76 / 92
最終章 僕が来る前に戻った……のか?
7 ティモがおかしくなった
しおりを挟む
あのゼェメ戦から二年。正式にティモは戻らないことになった。
「申し訳ございません。私もラングールの領地に戻ることにいたしました。フリッツ様も侯爵になられて忙しく、アルバン様を支えてくれと言われ、歓迎してくれると」
「そう……」
兄様も城勤めに無理が来て、とうに辞めてしまったんだ。父様の後を継ぐまで城の仕事はお休みだそう。
「寂しいけど、ティモとあなたの幸せを願っています」
「ありがとう存じます」
アーノスはこの後ティモがあいさつに来ますと言う。朝カールとお茶をしていた時間に来て、報告してくれたんだ。もう引っ越しの支度も済んで、ティモたちは明日の朝、先に出発するそうだ。
「私たちはあなたを誇りに思っています。お側にいなくても、あなたの家臣であるのは変わりません。何かあれば遠慮なくお声がけをお待ちしております」
「うん。ありがとう」
この二年間の話は直接ティモに聞けと、言葉少なに彼は出て行った。この話は随分前にアンジェから聞いていたけど、とうとうか。
「確定すると寂しいもんだね」
「ええ。私たちもクルト様がお嫁に来てから、彼はずっといるものと思ってましたから」
カールも多少思い込みの強い子でしたが、いい子でしたと。
その日の午後お茶の時間にティモはやって来た。なぜか執務服着てね。その姿に不穏に感じたけど、座ってねと向かいに座らせ、カールにお茶を用意させて席を外させた。
「お久しぶりでございます。クルト様」
「うん。元気だった?」
「ええ。家庭は何ごともありません。子どもも大きくなりました」
なんか雰囲気が怖い。いつもニコニコしてたティモなのに、無表情でニコリともしない。
「そ、それはよかった。明日出発なんだってね」
「ええ。領主様の屋敷近くに家を構えました」
怖えよ!なんでそんなに淡々として睨むようなんだよ!
「ティモどうしたの?僕なんかした?」
「いえ。どうもしていません。僕に対するものは当然ですから」
スンとして怖いまま。はあ……言いたいことでもあるのかな。二年もここに来させなかったから恨んでるのかも。屋敷に立ち入りさえ禁じたからね。
「ティモはきっと僕に怒ってるんだよね。でもね、ティモを僕の側に置いておくのはよくないと思ったんだ。あなたは僕のことで段々感情的になってたし、不安が見えるようでね」
「それは申し訳ございませんでした。側仕えとして足りていませんでした」
あう……ティモはカールが淹れたお茶に口をつけない。それどころか時々睨んで見つめている。
「ティモ。これから簡単には会えなくなる。あなたもあちらでの付き合いもあるだろうし、領地の仕事もあるだろうからね。言いたいことは言ってよ、僕らの仲じゃない。話して」
ふうと深いため息のように深呼吸すると、ぽろぽろと涙を零した。なんで!
「僕は……あなたを愛してました。この気持ちが側仕えとしてか……なんなのか分かりません」
ごめんなさい。気を張ってないと泣いてしまいそうで……ごめんなさいと両手で顔を覆った。
「だから……離れたくないんです。この二年は辛かった。屋敷にも来るなと言われて、夫にも家で子育てしなさい。クルト様の負担になるって……でも……クッ…ううっ」
そっか、離れたくなくて執務服で来たのか。僕は立ち上がりティモの隣に座った。
「そんなに思ってもらえるなんてとても嬉しいよ。でもさ、アーノスはあなたを僕の側に戻せないと判断したんだ。僕の仕事の理解が出来てないって」
「分かってるんです!アーノスの言うことは正しいと!でも彼と同じくらいあなたが好きなんです!」
好きだから家臣以上に心配するし心が乱れる。僕は膝に握りこぶしで震えているティモの手を取った。
「ティモの僕への愛は家族の愛でしょう?アーノスとは違うよ」
「ああ……それが分からないのです」
「ならさ。僕に情欲を持つの?抱かれたいとか抱きたいとか思う?」
えっ?と僕を見つめた。どうなんだろうと考えるような視線で鼻をすする。僕もティモを見つめ返した。きっと気がつくよね。
「クルト様」
「なに?」
「キスさせて」
「ふえ?ええっなに言って……ティモ?」
僕に顔が近づいて……ティモ!ダメだよ!と震える声と掴まれてる手を解いて彼を押した。
「してみれば分かるかも」
「ティ、ティモ……そんなことしなくても分かるでしょ!」
「いいえ」
鍛えてたのになんの役にも立たず、ふわっと唇が触れた。あー……アンのかたの唇柔らかあ……気持ちいい…じゃねえだろ!なんで力負けすんだよ!体格なんてほとんどないだろ!
