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四章 戦とアンジェ
11 謝罪と報告
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僕が訓練場に到着すると、何もなかったように騎士さんたちが訓練をしていた。端の方で激を飛ばすハンネス様の元へ、僕はトボトボと近づいて、深々と頭を下げた。
「申し訳ございません。隣にいる僕が気が付かず……こんなにもアンジェを追い詰めていたとは……本当に申し訳ございません」
ハンネス様はいいよって腰に手を当てたまま笑ってくれた。するとみんなに訓練を続けてくれと声を掛け、彼はこちらへと僕を団長室に案内してくれた。中に入ると来客用のソファに座ってと案内されて、お茶を勧めてくれた。
ハンネス様はこうなるかなって薄々感じてたと、お茶をすすりながら目を伏せた。
「実は戦の前からね。色んな催しでもあなたから目も離さずいつも追っているし、必ず隣でいつも抱えていた。ベルントの頃とはまるで違ったんですよ」
「そうなんですか?」
「ええ。ベルントとの新婚期間と比べてもおかしいんですよ」
ベルントとは幸せそうだったし、適切な距離感もあった。それが今は子育て中の獣のようで、常に周りを威嚇してるみたいだと感じるそうだ。
「どれほどあなたを愛しているのやらと初めは思ってましたが、行き過ぎです」
「はい……」
クルト様はなにかお気づきですかと言われた。俺はアンジェと学園の同級生で、昔から仲もよかった。今でも親友のつもりだし、告げ口などしませんよって。ならば隠しても仕方ないかと僕は話すことにした。
「アンジェはその、ベルント様との関係を後悔してました。ライバル関係を愛情と勘違いしたのではないか。僕と結婚してからその思いが強くなり、心が不安定というか……その……」
ああ、やはりとハンネス様は頭を掻いた。周りの友だちはベルントとの結婚を止めたんですよ。お前は勘違いしてるって、それは愛ではなく友情ではないのか?って。
「アンジェの本当に仲のよかった仲間はそのね……みんな反対しました。だけどアンジェは押し切った」
俺たちも嫌がらせではなく、友情や黒の賢者の力の制御、鍛冶職人としての腕を磨いて高め合うのはいいことだ。だが、それは愛ではないと何度も説得したそうだ。
だけどアンジェはその頃にはベルント様しか見えなくなっていた。幼い頃からの仲のよさもあって、目が曇っていたのでしょう。ハンネス様はあの時もっと強く言っていればと、今は後悔していますと項垂れた。
「アンジェあんなでしょう?我慢強く滅多なことでは愚痴も吐かないんです。あなたには甘えるかもですが……きっと心に大きな穴があるんですよ」
「穴?ですか」
「ええ」
サミュエル様はその穴はたくさんの寂しいって気持ちで、その穴を僕との結婚で埋めた。それはとても幸せで、アンジェにとって子供の頃以来の強い幸せに感じたのでしょう。なくしたくない思いばかりが先行して、嫉妬も強くなり俺に手を上げた。
「アレはね。直情的な部分もあるんです。周りが見えなくなるほどの頑張りで成果を出していた。良くも悪くもある部分ですね」
ああ確かにそうだね。頑張って頑張って疲れても苦しくてもなにも言わない。目の下にクマを作ってても大丈夫だよって。
「わかる気がします。がんばりやさんで……いつも微笑んで僕に心配かけないように……僕がダメなんですね」
なんでこんなに近くにいるのにと思いながら、お茶を見つめた。
「違います。アンジェがあなたとの幸せにのめり込みすぎてるだけですよ」
そうかな?異世界人の僕に居心地のいい場所を提供しようとして……僕がそれを当たり前と受け取ってたからでは?と問うと違うと笑う。
「関係ないです。番としてあなたを愛しただけ。彼はあなたをそんな目では見ていないですよ。愛しい妻としかね」
「そうですかね……」
俺が思うに、ベルントとの関係と、今のクルト様との関係に折り合いがついてないんでしょう。その不安定になった頃からなにも変わってなくて、より悪化してるというか、うーんと唸る。
「アンジェの心の問題です。あなたが出来ることは隣で待つこと。愛してるよと伝えることですね」
「してたつもりなんですけど……」
ならばやはり、戦や討伐のせいで気持ちの整理どころか、あなたがいなくなるかもって不安が先に来たんでしょうね。戦が終わるまで、それより先まで長い目で見て上げて下さい。ノルンは見栄っ張りで、アンにいいとこ見せたいって気持ちはどのノルンも持っています。それがアンジェは過剰で、この不安定な情勢に参ってしまったのですよって。
