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五章 平穏から一転

11 謎の王の名

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「ガサガサうるさいよ…ティモ……」

 目を開けると隣にアンジェが寝息を立てていた。そして部屋の匂いも違う……じゃねえ。ここ野営テントだ。僕どうしたんだっけ?術を発動して……

「ああ、ラムジーにムリって倒れたんだった」

 そっか、ここに寝てるということは、僕の仕事は終わったんだな。
 スヤスヤ眠っているアンジェに、そっと唇を重ねた。アンジェ寝顔もかわいい。顔に掛かる前髪をよけて頬をなでなで。もう一度チュッとすると目を開けた。

「ん……起きたのか」
「うん」

 アンジェは枕元に置いていた懐中時計を見て、まだ夜明け前かと、ふう。

「戦は終わったの?」
「ああ、お前の活躍でな。だが、帰還前にお前にはもう一仕事ある」
「うん?なにがあるの?」

 ゴソゴソと抱き寄せて腕枕してくれ、僕が意識をなくした後のことをアンジェは説明してくれた。

「そんなことに……みんな勘違いも甚だしいな。自分の国にも白の賢者はいただろうに」
「まあなあ。だが、ここまで神に匹敵する力の行使は記録にもない。あの反応は仕方ないんじゃないのかと、俺は思うよ」
「うーん……」

 朝になれば奴らは騒ぎ出す。悪いんだが顔を見せてやれって。なんだろ、不安しかねえ。

「アンジェも隣にいてね?」
「ああ」

 僕は胸から少し顔を上げてアンジェを見つめると、安心しろってチュッ。

「少しだけキスさせてくれ」
「うん」

 チュッチュッとついばむキスに、僕は気持ちよくなってしまう。アンジェは開いた僕の唇にねろんと舌を差し込み絡めて……ンッああ……股間に熱が。僕が求めるように抱きつくと終わりだって。はあ?

「アンジェ足りないよ?」
「ダメ。帰って足腰立たなくても困らなくなったら抱かせてくれ」
「えー……」

 もう少し寝ようと目を閉じるアンジェ。仕方ねえなあと僕も胸に擦りついて目を閉じた。でも、少しすると外のざわつきに目が覚めた。僕らが外に出ると、ガヤガヤと人の騒ぐ声が遠くから聞こえる?大勢の人の気配もする。本陣の方に歩いていると、ハンネス様がなにやらみんなに指示を出していた。

「おはようクルト様、アンジェ」
「おはようございます。ハンネス様」

 僕らは外の簡易テーブルに促され、三人で席に着いた。

「まずは飯だ」
「はい」

 補給部隊の人が手際よく給仕してくれて、朝食を取る。野戦食の具沢山スープと硬めのパン。どの国も味が違うだけの簡単な食事だ。でもここは、イェネリク領に近いからお肉たっぷりで美味しそうと見つめていると、ハンネス様は食べながらでいいからと、状況説明をしてくれた。

「目が覚めたら飯はまだか!クルト様を出せ!とまた騒ぎ出して、見張りが静かにしろと怒鳴ってます」
「そうですか」

 元シュタルクの城も街も静かになって動きはなくなったそうだ。それとヘルテル、バルシュミーデにはそもそも彼らは戦を仕掛けていなくて、だから二国はなにも反応がなかったんだってさ。ラムジーなんも……まあ、日の出前にうちにいたということは、クラネルトから連絡が来て、訳わからなくて国に行けと言われたのかもね。

「まず食料を奴隷戦士を使って確保。それからヘルテルらをと考えていたようですね」
「ふーん」

 捕まえた捕虜の上官は、そのような趣旨のことを証言しているそう。もう戦士として人を集めるどころか、まともな人が国に存在してないそうだ。前回の敗北の爪痕は激しく、あの国を極限まで衰退させたらしい。

「城にも護衛の騎士が少しだけ。連れて来た貴族は元々少ない。王子は放逐されけど、お情けで金はそれなりに貰っていたが、それもほとんどなくなった。前回の敗北にたくさんの国、人々が手を引いて、国全体で飢えていたそうです」
「なんで国を自力で立て直すって方向に考えがいかないのやら」

 僕の呟きにハンネス様は、あちらの指揮をしていた貴族も捕まえてて、今のクルト様の言葉の回答になりますかなと、話を続けた。

「王は戦には熱心だが、国の運営になにが必要かよくわかっていないような話しぶりでした。国を整え、民を管理することがどういうことかがね」
「はあ?王子でしょ?」

 家族単位ですら収入のために働くとか、家族計画を立てて子どもが何人で、家事分担とか……それが国になるだけだ。大筋の人の営みなんて個人でも国でも変わらない。それが分からないとは?