「ティモやめて……」
「愛してる番のようなキスを……下さい」
んっ…ねろっと舌が!やーっこれどちらの夫にも言い訳が!ティモ!離して!と暴れたけど腕は解けず、しこたまされてから開放された。ハァハァ……気持ちよかった。この世界の人エッチなこと好きなだけあって上手い。じゃねえよ、なんだその感想。
「抱きたい……あなたを抱きたいと思いました。僕はいけない気持ちを持っていたんですね。これは家臣じゃない……家族でも。僕いつの間にこんな気持ちを……」
僕に覆いかぶさりポロポロと涙が落ちて、苦しそうにティモは微笑んだ。
「これはなんなの?アーノスは愛してます。番を二人は持てないのに、あなたを諦められないのです」
「うん。ありがとう?」
僕はティモの頬に手を当てて涙を拭った。これは番の本能のバグなのか、一緒にいすぎたからか。それともティモの勘違いか。
でも思い込みだろうな、実際僕を抱いたら違うと気がつくだろう。
「同性を好きになることはある。でもね、番がいると起きないと聞いたよ?」
「僕らが知らないだけかもですよ」
涙をこぼし苦しそうに笑うティモ。
「そうかもだけど、ティモのは僕への執着だと思う。遠くに引っ越してしまうからね。これまでのようにすぐ会えないって、寂しい気持ちからなんだよ」
「違う、違います!」
ならなんで今まで僕を襲わなかった?いくらでもチャンスはあったでしょう。お風呂も一緒だし、お昼寝の時はたまに添い寝してくれてたでしょう?本当に情欲を持っていたら、とっくに襲ってるはずだよと話した。
「それは……側仕えだし、迷惑を掛けたりは……」
「なら愛人にしてと言うことだって出来た。僕がするかは別だけど、求めることは可能だよ?」
「なら抱かせて下さい。抱いてみれば分かります」
おいおい……お風呂で抱き合ってても、あなたちんこ勃ったことねえだろ。それが答えだよと穏やかに言葉にした。
「今のキスでちんこ勃った?勃たないでしょう?体は嘘つかないよ」
「勃ちました」
「ええ?嘘つくのはダメだよ!」
「ほら」
僕の手を握り股間へ。うそ~ん硬い。これはますますティモを側には置けない。貞操の危機が大きすぎるし、愛人はいらない。
「側仕えは確実に無理と分かりました。愛人にして下さい」
「ティモ……僕んちは歴代愛人を持たないの知ってるでしょ?アンジェにもいないよ?」
「例外がいてもいいでしょう?あなたは英雄だ。英雄は色を好むと言うじゃありませんか」
ど、ど、とうしよ!目が据わってるし、なんかハァハァしだしたよ?なんかのスイッチが入った?今ので力負けするのは確認済み……怖い。どうしようもなく怖い。僕はティモ大好きだけど、それは家族愛なんだ。大切な兄様のひとりなんだよ!
「ねえ。僕のちんこ受け入れて?子は出来ないけど、楽しませることは出来る」
「いやいや。アンジェで足りてるから」
「僕こう見えて旦那様ぐらい大きいよ?きっと気持ちいいはずだ」
そういうことじゃないんだよ。僕のかわいい兄様でいてよと言うと、気持ちに気がついたら無理ですと妖しい微笑み。とりあえず逃げる!ソファから降りようと体を捻ったけど、ガシッと抑えられた。どこからこんな力が?ねえティモ……落ち着いて?
「落ち着いてます。旦那様は今日はお城ですか?カールも僕だから隙がありますね」
「あ、あのね?その……」
「ああ…僕のクルト様。本当に愛らしく美しい。欲しい……」
首筋にくちびるぅ!誰が助けて!そうだよ叫べ僕!でも人間本当に怖いと声なんか出ない!
