いとなみ

春秋花壇

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結婚を視野に入れて

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わたくし、樹山美由季23歳は、

松浦明さん　29歳から、

「結婚を視野に入れてつきあいたい」

と交際を申し込まれました。

日本語は難しいですよね。

人生は思い込みでできている。

「結婚を視野に入れてつきあいたい」

と、いわれたら、当然、明さんと結婚できるものと

信じ、半同棲をはじめたのです。

わたくしは、看護師をしているのですが、

夜勤もあります。

シフトをこなすのに、結構ハードだったりします。

それでも、愛する人と一緒に住めてもうじき結婚できると思うと、

つい、にこにこしてしまうのです。

楽しいですよね。

好きな人との生活。

大好きな人のために、ご飯を作ったり、

トイレやお風呂場の掃除をしたり、

洗濯をしたり、アイロンをかけたり。

何気ない日常の一つ一つに息が吹き込まれ、

輝いて見えるのです。

愛に包まれて、体の中からエネルギーが次から次へと

沸き起こってくるという感じです。

まるで思春期のJC(女子中学生)のように、

ちょっとしたことがピエン超えてパオン超えてしまうのです。

ノリで告ったり　フラれて泣いたり

毎日ダサいことばかり　ごめんね

チャリで転んだり　なのに笑えたり

明日に持ち越せないドキドキ　ほしいな　ライナウ

BGMは、香水の瑛人くんの新曲ライナウ。

わたくしの心を反映して、わくわくしてしまいます。

今、彼のマフラーを編んでいるんです。

棒針で、幸せと喜びを編みこんでいくのです。

テーブルの上の淡いウンターコスモスがかわいい。

洋花だと思っていたら、茶花なんですね。

知らなかった。

花言葉は、淡い恋、もう一度愛します、調和、真心。

知らないことがいっぱいある。

学べることは特権ですよね。

知識や知恵が増えて、円熟した人間になりたいな。

ある日、わたくしは突然、具合が悪くなり、

職場を早退して家で安静にしていました。

熱は38.5℃。

頭痛と悪寒がします。

「ごめん、具合悪くて、早退してきたんだけど、

ご飯作れないから、私の分も買ってきてくれる?」

と、LINEしたのです。

すると、信じられない返事が返ってきました。

なんと明さんは、

「なら、移るのいやだし、実家に帰ってるよ。

お大事に」

「はー?」

病人をほっといて、実家に帰るって……。

なんてやつなんだ。

相手を責めたくなる。

あんなに尽くしたのに、なんなのよーって。

イライラしたくなければ他人に期待するのをやめてみよう。

他人にイライラしてしまうとき、

イライラの原因は他人ではなくあなたの中にある。

あなたの頭の中にある「この人はこう振る舞うべき」

という期待が裏切られるからイライラが発生するのであって、

最初から期待しなければイライラは発生しない。

何日かして、明さんは帰ってきたんだけど、

「なんだかな～」

挙句の果てに、

「おれ、車が欲しいんだけど」

「買えばいいじゃない」

「え、買ってくれるの?ありがとう」

「いや、自分のお金で買えばいいでしょう。

私のお金は、結婚資金にためているんだから」

「結婚資金、誰の?」

「もちろん、私とあなたの」

「え、俺、結婚する気ないけど」

「結婚を視野に入れてっていったよね?」

「視野に入れてとはいったけど、結婚してくださいといってないよ」

なんてことでしょう。

わたしは一人で、勘違いして、ぬか喜びして、

尽くして、馬鹿みたい。

悪意に誠意で対応するから疲れちゃうんだよ。

悪意のある奴の相手しても嫌な思いするだけ。

相手に誠意がないなら相手しなくていいよ。

誠意ってのは人と接する時に持ってないといけない切符なんだよ。

持ってない人は改札通しちゃダメ。

切符持ってない客の乗車拒否すんのは当然だろ？交渉の余地すらない。

紀香、宴会で「乗り換えんかい！」

さようなら。

いたずらしちゃおう。

少しずつ、いろんなお友達が遊びにくるようになりました。

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