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三章 イアサント王国の王として
3.魔力はなぜ増える?
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あははと高笑いのイアサント、……ムカつく。
「早く来たなあと思ったらそんな事か」
「そんな事ではありません!ステファヌに魔物とか言われたんですよ!」
「それはごめんって……悪かったよ」
ジュスランも含めて四人で来た。ジュスランは出産して二週間でほぼ復活。ひと月後の解禁の頃には弱々しいかわいらしいジュスランは全く見せなくなり元通り。魔力増やすんだ!と毎晩求められて結構辛い状況になっている。僕はポーション飲みまくり。体力回復魔法は自分に掛けても効果が薄いと気がついたから。
そしてジュスランは昨日の緊急会議欠席した。彼は明日休みだからと食べられなかった分を食う!と派手に飲み食いしてウンウンとトイレにいた。呆れたみんなは誰も助けなかったんだ。ストックのポーションが戸棚になぜかなくて(アンセルムが隠した)苦しかったそうだ。そんな話をしているとイアサントはため息。
「ジュスランは嫌なほど俺に似ているなぁ。俺もそんなだったからいつも怒られてた。下半身も……でアデラール以外の者わ全部食ってたからみんな好き勝手言ってさ」
「え?カジミールだけではなく?」
「ああ、あの三人は俺の番だ、愛してたんだよ」
ああ……とため息。イアサントが下半身だらしなかったのか。
「他の家臣も食べちゃった?」
「ん?うふふっ聞きたいのか?ルチアーノ」
「いえ……」
ほぼ食ってるなこれ。ジュスランは得意そうに立ち上がり僕らに指して、
「ほれ見ろ!イアサントの血が俺には強く出たんだよ。先祖が悪いんだ俺のせいではない!」
「ジュスラン……そんな言い訳は……」
「そうだぞ、自制心は持てよ」
やだねと今はしてないからいいんだもん!と開き直った。イアサントはわははとそこも俺と同じだ!あははと。アデラールが苦笑いで補足と説明をしてくれた。
「兄様は僕と番になってから愛妾を一人作って他とはしなくなったんだよ。愛妾がカジミールなんだ。だからアンセルムはカジミールが父上ジュスランたちはイアサントが父上の違いなんだよ。だけど双子は……まあジョフロワがね」
クソ親父のせいで不安にさせられてなとジュスランは吐き捨てた。まぁまぁとアデラールがジョフロワも僕たちに似て番大好きでの事だからね?と。僕は、
「ふむ……元の両親は同じなんですね」
ああとイアサント。
「カジミールとは本当に愛し合っていたんだ。アデラールの次に愛していた。みんながいなくなり次々と訃報が届いて悲しみに落ち込んだ。最後のカジミールの病死を知った時はそれこそ魂の半分が無くなったように感じたよ」
「……ですね」
スッと彼はアンセルムを見て、
「なあ、抱かせてよ。そしたらカジミールも引っ張り出せるんだよ」
「あはは!嫌です。私の身体はピエリックに捧げましたから」
「はあ……今月も断られた……うんって言ってくれよ。俺カジミールに会いたいんだよ」
「何度言われても嫌です」
にっこりと微笑むアンセルムを見て、はあ……こういう頑固なとこ似ててホント嫌と下向いた。アハハ面白い。アンセルムは気を取り直しイアサントと向き合った。
「話しが逸れました。魔力量増加はなぜですか?」
「ああ、それね。この地に住んでる王族の血が入っている者アン、ノルン関係なく上限なしで日々上がるんだ。俺たちの記録は若い頃の数字だろうな。俺の魂をここに分離したのが……三十一~二くらいだから百万ってだけだ。五十くらいまでは少しずつ増えるから今の倍くらいにはなるよ」
え?っと全員絶句。それ以降は微増だそうだ。
「あの僕最終的に……」
「ああルチアーノは一千万くらいになってもおかしくない。他もその半分は行けるんじゃないか?アデラールは他国に行ったから増えなかっただけだ。血がなくとも本来持ってる上限まで民も増えるよ」
ステファヌもアワアワして、
「あのなんでその?……オーブってなに?」
「そりゃあこの地を暖かく豊かにして自分たちを永遠に魔力増幅する装置だ」
「増幅?」
イアサントはニヤッと笑い、
「そう、俺たちはいわば本国から見れば逃亡者だ。捕まって殺される危険性があったんだよ。だから本国の者より魔力量は多くなければ少数精鋭で対抗できないだろ?」
確かに。でも戦の頃大分やられて……?