「旦那様のように激しくなんて抱きません。優しく、アンだから知る気持ちよさを楽しんで」
「あっ……」
終わった……僕はもう声も体も恐怖で全く動かない。
「愛人は主の欲を満たすのが仕事……僕は上手いよ」
「グッ…」
気持ちのいい触り方で……怖いのに感じちゃう!誰か……ティモを止めて。僕と離れるのが寂して、変な興奮しているだけだから。誰かティモをッ
「申し訳ございません。私もラングールの領地に戻ることにいたしました。フリッツ様も侯爵になられて忙しく、アルバン様を支えてくれと言われ、歓迎してくれると」
「そう……」
兄様も城勤めに無理が来て、とうに辞めてしまったんだ。父様の後を継ぐまで城の仕事はお休みだそう。
「寂しいけど、ティモとあなたの幸せを願っています」
「ありがとう存じます」
アーノスはこの後ティモがあいさつに来ますと言う。朝カールとお茶をしていた時間に来て、報告してくれたんだ。もう引っ越しの支度も済んで、ティモたちは明日の朝、先に出発するそうだ。
「私たちはあなたを誇りに思っています。お側にいなくても、あなたの家臣であるのは変わりません。何かあれば遠慮なくお声がけをお待ちしております」
「うん。ありがとう」
この二年間の話は直接ティモに聞けと、言葉少なに彼は出て行った。この話は随分前にアンジェから聞いていたけど、とうとうか。
「確定すると寂しいもんだね」
「ええ。私たちもクルト様がお嫁に来てから、彼はずっといるものと思ってましたから」
カールも多少思い込みの強い子でしたが、いい子でしたと。
その日の午後お茶の時間にティモはやって来た。なぜか執務服着てね。その姿に不穏に感じたけど、座ってねと向かいに座らせ、カールにお茶を用意させて席を外させた。
「お久しぶりでございます。クルト様」
「うん。元気だった?」
「ええ。家庭は何ごともありません。子どもも大きくなりました」
なんか雰囲気が怖い。いつもニコニコしてたティモなのに、無表情でニコリともしない。
「そ、それはよかった。明日出発なんだってね」
「ええ。領主様の屋敷近くに家を構えました」
怖えよ!なんでそんなに淡々として睨むようなんだよ!
「ティモどうしたの?僕なんかした?」
「いえ。どうもしていません。僕に対するものは当然ですから」
スンとして怖いまま。はあ……言いたいことでもあるのかな。二年もここに来させなかったから恨んでるのかも。屋敷に立ち入りさえ禁じたからね。
「ティモはきっと僕に怒ってるんだよね。でもね、ティモを僕の側に置いておくのはよくないと思ったんだ。あなたは僕のことで段々感情的になってたし、不安が見えるようでね」
「それは申し訳ございませんでした。側仕えとして足りていませんでした」
あう……ティモはカールが淹れたお茶に口をつけない。それどころか時々睨んで見つめている。
「ティモ。これから簡単には会えなくなる。あなたもあちらでの付き合いもあるだろうし、領地の仕事もあるだろうからね。言いたいことは言ってよ、僕らの仲じゃない。話して」
ふうと深いため息のように深呼吸すると、ぽろぽろと涙を零した。なんで!
「僕は……あなたを愛してました。この気持ちが側仕えとしてか……なんなのか分かりません」
ごめんなさい。気を張ってないと泣いてしまいそうで……ごめんなさいと両手で顔を覆った。
「だから……離れたくないんです。この二年は辛かった。屋敷にも来るなと言われて、夫にも家で子育てしなさい。クルト様の負担になるって……でも……クッ…ううっ」
そっか、離れたくなくて執務服で来たのか。僕は立ち上がりティモの隣に座った。
「そんなに思ってもらえるなんてとても嬉しいよ。でもさ、アーノスはあなたを僕の側に戻せないと判断したんだ。僕の仕事の理解が出来てないって」
「分かってるんです!アーノスの言うことは正しいと!でも彼と同じくらいあなたが好きなんです!」
好きだから家臣以上に心配するし心が乱れる。僕は膝に握りこぶしで震えているティモの手を取った。
「ティモの僕への愛は家族の愛でしょう?アーノスとは違うよ」
「ああ……それが分からないのです」
「ならさ。僕に情欲を持つの?抱かれたいとか抱きたいとか思う?」
えっ?と僕を見つめた。どうなんだろうと考えるような視線で鼻をすする。僕もティモを見つめ返した。きっと気がつくよね。
「クルト様」
「なに?」
「キスさせて」
「ふえ?ええっなに言って……ティモ?」
僕に顔が近づいて……ティモ!ダメだよ!と震える声と掴まれてる手を解いて彼を押した。
「してみれば分かるかも」
「ティ、ティモ……そんなことしなくても分かるでしょ!」
「いいえ」
鍛えてたのになんの役にも立たず、ふわっと唇が触れた。あー……アンのかたの唇柔らかあ……気持ちいい…じゃねえだろ!なんで力負けすんだよ!体格なんてほとんどないだろ!
