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二章 緑の精霊竜として
2 ヘルナー子爵とは
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ロベールたちが出発した十日後、戦士を引き連れ王太子アルフレッドと第三王子ルーカスは、ヘルナー子爵の討伐の指揮官として、フェルグナーの地に向かった。フェルグナーの領地に入ると、国からのお触れの成果か、民はほとんど見当たらず、戦闘の障害にはならなさそうと安堵した。その代わり、城下に入ると敵の私兵が多く、どこから集めたのか術師も目立つ。指示がないのか、構えてはいるが襲ってはこない。
そしてふたりは進軍し屋敷の手前まで来た。屋敷のポーチでは腕を組んで王子を見下ろすヘルナー子爵。
「ヘルナー子爵。私がなぜここにいるか分かっているな?」
「ああ、ボンクラ王子どもが我の戦力に勝てるとでも?数ではないのだよ。背後の青竜は見えるか?これは人が変身しているのではない。獣魔術師が使役している純粋な竜だ。それがどういうことか理解してるか?」
「してるさ」
王子たちはワイバーンから降りて火竜に変身した。後ろに控えていた数人の王族も変身。六匹の火竜が出現した。だが、やはり純粋な竜よりも幾分小型だ。
「アハハハッなんだその小ささは!本当に王族は弱ってたんだな!アハハハッ」
「小さくても出来ることはあるさ」
確かに青竜に比べると小さく、それは致し方ない。純粋種と我らは違うと王子たちも分かってはいた。だが、短い期間だが戦闘の訓練はしたし、小さい分小回りも利くはずだと、飛ぶ練習も騎士たちとの連携の訓練も、ヘルナー討伐が確定する前からしていたのだ。出来るとみんな信じていた。
「行くぞ!」
「「オーーッ」」
アルフレッドの号令に戦闘が始まった。騎士や術師は地上、空中どちらとも計画通りに向かって行く。
「ルーカス、いつでも行けるようにしておけ」
「はい。兄上」
初めから叩き潰すつもりで来ていた。相手は二千、こちらは一万の兵。騎士も術師も城きっての精鋭を連れて来ている。負けるはずはなかったのだが、なぜか手こずった。あちらの術師が思ったより強かったのだ。
「仕方ないな。屋敷の左は俺たちが、右はヨハン様たちにお願いしたい」
「ああ、任せておけ」
アルフレッドたちは左の術師に向かい炎を吐く。防壁に阻まれながらも吐き続け、防壁にヒビが入ると粉々に割れ前進。後ろに控えていた戦士が敵の退路を防ぐと、屋敷に火の矢を放つ。左の術も少し遅れて盛大に崩れた。もう守りの防壁ははなくなった。
「今だ!」
攻撃が始まると消えていたヘルナー子爵とガンブケを探しに屋敷になだれ込んだが、屋敷はもぬけの殻。逃げたんだ。探せ!と戦士が叫ぶ。
術師が索敵魔法を使うと裏山の方、魔石の山の中腹にいるのが分かった。
「アルフレッド様、裏山に二体生体を確認!」
「そうか」
追うぞとルーカスと共に裏山に到着すると、誰だ?という姿の魔族が二人いた。魔族などこの国ではほとんど見かけないのに。
「お前、ヘルナー子爵か?」
「アハハハッ変身出来るのが自分たちだけど思うな!」
赤黒い肌、角と切れ上がった目に長い爪、いつもの倍になった体に翼……なにをした?とふたりは戸惑った。普通の魔族とは見かけが大きく違うのだ。
「ああ、これだ」
変な色の、黒っぽい透き通る黒曜石のような、たぶん魔石だ。ヘルナー子爵は額を指さしている。その魔石は魔族の体を戦闘用に強化する物だと言う。
「これはこの鉱山の鉱脈から見つけた。魔族に取っては貴重な物だ。対策を取らずに魔族以外が触ると、波長が合わなくて人は死ぬ。アハハハッ」
「ここには魔族もいたのか」
アハハハとガンブケは高笑いした。お前ら馬鹿だなあ。俺たちは元々の魔族だよと。
