転生したら王女だった!

みゆ

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8歳になった!

精霊さん

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ランスが国に帰ってから1ヶ月が経った。

あれからは手紙でやり取りをしたりしている。

今日は何を書こうかな?
普段はお兄ちゃんが何をしたとか、お茶会で何があったとかそんな感じだし。

今日は特に何も無いし………うーん、何書こう。

私の事なんてランスが知っても得はないと思うし、書くことと言っても今日のミッションぐらいでしょ?

うーん、それ以外に書くことも無いし仕方ない、ミッションのことを書くか。








今日のミッションのことを書いてると、何かの声がした。

『ねえねえ、何書いてるの?』

『お菓子くれ。』

「え?
えっと、これは友達?への手紙を書いてるの。
それとお菓子はあそこの棚にあるわよ。」

な、なんだろう。
思わず答えちゃったけど………

女の子っぽい声と男の子っぽい声がしたような。

『へぇー。
あ!私ね精霊なんだ!
あの子も精霊だよ!』

「精霊かー…………精霊、精霊…………ん?え?精霊?ええええええ!?」

『そうだよ。精霊だよ。
それでね、私と契約してくれないかな?』

『俺とも契約しろ。』

「契約!?私が!?」

『『うん(ああ)。』』

「な、なんで私が?」

『『面白そうだったから。』』

「面白そうなの?私が?」

『うん。』

『だってお前、他のやつと違うだろ?』

「何が?」

『前世の記憶持ってるとか。』

「え!?何故それを!」

『精霊だからな。』

『魂見ればわかるんだ!
普通の人の魂はね、種みたいなもんなんだ。
魂の強さが強ければ強いほど種は大きくて頑丈になってるんだ。
でもね、前世の記憶を持ってる人はね、
種じゃなくて芽なんだ。それで、芽の周りに頑丈なバリアみたいなのがあるんだ。
魂が強ければ強いほどバリアが頑丈なものになるんだ。』

「へえー。」

知らなかった。

そもそも魂って形があるんだ。
しかも、その形で前世持ちがわかるんだ。
すごーい!

『ふっふーん!そうでしょー!』

「それで?私が前世持ちだから面白そうなの?
でも、私は前世の自分のことをあまり覚えていないわよ。」

『それでもいいよ。』

『そもそも俺らがお前に興味を持ったのは、前世持ちだからじゃないしな。』

「違うの?それじゃあ、なんで?」

『『魂が綺麗だったから(だ)。』』

「?」

『精霊はね、魂が綺麗な人の近くにいると元気になれるんだ!
逆に言えば、魂が汚い人の近くにいると元気が無くなっちゃうんだ!』

『簡単に言うと、俺らがお前の魂が綺麗だったから興味を持ったってことだ。』

「ふーん。」

『反応薄いな。』

「だって、精霊のことなんか私わからないもの。
私は人間だし。」

『やっぱりサラは面白いね!』

『くくくっ。人間だからか。』

「何かおかしいことでも言った?私。」

『ああ。』

『うん。言った。』

「え!?うそ!?」

『普通の人は、自分の魂が綺麗だと知ったら、やったー!、とか、私って凄いのかも?、
とか思うからな。』

『うんうん!』

「えー、だってそうゆうのあんま気にしないし。」

『まあ、そんなことは置いといて俺らと契約してくれ!』

『そうそう!契約して!』

「ん、分かった。」

確か、精霊との契約って名前を決めるんだっけ?

女の子の方はきれいなピンク髪だから、サクラにしようかな?

男の子の方は水色の髪だしアクアとか?女っぽいか?
うーん、まあいいよね!

「決まったよ!
女の子の方がサクラで、男の子の方がアクアね!」

『やったー!ありがとう!』

『ふむ。良い名だ。』

「ふふふ。これからよろしくね!」

『『うん!(ああ。)』』

あ!
精霊と契約したことを書こうかな!
よし!そうと決まったら手紙に取りかかろう!





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