パンプキンハニー・パン・パン ♥スイスパ サブストーリー１♥

🎃約束の１０月３０日４−１９

そういや、バイトしてたＳＭプレイ向けホテルも、トイレの扉が無い部屋いくつかあった・・・。
この部屋のトイレは、後ろとサイドを木を立体的に何本も象った筒状の壁に囲まれていて野外感が演出されていた。
トイレにまでそんな演出必要なのかはしらねェケド。
一応入り口を黒いカーテンで目隠しが出来るのがせめてもの救いだった。
野外感を演出しているクセに片側の壁に自販機があって、てっきり生理用品でも売ってるのかと思えば、なんと使い捨てアナル洗浄機が売っていた。流石この界隈のホテルだ。
呆れたけど、これだけは結構本気で助かった。
まさか、今日外泊して本気エッチするなんて思わなかったから、下準備とかきちんとしてきてない。
デートだからいちおう多少は綺麗にして来たけど。セックスするのは帰ってから家ですると思ってた。
溜息交じりに立ち上がり、気を取り直してトイレに向かうと琢美が付いて来た。
「・・・琢美？」
見上げると、優しい笑顔をしていて、一見いつもの琢美に見えるけど、やっぱりエッチガチモードの瞳の奥が見えない琢美がいた。
琢美はふわりと俺を後ろからハグすると、ゆるゆると俺の腹を撫でながら、
「私が洗ってあげる」
っとうっとりとした声で耳元で言った。
・・・・・言うと思った。
琢美は俺の返事を待たずに、便器の横の壁に有る自販機から携帯のキャッシュレス決済でさっさと使い捨て洗浄機を購入した。
パッケージを開けて洗浄液のボトルにポンプ式のノズルを手際よくセットしながら、
「裕ちゃん」
ってやさしく名前を呼びながら俺を見た。
一回射精させたのが良かったのかな、琢美はさっきの鬼気迫る感じはだいぶ薄れてる様に見えた。