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9 俺がなんだって?
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あの湖に出かけた日なぜだか分からんが、神様の腕でそのまま寝てしまって目が覚めたら自室にいた。
「アラン……」
心配してか彼は俺のベッドに自分の腕枕で寝ていた。ごめんね……俺は彼の体を撫でた。フカフカだなあ。
「んあ?ああ目覚めましたか?」
「うん。心配掛けました」
「いいえ。主様も寝てるだけだと仰ったのですが、気になって夜中に来てしまいました」
「ありがとう」
あのまま寝てしまったからお風呂をどうぞと。そうだねと布団を剥いだら全裸……本気でそのまま寝かせたのか。なんかだかなあ。まあいいかと起きるとガウンをどうぞとアランは差し出してくれた。裸で歩き回るのは辛いでしょうって。
「アラン分かってくれるの?」
「ええ。私は使徒です。神の末席にいますから、現世の者に近い。ですから気持ちは分かるつもりです」
「うっ……嬉しい。神様分かってくれなくて」
昨日あったことをつらつらと話した。
「あはは。それが神なのですよ。羞恥心などありませんから」
「そう……」
「あなたもいずれそうなりますが、まだね」
「うん」
私がフォローしましょうと短い指でグッと手を握り、親指を立てた。
「心強いよ」
「はい。私はおふたりの生活全般を任されている者。当然でございます」
ニッコリと微笑んでくれた。そっか……部下みたいなものか。心から……とは違うのかもね。当たり前なのになんだか淋しく感じた。
「どうされた?」
「ううん。なんでもない」
ふうとため息を漏らし、ベッドに上がって俺の膝に乗った。なに?猫してくれるの?
「違います。あなた様は我慢が過ぎるでしょう。この世界に来て理由も分からず、ただ主様に俺といろと言われて不安なのでしょう?我らと感覚が違うのに、何か引っかかるのでしょう?」
「い、いやそんなことは……」
そうなんだけど、話すべきじゃないと思う。いつかここに馴染めば感じなくなる感情なんだ。その日はいつか来るから言わなくてもいい。
「アランご飯の支度は?」
「しますよ。話をそらさないで」
俺の頬を柔らかな肉球でポンポンとして、ギュッと挟む。なにするの!
「主は淡々としているように見えますが、本当に喜んでいます。嬉しくて堪らないのです」
「ゔん……」
私もですよ。仕える身ですが主の喜びは私の喜び。その対象がこんなではダメです!と手に力が入る。
「でも……こんなに短い時間では……」
「あなたは馴染むのが遅い。今までの奥様は、三日目には昔からここに住んでいたように馴染みました。なのにあなたは……なぜですか?」
なぜと聞かれても……分からん。
「ねえ、俺と同じように生きている人がここに来たことは?」
「いましたよ。主はお気に入りの場所が現世にはたくさんあって、だいたい無人島です。流れ着いた者や、まあ骨だったりもしますがね」
「骨……」
無念なのか魂の一部が残っていたりでですね。そんな者の中で好みでない者は力を使わず薬で治療したり、飢えていれば食べさせる。たまに好きになられるとあなたのように大切にする。私がここに来て好いて連れて来たのはあなたで三人目。それほど多くはないのですよって。その前は話だけで実際見てはいないそうだ。
「何が嫌ですか?冥界に行きたいとか?」
うん……なんと話したらいいやらと思いを巡らせた。
「風引くと熱がぶり返すでしょ?それみたいに時々強く思い出すんだ。そうするとここは俺がいていい世界なのかなってなるんだ。働かないで神様と泳いだりしてていいのかなって」
アランは黙って聞いてくれた。優しげな緑の瞳で真剣にね。
「親父はきっと冥界で働いている。なんの仕事をしているかは分かんないけど、きっと頑張ってるはず。なのに俺は……」
うちの村の暴虐の話しも心に残る。貧しくても先祖のしたことの贖罪の気持ちは全村民が持っていて、小さいうちから教え込まれるんだ。あの禁忌の島のジョンや村人に心を寄せるのは当たり前と信じてた。俺本当に悪いことしたと思ってるんだとアランに話した。だから……
「ここはあまりにも違う。俺は……弱いんだ。ここに染まりそうになると突然思い出すんだ。アラン、あなたもだ。神様の部下だから俺によくしてくれるんだろ?俺を見て言ってないだろ?」
アランはびっくりしたように目を見開いた。
「なんと。あなたは……そうか、やっと見つけたんだ。だからここに染まりにくいのか」
なにが?アランは俺の頬から手を離して、今度は手を握った。フカフカだね。
「御子様。きっとあなたは主がずっと待ち続けていたお方なのですね」
「はい?」
アランの目はウルウルとし出した。なんで?
「あなたは……ようございました。主はこの先淋しくなることも、悲しくなることもない。なんとめでたいことか……リオネル様、私はあなたの絶対の使徒です。なんなりとお申し付け下さい」
「な、なにが?」
ふふっと笑って、今は分からなくてもいい、いつか分かります。それがいつかは私も、たぶん主も分からない。大丈夫、ここはあなたのお家ですと瞳孔を広げてうるうる。なんでじゃ!
「やっと見つけたのですね主様。ふふっ」
「だから何なんだよ!」
アランは零れそうな涙を手で拭い俺を幸せそうな顔で見つめる。
「ああそうだ。あなたを心配したのは主の伴侶だからではございません。私があなたを好ましく思ったから。そこは疑いを持たぬように」
「ああはい」
さあお風呂ーっとほら早くと急かされた。なんなんだよ。自分が話せって言っておいて、自分だけ納得して訳分からんだろ。気にしないーいつか分かるからーと、鼻歌交じりに俺の手を引いて階下へ。そしてバスルームにぶち込まれた。ふう。まあいいや、そのいつかを待とう。
お風呂にゆっくり浸かって出ると、神様とアランが食べずに待っていた。うおっ!
「ごめんなさい。お待たせしました」
「待ってないよ。さあ食べよう」
「はい」
今日が始まった。
「アラン……」
心配してか彼は俺のベッドに自分の腕枕で寝ていた。ごめんね……俺は彼の体を撫でた。フカフカだなあ。
「んあ?ああ目覚めましたか?」
「うん。心配掛けました」
「いいえ。主様も寝てるだけだと仰ったのですが、気になって夜中に来てしまいました」
「ありがとう」
あのまま寝てしまったからお風呂をどうぞと。そうだねと布団を剥いだら全裸……本気でそのまま寝かせたのか。なんかだかなあ。まあいいかと起きるとガウンをどうぞとアランは差し出してくれた。裸で歩き回るのは辛いでしょうって。
「アラン分かってくれるの?」
「ええ。私は使徒です。神の末席にいますから、現世の者に近い。ですから気持ちは分かるつもりです」
「うっ……嬉しい。神様分かってくれなくて」
昨日あったことをつらつらと話した。
「あはは。それが神なのですよ。羞恥心などありませんから」
「そう……」
「あなたもいずれそうなりますが、まだね」
「うん」
私がフォローしましょうと短い指でグッと手を握り、親指を立てた。
「心強いよ」
「はい。私はおふたりの生活全般を任されている者。当然でございます」
ニッコリと微笑んでくれた。そっか……部下みたいなものか。心から……とは違うのかもね。当たり前なのになんだか淋しく感じた。
「どうされた?」
「ううん。なんでもない」
ふうとため息を漏らし、ベッドに上がって俺の膝に乗った。なに?猫してくれるの?
「違います。あなた様は我慢が過ぎるでしょう。この世界に来て理由も分からず、ただ主様に俺といろと言われて不安なのでしょう?我らと感覚が違うのに、何か引っかかるのでしょう?」
「い、いやそんなことは……」
そうなんだけど、話すべきじゃないと思う。いつかここに馴染めば感じなくなる感情なんだ。その日はいつか来るから言わなくてもいい。
「アランご飯の支度は?」
「しますよ。話をそらさないで」
俺の頬を柔らかな肉球でポンポンとして、ギュッと挟む。なにするの!
「主は淡々としているように見えますが、本当に喜んでいます。嬉しくて堪らないのです」
「ゔん……」
私もですよ。仕える身ですが主の喜びは私の喜び。その対象がこんなではダメです!と手に力が入る。
「でも……こんなに短い時間では……」
「あなたは馴染むのが遅い。今までの奥様は、三日目には昔からここに住んでいたように馴染みました。なのにあなたは……なぜですか?」
なぜと聞かれても……分からん。
「ねえ、俺と同じように生きている人がここに来たことは?」
「いましたよ。主はお気に入りの場所が現世にはたくさんあって、だいたい無人島です。流れ着いた者や、まあ骨だったりもしますがね」
「骨……」
無念なのか魂の一部が残っていたりでですね。そんな者の中で好みでない者は力を使わず薬で治療したり、飢えていれば食べさせる。たまに好きになられるとあなたのように大切にする。私がここに来て好いて連れて来たのはあなたで三人目。それほど多くはないのですよって。その前は話だけで実際見てはいないそうだ。
「何が嫌ですか?冥界に行きたいとか?」
うん……なんと話したらいいやらと思いを巡らせた。
「風引くと熱がぶり返すでしょ?それみたいに時々強く思い出すんだ。そうするとここは俺がいていい世界なのかなってなるんだ。働かないで神様と泳いだりしてていいのかなって」
アランは黙って聞いてくれた。優しげな緑の瞳で真剣にね。
「親父はきっと冥界で働いている。なんの仕事をしているかは分かんないけど、きっと頑張ってるはず。なのに俺は……」
うちの村の暴虐の話しも心に残る。貧しくても先祖のしたことの贖罪の気持ちは全村民が持っていて、小さいうちから教え込まれるんだ。あの禁忌の島のジョンや村人に心を寄せるのは当たり前と信じてた。俺本当に悪いことしたと思ってるんだとアランに話した。だから……
「ここはあまりにも違う。俺は……弱いんだ。ここに染まりそうになると突然思い出すんだ。アラン、あなたもだ。神様の部下だから俺によくしてくれるんだろ?俺を見て言ってないだろ?」
アランはびっくりしたように目を見開いた。
「なんと。あなたは……そうか、やっと見つけたんだ。だからここに染まりにくいのか」
なにが?アランは俺の頬から手を離して、今度は手を握った。フカフカだね。
「御子様。きっとあなたは主がずっと待ち続けていたお方なのですね」
「はい?」
アランの目はウルウルとし出した。なんで?
「あなたは……ようございました。主はこの先淋しくなることも、悲しくなることもない。なんとめでたいことか……リオネル様、私はあなたの絶対の使徒です。なんなりとお申し付け下さい」
「な、なにが?」
ふふっと笑って、今は分からなくてもいい、いつか分かります。それがいつかは私も、たぶん主も分からない。大丈夫、ここはあなたのお家ですと瞳孔を広げてうるうる。なんでじゃ!
「やっと見つけたのですね主様。ふふっ」
「だから何なんだよ!」
アランは零れそうな涙を手で拭い俺を幸せそうな顔で見つめる。
「ああそうだ。あなたを心配したのは主の伴侶だからではございません。私があなたを好ましく思ったから。そこは疑いを持たぬように」
「ああはい」
さあお風呂ーっとほら早くと急かされた。なんなんだよ。自分が話せって言っておいて、自分だけ納得して訳分からんだろ。気にしないーいつか分かるからーと、鼻歌交じりに俺の手を引いて階下へ。そしてバスルームにぶち込まれた。ふう。まあいいや、そのいつかを待とう。
お風呂にゆっくり浸かって出ると、神様とアランが食べずに待っていた。うおっ!
「ごめんなさい。お待たせしました」
「待ってないよ。さあ食べよう」
「はい」
今日が始まった。
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