生きる

春秋花壇

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境界性パーソナリティ障害のわたし

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境界性パーソナリティ障害なわたし
1. 虚無感と孤独

朝、目を覚ますと同時に、虚無感と孤独が押し寄せる。まるで、世界から取り残されたような感覚。ベッドから起き上がる気力もなく、ただ天井を見つめている。

うれしい
たのしい
しあわせ
ついてる
わたしはわたしがだいすきです
笑顔同封
鏡は先に笑わない

2. 人との関わり

人と関わるのが怖い。相手に嫌われたらどうしよう、捨てられたらどうしようという不安が常に付きまとう。そのため、親しい友人とさえも深いつながりを築くことができない。

見捨てられ不安がめっちゃ強いんだよね
うまく愛せない
うまく愛されない
だから、めんどくさいで関わりたくない
そのくせ、病的に寂しがり屋だからな~♪

3. 激しい感情

些細なことで感情が大きく揺さぶられる。ほんの少しの言葉で傷つき、怒り狂ったり、絶望したりする。感情のコントロールがうまくできず、自分でもどうしていいかわからない。

いやいや、ほんとにやかん人間なんだ。
すぐに沸騰する。
どんなにアンガーコントロールをしても、なかなかお水を飲んで深呼吸ってできない。
ああ、温和ないつも静かに笑っている人になりたいのにな。

4. 自傷行為

苦しい気持ちを抑えるために、自傷行為をしてしまう。痛みを感じることで、一瞬だけ現実逃避できるような気がする。しかし、傷跡を見るたびに、自己嫌悪に陥ってしまう。

今は止まったけど、摂食障害や薬物アルコール依存症で毎日自殺未遂を繰り返していた。
アディクションにはまるということは、自分と折り合いがつけられないってことだよね。
聖書通読、9回目でやっと自分の不完全さも人の不完全さも受け入れられるようになってきた。
身罷った両親とも和解できるようになった。


5. 生きる意味

生きている意味がわからない。毎日同じことの繰り返しで、何も楽しいと感じられない。死んでしまいたいと思うこともある。

世界でたった一人のかけがえのない自分。
だから、大切に育てていくの。
慈しみ、育んでいくの。
水を上げ、お世話をするの。
大成功はできなくても、成長はしてるはず。
いいこいいこして、優しくハグして、ありのままの自分を受け入れていく。

6. 病院への一歩

自分ではどうにもならないと気づき、意を決して病院に行く。診断結果は、境界性パーソナリティ障害。初めて自分の苦しみに名前がついた。

一応、通院はしてるんだけど、すぐに行くのやめちゃうんだよね。
訪問看護も週に2回。ヘルパーさんも一回。
安定して通院できるようになるといいな。

7. 治療への道

まだ治療は始まったばかりだけど、少しずつ希望が見えてきた。先生やカウンセラーと話すことで、自分の気持ちを受け止められるようになってきた。

なりたい自分になるよね。
きっとわたしはうまくいく。

8. 未来への不安

それでも、未来への不安は消えない。この障害と一生付き合っていくのかと思うと、怖くなる。
今を生きるの。

神さま、私にお与えください
自分に変えられないものを受けいれる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして二つのものを見分ける賢さを
今日一日を生き
この一瞬を享受し
苦しみを平和に至る道と受け入れますように。
この罪深い世界を、私ではなく、神さまの御業として
あるがままに受け止めますように。
神さまの意志にゆだねれば、すべてをあるべき姿に
してくれると信じられますように。
私はこの世を生きて幸せでしょう。神さまと共にある
ことに、このうえない幸せを感じることができますように。
永遠に。
アーメン

9. それでも前向きに

それでも、前向きに生きていきたい。小さな幸せを見つけられるように、努力していきたい。

姿勢を正して、前を向いて、お尻の穴を萎めて。

1.2------。

すなおが一番。

これは、境界性パーソナリティ障害を抱える女性の物語。孤独と苦しみを抱えながらも、希望に向かって歩み出す姿を描いた。

この小説を通して、少しでも多くの人に境界性パーソナリティ障害について理解してもらいたい。そして、同じように苦しんでいる人が一人でも少なくなるように願っている。
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