「アルフレッド兄様、魔族は西の果てに大きな国を建国してますが、人族や獣人とも揉めず上手くやっているはずです」
「ああ、それは知っているが……」
俺たちは本物のヘルナー子爵と、あの古の大戦の頃入れ替わっている。ヘルナー一族は穏やかで温厚で馬鹿だったよと。俺たちに簡単に騙されて死んだと、邪悪な笑いを浮かべた。
「どういうことだ!」
「あん?俺たちはあの頃からそのまま生きているんだ。父上も俺もな」
「え?」
擬態など簡単だよ。だが、この魔石が見つかる三代前までは魔素だけで生きていた。死なぬだけで力が弱く、王家に従うだけだったそう。話しているうちに青竜が術師と飛来、彼らの近くに降り立つと、姿が変わった。
「ヘルナー子爵、大丈夫ですか!」
「やめろ。ヴァルナール・ホルグと呼べ」
「失礼しました。ヴァルナール様」
この術師も魔族だった。この竜は魔族の地から連れて来たんだと笑う。額を見ろよと指を差す先に、確かに黒い魔石。
「簡単にはやられはせぬ」
「なぜこんなことを」
「ああ?つまんねえからだ。魔族の王も日和って多民族と仲良くしよう、これからの時代、この大陸間で揉めるのは辞めようと言い出した」
当然国内で反発は大きく、国を捨てた魔族も多いがみな弱く、外に出た多くの者はその地で敗れ死に絶えた。だが我らは違う。魔族の王の身内だからなと。この国に潜伏してたのも見つからないようにだ。今さら帰っても楽しくないんだと言う。
「東の戦、あれ俺たちだ。戦がないと儲からないし……楽しくないだろ?戦いは楽しいんだよ」
「う、うそだろ……」
魔族は戦闘を好む。力の上下はアイデンティティだ。力の強い者がその地を支配し、栄華を極める。力こそ全て。この地に、この国に我が帝国を築くのだと。
「話は終わりだ。ここでお前らを討ち取れば、後は王とロベールだけだ。緑の竜などなんの意味もない」
「なぜ知っている!」
「うん?なぜ城の中に俺の仲間がいないと思ったんだ?ガハハハッ」
するとものすごいスピードで向かって来る。さすが魔族、魔石で強化しているせいでアルフレッドたちと力の差があまりない。火も避けるし、当たっても大したダメージになっていない。逆に竜でいることの方が動きにくいと感じるほどだ。だが、人に戻ればすぐにやられるのだけは確実で、どうにもならず消耗戦になっていた。
「ふふん。結構やるな」
「ああ、伊達に王族じゃないもんでな」
「ふーん」
拳に魔力を込め殴りかかってくるのをモロに受けて、アルフレッドは吹っ飛んで山に激突。
「兄様!」
「ゲボッいいから攻撃を止めるな!」
よそ見なんかしてる暇はねえだろと、ガンブケも襲ってくる。当然青竜も青い炎を吐き、アルフレッドたちの邪魔をして来る。彼らは上手く動けず、体力の消耗も激しい。三対二の不利も目立ち始める。
「兄様不味いです。魔力の限界が近くて、そろそろ変身が持ちません」
「ああ。この強さじゃ騎士たちをこちらに呼んでも意味はないかもな」
他の王族は我らより弱い。変身も長くは出来ない。クソッアルフレッドはふたりを睨んだ。
「睨んだところでなにも変わらぬぞ?お前ら本当に弱いな。千年前とは比べ物にならん。あの頃の王族は強かったのにな」
「クッ……」
そんなのは百も承知でここにいる。どうするかと睨みつけていると、背後からすざまじい炎がふたりを包み、跡形もなく消失した。
「ヴァルナール様が……なにが起きた?」
青竜の背の術者が狼狽えた。目の前でふたりが燃え尽きたからだ。アルフレッドたちもなにが起きたか分からず、辺りを見回した。すると、後ろに大きな火竜が一匹……あれは王だ。
「間に合ったな」
「父上!」
「そこをどけ」
アルフレッドたちが青竜の前から避けると、白く光るように見える炎を、王は吐いた。術者は防壁を張ったが意味はなく、魔族の魔石は砕け、青竜もろとも焼き尽くして灰になった。