「ならいいのですが……」
「大丈夫、アンジェは聡明ないいノルンです。きっと立ち直りますよ」
「はい」
話し終わってサミュエル様のお部屋を出ると、僕は医務室に向かった。お医者さんは先程とは違いどうぞと中に入れてくれた。僕が椅子に座ると優しげに微笑んで、
「アンゼルム様は少し入院された方がいいかと、先ほど病院に出発しました。クルト様と少し離れた方がいいようですのでね」
入院?そこまで……そんなには感じてなかったのに。
「そんなに悪いのですか?」
「違います。離れてひとりで考える時間が必要と、私は判断いたしました。屋敷の者もいないところで考えた方がいいんです。クルト様はアンゼルム様のお帰りをお待ち下さい」
「はい……」
城のお医者さんは、アンジェは頑張りすぎて周りが見えなくなって僕に執着しすぎていると感じたそう。病名は教えてくれなくて、なぜと聞いたけど、番症候群くらいしか名前はないそうだ。
アンジェには仕事も家庭も忘れて自分を考える時間が必要で、山の別荘のような病院に入院したそうだ。メンタル系や長い療養が必要な方の病院。そんな説明を聞いてから僕は側仕えの控室に向かいティモと帰宅。そのまま執務室に行ってエルムントに説明した。
「あー……やはり。我らもおかしいとは感じてはいました。あなたへの愛が執着に見えましたから」
「そう……僕は隣にいたのに。少し変とは思ってたけど」
ソファでうつむいてぐったりの僕にエルムントは、あなたはしっかり旦那様の心の支えになってました。ただそれが少し行き過ぎた。あなたにしがみ付くようになってしまったんですねって。
「あのさ。みんなも気がついてたの?」
「ええ。あなたが側にいる時、いえ、いない時の方がイライラしてましたから」
「そう。アンジェもイライラするのか」
エルムントはクルト様は面白いことを言うと笑う。彼は超人ではありません。普通の妻を愛する夫でしかない。苦労が暴走に繋がっただけですよって。
「我らは先代からここにおります。旦那様が子供の頃から存じておりますし、真面目で努力家で愚痴も言わない。どこで発散されているのかと不安に思ってました」
「そっか……」
どれほどアンジェは寂しかったのだろう。この世に一人ぼっちと感じてたかもね。ベルント様との心の交流は上手く行かず、親もなく弟とふたり。クヌート様がお嫁さんをもらって屋敷を出ていって、こんな広い屋敷に一人ぼっちと思ったのかもしれない。そんなことを思ったら目頭が熱くなった。
「僕はアンジェの寂しさに気が付かなかった…ごめんなさい」
我慢したけど目に涙がたっぷりで、瞬きしたら溢れそうになった。泣かないでとエルムントは僕にハンカチを差し出してくれる。
「クルト様は悪くないですよ。旦那様がなにも言わないのが悪いんです」
僕と番になった頃からアンジェが変わったとみんな感じていた。感情も表に出すしよくしゃべる。幼い頃のように幸せそうにも笑う。今の姿が彼本来の姿なんだって。それを引き出したあなたに感謝していますって。
「幸せを求めるあまり行き過ぎただけ。幸せが壊れるかもと不安が先に来ただけです。賢い方ですから折り合いを付けてすぐ帰ってきますよ」
「うん」
それまで見守りましょうと。我らも領地の仕事を頑張りますよって。
「ありがとうエルムント。みんなもアンジェがいなくて大変だろうけどよろしく頼みます」
僕はみんなを見て頭を下げた。こんな言葉をもらえるのもあなたになってから。気遣いの言葉は嬉しいものですよって。
「僕はいつもみんなに感謝してる。民にもね。僕の幸せの土台はあなたたちだと知ってるから。ありがとう」
みんなが優しく微笑んでくれる。エルムントはよき奥様です。我らは嬉しゅうございますよと、優しく微笑んでくれた。僕が執務室を出るとティモは、クルト様は素敵ですと褒めてくれた。
「家臣に感謝を忘れず国のために身を捧げる。まさしく白の賢者です。さすがラングール家の者と僕は誇らしいです」
ふふっと僕は声が漏れた。なんだか照れくさく感じた。
「ありがとう。そんなつもりはないんだけどね。僕も寂しい子どもだったから、アンジェの気持ちもわかるし、この今の生活の恩恵にとても感謝してるんだ。だからだね」
お父上に似てきましたねって。白の賢者は雰囲気が似てくるんですよって。自分より他人、民を優先し始める。
「そっかな」
「ええ」
「なら嬉しいな。僕は父様大好きなんだ」