「それはさ全滅させたい訳じゃないから手加減してたらボロボロになってな。あれは初動の失敗だ」
「守りに徹したせい?」
アデラールがふふっと微笑んだ。
「あの戦の前は兄様は人が増えて獣人も増えて本当に喜んでいたんだ。国らしくなったってね。そしてお気に入りの猫族重用してて……側仕えみんな猫族」
「え……ホントに猫族好きだったんだ」
呆れた顔をするジュスラン。
「ああ、あれほどかわいい種族はいないだろ?年取ってもかわいいなんて神に感謝したくらい」
「うん……ルチアーノはかわいいな」
「だろ?」
それ以外の獣人もかわいいと本当に楽しそうでそんな時に蜂起されて唖然。まあ王国を守っていればそのうち無理と諦めるかと思ってたら中の人族が金に釣られて誘拐が頻発。隙を狙って敵が中にも入り、出来るだけ殺さないようにやってるうちに手が回らなくなり……人が激減した。さすがにこれはまずいってなる頃には殲滅しようと案が出るほどでねとアデラール。
「なぜ殲滅を選ばなかったんです?」
「俺ね人殺すの嫌い。そんなのばっか見て来たからね。俺の国は常に血生臭くてな、隣国も隙があれば襲い略奪、惨殺を厭わない国だったんだ。俺も嫌だけど戦場には出ていたよ」
思い出したのかイアサントは遠い目をした。
「哀しいけどね。ドナシアンは常に戦時中のような国なんだ。侵略も当たり前、殺すか逃げて人がいなくなると自国民を入植させ領土として土地を増やすんだ。今もあまり変わらないだろう?」
「はい」
ポンポンと頭を叩かれ、
「ルチアーノ、政変が成功したらそんな王族の残党だ。手加減は要らない殲滅しろ」
「え?」
哀しそうに微笑んだ。
「俺たちはあそこの血が流れている事を実は嫌悪していた。薄汚い王族の血が流れているこの身体も忌まわしいともな」
「兄様……」
アデラールはそっとイアサントを抱いた。
「ルチアーノには分かり辛いかもしれないね。まあ双子もアンセルムもか。僕たちの子孫は僕らの後に穏やかな国を作り揉め事があっても小競り合いくらいの本当に穏やかな……僕たちが求めたものがここにあるんだ」
だからねとあの王族は不要、僕たちの子孫だけでいいんだと。
「これからもオーブの中で幸せな国を見せてくれよ。お前たちが作っていく優しい国をさ」
それでなとこれやるって僕に小さなオーブをくれた。
「これは?」
「それにお前の魔力をギリギリまで詰め込んで『ピリア』と唱えろ。あの国の者だけに反応して死ぬから」
「え?僕らも反応するんじゃ?」
「ふふっあの国から初期に連れて来た者には反応しない。後から来た者は分からんから防御障壁内にいるようにさせろ。そうすれば死なない」
でも防壁は隙間がと?とアンセルムが質問。
「あれなぁ中の者が手引さえしなければ隙間なんぞないはずなんだよ。だから裏切り者には容赦するな。これは仕方ない死者だ」
「はい。私が努力します」
ん?と思い出したようにアンセルムに、
「アンセルム、カジミールは優秀でさ、きっと過去の研究の書物に悪意に反応する魔法道具の作り方があるはずなんだ。探してみろ」
ありがとう存じますとアンセルムが頭を下げ、
「時間だな。戦が起きない事を願っているよ。私たちのかわいい子どもたち………」
うっ……四人で床に倒れていた。ムクッと起き上がるとみんなも意識が戻ったようだ。
「あ~毎回床で倒れてて身体冷えるんだけど?どうにかならんのか!」
「そうだな、倒れてもいいようにマットでも用意するか?冷えて腹でも痛いのか?」
「違う!」
「嘘つかなくてもいいぞ?」
ジュスランとアンセルムが不毛な会話を……まあ確かに間を出ると僕はお腹痛い時があるのは確かだね。たまにぶつけたような跡もあるし。
「ルチアーノ帰ろうぜ」
「うん、みんな帰ろう!」
ダラダラと出口に向かう。そして僕の手には殲滅用のオーブ……僕も人は殺したくはない。だからせめて来ないでと祈りながら供給の間を後にした。
「早く来たなあと思ったらそんな事か」
「そんな事ではありません!ステファヌに魔物とか言われたんですよ!」
