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最終章 僕が来る前に戻った……のか?

16 ティモからの手紙

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 式典から時は経ち、国は賑やかになった。ゼェメが、他国との交易のための、商人の通り道として復活したからだ。あの国、元のシュタルクはいろんな国への中継地の国だったんだ。西に東に南に北。この辺りの交易の国だった。だから国が潤ってて、戦にお金が使えたんだ。

 そして我らのワイバーン運送業も軌道に乗り、遠くの国から物が入るようになった。国内の貴族もワイバーンを何匹か買ってくれて、街を飛び交っている。当然騎士団は自分たちで導入して、一つの航空隊が作られた。二十人くらいの小さな隊だけどね。
 でもヘルテルからの航空部隊はそのまま。契約もあるし、騎獣は消えて場所取らなくて便利なんだ。ワイバーンはいくら小型とは言え、車同様場所を取るし食べる。それに騎獣の騎士は護衛にもなるからだ。

 今僕は、仕事が終わるのが遅かったアンジェのお風呂待ち。自分のお部屋でカールとまったりお茶を楽しんでいた。

「カール」
「なんですか?」
「文官が若返って屋敷の雰囲気が変わったよね」

 僕にお茶のおかわりを淹れてくれながら、

「ええ。一番若かった、ヴィルフレム様が筆頭になられて変わりましたね」

 この屋敷の文官は、上位の人は入れ替わりがなかったんだ。アンジェより歳が少し上からエルムントまでずっとね。お父様が亡くなる直前にかなり交代してて、それ以来入れ替えはなかった。まあ、みんな若かったからもある。当然領内の責任者も代替わりして来てるし、王の第一王子が舞踏会など、夜の行事に参加を始めた。

「この世界に来て十年以上過ぎたのか」
「慣れましたか?」
「ふふっどうなんだろうね。僕はなんにも知らなくてここに来た。初めは記憶を頼り「クルト」になり切らなきゃって頑張った。それにこの世界は衛生面も問題なかったし、大きな病気もせずに生きてこれた」
「そうですね」

 この世界で生活するのに一番の気がかりだったのはトイレ。大昔はトイレ事情が悪いのは子供の頃に自分の祖父母の話や、書物で知っていたからね。
 フランスなんかトイレが少なくて、舞踏会とかお外でのお茶会は城の隅で「お花摘み」とか言って、そこでするのが当たり前だったと記録にある。でも、こちらはきちんとしたトイレがたくさんあるし(なんか穴の底は真っ黒で深淵のようで怖いけど。あれなんだろ)お風呂もね。それに、魔法で体をきれいにするのを当たり前としていたのは嬉しかった。

「それはたぶん、どこかの国の転移者のせいですね。不衛生が病気を呼ぶとどこかから変わったんですよ。私の祖父母の子ども時代はまあ……」
「へえ。そんな最近なんだ」
「ええ。大国はもっと早かったんでしょうが、ここは辺境ですからね。情報が遅いんですよ」

 ふーん。時々やってくる別の世界の人たち。僕の世界の人は、ここではふたり確認したけど、この大陸は広い。どこかに別の世界の転移の人もいるかも?過去の、人が住み始めた女王の国があった場所とかいそうだよね。何千年も前からある古い国々がある中央。海に近いとか、北の極寒地域は、かなり昔に中央から人が移動したと歴史にはある。

「そうなんですが、地図で見たでしょう?空き地も多いんですよ。どの国にもなってない原生林で、ゼェメとキルステンやケンプフェルまでの間が空いているんです。当然あちこちそうです」
「うん」

 確かにそんなところには、ポツンポツンと人が住んでるけど、何処かから逃げて来た人が住み着いてるとかの小さな村ばかり。国に所属したくない人たちなんだろう。もしかしたらいつか国になるかもだけど、数国から何十にもなる大小様々な国々が、塊で大陸中に点在してるんだ。僕がいた地球みたいに所狭しと国があって、人が溢れているなんて世界じゃない。自然に阻まれて、中々その先には行けないとかもある。だからここは、魔獣や動物の方が多いと思われる世界なんだ。

「この国は村が大きくなったような国。みんなで作物を作り、ゆったりと過しているんです。戦なんか本当は無縁の国なんですよ」
「うん」

 僕は本当にいい国に来れてよかったと思う。戦は確かに問題だけど、そのおかげで遠くの他国との繋がりが増えている。

 だから王のハルトムート様は今めっちゃ忙しい。大使館をあちこちに設置し、当然こちらにも来てもらってね。ケンプフェル王国の地域は国が多い。その双璧がキルステン王国なんだ。クラウス様は体制が落ち着いてから国に帰って、キルステンと国交を樹立。それを契機にあちこちの国が動き出した。