ふたりは王の竜の姿は見たことはあったが、この炎の色は見たことがなかった。訓練でもこんな色の炎を吐いているのは見たことないと、呆然と王を見つめた。
「とりあえず話は後だ。ヘルナーの屋敷に行くぞ」
「はい!」
三匹は翼を羽ばたかせ舞い上がり、山の麓の屋敷に向かった。
そしてふたりは進軍し屋敷の手前まで来た。屋敷のポーチでは腕を組んで王子を見下ろすヘルナー子爵。
「ヘルナー子爵。私がなぜここにいるか分かっているな?」
「ああ、ボンクラ王子どもが我の戦力に勝てるとでも?数ではないのだよ。背後の青竜は見えるか?これは人が変身しているのではない。獣魔術師が使役している純粋な竜だ。それがどういうことか理解してるか?」
「してるさ」
王子たちはワイバーンから降りて火竜に変身した。後ろに控えていた数人の王族も変身。六匹の火竜が出現した。だが、やはり純粋な竜よりも幾分小型だ。
「アハハハッなんだその小ささは!本当に王族は弱ってたんだな!アハハハッ」
「小さくても出来ることはあるさ」
確かに青竜に比べると小さく、それは致し方ない。純粋種と我らは違うと王子たちも分かってはいた。だが、短い期間だが戦闘の訓練はしたし、小さい分小回りも利くはずだと、飛ぶ練習も騎士たちとの連携の訓練も、ヘルナー討伐が確定する前からしていたのだ。出来るとみんな信じていた。
「行くぞ!」
「「オーーッ」」
アルフレッドの号令に戦闘が始まった。騎士や術師は地上、空中どちらとも計画通りに向かって行く。
「ルーカス、いつでも行けるようにしておけ」
「はい。兄上」
初めから叩き潰すつもりで来ていた。相手は二千、こちらは一万の兵。騎士も術師も城きっての精鋭を連れて来ている。負けるはずはなかったのだが、なぜか手こずった。あちらの術師が思ったより強かったのだ。
「仕方ないな。屋敷の左は俺たちが、右はヨハン様たちにお願いしたい」
「ああ、任せておけ」
アルフレッドたちは左の術師に向かい炎を吐く。防壁に阻まれながらも吐き続け、防壁にヒビが入ると粉々に割れ前進。後ろに控えていた戦士が敵の退路を防ぐと、屋敷に火の矢を放つ。左の術も少し遅れて盛大に崩れた。もう守りの防壁ははなくなった。
「今だ!」
攻撃が始まると消えていたヘルナー子爵とガンブケを探しに屋敷になだれ込んだが、屋敷はもぬけの殻。逃げたんだ。探せ!と戦士が叫ぶ。
術師が索敵魔法を使うと裏山の方、魔石の山の中腹にいるのが分かった。
「アルフレッド様、裏山に二体生体を確認!」
「そうか」
追うぞとルーカスと共に裏山に到着すると、誰だ?という姿の魔族が二人いた。魔族などこの国ではほとんど見かけないのに。
「お前、ヘルナー子爵か?」
「アハハハッ変身出来るのが自分たちだけど思うな!」
赤黒い肌、角と切れ上がった目に長い爪、いつもの倍になった体に翼……なにをした?とふたりは戸惑った。普通の魔族とは見かけが大きく違うのだ。
「ああ、これだ」
変な色の、黒っぽい透き通る黒曜石のような、たぶん魔石だ。ヘルナー子爵は額を指さしている。その魔石は魔族の体を戦闘用に強化する物だと言う。
「これはこの鉱山の鉱脈から見つけた。魔族に取っては貴重な物だ。対策を取らずに魔族以外が触ると、波長が合わなくて人は死ぬ。アハハハッ」
「ここには魔族もいたのか」
アハハハとガンブケは高笑いした。お前ら馬鹿だなあ。俺たちは元々の魔族だよと。
「アルフレッド兄様、魔族は西の果てに大きな国を建国してますが、人族や獣人とも揉めず上手くやっているはずです」
「ああ、それは知っているが……」
俺たちは本物のヘルナー子爵と、あの古の大戦の頃入れ替わっている。ヘルナー一族は穏やかで温厚で馬鹿だったよと。俺たちに簡単に騙されて死んだと、邪悪な笑いを浮かべた。
「どういうことだ!」
「あん?俺たちはあの頃からそのまま生きているんだ。父上も俺もな」