「そんなものは、周りの誰かがするものと思ってたらしいですよ。言わなくとも臣下や民は勝手に動くものだとね」

 硬いパンをちぎりもぐもぐとハンネス様は豪快に食べる。なにそれ?

「王子は国の運営を習うものではないのですか?」
「普通ならね。ですが、王子は真面目に帝王学を学んでないどころか、自分以外に興味がなかったらしい」
「はあ……」

 武力に振り切ったイケイケの人物で、見目麗しく言動だけは華やかで人を引き付ける。頭空っぽの方だそうだ。ハンネス様の説明を聞いていると、王としての資質「カリスマ」だけはある人物のようだ。それ以外全部欠落……大国はそれでもやれるってことだよね?すげぇ

「みんな彼の夢物語に魅了されてついて来てしまった。王子としては魅力的な方で、安定した国であれば王も出来ただろうって評価ですね」
「ふーん。出来上がってるものなら継続的に動くもんね」

 ハンネス様はそうですねって。すでに出来上がっている物だから、立案だけで動くようになっているはずだと。

「彼は一からの才覚はなく、武力も個人の力が大きいだけで、賢い宰相も身近にいなかった。だから策も薄く、猪突猛進で力でねじ伏せるだけ。困れば奪うという考えでしょうかね」

 ……王になれなかった理由かな。明るく元気なだけのチャラい兄さんが頭に浮かんだ。勢いのある言動は人に夢を見せる。楽園を一緒に作ろうと言われれば……だな。たぶんキルステンの他の王子は彼より少し賢かったのかもね。真面目さの差かもなあ。

「さて、ヘルテルから援軍が来ました。クルト様ご準備を」
「え?」

 あれを見てと、ハンネス様が指差す先を見ると、なんだあれ?大群のヘルテルの航空部隊が次々に地面に土ぼこりを上げて降り立つ。

「無料で来てくれました。奴隷戦士を帰宅させるためですよ。というか、こういう契約が元々あるんです。我らに代わり戦うとか戦士の融通とか」
「へえ……」

 野菜や穀物、家畜などの肉を提供する代わりに、軍事力を提供する物々交換の契約なんだけど、この所出来てなかっただけだそうだ。まあ、自国が危うければ仕方なしか。前の戦も人も金もねえってサミュエル様言ってたもんね。
 遠くでラムジーたちが指揮しているようで、胴体が観光バスのように変形し始め、前に動物の頭が付いてて跨がれるようになっている。ちょっと変だけど、まるで観光地の大型バスの駐車場のようになっていく。前の森の討伐の時はここまで大きくなかったから、なんか初めて見た気分だ。

「大型の馬車のようなものですね。知ってはいましたが始めて見ました」

 ハンネス様はすげえなって感嘆の声を上げる。アンジェはあれは魔力を増幅する、たぶん魔石かなんかあって、それであの形にしているようだと説明してくれた。

「災害時に民の大量移送用とは聞いていたんだ」
「ほほう……でも、あの形は僕は記憶にあるんだよね」

 きっと昔の転生者の案だな。五百年前と言っていたけど、時代がズレているのかも。もっと僕の時代に近い方かな。少なくともバスや電車、大型の客船とかを知っている人のように感じる。
 僕は今まで、現在の時間軸が横にスライドした並行世界かと考えてたけど、神のすることだから時間軸が狂ってる可能性もあるかな。

「さて、クルト様はこちらへ」
「はい」

 ハンネス様について行くと、テントの後ろの低地に大きな防壁のドームが見えた。あれが敵兵の牢になっているそうだ。確認後馬にアンジェと乗り数分移動して、ドームのかなり手前で降りた。騒ぎになるからね。ドームの前にはたくさんの捕虜が、ドームにくっついて見張りになにか訴えている。見張りの騎士は待てと言ってるだろと叫んでねえ。大変そうだね。

「何人いるの?」
「数千はいます。こちらに連れて来られた者は小国の騎士や衛兵たちです。民は農夫、たまたま逗留していた冒険者も多数ですね」
「たまたま……そりゃあ気の毒に」

 冒険者たちは参加すれば報奨金が出ると騙されたらしい。彼ら冒険者はこの後開放で、残りはその国を起点に動く人たちだから帰還させるそうだ。
 国には王や白の賢者はいなくとも、アンや子供たちはたくさん残ってるそうで、やり直せるとその国の貴族は証言しているそう。よかったけど、数が少なくね?とハンネス様に聞いた。

「農民や商人たちは戦闘が始まると、混乱の中逃げたらしいですね。一万弱で来たはずですが五千ここにいるかどうか。死者は少ないから、まあね」
「国に紛れてるのかな?」

 あははとハンネス様は豪快に笑い、ないないって顔の前で手を振る。

「それじゃあこの土地の私兵にやられます。たぶん、暗黒の森に逃げ込んで隠れてるんじゃないでしょうか」
「それ危なくない?」

 どうしてるかは分かりませんが、放置ですとハンネス様。

「いない者は仕方ありません」
「そうね」

 助けを求められれば考えますが、この時点でいない者は無理だそう。僕とアンジェだけでドームにてくてくと近づいた。ハンネス様たち騎士は後ろで待機。

「なんか様子がおかしいけど?」
「ああ、まあ」

 僕らに気がつくと先程までの剣幕はなくなり、震えて跪き祈ったり、涙を流して震えたり。アンジェが白の賢者と認識されてもいいはずなのに、みんな僕しか見ない。だから神じゃねえよ。

「あ、あなたが、あの声の方ですか?」
「うん」

 僕が監視の騎士の隣に立つと、ドームの手前の人たちはザワッとして驚愕の表情だ。やはり白の賢者はアンだ!と誰かが叫びだした。その声が徐々に後ろに広がりこちらを注目。そして白の賢者がやはりアンだ!とあちこちから。こんな小さな体であの力はと、もう化け物を見るような目の人まで。失礼だよ。

「アンジェ……久しぶりの反応だね」
「仕方あるまい」

 正面を向いたままふたりでポソッ
 ザワザワは止まず、こんなかわいらしい方があのような力を……やはり神だ!と。いやいや違うから。僕はこのドーム全体に聞こえるように、白の賢者特殊技能を発動。拡声器のような術が使えるんだ。

「僕はクラネルト王国白の賢者、クルト・クラネルト。あなた方はまだ我らに敵意はありますか?」

 そんな物ははじめからない!クラネルト王国とはほとんど付き合いもなく、知らない国と言っても差し支えない国。そこに敵意がある理由などない。知らない人に敵意などないと口々に叫ぶ。その声を聞きながらドームを見つめていると、何人かが人をかき分けて前に来て、僕らの前に跪く。

「お初にお目にかかります。私たちはクラウス様をお慕いし、シュタルクの土地に来た者です」
「クラウス?」
「クラウス・キルステン。キルステン王国の元第三王子です」

 アンジェも初めて名前を知ったと驚いていた。恥だと思ってか、本国キルステンでは民らも話題にせず、元シュタルクでもキルステンからの者たちはかん口令で口を閉ざしていた。それもあって元シュタルクの民は、征服者の詳細をなにも知らなくて、見た目で北の方の人との認識しかなかった理由だそうだ。