 暇なしなんだってこの間エルマー様が言ってた。自分も公式のは同伴するから忙しくて、たまのお茶会は癒されるって笑ってたなあ。

「クルトこないのか?」
「ああ、ごめんなさい」

 僕はいい年こいてるくせに、かわいらしいネグリジェをふわりとさせて立ち上がる。襟はフリルたっぷりで、胸元はでっかいリボンのクリーム色の寝巻きだ。いいんだよ!アンジェが喜ぶから。

「ではまた明日。クルト様」
「うん。お疲れ様カール」
「はい。おやすみなさいませ」

 アンジェのお部屋に内扉から移動。ローベルトがお酒や簡単にむまめる食べ物を用意していた。

「新しいシードルですよ。ぜひ」
「ありがとう」

 アンジェはいつも通りワインで僕はシードル。受け取って一口。

「おお…りんごの香りが強くて甘さ控えめ、少しの酸味。美味しい」
「ようございました」
「ふーんどれ」

 アンジェもくれって僕のグラスから少し味見。

「ふーん。これなら俺も飲めそうだな。あんまり甘くない」
「そう?よかった」

 アンジェは甘いお酒は食前酒くらいで飲まない。甘いの嫌いらしいんだ。なぁクルトって肩を掴まれ、

「キスして」
「んふふっうん」

 僕はアンジェの頭をか抱えて引き寄せ、きれいな青い瞳を見つめてから、チュッ

「疲れが癒える」
「そう?」
「うん。それとローベルト」
「はい」

 少しアンジェの声色が?と思ったら、ローベルトが手紙をくれた。誰だろう?宛先は僕だなと確認して、裏返すとティモ、ティモだ!僕は急いで開けて読んだ。

 

 親愛なるクルト様

 ご無沙汰しております。突然のお手紙をお許しください。
 あれからずっと私は、どうあなたに詫びればいいか考えておりました。側仕えとして至らないどころか、自分のものにしようなど、家臣としてはどうかしていたと今は理解しております。

 でも、今でもあなたを愛しているのは変わりません。自分がノルンであなたを妻にしている夢まで見るほどで、愛しさは離れても増すばかり。そんな淫らな夢の後はより辛く、悲しみも強く感じ泣いております。私は同性を愛する者なのでしょう。

 私はこのような気持ちで夫の側にはいられませんので、先日夫アーノスとは離縁いたしました。子供たちはあちらに引き取られ、私は実家に帰っております。領地でみなと畑で精を出し、ぶどうを育てて過ごしています。秋にはあなたのお好きな、甘いワインを送らせて下さい。

 実家に帰り部屋でひとりになると、あなたへの愛しさが募ります。お側にいられないことが辛く苦しい。あなたの弾けるような笑顔を思い出し、一緒に過ごした時間が夢のように感じられます。いつも一緒で楽しく笑い合えていた、あの時間は私の宝物です。何気ない日常でしたが、どれほど大切だったか身に沁みております。

 なにが書きたいのか分からなくなりました。近況と謝罪をと書き出したのですが、愛しさばかりが募ります。時は戻らないのは分かっているのに。あなたに僕に欲はあるのか?と問われた時、熱が体を支配した。あなたの私への愛を、欲を手に入れたいと強く思いました。もう止められないほとの欲が、私を支配してしまったのです。家臣としては反省はしていますが、あなたを愛していると言う気持ちに、なんの後悔もありません。

 いつかクルト様が私に会っていいと思えたなら、この気持ちだけでも受け取ってはいただけませんか?私はあなたへの気持ちを、どうしてもなくすことが出来ないのです。愛人にして欲しい気持ちも捨てきれておりません。あなたに触れたい、お側にいたいと強く願わずにいられません。

 無理やりあなたに触れたことは後悔しています。これについては謝罪いたします。愛しさのあまりですので、いつか許していただけるのをお待ちして、この先を生きてまいります。気持ちのままの手紙でお見苦しいとは思いますが、私のあなたへの愛を知っていただきたく、ペンを取りました。


 愛しています。クルト様


 ティモ・サラザール




 僕は気持ちが溢れ、手に握る手紙に涙を落とした。涙はインクを滲ませ……ティモの気持ちが痛いほど分かる。こちらでは同性を好きになったところで、誰も責めはしない。だけど家のコマとして使えないアンは迷惑と考える当主は多い。ティモの実家暮らしは辛いはずなんだ。だけど、僕はこの気持ちに応えることは出来ない……ティモ。

「読んでもいいか?」
「うん」

 アンジェに手紙を渡して彼が読み終わると、ふんと鼻を鳴らした。愛の告白だけかと。

「気持ちは分からないでもないが、愛人は却下だ」
「うん。僕もそういった意味では、ティモを側に置きたいとは考えていない。それに、僕があれほどティモの行為が割り切れなくて、アンジェまで拒絶したの事実をまだ消化しきれてない。それとあの拒絶は白の賢者だからなんだってさ」

