上 下
56 / 85
小等部です!

休み時間です!

しおりを挟む

キーンコーンカーンコーン

「この音は授業の終わりを知らせるチャイムです。 
これは授業が始まる時と終わる時に鳴ります。」
チャイムの音は同じなんだ。不思議だなー。
「皆さん次のチャイムがなるのは10分後です。それまでに席に座っていてくださいね?」
「はーい。」
ふふふ。やっと!やっと!休み時間が来た!
早速ルーク様に話しかけよう!
「あ、あああの!シンフォリー様!」
「なんですか?スカーレット様。」
「そ、そその!あ、あの!」
あああああ!ダメだ!緊張する!
と、とりあえず深呼吸しよう!
すーはーすーはー
うん、さっきよりは落ち着いた。
「その!良かったら………」
「?」
なんて言おう!友達に?図々しいかな?それじゃあ仲良く?同じじゃん!
あああ!どうしよう!?どうしよう!?
「ととと友達に!なって下さいませんか?」
あああ!言っちゃった!言っちゃった!
「良いですよ。」
「ほ、本当ですか!?」
「うん。」
よ、良かったー。
「それじゃあ、これからよろしくお願いします。シンフォリー様。」
「こちらこそ。
友達なんだからルークでいいよ。」
「それなら私のことはスカーレットで。ルーク。」
「ああ、分かった。スカーレット。」
「ええ。」
やったー!!
ルーク様と友達になれるなんて!はわぁ~。可愛い~。
「?どうしたの?スカーレット。」
「可愛いな~って思って。」
「むっ。男に可愛いは言うな!」
「あはは。ごめんね。」
「分かればよろしい!」
ああー!可愛い!可愛すぎる!なんでこの世界の子供はこんなに可愛いの!?
私を悶え殺すための世界なの!?

キーンコーンカーンコーン

「あ、それじゃあまた後で。」
「ええ。」
あああ!
ルーク様との時間が!
早く授業終わらないかな。
「それでは今から席替えを行います!」
なぬ!?こここれは!ルーク様と隣の席になれるんじゃない!?
「今からこの箱の中にこの穴から手を入れてもらいます。
入れたら誰の隣がいいのか願って下さい。
その願いの強さによって隣の人が変わります!」
それじゃあ!私がルーク様と隣になりたいと強く願えば隣になれると!?
ふふふ。楽しみです。早く席替えにならないかな。
「あ、でも自分が隣になりたい人を願ってもその人が人気だったり、
自分と隣になりたい人が強く願っていたら隣の席に自分の願い通りの人ではないかもしれないですがご了承くださいね。」
私なんかと隣になりたい人なんていないし大丈夫だよね。
「それではスカーレットさんから引いてください。」
「はい!」
1番手!
「それじゃあ、スカーレットさん、手を入れて。」
「はい。」
「願って。」
「はい。」
ルーク様の隣に!ルーク様の隣に!ルーク様の隣に!ルーク様…………………………………
「くじを引いてください。」
「はい。」
あ、なんかこれ他のよりも温かい。
よし、これにしよう!
「引きましたね?それでは席にお戻りください。」
「分かりました。」
ルーク様の隣になれるかな?
早く皆のくじ引き終わらないかな?











「それじゃあ皆自分のくじを開けてください。」
ああ、緊張する。
すーはーすーはー……………
よし、落ち着いた。
み、見よう!……………………………
私がくじを開くとそこには4番と書かれていた。
えーと、4番はどこだっけ?
黒板に書かれてるんだよね?どこかなー?
あ!席変わらないじゃん!
それじゃあルーク様が隣の席に来るのを願うだけ!
ルーク様ルーク様ルーク様ルーク様……………………
あ、隣に誰かが座りました。
だ、誰でしょうか!
「スカーレット、よろしくね。」
き、きたあああああ!!!ルーク様だ!ルーク様だ!
「ええ!よろしくね!ルーク!」
や、やったー!!神様ありがとう!女神様ありがとう!
「スカーレット!よろしくね!」
「リナ!ふふ。よろしくね。」
おおお!リナが前の席に!
な、なんていい席なんだここは!
し、幸せだー。もう死んでもいい気が………………はっ!それはダメだ!
まだルーク様との時間を!(こりゃダメだ。もう病気じゃね?)
ふふふ。これからの学園生活が楽しみだ!!!




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

『完結』人見知りするけど 異世界で 何 しようかな?

カヨワイさつき
恋愛
51歳の 桜 こころ。人見知りが 激しい為 、独身。 ボランティアの清掃中、車にひかれそうな女の子を 助けようとして、事故死。 その女の子は、神様だったらしく、お詫びに異世界を選べるとの事だけど、どーしよう。 魔法の世界で、色々と不器用な方達のお話。

魔性の悪役令嬢らしいですが、男性が苦手なのでご期待にそえません!