「それはごめんって……悪かったよ」
ジュスランも含めて四人で来た。ジュスランは出産して二週間でほぼ復活。ひと月後の解禁の頃には弱々しいかわいらしいジュスランは全く見せなくなり元通り。魔力増やすんだ!と毎晩求められて結構辛い状況になっている。僕はポーション飲みまくり。体力回復魔法は自分に掛けても効果が薄いと気がついたから。
そしてジュスランは昨日の緊急会議欠席した。彼は明日休みだからと食べられなかった分を食う!と派手に飲み食いしてウンウンとトイレにいた。呆れたみんなは誰も助けなかったんだ。ストックのポーションが戸棚になぜかなくて(アンセルムが隠した)苦しかったそうだ。そんな話をしているとイアサントはため息。
「ジュスランは嫌なほど俺に似ているなぁ。俺もそんなだったからいつも怒られてた。下半身も……でアデラール以外の者わ全部食ってたからみんな好き勝手言ってさ」
「え?カジミールだけではなく?」
「ああ、あの三人は俺の番だ、愛してたんだよ」
ああ……とため息。イアサントが下半身だらしなかったのか。
「他の家臣も食べちゃった?」
「ん?うふふっ聞きたいのか?ルチアーノ」
「いえ……」
ほぼ食ってるなこれ。ジュスランは得意そうに立ち上がり僕らに指して、
「ほれ見ろ!イアサントの血が俺には強く出たんだよ。先祖が悪いんだ俺のせいではない!」
「ジュスラン……そんな言い訳は……」
「そうだぞ、自制心は持てよ」
やだねと今はしてないからいいんだもん!と開き直った。イアサントはわははとそこも俺と同じだ!あははと。アデラールが苦笑いで補足と説明をしてくれた。
「兄様は僕と番になってから愛妾を一人作って他とはしなくなったんだよ。愛妾がカジミールなんだ。だからアンセルムはカジミールが父上ジュスランたちはイアサントが父上の違いなんだよ。だけど双子は……まあジョフロワがね」
クソ親父のせいで不安にさせられてなとジュスランは吐き捨てた。まぁまぁとアデラールがジョフロワも僕たちに似て番大好きでの事だからね?と。僕は、
「ふむ……元の両親は同じなんですね」
ああとイアサント。
「カジミールとは本当に愛し合っていたんだ。アデラールの次に愛していた。みんながいなくなり次々と訃報が届いて悲しみに落ち込んだ。最後のカジミールの病死を知った時はそれこそ魂の半分が無くなったように感じたよ」
「……ですね」
スッと彼はアンセルムを見て、
「なあ、抱かせてよ。そしたらカジミールも引っ張り出せるんだよ」
「あはは!嫌です。私の身体はピエリックに捧げましたから」
「はあ……今月も断られた……うんって言ってくれよ。俺カジミールに会いたいんだよ」
「何度言われても嫌です」
にっこりと微笑むアンセルムを見て、はあ……こういう頑固なとこ似ててホント嫌と下向いた。アハハ面白い。アンセルムは気を取り直しイアサントと向き合った。
「話しが逸れました。魔力量増加はなぜですか?」
「ああ、それね。この地に住んでる王族の血が入っている者アン、ノルン関係なく上限なしで日々上がるんだ。俺たちの記録は若い頃の数字だろうな。俺の魂をここに分離したのが……三十一~二くらいだから百万ってだけだ。五十くらいまでは少しずつ増えるから今の倍くらいにはなるよ」
え?っと全員絶句。それ以降は微増だそうだ。
「あの僕最終的に……」
「ああルチアーノは一千万くらいになってもおかしくない。他もその半分は行けるんじゃないか?アデラールは他国に行ったから増えなかっただけだ。血がなくとも本来持ってる上限まで民も増えるよ」
ステファヌもアワアワして、
「あのなんでその?……オーブってなに?」
「そりゃあこの地を暖かく豊かにして自分たちを永遠に魔力増幅する装置だ」
「増幅?」
イアサントはニヤッと笑い、
「そう、俺たちはいわば本国から見れば逃亡者だ。捕まって殺される危険性があったんだよ。だから本国の者より魔力量は多くなければ少数精鋭で対抗できないだろ?」
確かに。でも戦の頃大分やられて……?