「それは良うございます」
そんな話をしながら廊下を歩いたんだ。
「申し訳ございません。隣にいる僕が気が付かず……こんなにもアンジェを追い詰めていたとは……本当に申し訳ございません」
ハンネス様はいいよって腰に手を当てたまま笑ってくれた。するとみんなに訓練を続けてくれと声を掛け、彼はこちらへと僕を団長室に案内してくれた。中に入ると来客用のソファに座ってと案内されて、お茶を勧めてくれた。
ハンネス様はこうなるかなって薄々感じてたと、お茶をすすりながら目を伏せた。
「実は戦の前からね。色んな催しでもあなたから目も離さずいつも追っているし、必ず隣でいつも抱えていた。ベルントの頃とはまるで違ったんですよ」
「そうなんですか?」
「ええ。ベルントとの新婚期間と比べてもおかしいんですよ」
ベルントとは幸せそうだったし、適切な距離感もあった。それが今は子育て中の獣のようで、常に周りを威嚇してるみたいだと感じるそうだ。
「どれほどあなたを愛しているのやらと初めは思ってましたが、行き過ぎです」
「はい……」
クルト様はなにかお気づきですかと言われた。俺はアンジェと学園の同級生で、昔から仲もよかった。今でも親友のつもりだし、告げ口などしませんよって。ならば隠しても仕方ないかと僕は話すことにした。
「アンジェはその、ベルント様との関係を後悔してました。ライバル関係を愛情と勘違いしたのではないか。僕と結婚してからその思いが強くなり、心が不安定というか……その……」
ああ、やはりとハンネス様は頭を掻いた。周りの友だちはベルントとの結婚を止めたんですよ。お前は勘違いしてるって、それは愛ではなく友情ではないのか?って。
「アンジェの本当に仲のよかった仲間はそのね……みんな反対しました。だけどアンジェは押し切った」
俺たちも嫌がらせではなく、友情や黒の賢者の力の制御、鍛冶職人としての腕を磨いて高め合うのはいいことだ。だが、それは愛ではないと何度も説得したそうだ。
だけどアンジェはその頃にはベルント様しか見えなくなっていた。幼い頃からの仲のよさもあって、目が曇っていたのでしょう。ハンネス様はあの時もっと強く言っていればと、今は後悔していますと項垂れた。
「アンジェあんなでしょう?我慢強く滅多なことでは愚痴も吐かないんです。あなたには甘えるかもですが……きっと心に大きな穴があるんですよ」
「穴?ですか」
「ええ」
サミュエル様はその穴はたくさんの寂しいって気持ちで、その穴を僕との結婚で埋めた。それはとても幸せで、アンジェにとって子供の頃以来の強い幸せに感じたのでしょう。なくしたくない思いばかりが先行して、嫉妬も強くなり俺に手を上げた。
「アレはね。直情的な部分もあるんです。周りが見えなくなるほどの頑張りで成果を出していた。良くも悪くもある部分ですね」
ああ確かにそうだね。頑張って頑張って疲れても苦しくてもなにも言わない。目の下にクマを作ってても大丈夫だよって。
「わかる気がします。がんばりやさんで……いつも微笑んで僕に心配かけないように……僕がダメなんですね」
なんでこんなに近くにいるのにと思いながら、お茶を見つめた。
「違います。アンジェがあなたとの幸せにのめり込みすぎてるだけですよ」
そうかな?異世界人の僕に居心地のいい場所を提供しようとして……僕がそれを当たり前と受け取ってたからでは?と問うと違うと笑う。
「関係ないです。番としてあなたを愛しただけ。彼はあなたをそんな目では見ていないですよ。愛しい妻としかね」
「そうですかね……」
俺が思うに、ベルントとの関係と、今のクルト様との関係に折り合いがついてないんでしょう。その不安定になった頃からなにも変わってなくて、より悪化してるというか、うーんと唸る。
「アンジェの心の問題です。あなたが出来ることは隣で待つこと。愛してるよと伝えることですね」
「してたつもりなんですけど……」
ならばやはり、戦や討伐のせいで気持ちの整理どころか、あなたがいなくなるかもって不安が先に来たんでしょうね。戦が終わるまで、それより先まで長い目で見て上げて下さい。ノルンは見栄っ張りで、アンにいいとこ見せたいって気持ちはどのノルンも持っています。それがアンジェは過剰で、この不安定な情勢に参ってしまったのですよって。
「ならいいのですが……」
「大丈夫、アンジェは聡明ないいノルンです。きっと立ち直りますよ」
「はい」
話し終わってサミュエル様のお部屋を出ると、僕は医務室に向かった。お医者さんは先程とは違いどうぞと中に入れてくれた。僕が椅子に座ると優しげに微笑んで、
