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ADHD2-7 喜んで捨てる
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『喜捨』
寺社や貧乏な人に施し物を、喜んですること。
仏教用語で、お布施のことらしいが、
俺は、喜んで捨てると解釈した。
俺の名前は、西田 将 29歳。
婚約者 関本 幸子 23才
彼女のアパートの家の中のごみ屋敷状態を見て
「婚約破棄」を俺は真剣に悩んでいるのだが、
なんとか結婚かにいたる方法はないかと
暗中模索している。
そして、今のところ俺がミニマリストになるということで平衡をとろうとしていた。
ミニマリズムは、完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル。ミニマリスムとも表記される。「最小限主義」とも。 「1950年代に彫刻や絵画の分野で芽を出していた」とも、「1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された」ともされる。
己を捨てて死に、永遠の命をいただくのですから
という名言が聖書の中にある。
俺は、彼女を愛するために己を慶んで捨てられないかと
考えているのだ。
でも、考えるのと実際のそう思い行動するのは違う。
たとえば、親思いの息子が
親に介護が必要になったときに、
自分の生活を調整して介護をしたとする。
はじめは、問題なくそつなくこなせたとしても
なれというものは恐ろしい。
そのうち、疲れてきて、
「ティッシュをとって」
って言う母に、
「疲れてるんだよ。自分でとりなよ」
と、声を荒げてしまうということは
日常ありそうなことだ。
生きる、生活をするということは
愛してるだけじゃ解決しない。
うんちもすれば、おならもする。
そして、3食食べるのだ。
洗濯し、掃除し、ごみを出す。
そんなあたりまえの日常が共に生活することであり、
結婚生活なのだと思う。
親戚のおばあちゃんが、小さいとき、お酒もタバコもやらないで
子供9人を学校の教師をやりながら育て、
60歳を過ぎたあたりで、5年も寝たきりになった。
「文句や不安を言っても米粒一つ増えない。
ならば、のーてんきに笑っているさ」
面白いおばあちゃんだったな。
な~んて、偉そうなことを言っておりますが、
どんなに俺が婚約者 関本 幸子ちゃんを愛していても、
仕事から疲れて帰ってきて、家の中がはじめに来たときと同じように
ごみ屋敷だったら、そのうち、
「いいかげんにしろ!!」
って、怒鳴ってしまいそうだ。
案ずるより産むがやすしとか
簡単に言うけど、ベッドの周りにからのぺットボトルが
6本もあったら、やっぱ家に帰るのがいやになってしまうかもしれない。
彼女の問題を放つことができないのは俺のわがままなのかもしれない。
最近では、いつ遊びに行ってもペットボトルが散乱していることはなかった。
でも、あいかわらず台所は買ってきたビニール袋にそのまま、
小麦やカレーやシチュウのルーが入ったまま置きっぱなしになっていたりする。
これって俺が片付ければいいのかな。
それとも、彼女に片付けるように優しく促せばいいのかな。
卵や、生野菜などは、冷蔵庫に入れるまでは、
座らないという努力をしているようなのだが……。
それにしても、片付けられない女たち。
注意欠陥多動障害ADHD。
克服するのは大変そうだよね。
ユーチューブに、
【悩みのタネは捨ててしまえ!】人生から余計なものを捨てていった結果・・・
という動画があった。
今、一緒に幸子ちゃんと見ているのだけど、
「頭ではわかっているんだけどね」
と、悲しそうにつぶやく。
とにかく、少しでも掃除がんばれていたら、
ほめて認めてあげるんだ。
自己滅却。これぞ押忍の精神なり。
空手かーー。
ステイホームで「捨てい法務!」
ミス照代は、見捨てるよ
ポリエステルを、日暮里へ捨てる
寒いからやめろ。
ほんのりとチョコのような甘い香りをさせるチョコレートコスモスが
秋雨にぬれて嬉しそうに咲いている。
花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」