「それはさ全滅させたい訳じゃないから手加減してたらボロボロになってな。あれは初動の失敗だ」
「守りに徹したせい?」
アデラールがふふっと微笑んだ。
「あの戦の前は兄様は人が増えて獣人も増えて本当に喜んでいたんだ。国らしくなったってね。そしてお気に入りの猫族重用してて……側仕えみんな猫族」
「え……ホントに猫族好きだったんだ」
呆れた顔をするジュスラン。
「ああ、あれほどかわいい種族はいないだろ?年取ってもかわいいなんて神に感謝したくらい」
「うん……ルチアーノはかわいいな」
「だろ?」
それ以外の獣人もかわいいと本当に楽しそうでそんな時に蜂起されて唖然。まあ王国を守っていればそのうち無理と諦めるかと思ってたら中の人族が金に釣られて誘拐が頻発。隙を狙って敵が中にも入り、出来るだけ殺さないようにやってるうちに手が回らなくなり……人が激減した。さすがにこれはまずいってなる頃には殲滅しようと案が出るほどでねとアデラール。
「なぜ殲滅を選ばなかったんです?」
「俺ね人殺すの嫌い。そんなのばっか見て来たからね。俺の国は常に血生臭くてな、隣国も隙があれば襲い略奪、惨殺を厭わない国だったんだ。俺も嫌だけど戦場には出ていたよ」
思い出したのかイアサントは遠い目をした。
「哀しいけどね。ドナシアンは常に戦時中のような国なんだ。侵略も当たり前、殺すか逃げて人がいなくなると自国民を入植させ領土として土地を増やすんだ。今もあまり変わらないだろう?」
「はい」
ポンポンと頭を叩かれ、
「ルチアーノ、政変が成功したらそんな王族の残党だ。手加減は要らない殲滅しろ」
「え?」
哀しそうに微笑んだ。
「俺たちはあそこの血が流れている事を実は嫌悪していた。薄汚い王族の血が流れているこの身体も忌まわしいともな」
「兄様……」
アデラールはそっとイアサントを抱いた。
「ルチアーノには分かり辛いかもしれないね。まあ双子もアンセルムもか。僕たちの子孫は僕らの後に穏やかな国を作り揉め事があっても小競り合いくらいの本当に穏やかな……僕たちが求めたものがここにあるんだ」
だからねとあの王族は不要、僕たちの子孫だけでいいんだと。
「これからもオーブの中で幸せな国を見せてくれよ。お前たちが作っていく優しい国をさ」
それでなとこれやるって僕に小さなオーブをくれた。
「これは?」
「それにお前の魔力をギリギリまで詰め込んで『ピリア』と唱えろ。あの国の者だけに反応して死ぬから」
「え?僕らも反応するんじゃ?」
「ふふっあの国から初期に連れて来た者には反応しない。後から来た者は分からんから防御障壁内にいるようにさせろ。そうすれば死なない」
でも防壁は隙間がと?とアンセルムが質問。
「あれなぁ中の者が手引さえしなければ隙間なんぞないはずなんだよ。だから裏切り者には容赦するな。これは仕方ない死者だ」
「はい。私が努力します」
ん?と思い出したようにアンセルムに、
「アンセルム、カジミールは優秀でさ、きっと過去の研究の書物に悪意に反応する魔法道具の作り方があるはずなんだ。探してみろ」
ありがとう存じますとアンセルムが頭を下げ、
「時間だな。戦が起きない事を願っているよ。私たちのかわいい子どもたち………」
うっ……四人で床に倒れていた。ムクッと起き上がるとみんなも意識が戻ったようだ。
「あ~毎回床で倒れてて身体冷えるんだけど?どうにかならんのか!」
「そうだな、倒れてもいいようにマットでも用意するか?冷えて腹でも痛いのか?」
「違う!」
「嘘つかなくてもいいぞ?」
ジュスランとアンセルムが不毛な会話を……まあ確かに間を出ると僕はお腹痛い時があるのは確かだね。たまにぶつけたような跡もあるし。
「ルチアーノ帰ろうぜ」
「うん、みんな帰ろう!」
ダラダラと出口に向かう。そして僕の手には殲滅用のオーブ……僕も人は殺したくはない。だからせめて来ないでと祈りながら供給の間を後にした。
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