「改めて貴方様のお名前を伺ってもよろしいか」
「ああ。クルト・クラネルトだ」

 隣は?と聞かれてアンジェが答えると、そうかこの国の黒の賢者はあなたかと。アテナ神の好みそうな方だと笑う。

「クルト様……あのような力を神に賜われるあなたは何者ですか?」
「あなたの国の白の賢者と同じですよ。少し余分に愛されているだけ」
「はあ……少し?」

 僕を見上げて少しじゃねえだろ?と五人は僕をジー……少しだよ!
 私はフーゴ・キルステン。王の別腹の弟ですと、一番前の人がハッとして頭を下げた。

「私はキルステンの前王の戯れにより生まれ、クラウス様の側近のひとりでございます」

 戯れとは?と僕が不思議そうにしたらアンジェが耳元で、他国では性が乱れていたりもするんだと教えてくれた。キルステンの王は何度も妻を代えていて(若い人が好き)、更に愛人多数。王子も姫も何人いるか分からない。その妻不在時にメイドや側仕えを……なんて話は漏れ聞いているそう。当然貴族も似たりよったりで、彼のような人物は多いはずと言う。政略結婚も多く、貴族のアンの姫は道具となっている国だそうだ。

「私はクラウス様を諌めましたが聞く耳を持ってはくれず、このような……申し訳ございません」

 争いに敗れ、国を離れる頃には心酔した支持者がクラウスの周りにはたくさん集まっていた。クラウスが負ける要素が見当たらない、納得いかないって、いきり立っていたそう。私以外はみな彼の言葉を否定せず、熱狂していた。
 それに白の賢者など、国を興そうとすれば誰かに加護が降りるとたかを括り、真面目に祈りもせず、力で押し通しシュタルクの地に来た。大方の輩を落ち着かせ、国を整えようとした段階からおかしくなり始めたそうだ。

 遅々として進まない国造りに王は苛立ち、ないなら奪えばいいとなった。それにみな貴族は賛同してしまい、私は危機感に神に祈りましたが、返事はなく今に至ると言う。キルステンは白の賢者の加護をもらい易い気質の者は多くはなく、一つの侯爵家の血族が担っているそう。戦闘の神に愛された土地だそうだ。

「誰か王以外に加護がある方はいるのですか?」
「いいえ」

 彼は首を横に振る。このような争いが好きなのはアレス様くらいで、他の神は誰ひとりとして加護を与えてはくれなかったそうだ。正義のない戦のためには、アテナもアポロンも力をくれないとアンジェ。

「なんか分かるね」
「ああ」

 ここにいる私以外の四人はキルステンの貴族の子弟で、クラウス様の理念に賛同した者たちだそう。明るく活発な彼ならきっと賑やかな国が作れるかもとついて来たが、蓋を開ければこれ。理念だけで頭空っぽだったと言う。そして我らもと、うなだれたけど、キッと前を向いた。

「城に戻り必ず王を説得いたします!どうかお許しを!」

 五人は地面に頭を擦り付けてお許しくださいと泣いた。臣下がこんなで申し訳ありませんと大号泣。

「後ろが暴動になりそうなんだけど?」

 彼らの言葉が聞こえた者たちが怒りに顔が真っ赤。いつ殴りかっかてもおかしくない不穏な感じで、かなり不味い雰囲気だ。

「こいつらだけ残して後は帰還させよう」
「うん」

 アンジェが後ろのハンネス様に顎をクイッとすると、ドームの一部に騎士が穴を開けて大号泣の五人を引きずり出して連れて行った。

「今からお前たちを帰還させる!騎士の指示に従いあちらの騎獣に乗り込め!」

 捕虜たちをドームからひとりずつ出して、目的地ごとに分けて乗せて行く。僕はなぜかその穴の空いた場所で一人ひとりをお見送り……

「ありがとう」
「神よ……」
「白の賢者はなんと偉大な……グスッ」

 とか、通り過ぎるたびになにか聞こえ、手を握られたりキスされたり。激しい人は抱きついて来てアンジェが剥ぎ取ったり。長い時間そこで捕虜の感謝と謝罪を聞いていると、ぼわわ~とドームが解除された。

「終わったね」
「ああ、戻ろう」

 さて後はなにするのかなと振り返ると、たくさんの捕虜たちが騎獣の前で、ラムジーやうちの騎士と揉めていた。なにごと?

「ここにいたい!クルト様の領地にぜひ!」
「いやなあ……それは…」
「帰ってもいいことないんだよ!だから!」
「うん…でもな」
「素敵な国ですよね!騎士様!ぜひ!」
「あー……」

 騎士たちに詰め寄りながら、そんな声が飛び交っていた。






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