「ティモやめて……」
「愛してる番のようなキスを……下さい」
んっ…ねろっと舌が!やーっこれどちらの夫にも言い訳が!ティモ!離して!と暴れたけど腕は解けず、しこたまされてから開放された。ハァハァ……気持ちよかった。この世界の人エッチなこと好きなだけあって上手い。じゃねえよ、なんだその感想。
「抱きたい……あなたを抱きたいと思いました。僕はいけない気持ちを持っていたんですね。これは家臣じゃない……家族でも。僕いつの間にこんな気持ちを……」
僕に覆いかぶさりポロポロと涙が落ちて、苦しそうにティモは微笑んだ。
「これはなんなの?アーノスは愛してます。番を二人は持てないのに、あなたを諦められないのです」
「うん。ありがとう?」
僕はティモの頬に手を当てて涙を拭った。これは番の本能のバグなのか、一緒にいすぎたからか。それともティモの勘違いか。
でも思い込みだろうな、実際僕を抱いたら違うと気がつくだろう。
「同性を好きになることはある。でもね、番がいると起きないと聞いたよ?」
「僕らが知らないだけかもですよ」
涙をこぼし苦しそうに笑うティモ。
「そうかもだけど、ティモのは僕への執着だと思う。遠くに引っ越してしまうからね。これまでのようにすぐ会えないって、寂しい気持ちからなんだよ」
「違う、違います!」
ならなんで今まで僕を襲わなかった?いくらでもチャンスはあったでしょう。お風呂も一緒だし、お昼寝の時はたまに添い寝してくれてたでしょう?本当に情欲を持っていたら、とっくに襲ってるはずだよと話した。
「それは……側仕えだし、迷惑を掛けたりは……」
「なら愛人にしてと言うことだって出来た。僕がするかは別だけど、求めることは可能だよ?」
「なら抱かせて下さい。抱いてみれば分かります」
おいおい……お風呂で抱き合ってても、あなたちんこ勃ったことねえだろ。それが答えだよと穏やかに言葉にした。
「今のキスでちんこ勃った?勃たないでしょう?体は嘘つかないよ」
「勃ちました」
「ええ?嘘つくのはダメだよ!」
「ほら」
僕の手を握り股間へ。うそ~ん硬い。これはますますティモを側には置けない。貞操の危機が大きすぎるし、愛人はいらない。
「側仕えは確実に無理と分かりました。愛人にして下さい」
「ティモ……僕んちは歴代愛人を持たないの知ってるでしょ?アンジェにもいないよ?」
「例外がいてもいいでしょう?あなたは英雄だ。英雄は色を好むと言うじゃありませんか」
ど、ど、とうしよ!目が据わってるし、なんかハァハァしだしたよ?なんかのスイッチが入った?今ので力負けするのは確認済み……怖い。どうしようもなく怖い。僕はティモ大好きだけど、それは家族愛なんだ。大切な兄様のひとりなんだよ!
「ねえ。僕のちんこ受け入れて?子は出来ないけど、楽しませることは出来る」
「いやいや。アンジェで足りてるから」
「僕こう見えて旦那様ぐらい大きいよ?きっと気持ちいいはずだ」
そういうことじゃないんだよ。僕のかわいい兄様でいてよと言うと、気持ちに気がついたら無理ですと妖しい微笑み。とりあえず逃げる!ソファから降りようと体を捻ったけど、ガシッと抑えられた。どこからこんな力が?ねえティモ……落ち着いて?
「落ち着いてます。旦那様は今日はお城ですか?カールも僕だから隙がありますね」
「あ、あのね?その……」
「ああ…僕のクルト様。本当に愛らしく美しい。欲しい……」
首筋にくちびるぅ!誰が助けて!そうだよ叫べ僕!でも人間本当に怖いと声なんか出ない!
「旦那様のように激しくなんて抱きません。優しく、アンだから知る気持ちよさを楽しんで」
「あっ……」
終わった……僕はもう声も体も恐怖で全く動かない。
「愛人は主の欲を満たすのが仕事……僕は上手いよ」
「グッ…」
気持ちのいい触り方で……怖いのに感じちゃう!誰か……ティモを止めて。僕と離れるのが寂して、変な興奮しているだけだから。誰かティモをッ
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について
はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています
ぽんちゃん
BL
病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。
謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。
五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。
剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。
加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。
そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。
次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。
一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。
妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。
我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。
こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。
同性婚が当たり前の世界。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
ひとりぼっち獣人が最強貴族に拾われる話
かし子
BL
貴族が絶対的な力を持つ世界で、平民以下の「獣人」として生きていた子。友達は路地裏で拾った虎のぬいぐるみだけ。人に見つかればすぐに殺されてしまうから日々隠れながら生きる獣人はある夜、貴族に拾われる。
「やっと見つけた。」
サクッと読める王道物語です。
(今のところBL未満)
よければぜひ!
【12/9まで毎日更新】→12/10まで延長
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】虐げられオメガ聖女なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる