乙女ゲームに転生？そんなの知りません私はとことん家族と幸せに暮らします！

3歳編

妹と弟が生まれましたわ！

あれから1~2時間程経ちましたわ。
今、手術室からお母様が出てきましたわ。

「フーレインド公爵家様！赤ちゃんが無事に生まれました。女の子と男の子です！ご覧になってください。」

「本当ですか！アラン達、行くぞ！」

「「「はい！」」」

生まれた！？生まれたの？やった！

「良かったな、スカーレット」

「良かったですね！スカーレット！」

と、私についてきたリュウトと、フリージアがそう言ってきましたわ。

『うん！妹と弟、楽しみ！』

私は、精霊たちとは、心の中でも話すことが出来るので、いつも素で話している。
そうゆうのは、こういう外で、しかも猫を被らなくてはいけない場面では、非常に嬉しいことなのでいつも精霊たちとは楽しく話すことが出来ている。


と、そんなことは置いときますわ。

今は、精霊たちより、妹と弟が気になりますわ。

しかし、身長が足りなくて、赤ちゃんが見えませんわ。
くっ！これ程今世より前世の方がいいと思っ事はありませんわ！まだ、3歳なので身長が低いのです！5歳のレオンお兄様でもちょい足りないくらいなので3歳の私の身長では、全然足りませんわ！

しょうがないので、しばらく待っていると、お父様が気づいてくださいましたわ。お父様が私をだっこして赤ちゃんを見せてくださいました。

「おぎゃー、ぎゃー」

「きゃっきゃ、きゃっきゃ」

かっ！可愛い！！何ですか！この生きものは！私を見た瞬間ニコッと無邪気に笑ってくれましたわ！な、なんて可愛いんですの！
はわわわあぁ！！もっと見ていたいですわぁー。
あ、あれ？ちょっとお父様？なんで下ろしますの！？私は、もっとみたいですわ！

私を下ろすとお父様は、デレっとした顔を、赤ちゃんに見せ、赤ちゃんを抱っこしましたわ！
ずるいですわ！私も抱っこしたいですわ！

私のそんな視線に気づいたのか、お父様は、こっちを向き

「スカーレットは、ダメだぞ！スカーレットは、持つと落としてしまうからな！」

そう言いました。その言葉にあまりにもショックを受けすぎて、私は、つい泣いてしまいましたわ。

そんな私を見て、お兄様たちは、

「お父様！スカーレットが可哀想です！僕が手伝いながら抱っこするので大丈夫です！」

「そうです！お父様！スカーレットが可哀想です！」

と仰ってくださいました。

それを聞き、お父様は、しょうがないなーと言って、アランお兄様にもう片方の赤ちゃんを渡しました。

「はい、レオン、スカーレット 」

と言って、アランお兄様が一緒に持たせてくれましたわ。

この一件でアランお兄様の好感度か100上がり、お父様の好感度が、200下がりましたわ。

赤ちゃんを持つと、赤ちゃんは、

「きゃっきゃ、きゃっきゃ！」

と言って笑ってくれましたわ！すごく可愛かったですわ。

私達はそれから数時間赤ちゃんと一緒に居たあと、名残惜しかったですが、少し経てば一緒に暮らせるということで我慢しながら家に帰りましたわ。
その日の夜私は、妹と弟が生まれてきてくれたことに感謝をしながら眠りにつきましたわ。