幸子ちゃんの好きな花なんだけど、花言葉はちょっと寂しいね。
俺の不安を見透かしたように、
じーと見つめる君のえくぼがかわいい。
やっぱり、俺、お前が好きだー。
寺社や貧乏な人に施し物を、喜んですること。
仏教用語で、お布施のことらしいが、
俺は、喜んで捨てると解釈した。
俺の名前は、西田 将 29歳。
婚約者 関本 幸子 23才
彼女のアパートの家の中のごみ屋敷状態を見て
「婚約破棄」を俺は真剣に悩んでいるのだが、
なんとか結婚かにいたる方法はないかと
暗中模索している。
そして、今のところ俺がミニマリストになるということで平衡をとろうとしていた。
ミニマリズムは、完成度を追求するために、装飾的趣向を凝らすのではなく、むしろそれらを必要最小限まで省略する表現スタイル。ミニマリスムとも表記される。「最小限主義」とも。 「1950年代に彫刻や絵画の分野で芽を出していた」とも、「1960年代に音楽・美術の分野で生まれ、ファッションにも導入された」ともされる。
己を捨てて死に、永遠の命をいただくのですから
という名言が聖書の中にある。
俺は、彼女を愛するために己を慶んで捨てられないかと
考えているのだ。
でも、考えるのと実際のそう思い行動するのは違う。
たとえば、親思いの息子が
親に介護が必要になったときに、
自分の生活を調整して介護をしたとする。
はじめは、問題なくそつなくこなせたとしても
なれというものは恐ろしい。
そのうち、疲れてきて、
「ティッシュをとって」
って言う母に、
「疲れてるんだよ。自分でとりなよ」
と、声を荒げてしまうということは
日常ありそうなことだ。
生きる、生活をするということは
愛してるだけじゃ解決しない。
うんちもすれば、おならもする。
そして、3食食べるのだ。
洗濯し、掃除し、ごみを出す。
そんなあたりまえの日常が共に生活することであり、
結婚生活なのだと思う。
親戚のおばあちゃんが、小さいとき、お酒もタバコもやらないで
子供9人を学校の教師をやりながら育て、
60歳を過ぎたあたりで、5年も寝たきりになった。
「文句や不安を言っても米粒一つ増えない。
ならば、のーてんきに笑っているさ」
面白いおばあちゃんだったな。
な~んて、偉そうなことを言っておりますが、
どんなに俺が婚約者 関本 幸子ちゃんを愛していても、
仕事から疲れて帰ってきて、家の中がはじめに来たときと同じように
ごみ屋敷だったら、そのうち、
「いいかげんにしろ!!」
って、怒鳴ってしまいそうだ。
案ずるより産むがやすしとか
簡単に言うけど、ベッドの周りにからのぺットボトルが
6本もあったら、やっぱ家に帰るのがいやになってしまうかもしれない。
彼女の問題を放つことができないのは俺のわがままなのかもしれない。
最近では、いつ遊びに行ってもペットボトルが散乱していることはなかった。
でも、あいかわらず台所は買ってきたビニール袋にそのまま、
小麦やカレーやシチュウのルーが入ったまま置きっぱなしになっていたりする。
これって俺が片付ければいいのかな。
それとも、彼女に片付けるように優しく促せばいいのかな。
卵や、生野菜などは、冷蔵庫に入れるまでは、
座らないという努力をしているようなのだが……。
それにしても、片付けられない女たち。
注意欠陥多動障害ADHD。
克服するのは大変そうだよね。
ユーチューブに、
【悩みのタネは捨ててしまえ!】人生から余計なものを捨てていった結果・・・
という動画があった。
今、一緒に幸子ちゃんと見ているのだけど、
「頭ではわかっているんだけどね」
と、悲しそうにつぶやく。
とにかく、少しでも掃除がんばれていたら、
ほめて認めてあげるんだ。
自己滅却。これぞ押忍の精神なり。
空手かーー。
ステイホームで「捨てい法務!」
ミス照代は、見捨てるよ
ポリエステルを、日暮里へ捨てる
寒いからやめろ。
ほんのりとチョコのような甘い香りをさせるチョコレートコスモスが
秋雨にぬれて嬉しそうに咲いている。
花言葉は「恋の思い出」「恋の終わり」
幸子ちゃんの好きな花なんだけど、花言葉はちょっと寂しいね。
俺の不安を見透かしたように、
じーと見つめる君のえくぼがかわいい。
やっぱり、俺、お前が好きだー。
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