蒼乃ロゼ
恋愛
「リュミネーヴァ様は、いろんな殿方とご経験のある、魔性の女でいらっしゃいますから!」 「「……は?」」 どうやら原作では魔性の女だったらしい、リュミネーヴァ。 しかし彼女の中身は、前世でストーカーに命を絶たれ、乙女ゲーム『光が世界を満たすまで』通称ヒカミタの世界に転生してきた人物。 前世での最期の記憶から、男性が苦手。 初めは男性を目にするだけでも体が震えるありさま。 リュミネーヴァが具体的にどんな悪行をするのか分からず、ただ自分として、在るがままを生きてきた。 当然、物語が原作どおりにいくはずもなく。 おまけに実は、本編前にあたる時期からフラグを折っていて……? 攻略キャラを全力回避していたら、魔性違いで謎のキャラから溺愛モードが始まるお話。 ファンタジー要素も多めです。 ※なろう様にも掲載中 ※短編【転生先は『乙女ゲーでしょ』~】の元ネタです。どちらを先に読んでもお話は分かりますので、ご安心ください。

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

見ず知らずの(たぶん)乙女ゲーに(おそらく)悪役令嬢として転生したので(とりあえず)破滅回避をめざします!

すな子
恋愛
 ステラフィッサ王国公爵家令嬢ルクレツィア・ガラッシアが、前世の記憶を思い出したのは5歳のとき。  現代ニホンの枯れ果てたアラサーOLから、異世界の高位貴族の令嬢として天使の容貌を持って生まれ変わった自分は、昨今流行りの(?)「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」に「転生」したのだと確信したものの、前世であれほどプレイした乙女ゲームのどんな設定にも、今の自分もその環境も、思い当たるものがなにひとつない!  それでもいつか訪れるはずの「破滅」を「回避」するために、前世の記憶を総動員、乙女ゲームや転生悪役令嬢がざまぁする物語からあらゆる事態を想定し、今世は幸せに生きようと奮闘するお話。  ───エンディミオン様、あなたいったい、どこのどなたなんですの? ******** できるだけストレスフリーに読めるようご都合展開を陽気に突き進んでおりますので予めご了承くださいませ。 また、【閑話】には死ネタが含まれますので、苦手な方はご注意ください。 ☆「小説家になろう」様にも常羽名義で投稿しております。

【完結】殿下から逃げ出したい転生者と、転生者を手に入れたい殿下の攻防〜味方のはずの父と兄は殿下とグルでした〜

ウミ
恋愛
前世は女だった主人公。今世は男として生まれて、殿下の側近という名の便利屋をしていたが、公爵家の次男に解雇を言い渡すように誘導し、あっさりと便利屋を卒業する。しかし、殿下は主人公に異常な執着心を抱いており、自分から離れるならいっそ性別を変えて縛り付けてやろうと画策するのだった。 ※この物語はファンタジーです。「おい、ありえねぇだろ!」と言ったような展開がバンバン出てきます。ご都合主義です。挑戦者は覚悟を決めて挑んでください。 最後になりましたが、お気に入り登録と感想、お待ちしております。

サンドリヨン 〜 シンデレラの悪役令嬢(意地悪姉役)に転生したので前職を生かしてマッサージを始めました 〜

浪速ゆう
ファンタジー
 普段はマッサージサロンで働く活字中毒女子の満里奈。ある日満里奈はいつものように図書館に通い、借りる本をさがしていた最中に地震に遭遇し、本棚の下敷きにされてしまう。  そして気がつけばそこはシンデレラの童話の世界だった。満里奈はどうやらシンデレラの二番目の悪姉(悪役令嬢)に転生していたーー。 ※恋愛はゆっくり始まります。 ※R15は念のため。

乙女ゲーのモブデブ令嬢に転生したので平和に過ごしたい

ゆの
恋愛
私は日比谷夏那、18歳。特に優れた所もなく平々凡々で、波風立てずに過ごしたかった私は、特に興味のない乙女ゲームを友人に強引に薦められるがままにプレイした。 だが、その乙女ゲームの各ルートをクリアした翌日に事故にあって亡くなってしまった。 気がつくと、乙女ゲームに1度だけ登場したモブデブ令嬢に転生していた!!特にゲームの影響がない人に転生したことに安堵した私は、ヒロインや攻略対象に関わらず平和に過ごしたいと思います。 だけど、肉やお菓子より断然大好きなフルーツばっかりを食べていたらいつの間にか痩せて、絶世の美女に…?! 平和に過ごしたい令嬢とそれを放って置かない攻略対象達の平和だったり平和じゃなかったりする日々が始まる。

処理中です...