言の葉でつづるあなたへの想ひ

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも 安倍仲麿

天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも

(Ama no hara furisake mireba Kasuga naru Mikasa no yama ni ideshi tsukiかも)

現代語訳

大空を振り返って見れば、奈良にある三笠山から昇った月なのだろう。

作者

阿倍仲麻呂 (あべ の なかまろ)

背景

阿倍仲麻呂は、遣唐使として唐に渡り、36年間滞在しました。その後、帰国する際に詠んだ歌です。

歌の解釈

この歌は、故郷への強い思いが込められています。

表現技法

枕詞「天の原」「ふりさけ見れば」
掛詞「出でし月」：月が山から昇る様子と、自分が故郷を離れてきたことを重ねている。
評価

百人一首の中でも特に有名な歌の一つです。

その他

この歌は、教科書にも掲載されており、多くの人に親しまれています。


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この和歌は、平安時代の歌人である安倍仲麿（あべのなかまろ）によって詠まれたものです。以下に和歌の解説を示します。

「天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」

解説:
この和歌は、天の原（あまのはら）から遠くを見渡すと、春日の神が住むとされる三笠（みかさ）の山に昇っていく月を想像して詠んだものです。春日山は奈良県にある古代からの信仰の山であり、春日大社が祀られています。作者はその美しい景観を詠み、遠くから月が昇る様子を想像しています。

意味:
天の原から見渡すと、春日の山に昇る月があるのかもしれない。

この和歌は、日本の古典文学の中で名高い作品の一つであり、安倍仲麿の優れた詩才と、日本の風景美を表現した秀逸な作品とされています。