「アンゼルム様は少し入院された方がいいかと、先ほど病院に出発しました。クルト様と少し離れた方がいいようですのでね」
入院?そこまで……そんなには感じてなかったのに。
「そんなに悪いのですか?」
「違います。離れてひとりで考える時間が必要と、私は判断いたしました。屋敷の者もいないところで考えた方がいいんです。クルト様はアンゼルム様のお帰りをお待ち下さい」
「はい……」
城のお医者さんは、アンジェは頑張りすぎて周りが見えなくなって僕に執着しすぎていると感じたそう。病名は教えてくれなくて、なぜと聞いたけど、番症候群くらいしか名前はないそうだ。
アンジェには仕事も家庭も忘れて自分を考える時間が必要で、山の別荘のような病院に入院したそうだ。メンタル系や長い療養が必要な方の病院。そんな説明を聞いてから僕は側仕えの控室に向かいティモと帰宅。そのまま執務室に行ってエルムントに説明した。
「あー……やはり。我らもおかしいとは感じてはいました。あなたへの愛が執着に見えましたから」
「そう……僕は隣にいたのに。少し変とは思ってたけど」
ソファでうつむいてぐったりの僕にエルムントは、あなたはしっかり旦那様の心の支えになってました。ただそれが少し行き過ぎた。あなたにしがみ付くようになってしまったんですねって。
「あのさ。みんなも気がついてたの?」
「ええ。あなたが側にいる時、いえ、いない時の方がイライラしてましたから」
「そう。アンジェもイライラするのか」
エルムントはクルト様は面白いことを言うと笑う。彼は超人ではありません。普通の妻を愛する夫でしかない。苦労が暴走に繋がっただけですよって。
「我らは先代からここにおります。旦那様が子供の頃から存じておりますし、真面目で努力家で愚痴も言わない。どこで発散されているのかと不安に思ってました」
「そっか……」
どれほどアンジェは寂しかったのだろう。この世に一人ぼっちと感じてたかもね。ベルント様との心の交流は上手く行かず、親もなく弟とふたり。クヌート様がお嫁さんをもらって屋敷を出ていって、こんな広い屋敷に一人ぼっちと思ったのかもしれない。そんなことを思ったら目頭が熱くなった。
「僕はアンジェの寂しさに気が付かなかった…ごめんなさい」
我慢したけど目に涙がたっぷりで、瞬きしたら溢れそうになった。泣かないでとエルムントは僕にハンカチを差し出してくれる。
「クルト様は悪くないですよ。旦那様がなにも言わないのが悪いんです」
僕と番になった頃からアンジェが変わったとみんな感じていた。感情も表に出すしよくしゃべる。幼い頃のように幸せそうにも笑う。今の姿が彼本来の姿なんだって。それを引き出したあなたに感謝していますって。
「幸せを求めるあまり行き過ぎただけ。幸せが壊れるかもと不安が先に来ただけです。賢い方ですから折り合いを付けてすぐ帰ってきますよ」
「うん」
それまで見守りましょうと。我らも領地の仕事を頑張りますよって。
「ありがとうエルムント。みんなもアンジェがいなくて大変だろうけどよろしく頼みます」
僕はみんなを見て頭を下げた。こんな言葉をもらえるのもあなたになってから。気遣いの言葉は嬉しいものですよって。
「僕はいつもみんなに感謝してる。民にもね。僕の幸せの土台はあなたたちだと知ってるから。ありがとう」
みんなが優しく微笑んでくれる。エルムントはよき奥様です。我らは嬉しゅうございますよと、優しく微笑んでくれた。僕が執務室を出るとティモは、クルト様は素敵ですと褒めてくれた。
「家臣に感謝を忘れず国のために身を捧げる。まさしく白の賢者です。さすがラングール家の者と僕は誇らしいです」
ふふっと僕は声が漏れた。なんだか照れくさく感じた。
「ありがとう。そんなつもりはないんだけどね。僕も寂しい子どもだったから、アンジェの気持ちもわかるし、この今の生活の恩恵にとても感謝してるんだ。だからだね」
お父上に似てきましたねって。白の賢者は雰囲気が似てくるんですよって。自分より他人、民を優先し始める。
「そっかな」
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「なら嬉しいな。僕は父様大好きなんだ」
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そんな話をしながら廊下を歩いたんだ。
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