「え?」
擬態など簡単だよ。だが、この魔石が見つかる三代前までは魔素だけで生きていた。死なぬだけで力が弱く、王家に従うだけだったそう。話しているうちに青竜が術師と飛来、彼らの近くに降り立つと、姿が変わった。
「ヘルナー子爵、大丈夫ですか!」
「やめろ。ヴァルナール・ホルグと呼べ」
「失礼しました。ヴァルナール様」
この術師も魔族だった。この竜は魔族の地から連れて来たんだと笑う。額を見ろよと指を差す先に、確かに黒い魔石。
「簡単にはやられはせぬ」
「なぜこんなことを」
「ああ?つまんねえからだ。魔族の王も日和って多民族と仲良くしよう、これからの時代、この大陸間で揉めるのは辞めようと言い出した」
当然国内で反発は大きく、国を捨てた魔族も多いがみな弱く、外に出た多くの者はその地で敗れ死に絶えた。だが我らは違う。魔族の王の身内だからなと。この国に潜伏してたのも見つからないようにだ。今さら帰っても楽しくないんだと言う。
「東の戦、あれ俺たちだ。戦がないと儲からないし……楽しくないだろ?戦いは楽しいんだよ」
「う、うそだろ……」
魔族は戦闘を好む。力の上下はアイデンティティだ。力の強い者がその地を支配し、栄華を極める。力こそ全て。この地に、この国に我が帝国を築くのだと。
「話は終わりだ。ここでお前らを討ち取れば、後は王とロベールだけだ。緑の竜などなんの意味もない」
「なぜ知っている!」
「うん?なぜ城の中に俺の仲間がいないと思ったんだ?ガハハハッ」
するとものすごいスピードで向かって来る。さすが魔族、魔石で強化しているせいでアルフレッドたちと力の差があまりない。火も避けるし、当たっても大したダメージになっていない。逆に竜でいることの方が動きにくいと感じるほどだ。だが、人に戻ればすぐにやられるのだけは確実で、どうにもならず消耗戦になっていた。
「ふふん。結構やるな」
「ああ、伊達に王族じゃないもんでな」
「ふーん」
拳に魔力を込め殴りかかってくるのをモロに受けて、アルフレッドは吹っ飛んで山に激突。
「兄様!」
「ゲボッいいから攻撃を止めるな!」
よそ見なんかしてる暇はねえだろと、ガンブケも襲ってくる。当然青竜も青い炎を吐き、アルフレッドたちの邪魔をして来る。彼らは上手く動けず、体力の消耗も激しい。三対二の不利も目立ち始める。
「兄様不味いです。魔力の限界が近くて、そろそろ変身が持ちません」
「ああ。この強さじゃ騎士たちをこちらに呼んでも意味はないかもな」
他の王族は我らより弱い。変身も長くは出来ない。クソッアルフレッドはふたりを睨んだ。
「睨んだところでなにも変わらぬぞ?お前ら本当に弱いな。千年前とは比べ物にならん。あの頃の王族は強かったのにな」
「クッ……」
そんなのは百も承知でここにいる。どうするかと睨みつけていると、背後からすざまじい炎がふたりを包み、跡形もなく消失した。
「ヴァルナール様が……なにが起きた?」
青竜の背の術者が狼狽えた。目の前でふたりが燃え尽きたからだ。アルフレッドたちもなにが起きたか分からず、辺りを見回した。すると、後ろに大きな火竜が一匹……あれは王だ。
「間に合ったな」
「父上!」
「そこをどけ」
アルフレッドたちが青竜の前から避けると、白く光るように見える炎を、王は吐いた。術者は防壁を張ったが意味はなく、魔族の魔石は砕け、青竜もろとも焼き尽くして灰になった。
ふたりは王の竜の姿は見たことはあったが、この炎の色は見たことがなかった。訓練でもこんな色の炎を吐いているのは見たことないと、呆然と王を見つめた。
「とりあえず話は後だ。ヘルナーの屋敷に行くぞ」
「はい!」
三匹は翼を羽ばたかせ舞い上がり、山の麓の屋敷に向かった。
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