 ん?とアンジェはなんだそれ?と。そんなの聞いたことないぞって。話すきっかけがなくて説明してなかったねと、アンジェに説明することにした。

「あのねアンジェ。白の賢者は番以外を抱けないんだって。愛する人は唯ひとり。それ以外は拒絶するのが賢者」
「なんだそれ……ノルンがそれだと困るのでは?」

 えー……黒も白も賢者は基本ノルンがなる。それも家の主や領主がなることが多いのに?と、目をみはった。

「だから不妊の人にはアルテミス様は加護をくれないだそう。以前、ゼェメの修復の最後の夕食の時に、ヨルク様たちが、不特定の方と遊べないと言っていたの覚えてる?」

 いいや、気が付かなかったと。僕も聞き流してたんだけど、その後会った時に、世間話の流れでおふたりに相談したんだ。そしたら。

「あははっそれは当たり前だ。そうだ、あなたはノルンが結婚前に遊ぶのを知っておりますかな?」
「はい。番を喜ばせるためと聞いてます」

 ほほうとふたりは吹き出して大笑い。なんでだよ!

「それもあるが、あり余る性欲を発散してるんですよ。若くてやりたい時期に我慢なんぞ出来ないものなのです。そういった話は嫌でも耳に入るものですからなあ」
「はあ……」

 彼らによると、普通のノルンは貴族も庶民も似たようなもので、性欲を我慢するなんて風習はこの世界にはない。余程の家でもなければ親も見て見ぬふりだ。だが、我ら白の賢者は違うと言う。

「加護を頂けたその瞬間から、淫らな遊びは不可能になる」
「えっなぜですか?」
「それが白の賢者だとしか言えん」

 オスヴィン様は加護の後で、果敢にも試したそうだ。若くて性欲はあったから友だちの誘いに乗ったそうだ。だけど撃沈。

 ベットに気に入ったアンの方を連れ込み、いい雰囲気になって軽くキスしたら背筋がゾワッとしたけど、そこは若さで強行。そして相手に触れているうちに気持ち悪くなり、股間は萎えてしまった。でも!と頑張ったけど、さっきまで飲んでたワインをゲロゲロ……と吐いたそうだ。それ、血を吐いたみたいになったよね、そんで相手ドン引きだよね?と思ったけど、黙ってた。

「彼は番に選んだ人ではなかったからな。全身で拒絶反応が出た。ひどい有様で相手にも申し訳なかったよ」

 ヨルク様はバカだなあって呆れている。なんでそんな挑戦するやらと。そりゃあ若いし?婚約者もまだおらず、好きな人もいなかったからだよと怒鳴る。

「あははは。あなたはまったくもう」
「仕方なかろう。若いとはそんなものだよ」

 まあなあとヨルク様は楽しそうに笑った。そして、ヨルク様はと言うと、

「私は仕方なく自分でだよ。そうなるのを父上から聞いていたからな」
「その後は私もそうだよ!哀しかったぞ挑戦した分な」
「あはははっ」

 おふたりはひとしきり笑った後僕に、愛すると決めた者以外はダメなんだと話してくれた。人を、王や国を愛するからこそ加護がもらえるんだ。これは番以外を求めないように神がさせてるのかもなあって。あ、妻に子が出來なかった場合は、また別だよってヨルク様。そして、僕に優しく諭すように、

「ティモですかな?その者には気の毒ですが諦めてもらって下さい。抱くことも抱かれることも不可能。愛人には出来ません」
「ああ。家臣としても側に置くのは、ティモ殿には辛かろうしなあ」

 若ければ欲を抑えるのは難しい。愛しい人には触れたくなるものだし、家臣としての触れ合いでは足りない。隙を見せれば触れたくなって苦しくなる。彼が可哀想ですよって。そんな話を聞いたんだ。

「こんな話だったんだ」
「へえ……白の賢者はそんな縛りがあったのか。俺はないな」
「うん。他の加護にはないそうだよ。特に戦関係の神は、下半身ユルユルが多いってヨルク様たちも言ってた」
「ふーん……俺は違うよ」

 なら仕方なかったんだなあって。知ってればあんなにならなくても済んだのに。義父上はなんで教えてくれなかったんだろうなあって。

「それなんだけど、「クルト」は欲が薄かったんだ。それと僕の領地は、アンは貴族も民も純潔で嫁に行くのが当たり前の地域で、その変な集まりはなかったそうだよ」
「あーそうか。アルバンも?」
「うん。嘘ついてなければね」

 ならティモの気持ちだけは受け取ってやれ。実家に帰った時にでもなとアンジェ。それくらいの心の広さは俺にもあるからって。お前も今なら受け止められるだろって。うん、大好きな兄様として会えると思う。

