パンプキンハニー・パン・パン ♥スイスパ サブストーリー１♥

🎃約束の１０月３０日４−９

「なんか、ごめん、コンビニで握り飯でも買った方がよっぽどよかったかも・・・」
「どうして？私、裕ちゃんと一緒にこういう所でって・・・まぁ、客層はともかくとして、キッチンカーとかで買い食いするのちょっと夢だったの。叶ってうれしい」
ドドメ色の光景なんて物ともせず、琢美はご機嫌でデートらしい事が出来て嬉しいと言ってくれた。
「今度、もっとちゃんとした所に行こうな！」
高岡刑事の件といい、キッチンカーといい、今日の俺はホントにイケて無いのに、機嫌を損ねるどころか可愛い態度の琢美に感動して、俺は琢美に抱きついた。
何か良い雰囲気になって、クレープを待っている間、琢美は俺の背中にピッタリとくっついて腰に手まで回してきた。
町中まちなかで、いかにも恋人同士って感じの態度をとる琢美は珍しい、俺は嬉しくなって自分からも琢美に体を寄せた。
琢美は直ぐに俺が体を寄せて来た事に気が付いて、こめかみに軽いキスをくれた。
オッパイもろ出しにも顔色一つ変えなかったクレープ屋の店員が、何故かトッピングのチョコレートをおまけしてくれた。
おれは呑気にそれに喜んでて、この、いつもよりも大胆になっている琢美の態度を、異変だとは全然思っていなかった。
だって、琢美はいつもよりもずっとご機嫌で、おまけに貰ったクレープのチョコレートにも喜んでて、俺達は普通にデートを楽しんでいた。
琢美が大胆になっているのは、てっきり俺同様、デートに浮かれてるんだとばっかり思ってた。
もちろんそれも有ったんだけど、後で思えば、琢美はこの時すでにスイッチが入ってたんだ。
もっと言えば、コバ達とゴチャゴチャやってた時もすでにスイッチ入ってたのかも。