼女を守ってあげたいと思っていた。
大切にしていた。
なのに、彼女は達也の特別になりたがった。
4人目の女。
もう、これは論外である。
話にならないくらい重い。
完璧メンヘラー。
ちょっと前まで、歩くことも話すことも
本を読むこともできなかったという。
達也はよく覚えていないが、
彼女は、極度な男性不信だったという。
彼女の名前はみるく。
みるくは、3歳の時に、
高校生に監禁されたのだとか。
8歳の時にも似たようなことが起きたのだとか。
17歳でレイプされそうになったのだとか。
いずれも何かをされたわけではなかったが、
壊れていた。
よく、嫉妬して、わめく。叫ぶ。
それはもう、手が付けられないほど。
そんな彼女なのだが、
誰よりも達也の作品を愛してくれていた。
一人でコツコツ、ツイッターを使って毎日、達也の作品を
宣伝してくれていた。
1月18日。
達也はユーチューブにういんりいちゃんと
冒険した動画を配信した。
その日、みるくは達也の小説を必死で朝から宣伝していた。
ほめてもらいたくて、
一緒に遊んでほしくて。
そして、動画を見て、ショックを受ける。
配信中に、達也が
「やっぱり、ういんりいちゃんがいい」
と、発言したからだった。
それでも、頑張ってみるくは宣伝してくれていた。
必死に悲しみをこらえて。
そんな彼女が突然、宣伝を辞めた。
理由は、司が彼の小説の感想ブログを立ち上げたから。
そして、検索で、毎日、達也の小説を丁寧に宣伝している
みるくを出し抜いて、検索上位に挙がってしまったから。
挙句に、1月20日司の生霊が襲ってきたのだという。
みるくは何日か、とても不安定だった。
眠ることもできず、おびえた。
1月23日。
司がブログの更新を辞めた。
司がブログをたちあげて、
司と一緒にゲームで過ごすことも増えて、
達也の生活は元に戻っていった。
昼夜逆転が治って、
朝、小説を更新することもできていたのに、
大して時間もかからず、昼夜逆転していった。
そして、いつのまにか、みるくも達也の小説の宣伝を辞めた。
達也が選んだのは、ういんりいちゃん。
しかし、彼女はゲームの運営だった。
どうりで、どんなに頼んでも
小説さえ読んでくれなかったんだね。
君は間違いなく
成功する。
でも、その時にその成功が
多くの人のおかげということを
覚えていてほしい。
ありがとうございます。
鴨チューブに出会って
わたしはドンドン変わっていく
泣けるようになり
笑えるようになった
気が付くといつも静かに
微笑んでいる
なりたい人になれるよね
いいね👍
励まし続けてくれたみるくも司ももういない。
……。
彼はニートなのに、女にもてる。
少なくとも、チャットHをした取り巻きは4人いた。
そして、一人はその嫉妬に疲れ、去年の4月に去っていった。
彼は、彼女を選ばなかったのだ。
達也は、女を捨てられない。
優しい男なのである。
青が好きで、ニートなのに
家の手伝いや掃除を良くする。
彼の書く小説は、丁寧で根底に優しさがあふれている。
2人目の女。
達也のチームサブリーダーをしていて、彼のゲーム生活をずっと支えてくれている。
彼女は、達也に何も求めない。
「一緒に遊んで」
とか
「試練に連れて行って」
とか言わないのだ。
達也が遊びたいときに、黙って寄り添ってくれる。
そんな穏やかな人だった。
3人目の女。
知り合って何年になるのだろう。
彼女は少し、不安定。
達也を他の女と取り合って、泣く。
毎日のように、電話、ラインが入る。
元気なときはいいのだが、
そうじゃないときは少し重たい女。
達也にチャットHを教えた女。
それでも達也は彼女を守ってあげたいと思っていた。
大切にしていた。
なのに、彼女は達也の特別になりたがった。
4人目の女。
もう、これは論外である。
話にならないくらい重い。
完璧メンヘラー。
ちょっと前まで、歩くことも話すことも
本を読むこともできなかったという。
達也はよく覚えていないが、
彼女は、極度な男性不信だったという。
彼女の名前はみるく。
みるくは、3歳の時に、
高校生に監禁されたのだとか。
8歳の時にも似たようなことが起きたのだとか。
17歳でレイプされそうになったのだとか。
いずれも何かをされたわけではなかったが、
壊れていた。
よく、嫉妬して、わめく。叫ぶ。
それはもう、手が付けられないほど。
そんな彼女なのだが、
誰よりも達也の作品を愛してくれていた。
一人でコツコツ、ツイッターを使って毎日、達也の作品を
宣伝してくれていた。
1月18日。
達也はユーチューブにういんりいちゃんと
冒険した動画を配信した。
その日、みるくは達也の小説を必死で朝から宣伝していた。
ほめてもらいたくて、
一緒に遊んでほしくて。
そして、動画を見て、ショックを受ける。
配信中に、達也が
「やっぱり、ういんりいちゃんがいい」
と、発言したからだった。
それでも、頑張ってみるくは宣伝してくれていた。
必死に悲しみをこらえて。
そんな彼女が突然、宣伝を辞めた。
理由は、司が彼の小説の感想ブログを立ち上げたから。
そして、検索で、毎日、達也の小説を丁寧に宣伝している
みるくを出し抜いて、検索上位に挙がってしまったから。
挙句に、1月20日司の生霊が襲ってきたのだという。
みるくは何日か、とても不安定だった。
眠ることもできず、おびえた。
1月23日。
司がブログの更新を辞めた。
司がブログをたちあげて、
司と一緒にゲームで過ごすことも増えて、
達也の生活は元に戻っていった。
昼夜逆転が治って、
朝、小説を更新することもできていたのに、
大して時間もかからず、昼夜逆転していった。
そして、いつのまにか、みるくも達也の小説の宣伝を辞めた。
達也が選んだのは、ういんりいちゃん。
しかし、彼女はゲームの運営だった。
どうりで、どんなに頼んでも
小説さえ読んでくれなかったんだね。
君は間違いなく
成功する。
でも、その時にその成功が
多くの人のおかげということを
覚えていてほしい。
ありがとうございます。
鴨チューブに出会って
わたしはドンドン変わっていく
泣けるようになり
笑えるようになった
気が付くといつも静かに
微笑んでいる
なりたい人になれるよね
いいね👍
励まし続けてくれたみるくも司ももういない。
……。
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