「ありがとうアンジェ。僕は今でもティモが大好き。恋愛感情ではない愛なんだけど、まあ少しは……その…あー……」
「少し……?」

 隠しごとはなしだ。話せと顔がズイッと近づく。ううっ……

「僕はアンだからかキスは気持ちいいとか…ちょっと思ったの。その後はダメだったけど……」

 僕はゲイだったし、ティモは見た目男だし?蓮の気持ちが出たのかも……ねえ?と心の中で言い訳した。

「ふーん。クルトは俺以外はティモだけか」
「……うん」

 ならいいってニコッとした。他を知らないのは気分がいい。さてベッドに行こうって。

「はあ?アンジェ情緒が足りなーい。この手紙読んでなんとも思わないの?」
「俺に向けられたものでもないしなあ。それに俺の中では、これで全部終わったんだよ。スッキリだ」
「さようで」

 ローベルトも白の賢者の条件みたいなものでしたかって納得したそうだ。愛人にも出来ない、側仕えはふたりっきりが多く危険で、ティモが我慢すれば苦しい。なら仕方ないでしょうと。

「うん。そうなんだけどね」
「ティモの分まで俺がかわいがるから心配するな」
「ええ~最近意地悪だから」
「でもいいだろ?」
「……うん。まあ」

 ちんこ掴まれてイケないくて僕が震えるのをアンジェがハマってて、あれ辛いんだよ。気持ちよさと苦しさで悶えるんだ。そう、あれを悶えると言うんだろうなあ。とか考えてるとサッと抱かれてベッドの上にポーンと放られた。

「アンジェ……」
「うん?」

 スルスルと僕のかわいいリボンの紐を解きブチュウ。アンジェの欲は今でも週三。忙しいから少し減ってるけど、毎日でもいいとのたまう。

「文句言うなら当分抱かないが?」
「それはイヤ」
「だろう?」

 お尻に指を入れてグチュリ。ンンッ

「キスだけでこんなに溢れるお前は、抱かれないと辛いだろ」
「ハァハァ……なきゃないで…くっ…いいもん!抱っこだけでッ」
「嘘つけ」

 僕の脚を広げてズブリ。んあ……いい。横になる僕を抱き上げて締め上げる。彼の腕にいると肌から香る匂いが強く、股間に快感が集まる。

「んーっ」
「酔うな。お前の匂いはいい」
「僕もアンジェの匂い好きぃ」
「動くぞ」

 少し擦られただけで何回か甘イキして、僕が上になった。僕の胸に指を這わせて、

「若さの色っぽさとは違う……誘うような体になったな」
「ハァハァ……ならあなたがしたんだ」
「ああ。いつも抱いていたい」

 僕の腰を掴んで奥の気持ちいいところを執拗に責められ……ンンーッ強いのが!ちんこ痛い!

「アンジェ離して出せない!それホントやめて!」
「だってお前本当に気持ちよさそうでさ。蕩けた顔はそそるし、俺も締めつけられて気持ちいい」
「うぐぅ……っホン…ト…あうっ離してっ」

 ちんこと中が爆発しそうなくらいの快感が溜まるって……あ…涙出る…はあ…辛いけど気持ちいい…手をどけようと頑張るけど力が入らない。

「その汗ばんだ色っぽい蕩けた表情も……ここの曲線も堪らない」

 僕の腰をススっと撫でる。全身が過敏になっててビクッとした。

「グッ…出ないの……イキそうなのに痛くてイケないのぉ」
「うん。すごく締め付けだ」

 自分で無理やり動いて……グアッ出したい出したい出したい!なんか足りなくてイケないーッ

「クッ」
「いやあ!お願いぃアンジェーッ」

 ジタバタ暴れて出したいと喚いた。僕も抜けばいいのに抜きたくはないんだよねぇ。

「クルト、愛してるって言って?」
「いやあっ離して!ちんこもげるぅ!」
「ほら、言わないと。変な色になってるぞ?」
「掴むからでしょ!もう!愛してるよっ」

 フッとちんこから手が離れ腰を掴み奥にグイッと押し込まれた。ああ……あっ……いい…すごく気持ちいい……ガクガクと体が勝手に震えた。

「ビクビクだな」

 アンジェもドクン。パチュパチュと腰を振り続けるけどもうムリ……息が上がってべちょっと倒れた。

「はあよかった。クルトは本当にかわいい」
「ハァハァ……疲れた」
「でもいいだろ?」
「うん」

 我慢した後イクのはそれはもう。震えるくらい気持ちいいけど、ぐったりする。

「次は普通に抱いてよ」
「うん」

 と、アンジェは言ったけどニヤニヤした感じが目の色に見える気がする。期待薄かも。このところ何回もしやがるからなあ。






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